IS〜深緑の狙撃姫〜「どうしてなの!?一夏!」
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保健室

 

「・・これでいいかな。・・だけどこれでいいの?あの爆発を受けたんだからちゃんとした治療を受けた方が・・。」

「大丈夫よ。あたしどういうわけか知らないけどこういうケガの治りが早いのよね。けど今回は安静のためにシャルたちのバックアップに回ることにするわ。」

 

簪の軽い手当てを受け、ベッドに座っているロックオン。

本来ならもっとちゃんとした治療を受けるべきだがロックオンの体は何故かケガの治りが早い。

その事を知っていそうなジェノバはロックオンたちが討ったので聞きようがない。

ちなみに委員会は現在アイルランド大統領が中心となり男女平等を掲げる人物を中心に再編成を行っている。

前委員会が隠蔽した白騎士事件の真実と本来の被害、規約改定などを公式に発表予定だ。

これが実現すればノーナンバーの紅椿を持っている箒の監視の目が緩くなる。

 

箒の部屋

 

「箒・・ごめんなさい!」

「私もすまなかった・・。」

「・・あああ。」

 

鈴とラウラは箒に頭を下げるが箒は何かに怯え、頭を抱えている。

 

「箒・・?」

「い、嫌だ・・。消えたくない・・こんな顔・・誰にも見せられない・・!」

 

箒は白い仮面をしていた。

そしてそのまま部屋の外へ出てしまう。

 

「箒、待ちなさい!今あんたが出たら!」

「鈴追え!私は一夏たちに連絡しておく!」

「わかった!箒、止まりなさい!」

 

鈴は先に追いかけ、ラウラは一夏たちへ連絡。

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ロックオンの部屋

 

先程の戦闘を見直しているティアナと一夏。

ラビットハッチに繋がるタンスは千冬の計らいで現在使われていない教室へと移された。

 

「・・あの分身、たぶん超新星だ。コズミックエナジーの塊で触れるだけで大ダメージを受ける。だからかな、ロックオンが索敵できなかったのは。」

「さすがのロックオンでもエネルギー体を察知できないか。それにしても厄介だな・・二枚のカードもあるし、影も潜れる・・。さらにいえば箒の方も時間がない。急いでジェミニを倒さないと光の箒が消える・・。」

「とりあえず言ってた事はロックオンたちにはナイショにしてるよ。」

「すまないな。もしもの事態が発生したら俺はロックオンたちと敵対する事になる・・。ティアナは構わず指示してくれ。」

「ちょっぴり気が引けるけど・・仕方ないね。」

 

一夏の言うもしもの事態とは一体・・。

 

「それはそうと、ここのところ連続してホロスコープスが生まれてるね。これもザ・ホールが消えた影響なのかな?」

「いや、それだけじゃないだろう。恐らく奴らの中にホロスコープスの星座を正確に見抜く事ができる奴がいる。」

「はぁ〜、やっぱりそうだよね。ピンポイントでホロスコープスを狙う事ができないとここまで早くホロスコープスが集まらないもん。」

 

ティアナの言う通り、ザ・ホールが消滅してからというものの連続してホロスコープスが生まれている。

それは着実にホロスコープススイッチがサジタリウスの元に集まっているということ。

 

「アリエス、アクエリアス、レオ、ヴァルゴ・・。」

「キャンサー、リブラ、スコーピオン、カプリコーン・・。」

「タウラス、ジェミニ、首魁のサジタリウス・・。」

「そしてまだ出てきてない魚座のピスケス・・。」

 

十二使途も残り一体となった。

ホロスコープススイッチが全て集まった時、何が起こるというのか・・。

 

「俺らが実際に戦い、今も戦っているのはレオ、リブラ、サジタリウスの三人だ。」

「サジタリウスはまずないね。最近姿を見せ始めたし、首魁である自分から動く事がよっぽどの事がない限り考えられないもん。」

「レオも見抜ける力があるとは思えない。となるとリブラが正確にホロスコープスの星座を見抜ける力を身に付けたということになるな・・。」

「それがリブラの超新星かも・・。超新星も戦闘能力向上だけじゃなく補助的な役割を果たすものに目覚める事もあるということだね・・。」

 

リブラの覚醒に二人は頭を抱える。

そこへ一夏のスタッグフォンが鳴る。

 

「ラウラか、どうした?・・何、箒がいなくなった!?わかった、ティアナにも探すように言っておく。見つけたら連絡をしてくれ。」

「さらに厄介になったね。ナゲジャロイカを飛ばしておくよ。」

「わかった。」

 

(バット)

 

ティアナはナゲジャロイカにジャイロスイッチをセットしてオンにすると三個の小型メカが散々に飛んでいく。

一夏はバットショットにギジメモリをセット。

 

「箒を探してくれ。ティアナはラウラたちと合流して指示を頼む。」

「うん。」

 

バットショットに箒を探すように命じ一夏はグラウンド、ティアナはラウラたちと合流するために動き出す。

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倉持技研

 

楯無はエターナルが誰かを報告していた。

そばには我望に寄りかかるG箒がいた。

仮面はなく、箒の顔がはっきりと見えている。

 

「ほほう、エターナルは織斑一夏か。」

「はい、私は彼が変身したところを見たので間違いありません。」

「エターナルの始末は私におまかせください。奴は食べ応えがある・・!」

「では私はメテオ・・ロックオン・ストラトスの始末を行います。あの女には借りがありますので。」

「うむ。」

 

立神は一夏、楯無はロックオンに狙いを定めたようだ。

 

「それはそうとリブラ、ピスケスはまだかね?」

「は、ピスケスのスイッチャーは見つかっています。ですが・・。」

「何か問題でもあるのかね?」

「スイッチャーは仮面ライダー部にいるのでスイッチを押させるのに少し頭を悩ませています。」

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北校舎

 

「・・箒、どこにいるの!?」

 

鈴は箒を探していたが見つからなかった。

向こう側からティアナがやって来た。

 

「鈴ちゃん、そっちは?」

「ティアナ、こっちにはいなかったわ。そっちは?」

「ううん、見つからなかったよ。ナゲジャロイカも飛ばしているし、一夏くんもバットショットを飛ばしているからすぐに見つかると思ったんだけど・・まだ何の連絡もないよ。」

「そっか、次はあっちを探すわ。」

「私はこっちを探すよ。」

 

鈴とティアナは再び別れて捜索を再開。

 

「あうう・・。」

 

箒は草むらの陰で頭を抱えていた。

 

東校舎

 

こちらはシャルが箒を探していたが見つからず、同じく近くを探していた一夏と合流。

 

「箒〜。・・いない。」

「シャル、こっちは見つかっていない。」

「こっちもいなかった。」

 

シャルのNSマグフォンに着信が入る。

 

「ラウラ、どうしたの?・・箒が戻ってきた!?」

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寮・食堂

 

周辺を警戒して周辺を見回っているシャルとラウラを除く仮面ライダー部員たちが集まった。

そして箒は頭を下げる。

 

「みんな、本当にすまなかった。」

「・・ううん、私たちもごめんなさい。」

「気にするな。ジェミニは私と瓜二つなのだ。仕方がない。」

 

箒は外にいるG箒を視界にいれると口元を歪ませる。

 

「すまない、少しトイレに行きたい。」

「わかった。」

 

箒は席を外して外に出る。

 

「あとはジェミニを倒せば解決かな。」

「それは僕らの役目だから任せて。」

「・・・。」

 

和解の空気が流れる中、一夏は箒が出ていったドアを睨んでいた。

 

寮の外

 

箒とG箒が対峙していた。

 

「・・返せ。私の大切な仲間を・・!居場所を返せぇ!」

「イ〜ヤ♪もう私のものだも〜ん♪」

「ならばお前が偽者だと打ち明ける・・!」

「アハハ♪その顔じゃ誰も信じてもらえないよ〜♪」

 

どうやら先程の箒はG箒らしく、箒はG箒を睨むが指摘を受け、箒はガラスに写る自分の姿を見ると自分にあの仮面が着いている事に気づく。

 

「仮面ライダーが来る前に早く逃げた方がいいんじゃないの♪」

「・・何故だ?偽者はお前なのに・。」

「記憶も身体能力もみんなみ〜んな私のもの♪私の勝ちは揺るがない♪アハハ♪」

 

G箒はスイッチを取り出す。

 

「・・・!」

「キャハハ♪」

 

スイッチを取ろうとする箒。

そこへ・・。

 

「箒〜、どこにいるの〜。」

 

鈴の声が聞こえてきた。

G箒が振り向いた隙に箒がスイッチを掠めとり、その場を去る。

 

「あ〜あ、どうなっても知らないよ♪」

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箒は学園内を走る。

 

「あ!いた!偽者!」

「連絡は私がしておく!」

 

そこへ見回りを終えて帰ってきたシャルとラウラに遭遇。

 

「ち、違うんだ!」

 

箒は追ってくるシャルの名前を呼ぼうとするが・・。

 

「な、名前が出てこない・・!仲間なのに・・何で名前が出てこないんだ・・!」

「逃がさないよ、偽者!」

 

記憶が抜け落ちた箒は逃走。

シャルは後を追う。

 

グラウンド

 

「まさか、記憶があいつに・・!」

「見つけたよ!」

「おとなしくしろ!」

 

逃げる箒の前にゼシカとラウラとシャル。

 

「逃がさないよ・・!」

「しののんの偽者さん〜。」

 

振り向くと簪と本音。

 

「逃がさないわ!」

「おとなしく観念しなさい!」

 

右を見るとロックオンと鈴。

 

「篠ノ乃の偽者が・・!」

「・・・。」

 

左を見ると千冬とティアナがそこにいた。

 

「違う・・!違うんだ・・!」

 

四方の逃走経路を塞がれ、偽者呼ばわりされた箒は頭を抱えてスイッチを押してしまい、ジェミニに変化。

シャルはドライバーを装着、スイッチを押す。

 

「君を倒して、箒の無実を証明する!」

 

(3・・2・・1・・)

 

「・・え!?」

「変身!」

 

シャルはフォーゼに変身。

 

「行くよ!」

「あの白いのは何だ・・?」

 

ジェミニはフォーゼの事も忘れてしまう。

そんなことを知らないフォーゼは猛攻を仕掛ける。

 

「う、ああ!」

「奴は力を発揮していない。ストラトス妹、畳み掛けろ!」

「はい!」

 

フォーゼは全てのスイッチを交換してオンにする。

 

(クロー・チェーンソー・スパイク・シザース)

(クロー・チェーンソー・スパイク・シザース・オン)

 

右腕にクロー、左腕にシザース、右足にチェーンソー、左足にスパイクを装着。

 

「どんどん行くよ!」

「ああ、うわ!」

 

戦況はフォーゼが有利に進んでいた。

その様子を見ていたロックオンは違和感を感じていた。

 

「何か可笑しい・・。」

「何がだ?」

 

ロックオンが感じた疑問にラウラが反応する。

 

「明らかに弱すぎる・・カードも出してないし、影にも潜っていない・・。」

「そういえば・・分身も作っていない・・。」

「確かに弱すぎるよ・・。ジェミニはもっと機敏に動いていた筈なのに・・。」

 

ロックオンの答えにラウラとゼシカは同意する。

 

「シャルロット、いいぞ!」

「箒、来たんだ。あともう少しだから。」

 

G箒のエールに答えるフォーゼ。

しかし千冬も違和感を感じて始めていた。

 

「篠ノ乃・・?」

「とどめだ、決めてくれ!」

「よーし!」

 

フォーゼはレバーを操作。

 

(クロー・チェーンソー・スパイク・シザース・リミットブレイク)

 

「はああ!」

 

フォーゼは回転しながらジェミニに連続で体当たりを仕掛ける。

 

「あ、うああ!」

「ラスト!」

 

フォーゼは最後の体当たりを仕掛けようと接近。

 

バチバチ

 

「え!?」

 

何とフォーゼの展開していたモジュールが全て解除。

バランスを失ったフォーゼは落下。

 

ザッザッザッ

 

ジェミニを守るようにして立ち塞がる者に鈴たちは動揺を隠せなかった。

 

「ウソ・・。」

「何でよ・・。」

「どうして・・。」

 

フォーゼに向けてエッジを突きつけるその者とは・・。

 

「どうしてなの!?一夏!」

「・・・。」

 

ガイアメモリの絶対王者・・仮面ライダーエターナル・・。

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エターナルの反逆・・!?

 

ジェミニを守るエターナル・・!

 

何故見分けがついているのか・・。

 

そして何故フォーゼのモジュールが強制解除されたのか・・?

 

ジョジョオールスターやってます。

 

タスクの声・・ジョニィだった事は意外でした。

 

対戦したい方は申し出てください。

 

あまり上手くないですが・・。

 

感想待ってます!

説明
箒の記憶欠落。

最後は・・。
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コメント
頑張るのでまた感想待ってます!(十河)
これから、どうなるのか楽しみです!(駿河)
タグ
IS インフィニット・ストラトス 箒の記憶欠落 ジェミニ 

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