インフィニットストラトス 受け継がれる光の絆 Episode.10 再会2 −リユニオンU−
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「ふうん、ここがそうなんだ・・・」

その日の夜、学園の正面ゲート前に一人の少女がいた。少女の髪は左右それぞれ高い位置で結んである。

「えーと、受付ってどこだっけ」

少女は上着のポケットから一切れの紙を取り出す

「本校舎一階総合事務受付・・・・って、だからそれどこにあんのよ」

上着から出したメモをポケットに突っ込んだ

「自分で探せばいいんでしょ」

そう言いながら、少女はその足を動かす

(・・・元気かな、あいつ)

少女はある男のことを思い出した。その時・・

「だから・・でだな」

ふと、声が聞こえた。視線をやると、女子がIS訓練施設から出てくる所だった

(ちょどいいや。場所聞こっと)

少女が声をかけようとアリーナ・ゲートに向かう

「だから、普通にイメージしてるだけだって」

少女はその声を聞いて足を止めた

「一夏、お前のイメージが解らないんだ」

「どうしたらそんな風に出来るんですか」

「自分達で考えろ」

少女はその男性を知っていた

(一夏・・)

少年と少女はその場を去って行った

 

 

それからすぐ総合事務受付は見つかった

彼らを目撃した場所のすぐ近くが本校舎だったからだ

「では、これで転入手続きは終わりです。IS学園へようこそ、凰鈴音さん」

愛想のいい事務員の言葉が届かないほど鈴音は不機嫌だった

「あの、織斑一夏って、何組ですか?」

「織斑くんは一組ね。凰さんは二組だからお隣よ。

そうそう、あの子一組のクラス代表になったんですって。織斑先生の弟さんなだけあるわね〜」

最後に言ったことを聞いて確信したのか鈴音はお構いなしに質問を続ける

「二組の代表って、もう決まってますか?」

「決まってるわよ」

「名前は?」

「え?ええと・・・聞いてどうするの?」

事務員は鈴音の様子に疑問を感じて戸惑うように聞いた

「お願いをしようかと思って。代表、私に譲ってって―――」

 

 

 

「とゆうわけでっ!織斑君クラス代表決定おめでとう!」

『おめでと〜!』

ぱん、ぱんぱーん。クラッカーが乱射される。食堂には一組全員が揃っていた

壁にはデカデカと『織斑一夏クラス代表就任パーティー』と書かれた紙がかけられてた

 

「別にここまでしなくても・・・」

「何言ってるの織斑君!」

「代表になったからこれから頑張ってね!」

女子達が一夏に詰め寄って来た。そんな風に喋っていると

 

「はいはーい、新聞部でーす。話題の新入生、織斑 一夏くんにインタビューをしに来ました」

オーと一同が盛り上がった

「私は二年の黛 薫子。よろしくね。新聞部の副部長やってまーす。はいこれ名刺」

一夏は名刺を受け取った

「でわ織斑くん!クラス代表になって一言どうぞ!」

薫子は一夏にボイスレコーダーを向けた

「まぁ〜いえる事は唯一つ、諦めるな」

「おぉ、いいね〜その言葉」

薫子は一夏の言葉に目を輝かせた

「じゃあ最後に専用機持ちで写真撮っちゃおう。セシリアちゃんと織斑くん、そこに並んで」

黛子に言われて二人で並ぶ

「あの、撮った写真は当然いただけますわよね?」

「そりゃもちろん」

「わかりましたわ」

「それじゃ撮るよー。35×51÷24は〜?」

「74.375」

「ちぇ、詰まんない」

 

 パシャッ

 

デジカメのシャッターが切られる

「なんで全員入ってるんだ?」

あの一瞬で二人の周りに一組メンバーが集結していた

「あ、あなたたちねぇ!」

「まーまーまー」

「セシリアだけ抜け駆けはないでしょー」

「クラスの思い出になっていいじゃん」

「ねー」

セシリアと女子達が言い合っていると

「織斑君、君の撮ったあの戦闘写真見せてくれる?」

「え、別に良いけど」

一夏は戦闘の写真を見せた

「おぉ、これはすごい」

「そうかな?」

「うん、角度とかそう言うのが凄いよ」

「そっか」

こうして織斑一夏クラス代表就任パーティーは終了した

 

 

「ギィィィィイイイ!」

夜の森、一夏はペドレオンを倒していた

「「ギィィィィ!」」

ブラストショットの衝撃弾がペドレオンを消滅させた

一夏はブラストショットを下げ、息を吐いた

「何匹出てくりゃ気が済むんだ?」

一夏はそう言って森を出て行った

 

 

 

 翌日。

 

「織斑くん、おはよー」

「おはよー」

朝、一夏は教室に入るとクラスの女子が挨拶してきた。一夏はそれを返した。

「ねぇ、転校生の噂知ってる?」

「転校生?この時期にか?」

「なんでも、中国の代表候補生なんだってさ」

「ふーん」

一夏がそんな風に話していると

「あら、私の存在を今更ながら危ぶんでの転入かしら」

いつの間にかセシリアが腰に手をあてながら、近くに来ていた

「このクラスに転入してくるのではないのだろう?騒ぐ事のほどでもあるまい」

更に箒もいつの間にか近くに来ていた

「どんなやつなんだろう」

「む……気になるのか?」

「……ちょっとな」

「別にお前に関係ないだろう。今はクラス対抗戦《リーグマッチ》に集中しろ」

「そうですわ。その為にはより訓練が必要ですわ」

「わかってるよ」

「織斑くん、がんばってねー」

「フリーパスのためにもね!」

「今のところ専用機を持ってるクラス代表って一組と四組だけだから優勝は貰ったも同然よ」

そんな風に話していると

「―――その情報、古いよ」

突如教室の入り口から声がした。入り口の方をみら

「残念だけど二組の代表も専用機持ちになったの。そう簡単には優勝させないわよ」

一人りの少女が立っていた

「鈴?・・・お前、鈴か?」

「そうよ、中国代表候補生、凰鈴音。今日は宣戦布告に来たって訳。久しぶりね、一夏」

 

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