もしネネ
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困った…そしてどうしてだ…?

俺…北郷一刀は聖フランチェスカ学園の二年生『だった』

『だった』という意味は俺が現在学園にいない…と言うよりも日本にいないからだ

 

俺は寮で寝ていたのだが目が覚めたらそこは寮ではなかった

とても日本とは思えない場所…そこで出会ったのは劉備、関羽、張飛を名乗る女の子

そう、俺は別世界の過去に来てしまったんだ

 

それからというと、天の御使いを名乗り劉備達のご主人様になったり、黄巾の乱に参加したり、反董卓連合に参加したりした

そして現在は蜀を拠点としている

 

あ、そうそう俺が何で困って困惑しているのか…それは

 

 

「…くぅ…くぅ……」

 

 

朝起きたら……現代風(・・・)のパジャマを着たねねがいるからだ

 

 

          もしネネ  

〜もしもいもネネシリーズの音々音が蜀√の外史に来たら〜

 

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「ふぅ……落ち着け、落ち着くんだ…」

 

紫宛とか桔梗ならわかる、てかやられた

何故ねねだ…?

あの性格からして絶対にここに来ないということはわかる

しかもこの格好……現代風のパジャマ…?

こんなのねね着てたっけ…?

しかも俺がいた時代の

 

「ご主人様、朝ですよ。起きてください」

 

俺が考えている途中、ドアの向こうから愛紗の声が聞こえる

そしてノックもせずに…ドアを開けた

あ…なんかヤバイ

 

「ご主人…さ…ま……」

 

「あ、愛紗!?これはその…」

 

「ご主人様……昨夜は…ねねと寝たのですね…?」

 

「い、いや昨日は誰とも」

 

「問答無用!貴方にはきっちりと説教を…」

 

愛紗が怒りのオーラを纏いながら近づいてくる

ああ…嫉妬神が降臨した…

そう半場諦めているとねねがゆっくりと起きた

 

「むにゃ…うるさいのです…」

 

「ねね!ねねからも何とか言ってくれ!ていうか何で俺の部屋に…」

 

「かず兄ィ…?あれ…?ここはねねの部屋のはず…?」

 

「「かず兄ィ!?」」

 

思わず大声を出してしまう俺と愛紗

かず…兄ィ!?

えっなにこれ!?ドッキリ!?

脚本星で吹き込んだの紫宛!?

 

「むぅ…愛紗先輩…?何でねねの家にいるのですか?」

 

「先輩!?」

 

「ちょっねね!?何で先輩って…」

 

「かず兄ィこそ…何でいつもみたく音々音って呼んでくれないのですか?」

 

いつも?

俺はねねの真名を預かった時からねねとしか言ってない

ねね……いや、この子は一体…

 

「おいおい、どうしたんだよ愛紗?大声出して」

 

「す、翠!実はねねが…」

 

「ねねぇ?ねねならさっき鍛錬場にいたぞ」

 

「「えっ!?」」

 

「ってあれ…?ねね?」

 

「翠先輩?」

 

ねねが…鍛錬場に…?

じゃあここにいるねねは一体誰なんだ?

そんなことを考えながら俺と翠はこのねねを連れて鍛錬場に向かった

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「恋殿〜〜♪やっぱり恋殿が最強なのです!」

 

「いた!」

 

翠の言ったように鍛錬場にはねねがいた

星と恋の模擬戦を見ているようだ

 

「ねね!」

 

「むっ!?何の用なのですか、アホ太守!」

 

「ここはどこなのですか、かず兄ィ?」

 

「「ん?」」

 

鍛錬場にいたねねと連れてきたねねが目を合わせる

ザ・ワールド……とか言いたいな

 

「ねっ、ねねねねねねねねねねねねねねねねが目の前にぃぃぃいいいい!!?」

 

「ドッペルゲンガァアアアアアアアアアアアアアアア!!?」

 

 

 

 

―――――――。

 

 

「と、言う訳なんだ」

 

「じゃあこのにいるねねちゃんが私達が知ってるねねちゃんでこのねねちゃんが私達が知らないねねちゃんなんだね」

 

「にゃ〜〜…ワケわかんないのだ…」

 

しばらくした後、蜀の重鎮達が玉座に集まっている

もちろんパジャマのねねも一緒だ

 

絶叫しきった二人のねねは硬直し、その後ここに運んだ

そして俺達はパジャマのねねから話を聞いた

どこからきたのか…何故俺をかず兄ィと呼んだのか…等だ

 

驚くべきことにこのねねは俺の元いた世界に限りなく近い世界から来た、と言うことだ

しかもその世界で俺とこのねね…いや音々音は義理だが兄妹らしい

それだけではなく桃香や愛紗といった人物もいるらしい

さっき言った先輩発言も納得だ

 

「主のいた天の世界と同じで違う世界…か」

 

「わけわかんないね、お姉様」

 

「頭が痛いよ…」

 

「いやでも、有り得なくはないんだよ」

 

「どう言うことだ、お館?」

 

「何か思い当たる節でもあるのですかな?」

 

「ああ、パラレルワールドって言ってさ。簡単に言えばもしもの世界…って言うのかな?」

 

「もしもの世界…ってどう言うことだ、北郷」

 

「例えばさ……もしもこの場にいる皆の性別が反転してたら…の世界とか」

 

「私が男性?貴方の目は節穴ですの、一刀さん?こんな美女に向かって」

 

「ああ、はいはい。姫は大人しく聞いててな〜」

 

「文ちゃんヨロシクね」

 

パラレルワールド……まあこの世界事態パラレルワールドみたいなものかな

ふと、俺は音々音に目を向ける

先程の会話を聞いて現在の状況を知ったのか、身を縮めている

その周りには朱里に雛里、紫宛、璃々ちゃん、そしてねねが励ましている

 

「大丈夫ですか、音々音ちゃん?」

 

「あわわ…お水持ってきます…」

 

「落ち着いてね…大丈夫、大丈夫」

 

「だいじょーぶだよ、ねねねおねーちゃん!」

 

「ねねは強いのです。だからお前も大丈夫なのです!」

 

ねねのは励ましとは呼べないが声を掛けている

だが音々音はパジャマの端を掴んで目に涙を溜めている

 

「みんな……知ってるのに…知らない人なのです…」

 

「音々音…」

 

「知らない場所で…一人で…寂しいのです…」

 

「大丈夫ですよ!きっと帰れますよ!」

 

「きっとっていつなのですか…もう……嫌なのです…」

 

「ねねねおねーちゃん…」

 

「帰りたいのです…会いたいのです……かず兄ィ…!」

 

「ね……!?」

 

俺は音々音に声を掛けようとするがそれは途中で止まった

 

 

――音々音の足が透けはじめているのだ

 

 

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「なっ!?」

 

「なっななななんと!?」

 

音々音の周りにいるねね達も驚いている

そしてその驚いた声を聞いた音々音自身もだ

 

「なっなんなの!?」

 

「ねね………透けてる…」

 

「どういうことだよご主人様!?」

 

「わ、わからない…」

 

突然のことに困惑している一刀達

当然だろう、人が消えかけてるのだけら

どうしたらいい……!?どうしたら治る…!?

一刀が思考している途中、

 

〈テレポート!ナウ!〉

 

『ここにいたのか……』

 

「「「!!?」」」

 

扉の近くから急に何者かが現れる

白いローブのような格好をして腰には赤い手形のベルト…そして顔は荒削りの宝石のような仮面をしていた

 

「なっ…何者だ貴様は!!」

 

「白い…魔法使い…?」

 

武官達が各々の武器を構えるなか、避難している非戦闘員の中で音々音が呟く

――白い魔法使い?どう見ても特撮モノのヒーローっぽいけど…

そう思っている中、一刀はしっかりと白い魔法使いを見ていた

 

『あー、いや別に怪しくないよ。ただその消えかけてる子に用事が…』

 

「おもいっきり怪しいではないか!!」

 

「妖術使いかもしれん…心してかかれいっ!!」

 

『もー…時間ないのに…』

 

〈コネクト!ナウ!〉

 

白い魔法使いはベルトにはめかえた指輪を翳すとどこからか槍と笛を合わせた武器を取り出した

そしてその隙に愛紗達は突撃する

 

「せぇえええええええい!」

 

『おっと、いきなりだね』

 

「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」

 

『あら、こっちも』

 

「とりゃあああ!!」

 

『わー、八方ふさがりじゃん』

 

白い魔法使いは攻撃を時おりハーメルケインで防いだり、受け流していたりする

そうしている間にとうとう白い魔法使いは愛紗達に囲まれた

だが声からしてかなり余裕だというのがわかる

 

「観念して大人しく捕まれ!!」

 

『そういう訳にはいかないんだよな〜』

 

「なめやがって…捕まえるぞ」

 

『はい、どーん』

 

〈エクスプロージョン!ナウ!〉

 

愛紗達は白い魔法使いの挑発にのり、同時に攻撃する

だがそれを待っていましたと言わんばかりの声を出し、白い魔法使いは床を爆発させる

それにより愛紗達の体勢が崩れる

 

〈チェイン!ナウ!〉

 

「なっ!?」

 

「なんだこれは…!?」

 

「動けないのだ〜」

 

『ちょ〜〜っと大人しくしててな〜』

 

白い魔法使いはその隙に愛紗達にチェインを仕掛け、動きを封じる

そして紫宛と桔梗、蒲公英、それに恋がいる場所へと進む

 

「こっ、こっちに来るよ!?」

 

「蒲公英、お前はさがっとれい!!」

 

「ここは私達が!」

 

『はい、ガード』

 

〈バリア!ナウ!〉

 

そう言って紫宛と桔梗は矢と弾を射つ

が、白い魔法使いはそれを防ぎながら前に進む

そして愛紗と同じくチェインにより拘束された

 

「………!!」

 

「あ〜〜も〜〜!蒲公英もやるもん!」

 

『馬岱はともかく呂布か〜……時間ないからみんなねよっか』

 

〈スリープ!ナウ!〉

 

『〜〜♪〜〜♪〜〜〜〜♪』

 

白い魔法使いに立ちはだかる恋と蒲公英を見て仕方ないと言った声でスリープの指輪を使った

そして発動中にハーメルケインを吹くとその場にいる一刀と白い魔法使い以外に急激な眠気が襲う

 

「……!?……グゥ…」

 

「なに…これぇ…」

 

「みんな!?」

 

『大丈夫大丈夫、みんな寝てるだけだからさ』

 

「…あんた一体…」

 

『まぁそれはともかく早くしないとその子消えちゃうぞ?』

 

白い魔法使いは一刀の目の前に立ち、音々音を指差す

眠っている音々音の顔は険しく透明な部分が腰まできていた

 

「音々音!」

 

『落ち着けって、まだ助けられる』

 

「助けられるって……あんた助けられるのか!?」

 

『まあね、そのためにここにいるからさ……あ、そうそう。この子助けるためにここであったことはお前以外の何者にも、当然この子にも無かったことにするから』

 

「無かったことに…?」

 

『そう、本来別の外史の人物がさらに別の外史に来るとその人物は外史に拒絶され消去される。ここの場合は二人の陳宮…片方は現代の外史出身だけど、そんな状況になったら物語が狂うからさ』

 

「外史……?」

 

何のことだかさっぱり分からない一刀を尻目に白い魔法使いは話を続ける

 

『まあそう言う物語だったらいいんだけどね?でも、今回は状況が状況だからな〜…』

 

「なあ…さっきから何を話して…」

 

『とにかく!』

 

「!?」

 

一刀は詳しく説明してもらおうと声をかけるが急に白い魔法使いは顔を近づけ、少し大きな声をあげる

 

『――俺とお前はこの子を救いたい……だったら言う通りにしてくれないと困るんだ』

 

「……救えるって証拠は?」

 

『ない。けど出来ることには変わりない』

 

「……救ってやってください…」

 

『りょーかい……っと!』

 

〈プリーズ!ナウ!〉

 

白い魔法使いは音々音の手を取り、指輪を嵌める

そしてベルトに翳すと音声が流れ、音々音の体はもとに戻っていた

 

「音々音!」

 

『しー…起こさない起こさない…じゃあ仕上げよっと』

 

〈イエス!デリート!アンダースタンド?〉

 

白い魔法使いは音々音の指輪と自分の指輪を取り外し、自分の指に別の指輪を付ける

そしてそれをかざした時、周りが一気に変わった

外は暗くなり先程まで寝ていた愛紗達がいなくなっている

そして壊れた床までも治っている

この場にいるのは白い魔法使いに一刀、それに音々音だけだった

 

「これは…!?」

 

『この子が来る時間まで戻したんだよ。これは使った時間から外史の異変が起きた時間までの出来事を“消去する”指輪。まあ、一日以上たつと使えないんだけど』

 

軽く笑いながら白い魔法使いは言う

そして音々音を持ち上げると一刀に向き合う

 

『じゃあこの子を元いた外史に戻すよ。この事は誰にも言わないことをオススメするから』

 

「あ、ああ…でもあんた一体…」

 

『んー、管理者だよ。外史の……まぁ俺だけこんな格好だけどさ』

 

「えっ?」

 

『んーん?何でもないよ。じゃーねー』

 

〈テレポート!ナウ!〉

 

白い魔法使いは指輪をかざし、音々音と一緒にその場から消える

 

「……なんだったんだろ…」

 

「むっ!?まだ起きていたのですか、アホ太守!」

 

「あ…ねねか…」

 

「不満なのですか!」

 

「違うよ……なぁねね、一回俺のことかず兄ィって呼んでみてくんないか?俺は音々音って呼ぶから」

 

「なっ……何をいってるのですかー!?ちんきゅーキィイック!」

 

「おぶっ!」

 

ねねは一刀に一発かますとそうそうと玉座から出ようとする

その際、こっそりとかず兄ィと言いながら…

 

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「むにゃ…?」

 

ここは……ああねねの部屋なのです

どうしてでしょう……二度寝した気分なのです

 

「ふぁー…」

 

今日も今日とでかず兄ィを起こしにいくことにします

早くご飯を食べるために…早くセットしてもらうために…早くこんな素敵な女の子がいるってことを解らせるために

 

「――いつまで寝てるのですかぁああ!」

 

今日もかず兄ィをゆーわくしてやるのです!

 

 

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あー…どうもXXXです

1000回記念にやってみたけどおちがなくてすいません

あと今回出てきた白い魔法使い何ですけど恋姫式と同一人物です

詳しくは次回辺りの恋姫式で

 

 

説明
一作目が1000回越えたのでやってみました
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コメント
nakuさん 返信遅くなりました。てかヒデェww(XXX)
金球さん 昔だからですか?(XXX)
音々さんやすぐに病院に行きなさい、まずい菌とか悪性ウィルスをもらっている可能性がある(禁玉⇒金球)
nakuさん 桃愛「「あうちorz」」 XXX「ちなみにあれは一刀が教えました」(XXX)
nakuさん いいぞ、もっとやれと言いたいですが確かに絶望しますね、一刀が(XXX)
nakuさん いってはいけないことを…まあ合ってるけどww(XXX)
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