仮面ライダーオーズ×ポケットモンスター 氷の中で燃える炎・欠ける虹 6話
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とある地方のとある大都市…リト達はポケモンセンターに泊まっていた

なぜここで地方の名前を出さないのか…それは誰も知ってはいけないからだ

――話を戻そう

夜になり、現在はポケモンセンターの庭で夕食を食べている

だが、騒がしくならないはずがなかった

 

『う〜〜〜ん♪このコロッケおいし〜♪』

 

『もぐもぐ…ん♪』

 

『雄は黙って食うのが…ってメッタンテメェ俺の食ってんじゃねぇよ!』

 

『早い者勝ちだよ〜ん』

 

『Σ黙って食えよ!メス二匹までとは言わないけど黙ってろよ!』

 

「賑やかだな…」

 

ミミとコンは良かった…ついでにリオウも途中までは

だがメッタンとの夕食の取り合いで一気に騒がしくなった

それに対してライライはつっこむ

…なにげに自分の夕食を避難させているのを見ると巻き込まれないようにしているらしい

 

『あ…りと、食べないの?』

 

「ん?…ああ…今は腹減ってないんだ…」

 

『だけど何か腹に入れないと力が出ませんぜ』

 

『そーそー』

 

『とゆーわけで、はい!カレーどうぞ〜』

 

「ありがと」

 

『…ってバカ!それ…』

 

メッタンに渡されたカレーを食べるリト

数秒後、それを見てライライは待ったをかけようとする

だが少し遅かった

 

「……ムグ?」

 

『それ激辛カレーだろ!?色でわかるだろ、色で!』

 

『僕も食べるとは思わなかったよ…』

 

『マスター大丈夫!?』

 

『お水…』

 

「ありがと…俺辛党だから大丈夫だよ」

 

『へぇ…そうなんすか』

 

激辛カレーを食べても平然としているリト

本人は辛党だと言っているが…不思議と違和感を感じる

そして夕食を済ませ、もう寝ようかと思った矢先にリトは遠くから光るものをみた

普通は何だろうと思っても寝るところだが彼は違った

彼の血縁の能力『超直感』が騒いでいるのだ

 

 

 

“行け”、と。

 

 

 

「……悪い。ちょっと先に寝ててくれないか?ちょっと行くとこがあるんだ」

 

『ふぇ…どこ行くの?』

 

『おれも…行く…』

 

『お供しますよ!』

 

『面白そうだから僕行くね!』

 

『…俺はこいつのストッパーで着いてくぞ』

 

「あ、うん。じゃあ行こっか」

 

まさか全員着いてくるとは思わなかったのでリトは面食らう

だが、あまり気にしない性格のためかすぐに光った場所へと向かった

 

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「ひぃいいい!」

 

「なんだ…?」

 

光った場所に行く途中数人の男が何かに怯え、逃げているのをみた

しかもその服装…どこかでみたことがある

そして光った場所……町の裏通りに着いた

だがそこには何もないいたって普通の場所

見間違いか…?と思い、ふと空を見上げると…リトは建物の影に尻尾のようなものを見つけた

しかもそれは……リトの記憶に深く残っている『ポケモン』の尻尾だった

 

「!?ライライ、あの尻尾を!あの尻尾のポケモンを追ってくれ!」

 

『は?尻尾…ってあれか!』

 

『急にどったの?』

 

「あれは……見間違えるはずがない……」

 

『マスター?』

 

「追うぞ!」

 

リトはライライに追跡させ、自分も浮游しているメッタンにのり後を追う

ちなみに重量オーバーなのでリオウは走っている

 

『クッソ速い……おい!あんた待ってくれ!』

 

『…………………』

 

『シカトしてんじゃねぇぞ、コラァ!?』

 

『リオウ…こわいよぅ』

 

『よしよし…』

 

「待て…待ってくれ…!」

 

ライライはそのポケモンを追うも速さで追い付けないでいる

また、リオウは地の理を生かしてだんだんと近づいているがまだ足りない

コンは敵意丸出しのリオウに怖がっているがそこはミミが頭を撫でる

正直和む

リトは追いつけはしないものの、そのポケモンに必死に声をかける

だが、いっこうに振り向いてくれない

 

「頼む……頼むから…」

 

『…………………』

 

「頼むから止まってくれ……ミュウツー!!」

 

『…!?』

 

ミュウツー…リトがその名前を叫ぶのと同時に、ポケモン…ミュウツーは動きを止める

どうやら自分の名前を呼ばれて驚いているようだ

 

『何故…私の名を知っている…?貴様もロケット団か…?』

 

『これって…』

 

『テレパシーってやつだよね』

 

「そうか…さっきの奴ら、見たことある格好してるからもしやと思ったけどロケット団だったのか」

 

ミミ達がミュウツーの声が頭の中に響いてくることに驚いている

そのなかでリトはさっきの男達がロケット団の制服を来ていたことを思い出す

 

「俺はロケット団じゃない」

 

『では、何故私の名を知っている?』

 

「会ったことがあるからさ…別の世界の…お前に』

 

『何……?…信じがたいな…だが、引き留めたと言うことは用があるのか?』

 

「ああ…ここじゃ何だからな。場所を変えよう…その方がお前もいいだろ」

 

『…いいだろう』

 

 

 

――――――――。

 

 

 

大都市の端にある廃ビル

その屋上にリト達とミュウツーは移動した

ちなみにリト達はミュウツーのサイコキネシスで運ばれている

 

そこでリトは今現在起きていること、これから起こることを話した

ミュウツーはその話を黙って聞き入れている

『――それで、私に用があるというのは…』

 

「お前に力を貸してほしいんだ。世界の終末を止めるために」

 

『……すまないが私は協力できない』

 

『えっ!?』

 

『なんでなの…?』

リトは協力を願ったがミュウツーはそれを拒否

ミミやコンは声を出して驚いている

 

『ちょっと理由聞かせてくれないか?』

 

『……私は…貴様達の知っての通り、作られたポケモンだ。私の存在は厄災を生む』

 

『何で?』

 

『私は過去に人間に復讐しようとした。コピーがオリジナルより優れていると証明するために…』

 

「……………」

 

『だが、間違っていた……コピーもオリジナルも同じ命なのだと。だからこそ私とコピー達は誰もいない場所で暮らしていた。だが、あの男が…サカキが平穏を乱した』

 

『それでどうなったんだよ?』

 

『人質を取られ、囚われの身になった私は…少年に、サトシに救われた。サカキ達の記憶を消去し、コピー達をそれぞれの場所で暮らすようになったのだ』

 

『大変なんだね』

 

『サカキの記憶から私の存在が消えたが……街で私の存在を知った者は必ず私を狙ってくる。先程のロケット団のように記憶を消去してやり過ごしている』

 

『………』

 

『それだけならまだいい。狙われるせいで周りを巻き込む。今まで巻き込まれてきた者達に申し訳ないのだ。だから私は、表舞台に出る訳にはいかない』

 

ミュウツーの語る過去

それを喋る度にミュウツーの目は悲しげな光が灯る

リトはそれを聞き終わってから数十秒後、リトは懐からグローブを取り出しながら言った

 

「なあ、ミュウツー…結局、お前は人間を信じてるのか?」

 

『…いや、私はまだ……人間を信じきれない…』

 

「そっか……じゃあさ、バトル…しようぜ?」

 

リトの突然の申し込み

ミュウツーだけではなくミミ達も驚いている

 

『バトル…か?』

 

「最近ご無沙汰だろ?だったらさ、いい機会だからやろうよ」

 

『…いいだろう、それで誰からやる?ルカリオか?フライゴンか?それとも、メタグロスか?』

 

『ムッカ〜!なんか外された!』

 

『おれは…その……遠慮したいな…』

 

「どれでもない、お前の相手は……俺一人だ」

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俺一人…確かにそう言った

リオウはその言葉に驚き、反論する

 

『なっ…!?マスター無茶っすよ!こいつはかなり強い、俺にだってわかる…それなのに…』

 

「でもさ、リオウ。俺はトレーナーじゃないんだぜ?」

 

『あっ…』

 

「だから俺がやる」

 

リトはそう言ってリオウを下がらせながら、嵌めていた指輪を外して取り出したグローブを着ける

さらにその上から外した指輪を嵌めた

 

『笑止……普通の人間が私に敵うとでも?』

 

「悪いな……俺はもう人間じゃ無くなりかけてる…それに…」

 

Tの刻印が付いたグローブに力を入れると指輪に炎が灯る

それにともなって右手のグローブに橙色の炎が移り、左手にも赤黒い炎が移る

 

『なんだ…これは…』

 

「クウガに……仮面ライダーになった時点で、人間じゃないのかもな」

 

『貴様は…一体…』

 

 

 

「ボンゴレファミリー十代目ボス直属相談役兼幹部…平沢梨斗」

 

 

 

リトとミュウツーは向き合ったまま動かない

そして誰かが、ゴクリと息を飲んだ

 

『フンッ!』

 

「!!」

 

ミュウツーはまずサイコカッターで先制をとる

数枚のサイコカッターは寸分狂わずリトに向かって飛んでくるが、リトは難なくよける

だが正面にシャドーボールが飛んできた

距離的に考えると避けきれないが、リトはなんとそれを裏拳の要領で弾き飛ばした

 

『わっ!?』

 

『りと、スゴい…!』

 

「まだまだ行けるだろ?遠慮しないでやれよ」

 

『……調子に乗るな!』

 

ミュウツーは今度は高速移動しながらリトの背後に回り、サイコキネシスを放つ

身動きが取れないリトは数秒もがく、しかし動きが少し遅いが次第に動き始めてきた

 

『馬鹿な!』

 

「う、おおおお…りゃああ!』

 

『くっ!?』

 

ミュウツーの下へ一気に走り出したリトは拳を振るう

ミュウツーはそれをガードしながら宙に浮かんだ

――ここならば追ってはこれないだろう

体勢を立て直す意味でも宙に浮かんだのだ

 

――だが、

 

 

「逃がすかぁあああ!!」

 

『!?』

 

『わー…リト空飛べたんだ」

 

リトは両手の炎を噴射しながら近づいてくる

それもかなりのスピードなので激突は間逃れない

フルスピードの体当たりを喰らったミュウツーは一瞬怯んだ

 

『まさか…ここまで来るとはな…』

 

「只の人間じゃないだろ?」

 

『そうだな。だが、長引かせるのもいけないな…ここで終わらせる!』

 

そう言って高速移動を始めたミュウツー

リトの周りに飛び回って、一種の影分身を作り出すと同時に複数のシャドーボールが放たれる

リトは真上に飛ぶことで回避…した途端にサイコキネシスをかけられる

どうやらさっきのは囮だったようだ

 

「う、お!?」

 

『先程のよりも威力は上げておいた。だが貴様ならもうすぐ動き出すだろうな』

 

「ああああああ!!」

 

『だが、その前に…私の全力をぶつけよう!!』

 

「うご、けぇええ!!」

 

『はああああああっ!!』

 

ミュウツーの腕から作り出された衝撃波…サイコブレイクがリトに命中

リトはミミ達がいる廃ビルに向かって吹き飛ばされた

 

『マスターぁああ!!』

 

『りと…!』

 

『マスター!!』

 

『『リト!!』』

 

 

 

――――。

 

 

リトが吹き飛ばされたのは廃ビルのしたから四階程の場所

もう脆くなっていたために簡単に壁を破り、中に入っていた

 

『………人間としてはいい相手だった』

 

ミュウツーは破れた穴から中を覗く

リトの安否の確認だろう

そこにはリトが埋もれていると思われる瓦礫の山があった

 

『貴様は……』

 

よくやった、そう言うはずだった

だが、途中で言葉が途切れる

 

 

 

『――おい、負けるぞ。変われ、俺が出る』

 

『やめなさい、今はクウガの坊やがやってるのよ。邪魔はいけないわ』

 

『そーだ、そーだ〜』

 

『マナーぐらい守ろうよ、そんなんだから最初にやられたんでしょ?』

 

『はっ…それもそうだなぁ、虫頭?』

 

 

 

瓦礫から聞こえるリトとは違う別の声

……それだけではない

瓦礫から出ようとする一本の腕…それは正しく異形の物だった

人間とは思えない、鋭い爪の付いた…まるで鳥のような赤い腕

そして、瓦礫の奥に鋭く光る眼光…それはまるで野獣のようだ

 

ミュウツーはそれを見て鳥肌がたち、背筋が凍る

そればかりか腕が震える

 

『悪いな…今は……やめてくれ…』

 

今度はリトの声が聞こえる

その瞬間、腕はグローブの付いたものになり、鋭い眼光も治まる

そしてリトは完全に瓦礫から出てきた

 

『貴様……今のは一体…』

 

「……今はまだ……でも、近いうちに全部話す。だから……」

 

リトはグローブの炎を最大限に燃やし、真っ直ぐミュウツーを見つめる

 

 

「あいつらには…なにも言わないでくれ」

 

『…分かった』

 

「それに今はバトル中だしな」

 

 

その言葉が放たれるのと同時に、屋上から降りてきたミミ達がやってくる

緊迫した雰囲気にリトに声をかけることなく沈黙した

 

「――そぉおおおい!!」

 

『真っ直ぐ行くか…ならこちらも…っ!?』

 

真っ直ぐ走るリトに対し、ミュウツーはシャドーボールを放とうと腕を上げようとする

だが、不思議と腕が上がりにくい

それどころか体の動きも遅くなっている

 

「やっと回ったか…」

 

『貴様の仕業か!?』

 

「まあな。最初に触れた時から仕込んどいた」

 

仕込んどいた、と言うのと同時にリトは大きくジャンプ

そしてその場で一回転して真っ直ぐミュウツーにキックを繰り出す

さらに両手の炎の噴射で威力を増し、ミュウツーを外へと押し出した

 

 

 

『ぐああああ!!』

 

ミュウツーはそのまま地面に落下……と言っても階はあまり高くないので重傷にはならないだろう

ミュウツーはしばらくそこで仰向けになり、星空を眺めているとリトが歩いてやってくる

 

「で、どうする?まだやるか?」

 

『いや……止めておこう。体力はまだあるが、この状態ではまともに力を出せない』

 

「…そっか」

 

『私の負けだ…』

 

ミュウツーは敗けを宣言したはずなのに…口元は笑っていた

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「よかった……俺も…限界…」

 

最後の方の言葉が小さくなり、リトはその場に倒れこむように仰向けになる

 

「さっきのは結構きいたよ」

 

『当然だ、私の最大の技だからな』

 

「……ミュウツー」

 

『どうした?』

 

ミュウツーは横に仰向けになっているリトを見て聞き返す

 

「別の世界のお前はさ……最初に会ったときに暴走してたんだ。でも、お前を心配してた科学者と俺の友達でなんとか抑えたんだ」

 

『ほう…?』

 

「そしてそれからだいたい一年くらいかな……お前は俺と俺の友達と共闘したんだ。まあ、弱点を突かれて苦戦したけど」

 

『そうか……』

 

「それからまた数年たって…お前を抑え込んだ俺の友達を別の世界のお前は助けたんだぜ?」

『わざわざ助けるとなると…貴様の友はその世界の私にとって特別な人間だったのだろうな』

 

ミュウツーは星空を再び見ながら話を聞いた

周りにミミ達が来ているのも気にしないで

 

「その世界のお前はさ……そいつのことを自分を捕まえた奴だから特別な人間だと思ってると思うんだ」

 

『なるほど…一里あるな。では貴様も特別な人間だな』

「お前を負かした人間だから?」

 

『ああ。私はまだ人間を信じきれないと言った……だが…』

 

上半身を起こし、ミュウツーはリトに向かって手を伸ばす

 

 

『戦友(とも)は信じることができる』

 

 

「…おう!」

 

 

リトはその伸ばした腕を掴み、起き上がる

いわゆる握手をしたのだ

誰かが言っていた……バトルのあとはみんな友達…と

 

 

『私も協力しよう…戦友のためであり、恩人の…サトシのためでもあるからな』

 

「ああ、よろしく……っと、そうだ。ついでだからさ、ちょっと頼みたいことがあるんだ」

 

 

 

――――――。

 

 

 

翌朝、リト達はミュウツーをこっそりポケモンセンターに連れていき体力を回復させた

 

『では言われた通りに探してこよう、そのポケモンを』

 

「頼む。でも見つからなければ三週間後にカントーに来てくれ」

 

『了解した。ではまた会おう、友よ』

 

「ああ、いってらっしゃい!」

 

ミュウツーはその言葉を聞き、一気に上昇

そして太陽と同じ方向に飛んでいった

 

『行っちゃったね?』

 

「ああ……さあ、俺たちもそろそろ行こう。目指すは…」

 

トライチェイサーに乗りながら、リトは言う

 

「カントーだ!」

 

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どうも今晩は、XXXです

何気にこの長編であとがきするの初めてですね

 

さて、今回リトの先頭に使用したのは前作にもちょっと登場した『ボンゴレTのグローブ』です

詳しい入手方法は前作見てください、お願いします

あと、ミュウツーのサイコキネシスを間逃れたのは大地の炎、動きを遅めたのは雨の炎のおかげです

なぜこの炎を使えるのかは作中で説明します

 

とりあえず前半終わったので次からは後半…てか中盤?です

こんな駄文ですが是非コメントをしてください

ではでは

説明
今回はポケモンの翻訳全開です。
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コメント
最高総司令官さん 実のところ……めんどくさくなってウヴァサンダーやったら逆にパワーアップ→からのフルボッコという裏設定なんです(XXX)
そんなんだから最初にやられたんでしょ?→最初に負けたのウヴァさんかいww(最高総司令官)
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