真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三??†無双』其の四十三 おまけ編
[全4ページ]
-1ページ-

第二章  『三??†無双』 其の四十三  おまけ編

 

 

おまけ壱

『北郷二刃奮闘記』其の八

リクエスト:桃園三姉妹 8票

本城 蜀館会議室                 (時報:桂花七人目 妊娠二ヶ月)

【二刃turn】

 

「へえ・・・これが冥琳さんの考えた基本戦略なんだ。」

 桃香さんがテーブルに広げた書簡をしげしげと見ている。

 

「う〜む・・・流石冥琳殿、基本戦略だけでここまで相手の心理を突くとは・・・・・」

 愛紗さんもしきりに感心している。

 

「鈴々には難しくてよく分かんないのだ・・・・・」

 鈴々さん・・・・・腕を組んで頷いてたから感心してるのかと思った・・・・・・。

 

 今日は桃香さん、愛紗さん、鈴々さんがご招待してくれました。

 話題の中心はあたしと華佗さんの事・・・・・恥ずかしいけどこうして協力してもらえるのだから、素直に感謝しなくちゃ。

 

 なんだけど・・・・・この前の冥琳さんと雪蓮さんに続いて、今日もおっぱい山脈が・・・。

 

 今あたし達が見ているのは、先日冥琳さんが考えてくれると言っていた、あたしと華佗さんの仲を進展させる策なんだけど・・・。

 

「あの・・・・・どんな事が書かれてるんでしょう?」

 

 漢文な上に達筆なもんだから、あたしには何が書いてあるのかサッパリ・・・。

 博物館に飾ってあってもまるで違和感の無い物が目の前に広がっている。

 『周瑜公瑾直筆の書』って言ったら本当に博物館に収まりそうだよ。

 書いてある内容はアレだけど・・・・・。

 

「ふっふっふ。鈴々には読めない文字がたくさん書いてあるのだ。」

 

 り、鈴々さん・・・・・。

「何を偉そうに言っている!二刃はしっかり勉強してこうはならない様にな。」

「は・・・ははは・・・・・頑張ります・・・」

 愛紗さんは気苦労が多そうだなぁ。

 

「えっとね、二刃ちゃん。こういう事に気を付けなさいっていくつか書かれてて、その意味の説明が詳しく書かれてるよ。例えばここ。『子曰く、彼を知り己を知れば百戦して殆うからず』」

「・・・・・・孫子そのままですね・・・」

「確かにこうして読んでいくと、まるで軍略書の様だな・・・・・」

 

「愛紗ちゃん!二刃ちゃん!恋は女の戦だよっ!!そしてわたし達もまだ、その戦乱の中に居るのを忘れちゃダメだよっ!!」

 

「(二刃、桃香お姉ちゃんは時々変な事を言い出すけど、こういう時は聞き流すのだ。)」

「はあ・・・・・」

 鈴々さんの耳打ちを、曖昧に頷いておく。

 

「冥琳さんの解説では、華佗さんの好みを調べて自分を磨きなさいって書いてあるよ。」

「自分を磨く・・・・・」

 あたしは思わず自分の胸に視線を落としてしまった・・・。

「なんだ?二刃はおっぱい小さいの気にしてるのか?」

「「あ・・・・」」

「え?ええ・・・・・まあ・・・沙和さんの助言でも華佗さんの好みを調べようって事になって、色々な服を着て反応を見てるんですけど・・・・・胸が小さいとなんか力不足って言うか・・・」

 

「心配いらないのだ!これを見ろー♪」

 

 そう言って鈴々さんが取り出したのは・・・・・写真?

 真桜さんが兄さんたちから聞いてカメラも作った話は聞いている。

 街でブロマイドを売ってるのも見た。

 数え役満☆シスターズが中心だけど、武将、軍師、眞琳ちゃんや香斗ちゃんのお姫様物とか種類が豊富だったな。

 そして鈴々さんが見せてくれたのは小さな女の子の写真だった。

「あの、これって・・・」

「鈴々のちょっと前の写真なのだ♪」

 

「ええ!?」

 ちょっと前って!まさか二、三年前なんて事は・・・・・。

 

「こら、鈴々!それは戦乱の頃の物だろう!もう十年前の物だぞ!!」

「この頃の鈴々ちゃん、小さくて可愛かったなぁ♪」

 ああ、ビックリした・・・でも、愛紗さんと桃香さんの反応から、間違いないらしい。

 

「鈴々は背が伸びたら勝手におっぱいもバインバインになったのだ。だから二刃も心配いらないのだ♪」

 

 あたしの場合は遺伝的に見て、相当努力しないと無理だと思います・・・・・。

 

「え、え〜と、鈴々ちゃん。二刃ちゃんは今直ぐに華佗さんの気を惹かなきゃいけないから、別の助言をした方がいいよ。」

「難しいのだ・・・・・鈴々は華佗がお父ちゃんみたいに女の人の胸やお尻を目で追ってる所を見たことが無いのだ。」

 華佗さんのその情報はもう充分身に染みました・・・むしろ兄さんたちの行動が簡単に想像できて悲しくてなってくるよ・・・。

 

「敵を知ると言うのなら別の方向から探ってみてはどうだろう?例えば食べ物の好みとか。」

「あ♪それいいね!ここにも『敵の兵糧に注視せよ』って書いてあるよ♪」

「兵糧って・・・・・これ本当に軍略書なんじゃないですか?」

「これはきっと暗喩なんだよ。二刃ちゃんはこの事をご主人さまたちに悟られたくないんでしょ?冥琳さんはそこまで気を効かせてくれたんだよ♪」

「そんな事までしてもらえたなんて・・・」

 

「でも、やっぱり食べ物はいいよね♪昔、わたし達も祭さんに『男は胃袋を攻めるのが一番』って言われて料理を始めたんだよね♪」

「懐かしいですね♪今でも料理を作る時はご主人さまが喜んでくださるのを想像して励みますからね♪」

 普段凛々しい愛紗さんもこんな時は女の子の顔をしてて、なんだかカワイイ♪

 

「それで本当に胃袋を『攻める』のはどうかと思うのだ。何度お父ちゃんたちが死にかけたと思っているのだ!?」

「「うっ!!」」

 

 死にかけ・・・・・た?

 

「それこそ華佗が居なかったらと思うと、ゾッとするのだ・・・・・」

 鈴々さんの真剣な顔が全てを語っている気がする。

「わ、わたし達の事は置いといて・・・・・・二刃ちゃんは華佗さんの好きな食べ物って思いつく?もうひと月近く一緒に居るんだからその辺は分かりそうじゃない?」

「それが・・・・・好き嫌いが無いんです。」

「そうなのか?嫌いなものが無いのは結構な事だが、好きな食べ物くらいは在るだろう。」

 愛紗さんは少し勘違いをしているみたい・・・。

 

「本当に『好き嫌い』が無いんです・・・出された物は何でも『うまい』『ありがたい』って食べるんですよ。」

 

「なんだかお坊さんみたいなのだ・・・鈴々は不味い物は不味いって言うのだ。」

「あたしもそう思いました・・・何しろ街の方にある病院には、病気を直してもらった人達が毎日食べ物を差し入れてくれるんです。華佗さんは普段それを食べてるから・・・」

「それはまあ・・・・・感謝の気持ちだから『不味い』とは言わないよねぇ・・・・」

 桃香さんも事情を察してくれて溜息混じりだ。

「うん?そう云えば私達も菓子折りをたまに差し入れてますね。」

「あ、そうだ♪ご主人さまにそれとなく訊いてみない?あのお菓子もご主人さまが選んでくれてるし♪」

 

「あの・・・・・そのお菓子って、兄さんたちが華佗さんと話をしていく時にお茶請けに出してる物じゃ・・・・」

 

「「・・・・・・・・確かにご主人さまが好きそうなお菓子ばっかり・・・・・」」

 医務室の戸棚は兄さんたちのおやつ貯蔵庫か!?

 そういうことなら今度からあたしも遠慮せずにどんどん食べよう。

 

「あたしが知ってる中で、華佗さんが食べるのを遠慮したのって一回しか見たことないなぁ・・・」

「それは何なのだ?」

 

「凪さんが持ってきたお弁当・・・・・」

 

「「「ああ・・・・・・」」」

 あの時は凪さんがどんな料理をするのか興味があってお弁当を見てたら、凪さんが勧めてくれた。

 当然華佗さんにも勧めたんだけど、汗を流して遠慮してたっけ。

 その理由は一口食べて理解したけど・・・・・・そういえばお弁当箱の中が真っ赤だったなぁ。

「最近の凪の『自分用』は鈴々でも食べられない域に達しているのだ・・・・・・」

「そんな、鈴々さんはたくさん食べるだけで味覚は普通じゃないですか。前に鈴々さんが後宮で作ってくれたご飯は美味しかったですよ♪」

 

「「ううっ!!」」

 

「気に入ってくれたのだ♪鈴々は昔、食べるの専門だったけど流琉が教えてくれたからここまでになれたのだ。それに爛々が美味しそうに食べてくれるから、料理が最近楽しいのだ♪」

「爛々ちゃん、一歳半とは思えないくらいよく食べますもんね♪」

 

「「うううっ!!」」

 

「・・・・・・あの・・・桃香さん、愛紗さん・・・・・大丈夫ですか?」

「あ、ああ・・・すまない・・・諦める覚悟はしていた筈なのだが・・・・・」

「ね、ねえ、二刃ちゃん。話しを華佗さんに戻そっか?」

 愛紗さんがテーブルに突っ伏して、桃香さんが引きつってた。

「そ、そうですね・・・・・」

 

「華佗がどんな食べ物好きか直接訊いてしまえばいいのだ。」

 

 それはそうなんだけど・・・なんか意識しちゃって訊けないんだもん・・・。

「やっぱりそれが一番だよねぇ・・・・・そうだ!これから華佗さんを食事に誘ってみない?」

「華佗に愛紗の料理を食べさせて、動けなくなった所を捕獲するのだ?」

 

「・・・鈴々・・・もう、私の料理をネタにして引っ張るのは止めてくれ・・・・・」

 

「そ、そうじゃなくって、どこかお店に行って注文を頼む時に華佗さんに何が好きか訊けば良いんだよ♪」

「おお!それはいい考えなのだ!桃香お姉ちゃんはやっぱり頼りになるのだ♪」

「まったく、調子のいい・・・ですが、鈴々の言う通り流石桃香さまです。」

 

 なんか今のやり取りがあたしのイメージにある劉備玄徳、関羽雲長、張飛翼徳に近かった気がする。

 ここでは『桃園の三姉妹』って呼ばれてる兄さんが教えてくれたけど、本当の姉妹みたいだ♪

 

 

 

 そんな訳で、『桃園の三姉妹』の名前で華佗さんを食事に誘う事になった。

 男性が華佗さんだけっていうのは問題が有るので、緑の兄さんにも同行してもらう。

 そして目的のお店にやって来たんだけど・・・・・。

 

「あの・・・・・・こんな高級なお店なんですか・・・・・」

 訊けばこの房都でも屈指の高級店だそうだ・・・。

 

「鈴々もここには年に一回くらいしか来ること無いのだ・・・」

「わ、私は年に三回・・・いや、二回は利用しているぞ!」

「あはは・・・わたしはお客様を招待するのに月に一、二回は来るかなぁ・・・」

 桃香さんは苦笑いをしてる・・・つまりこのお店は国のトップが賓客と会談に利用するレベルって事・・・・・ドレスコードが有るのか三人共いつもの服じゃなく、宮廷服を着ていた。

 あたし・・・フランチェスカの制服なんですけど・・・・・この世界では天の御遣いの天衣って事になってるから良いのかもしれないけど、あたしとしてはなんか恥ずかしい。

 兄さんもいつもの制服姿だし、華佗さんもいつもの格好だった。

 

「二刃お姉ちゃん、香斗と愛羅ちゃんとおそろいだね♪」

 

 香斗ちゃんがニコニコと言った通りだ。この子達と一緒だと思うと恥ずかしさが無くなっていく。

 ただ、愛羅ちゃんは別の意味で緊張してるみたい。さっきからコチコチになってる。

 爛々ちゃんもおめかししてて可愛い服を着てはしゃいでるけど、一歳半の子にはここがどこで、何を着てるかなんて関係ないか。

 

「緑北郷陛下、劉相国様、この度は当店をご利用頂き誠に有難う御座います。関羽将軍、張飛将軍、禅姫様、平姫様、苞姫様。そして今都で噂の高い北郷二刃様♪ようこそお出で下さいました。」

 このお店の店主さんなんだろうな。とにかく上品なおじさんが挨拶にやって来た。

 

「それに華佗先生!やっとご来店頂けましたな♪わたくしを含め妻に息子、この店に働く者全てが華佗先生に救って頂きました。華佗先生であれば毎日来てくださっても無料に致しますのに。」

 

 少し砕けた感じになったのは、本当に感謝しているからなんだろうな♪

「いや、中々都合がつかなくて・・・」

 華佗さん困ってる。来てくれって言われてもこのお店は気軽には入れないよねぇ。

 

「今日は曹相国様に認めて頂いたこの腕を、思う存分に振るわせて頂きます♪今ある食材で最高の物からお出しして行きますのでお楽しみ下さい♪」

 

 へえ!このおじさん自身が料理作るんだ。しかも華琳さんに認められてるなんて、このおじさんって特級厨士なんだ・・・・・・って、ちょっと待った!今の話だとシェフのオススメコース料理みたいなんですけど!!

 

「特別に召し上がりたい物が御座いましたら、是非仰って下さい。」

 

 ふう〜〜・・・助かった・・・・・あたしは桃香さんに期待を込めて視線を送った。

 

「なあ、華佗。ここの海老焼売がまた絶品でな♪」

 

 うがあああああああああああっ!兄さんが勧めてどうすんのよっ!!

 

「か、華佗さん!好きな食べ物って何かなっ!?」

 

 かなり強引だったけど、桃香さんが割り込んでくれた!

 もう少しで兄さんに皿を投げ付ける所だったわ・・・・・。

 

「え?俺が好きな食べ物?そうだな・・・・・・」

 

 つ、遂に聞ける!?

 

「田鶏(ティエンジー)か石鶏(シージー)は有るかな?」

 

 ??田鶏?石鶏?どんな鶏なんだろう?でも華佗さんって鶏肉が好きだったんだ♪

 

「これは何と♪今日は最高級の石鶏を仕入れる事が出来まして、ではそれを中心に致しましょう♪前菜で湯、後は脚の唐揚げなど如何ですか?」

「ああ、いいな♪唐揚げは子供の頃によく食べたよ♪」

「おお、そう云えば華佗先生は出身が曹相国様とお近いのでしたね。では、((安徽|あんぎ))料理を中心にお出ししましょう♪」

 

 あんぎ料理?

「(兄さん、あんぎ料理って何?)」

「(広東料理とか四川料理みたいな地方料理の事だ。安徽は豫州と徐州の南側の境一帯。現代にも安徽省って地名が残ってるぞ。)」

「(へえ、そうなんだ♪)」

 

 えへへ♪これでひとつ華佗さんの情報を手に入れたぞ♪

 華琳さんに訊けばレシピも教えてもらえそうだし♪

 頑張って覚えなきゃ♪

 

 

「(・・・教えないと後で怒りそうだし・・・・・でも、教えない方が先入観無く食べる事が出来るか・・・・・・こうなるの判ってたから焼売勧めたんだけどなぁ・・・)」

 

 

 なんか兄さんがブツブツ言ってるけど、今は味をしっかり覚えないとね♪

 

 

 

注釈:『田鶏』とは食用のアカガエルの一種である。『石鶏』とは渓流に棲息する物で、美味と珍重されている。

 

 

-2ページ-

 

 

おまけ弐

『聖刀くんの日常』其の七

リクエスト:三熟女  6票

北郷聖刀 真名:輝琳  六歳

 

房都 本城射的場

【聖刀turn】

 

 ぼくの放った矢が的に向かって飛んで行く。

 

ドスッ!

 

「あ〜・・・ズレちゃったか・・・」

 狙った的の中心から少し右上に刺さった。

 

「聖刀ちゃん、意識を集中して。」

「若様、風を読むのを忘れなさるな。」

「聖刀、もっと気合を込めい!」

 

 紫苑媽媽、桔梗媽媽、祭媽媽の三人がぼくの後ろから声を掛けた。

 こうして媽媽達がアドバイスしてくれるのはスゴク嬉しい。

 どれぐらい嬉しいかというと、後ろから漂うお酒の匂いが目にしみて涙が出るくらい・・・・。

 

「仕事が終わったからってお酒を呑むのは構わないけど、何でそんな所で酒盛りなの?」

 

 ぼくはとうとう堪えきれずに振り返った。

「丁度良い肴が目の前に在るからじゃ♪」

「若鮎の如き若様の鍛錬される姿は、月を愛で、花を愛でながら呑むのと同じ♪」

「要は聖刀ちゃんの成長する姿が嬉しいのよ♪」

 

 珍しく紫苑媽媽まで出来上がってる・・・。

 宴お姉ちゃん達が目くじら立てて怒る所が目に浮かぶなぁ。

「なんじゃ、溜息なぞ吐きおって・・・まさか儂らが邪魔だとでも・・・・・」

 

「そんな事無いから!指をくわえて悲しそうな顔しないでよ!」

 

「そうかそうか♪やはり儂らが見とる方が励みになるじゃろ♪」

「はっはっは♪若様は甘えん坊ですな♪」

「聖刀ちゃんの優しさに甘えてるのはあなた達じゃない!でも、今からこんなに優しいと将来が楽しみだわぁ♪」

 

 これはもうぼくの手に負える状態じゃないよ・・・。

 いつもは抑え役の紫苑媽媽がこれじゃあ、璃々媽媽が来てくれるまでどうしようもない。

 

「所で若様。最近例の工事現場に現れる『正義の解放団』とやらの正体は掴めましたかな?」

「え!?突然だね?」

 酔っ払いに理屈はいらないか・・・・・。

「星ちゃんが『現れても直ぐに逃げる』ってボヤいていたわねぇ。」

「ただの腰抜け共の様に思えるが・・・被害の方はどうなのです?」

「それが未だに破壊活動にまで至って無いんだよねぇ・・・現れる度に工事が中断するから遅れは出てるけど。」

 初めて現れた時は祉狼を人質に取ろうとしたりもしたけど、最近じゃ武器すら持って来なくなった。

「そやつら、本気で学校を破壊する気が無いのではないか?本気ならば火の着いた松明でも放り込めば済む話じゃろ。」

「それが『正義』だから、庶民に被害が出る事はしないんだってさ。確かにあそこだと飛び火して大火事になるもんね。」

「なんとも律儀な奴らじゃな・・・」

「話を聞いてると悪い子じゃないんだけど、ぼくの話はまるで聞いてくれないんだよ・・・」

 聞いても捻じ曲げて解釈するんだもんなぁ。

 

「もしかして女の子なの?」

 

「うん、ひとりだけね。背格好から言ってぼくと同い年か行ってもふたつ上だと思う。その子が団長で後は年上の男の人達なんだけど、その子の指示通りに動いてた。」

 媽媽達が顔を突き合わせてヒソヒソ話し始めた。

 

「(これはもしや、お館様の言う『旗を建てる』というヤツではないのか?)」

「(さすがご主人さまの息子ということね・・・でもどこの・・・)」

「(それには、ちと心当たりが・・・・・たぶん・・・)」

 

 途切れ途切れに声が聞こえるけど、意味が全然分からなかった。

 

「聖刀!もっと弓の鍛錬をせい!」

 ヒソヒソ話が終わったと思ったら、いきなり祭媽媽に怒鳴られた。

「わたくし達の様に、弓でその子を捕えてしまいましょう♪」

 紫苑媽媽が言うのはお姉ちゃん達を捕まえる時の事だ。

 冰蓮お姉ちゃんが標的になる事が一番多いけど、前に秋蘭媽媽と璃々媽媽も加わって五人同時に放った矢が、冰蓮お姉ちゃんの両袖とスカートを壁に縫い付けた事があった。

 あの時はそれを見て、資料室にあった昆虫標本を思い出したっけ。

 

「ぼくが媽媽達みたいになるのには、まだまだ掛かるよ!」

 

「いやいや、若様は筋が宜しいですぞ♪ひとつわしが手本を見せて進ぜましょう。」

 桔梗媽媽はぼくの使っているのと同じ小振りな弓に矢を番えた。

 いつもは大弓を使うのに、小さな弓でも構えた姿がスゴク決まってる。

 

ヒュッ!

 

 放たれた矢は見事に的のど真ん中に付き立った。

 試射もしないでいきなりこれなんだもんな。

「如何ですかな♪よく覚えて参考になさいませ。」

「う、うん・・・」

 あんな格好よく構えることが出来るだろうか?

 いや、あの姿を常にイメージしなさいっていう事なんだ!

 

「聖刀ちゃん、わたくしのも見てくださいね♪」

 

「え?」

 紫苑媽媽の構える姿も凛々しく格好良かった。

 放った矢は当然の様に的の中心に当る。

 

「おぬしらだけ卑怯じゃぞ!儂も手本を見せてやる!」

 

 祭媽媽の構えは、さっきぼくにアドバイスをくれた通りスゴイ気迫を感じる。

 そしてその矢も的の中心へ。

 

 媽媽達三人が顔を見合わせるとニヤリと哂った。

 その瞬間火花が散った様に見えたのは気のせいだろうか・・・・・。

 三人はそのまま次々と矢を放っていく。

 三つの的に刺さった矢が増えていくが、その矢は的の中心から綺麗な螺旋を外側に向かって描いていった。

 

「ちょっと!お母さん達!何やってるのよっ!!」

 

 魅入っていたぼくを現実に戻した声は、璃々媽媽だった。

「子供達の弓の鍛錬に来たのに、矢はほとんど討ち尽くしてるし!的は針山みたいにしてくれてるし!それにお酒臭いっ!!」

 璃々媽媽の後ろには竜胆お姉ちゃん、宴お姉ちゃん、崔莉お姉ちゃん、露柴お姉ちゃん、そしてぼくから見て二番目の妹の牡丹が立っていて、三人の媽媽達をジト目で見ていた。

 だけど。

 

「あっはっはっは♪いやいや、酔いに任せてついはしゃいでしまった♪」

「お前達も、もっと早く来れば儂らの技を見せてやれたのにのう♪」

 

 まるで悪びれる様子がない。

 紫苑媽媽だけは申し訳なさそうにお姉ちゃん達に手を合わせていた。

 

「ごめんなさいね、今から酔い醒ましと掻いた汗を流す為にお風呂に入ってくるわ♪」

 

 そう言って鍛錬場を後にしようとしてるけど・・・・。

「なんでぼくの手を引いてるの?」

 

「聖刀ちゃんも汗を掻いたでしょう?わたくし達が背中を流してあげるわ♪」

 

「「「「「「お母さん達ズルいっ!!」」」」」」

 

 ぼくが反論する前にお姉ちゃん達が叫んだ。

 

「おぬし達は鍛錬に励め。さもないと思わぬ所から敵が現れて獲物をかっ攫われるぞ♪」

 祭媽媽が言ってるのは『正義の解放団』の事かな?

 確かにこのままじゃ、楽しみにしている学校が、いつまで経っても完成しない。

 

 でも今攫われそうなのはぼくで、攫おうとしてるのは媽媽達だよね。

 

 

-3ページ-

 

 

おまけ参

リクエスト:里帰り&お墓参り[孫呉組] 12票

揚洲 建業                   (時報:桂花 十人目 妊娠三ヶ月)

【蓮紅turn】

 

「お帰りなさいませ、孫権様。帝。長旅でお疲れでしょう。」

 

 建業のお城で私達を出迎えてくれたのは喬玄お祖母ちゃんです。

 

「大事無い。喬玄こそ、こちらを任せっきりにして申し訳ないわね。」

 

 お母さまが和やかに返事されました。

 その様子を、私の後ろに居る愛喬と華喬がソワソワと見ています。

 早くお祖母ちゃんにご挨拶したいのでしょう。

 

「ほらほら、そんな固い挨拶はもういいでしょ。さあ、愛喬、華喬、お祖母ちゃんに突撃―♪」

 

 雪蓮媽媽が笑って二人の背中を押しました。

 六歳の愛喬と華喬は少し躊躇いましたが、お父さまが微笑んで頷かれたのを見て、喬玄お祖母ちゃんの所に走って行きます。

 

「それじゃあ、あたしもー♪」

 

 一緒に走り出した冰蓮ですが、こうなる事は予想済み。

 私と雪蓮媽媽、そして冥龍の手が冰蓮の襟首を掴みます。

 

「ぐえっ!」

「「「あんたは空気読みなさいっ!」」」

 

 この子を大人しくさせるにはこれくらいしないと。

 冰蓮の気持ちも分かりますけど・・・・・・孫呉にはお祖母ちゃんと呼べる方が二人しか居ません。

 ひとりが喬玄お祖母ちゃんで、もうひとりは亞莎媽媽のお母様、呂当お祖母ちゃんです。

 お祖父さまに至ってはひとりも居ません。

 それだけに私達姉妹はお二人に甘えたくてしょうがないのです。

 正直に言えば、私も喬玄お祖母ちゃんの所に行きたい。

 でもその前に本当のお祖母さま、孫堅文台様にご挨拶をしないと。

 

「蓮華。さっさと鬼婆に挨拶しに行っちゃいましょ♪」

 

 雪蓮媽媽は文台様の事をよくこう呼びます。

 鬼神の様に強い人だったと、お母さまや冥琳媽媽、祭媽媽から教えてもらいました。

 おっかない人だったのかな・・・・・。

 

 

 

【赤一刀turn】

 そこは建業の街の外。

 過去に何度も雪蓮に連れられ訪れた場所。

 森の中を流れる小川のほとりに小さなお墓が建立されている。

 

「久しぶり、母さん。また会いに来てやったわよ。」

 

 初めて来た時のお墓は、しばらく放置されていた事もあって苔むしたりしていた。

 でも今はしっかり管理されて綺麗になっている。

 

 その墓石に雪蓮は、持って来たお酒を上から一気にぶちまけた。

 

「旨い酒を浴びるように呑みたいとか言ってたもんね。ホントだったら私が呑みたいわよ。・・・・・まあ死んでからやっと出来た贅沢だものね。これくらいは叶えてあげるわよ。」

 

 お墓に話し掛ける雪蓮は少し寂しげな顔をしていた。

 初めてここに来た時に雪蓮はこう言った。

 

『母様・・・・・。今から我ら孫呉の悲願がはじまるわよ。』

 

 孫呉の悲願・・・・・それは天下統一だった。

 しかし続けてこうも言ったのだ。

 

『本心を言えば天下なんてどうでも良い。呉の民たちが。そして私の仲間たちが笑顔で過ごせる時代が来れば良いの。天下だの権力だのそういうのには興味は無いわ。』

 

 その言葉通り、孫呉による天下統一ではないが、民と仲間が笑って過ごせる世になっている自負はある。

 

 雪蓮に続き蓮華とシャオ。文台さんの娘が順番にお墓に酒を掛けていく。

 雪蓮は俺の横に戻って来ると耳元で囁いた。

「どうしたの、一刀?神妙な顔しちゃって♪」

「いや・・・・・初めてここに連れて来てもらった時を思い出してね。」

「あぁ・・・・・あの時は語っちゃったわよね。」

 雪蓮が照れ笑いをしている。

「雪蓮は戦えば人が傷つき笑顔が無くなる。でも、戦わなければ何も手に入らない。そんな矛盾を背負う覚悟を話してくれたよな。」

 雪蓮が俺の顔を覗き込んで笑った。

「一刀は言ったわよね・・・・・『人の生き方に論理なんて求めたって無駄だって思う。矛盾してようが何だろうが、自分の考えを実現出来ればそれで良いんじゃないかな』って♪」

「よく覚えてるな、雪蓮。」

「そりゃ、一刀が言ってくれた言葉だもん♪」

 俺は照れくさくなって文台さんのお墓に視線を戻した。

 

 そこでは冥琳が手を合わせて・・・・・・え?なんで墓が二つ在る!?

 

「うっ!!」

 

 唐突に俺の記憶に無い光景が、脳裏に次々と“思い出されて”行く。

 これは・・・・・他の外史の『記憶』か!?

 眠っている時には今までもあったが・・・・・目を覚ましてる時にこんなのは・・・初めてだ・・・・・。

 

「一刀!どうしたの!?」

 

 俺は堪えきれずに片膝を着き、その肩を雪蓮が支えてくれた。

 

 瞼を閉じても飛び込んでくる光景。

 冥琳が“雪蓮”の墓を拝んでいた。

 その冥琳が蓮華の膝の上で血を吐き静かに目を閉じていた。

 雪蓮の左腕に毒矢が付き立っていた。

 冥琳の腕の中で・・・苦しいのを我慢しながら・・・・・俺と蓮華の手を取って・・・・・後を託して・・・・・・・・・息を引き取った。

 

「がはっ!・・・・・くっ・・・・・・うぅ・・・・」

 

 とてつもない悲しみに押し潰されそうだ・・・・・涙が・・・止められない・・・・・。

 

「どうしたんだ、雪蓮!一刀!!まさか毒か!?」

 冥琳の声。

「ち・・・がう・・外史・・・・・」

 これだけで・・・伝わる筈・・・・・・冥琳なら・・・。

 

 温かいモノに包まれる感覚。

 

 その温もりが俺の意識を正常に戻していく。

 

 俺を包んでくれていたのは雪蓮と冥琳だった・・・・・。

 この二人が死んでしまう外史。

 それは前の外史もそうだった・・・・・・でも、今は違う・・・・・こうしてここで俺の身を案じてくれている。

 

「??!パパァ!大丈夫?大丈夫!?」

「とと様!?どこか痛いの!?お薬、お薬を・・・・・」

 

 冰蓮と冥龍・・・・・二人の顔を見て・・・さっき見た光景のひとつが蘇った。

 

 それは幸せな光景の筈だった。

 そこに居るのはここに居る孫呉のみんな・・・・・そして俺の娘達・・・・・。

 

 しかしそこに冰蓮と冥龍の姿が無かった。

 

 一度は止まった涙が再び溢れ出す。

 俺は冰蓮と冥龍を抱き締め、その存在を魂に刻み付ける。

 

「??、どうしたの?泣かないで・・・」

「かか様・・・とと様にお薬・・・」

 

 二人の声が耳を打つ・・・・・そうだ・・・この子達はここに居る。

 

「冥龍、冰蓮。とと様の為にしばらくそうしていてくれ・・・」

「それが最高のお薬なのよ。」

 

 冥琳・・・そして雪蓮の優しい声が聞こえた。

 

 これは文台さんが俺に伝えたメッセージではないだろうか・・・・・・。

 ホント・・・厳しいお義母さんだ・・・・・。

 

 

 この外史を守り抜く決意を、俺は今まで以上に強くした。

 

 

 

-4ページ-

 

 

あとがき

 

 

本編のあとがきにも書きましたが

思いのほか長くなったのと

あの雰囲気でいつものノリの話に突入するのは嫌だったので

おまけを分けました。

 

おまけ参のお墓参りも

呉√の雪蓮と冥琳が死んでしまうシーンを見返していたら

書かずにはいられなくなってしまいました。

 

 

『北郷二刃奮闘記』

テンションを戻すのに苦労しました。

更に“二刃は気恥ずかしいので一刀たちには内緒にしている”

“一刀たちは分かっているけど気付かない振りをしている”

“義姉達は二刃に内緒で一刀たちを無理矢理協力させている”

以上の三点が二刃視点で展開しているので分かりづらくなっている上に

ボケとツッコミが混乱に拍車をかけてますね・・・・・。

 

二刃はカエルを料理する事ができるのでしょうかw

 

 

『聖刀くんの日常』

弓道の専門用語を使うか迷ったのですが

和弓とは違うのでここは敢えて使うのをやめました。

 

『正義の解放団』の女の子の正体

祭さんに「心当たりが有る」というのがヒントです。

 

聖刀はまだ六歳ですから

女湯に入っても問題無いですよね?

 

 

《次回のお話》

 

☆稟    59票

 

という事で、次回は稟に決定。

そして遂に63番目までの姉妹順が決定致しました!

 

【北郷二刃奮闘記】

八百一   7票

【聖刀くんの日常】

華琳   6票

【おまけ参】

向日葵・疾・白煌・雰で親子騎乗訓練 8票

※『里帰り』は累計得票数なので一回置きにやりたいと思います。

以上も次回にお送り致します。

 

 

《現在の得票数》

 

【前期】

季衣   58票

穏    54票

 

【後期】

桂花A  33票

思春A  31票

紫苑A  27票

鈴々A  26票

翠A   22票

璃々A  21票

菅輅   19票

小蓮A  18票

ニャン蛮A17票

音々音A 16票

雪蓮A  13票

華琳B  12票

愛紗A  8票

冥琳A  6票

風A   5票

秋蘭A  4票

月A   3票

凪A   1票

星A   1票

詠A   1票

沙和A  1票

桃香A  1票

蓮華A  1票

※Aは二回目を表します。

 

【北郷二刃奮闘記】

二刃と華佗を結婚させ隊 6票

夏侯姉妹  5票

ニャン蛮族 5票

真桜(カラクリ話) 4票

炙叉    2票

 

【聖刀くんの日常】

三羽烏  5票

ニャン蛮族 4票

桂花   3票

璃々   3票

眞琳   1票

緑、紫、赤と個別にキャッチボール 1票

『正義の解放団』1票

 

【おまけ参】

冥琳親子で親子将棋(親子鍛錬 文官編) 5票

里帰り&お墓参り[西涼組(1)、曹魏組、幽州組(1)、成都組、袁家組] 12票

『一刀さんの一日執事』1票

 

リクエスト参戦順番→ 穏 稟 季衣 冥琳A 思春A 紫苑A 鈴々A 桂花A 風A 雪蓮A 凪A 小蓮A 翠A ニャン蛮族A 音々音A 月A 星A 璃々A 菅輅 華琳B 詠A 愛紗A 沙和A 秋蘭A 桃香A 蓮華A

 

おまけ壱リクエスト参戦順番→ 夏侯姉妹 ニャン蛮族 八百一 月&その他の「二刃と華佗を結婚させ隊」 真桜(カラクリ話) 炙叉

 

おまけ弐リクエスト参戦順番→ 華琳 三羽烏 桂花 ニャン蛮族 璃々 眞琳 緑、紫、赤と個別にキャッチボール 正義の解放団

 

おまけ参リクエスト参戦順番→ 「向日葵・疾・白煌・雰で親子騎乗訓練」 「里帰り&お墓参り(涼州組、孫呉組、それ以外も)」  冥琳親子で親子将棋(親子鍛錬 文官編) 一刀さんの一日執事

 

過去にメインになったキャラ

【魏】華琳 風 桂花 凪 数え役満☆シスターズ 秋蘭 流琉 春蘭 霞 沙和 真桜

【呉】雪蓮 冥琳 祭 思春 美羽 蓮華 七乃 小蓮 亞莎 明命 大喬小喬

【蜀】桃香 鈴々 愛紗 恋 紫苑 翠 蒲公英 麗羽 桔梗 白蓮 月 朱里 雛里 詠 焔耶 ニャン蛮族 音々音 星 華雄 璃々 斗詩 猪々子

 

子供達一覧

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀ツ(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 ?仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 ?信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽?(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八?(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節(もうせつ) 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀?(じゅんぐ) 銀桂(ぎんけい)

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 ?宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 喬櫂(きょうかい) 愛(あい)

39)小喬の長女 喬順(きょうじゅん) 華(か)

40)亞莎の長女 呂j(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の長女 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

42)華雄の長女 華剛(かごう) ?莓(しゅうめい)

43)桂花の三女 荀?(じゅんしん) 丹桂(たんけい)

44)霞の長女 張虎(ちょうこ) 雰(ふぇん)

45)沙和の長女 于圭(うけい) 紗那(さな)

46)斗詩の長女 顔教(がんきょう) 升謌(しょうか)

47)真桜の長女 李禎(りてい) 真?(ましん)

48)桂花の四女 荀(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

49)猪々子の長女 文?(ぶんかい) 虎々(ふーふー)

50)稟の長女    59票

51)穏の長女    54票

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

54)桂花の五女 荀粲(じゅんさん) 黄梅(おうめい)

55)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

57)季衣の長女 許儀(きょぎ) 華衣(かい)

58)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

59)桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ)

61)華琳の長男 北郷聖刀(まさと) 輝琳(きりん)

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう)

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん)

A)桂花の八女 荀靖(じゅんせい)茉莉花(まりふぁ)五歳

B)桂花の九女 荀Z(じゅんとう)寿丹(じゅたん)四歳

C)桂花の十女 荀爽(じゅんそう)秦翹(しんぎょう)三歳

D)桂花の十一女 荀粛(じゅんしゅく)金鐘(きんしょう)二歳

E)桂花の十二女 荀?(じゅんふ)橄欖(かんらん)一歳

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。

メインヒロインのお話を二刃降臨までの前期とそれ以降の後期に分けました。

前期全員を終了後、後期を始めます。

2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集しています。

例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。

3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集しています。

例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。

4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。

シチュエーションのリクエストも大歓迎です。

以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、

よろしくお願いいたします。

今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

 

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。

誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw

 

 

 

 

 

 

 

説明
おまけ壱 『北郷二刃奮闘記』其の八 リクエスト:桃園三姉妹 8票
おまけ弐 『聖刀くんの日常』其の七 リクエスト:三熟女  6票
おまけ参 リクエスト:里帰り&お墓参り[孫呉組] 12票
となります。
※本編の『音々回』はひとつ前に有ります。連続アップだったのでこちらから読まれた方もいらっしゃると思いますが、どちらが先でも大丈夫な内容になっております。

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。
1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。
メインヒロインのお話を二刃降臨までの前期とそれ以降の後期に分けました。
前期全員を終了後、後期を始めます。
2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集してます。
例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。
3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集してます。
例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。
4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。
シチュエーションのリクエストも大歓迎です。
以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、
よろしくお願いいたします。
今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。
何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。
誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw



総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
3020 2260 18
コメント
終の竜様  前回と同じリク+スーパーメンマタイムにそれぞれ1票頂きました....〆(・ω・。) スーパーメンマタイムは【2】【3】【4】セットで同時にやった方が絶対に面白いですよね♪(雷起)
終の竜様  鈴々という平地が山になる・・・・雷起の住む北海道に在る昭和新山を思い出しましたw また冰蓮が活躍する話を書きたいですね♪ この外史の華琳が一刀たちに甘い分、文台さんに補って頂きましたw(雷起)
牛乳魔人様  桃香と愛紗、そして隠れている殺人シェフの方々には申し訳ないですが、雷起の嫉妬から来る一刀への嫌がらせに協力して頂きます。彼女達にはこれからも料理に『たっぷりの愛情』を込めて貰いましょうwww 前回と同じリクにそれぞれ1票頂きました....〆(・ω・。)(雷起)
殴って退場様  【1】紫苑A、翠A、璃々A、雪蓮A、愛紗A、秋蘭A 【2】夏侯姉妹、孫三姉妹 【3】璃々 【4】流琉親子他による料理教室にそれぞれ1票頂きました....〆(・ω・。) 料理教室は化学兵器ナシの方向で行きたいですねwww(雷起)
殴って退場様  桃香と愛紗以外にも蓮華の無意識毒物混入技と『豚の丸焼きスプラッタ事件』を起こした翠が隠れていますwww 心当たりが有ったのは祭さん。つまり孫呉の領内で歯向かって来る勢力と言えば・・・w次回には正体を明かしたいですね♪(雷起)
メガネオオカミ様  見た目は変わっても、鈴々は鈴々でいてほしいですよね♪ 【1】季衣、思春A、管路 【2】夏候姉妹 【3】三羽烏 【4】天の国講座。それぞれ1票頂きました....〆(・ω・。) 面白くなりそうなお題をありがとうございます。一刀と二刃の見解の違いとかw(雷起)
神木ヒカリ様  音々さんにはこれからも自由に行動して貰いたいと思いますw 媽媽達、姉達、妹達、更にこれから出会う女性達と、聖刀の前途は多難ですww いつものと・二刃視点はニャン蛮族・聖刀の日常もニャン蛮族にそれぞれ1票頂きました....〆(・ω・。)(雷起)
桃園3姉妹が巨乳山脈にw 冰蓮は良くも悪くも雪蓮の子ですねww 文台さんはスパルタですがその分一刀のにとっては気合が入ったと思います。 リクは前回と同じと、新リクとして【2】星(メンマ絡み)w  【3】星(メンマ絡み)ww  【4】星親子(メンマ絡み)www でお願いします。 今回の【2】の話で思いつきました。さあ、スーパーメンマタイムwwwww (終の竜)
桃香と愛紗は十年以上経っても料理の腕が上達してないのん?まぁこの二人はレシピ通りに作らず「料理は愛情!」で押し通しそうだしなぁ。リクは前回と同じでお願いします。(牛乳魔人)
長くなるので続きで、リクは【1】は紫苑A、翠A、璃々A、雪蓮A、愛紗A、秋蘭A 【2】夏侯姉妹、孫三姉妹 【3】璃々 【4】流琉親子他による料理教室でよろしくお願いします。(殴って退場)
桃香と愛紗の料理は、もはや化学兵器クラスに指定されるレベルまで達したかww。『正義の解放団』に心当たりがありそうで、また新たな展開が?(殴って退場)
ダメだ……鈴々がバインバインになっているのは分かっているのに、言動のせいで十年前の姿しかイメージできない……w でもそんな変わらない鈴々が大好きですwww リクエストは【1】季衣、思春A、管路 【2】夏候姉妹 【3】三羽烏 【4】天の国講座 でお願いします!(メガネオオカミ)
本編:音々さん苦労したけど一刀と結ばれて、良かったですね。おまけ:聖刀くんは一刀以上に苦労しそう。頑張ってくれ。 リクはいつものと・二刃視点はニャン蛮族・聖刀の日常もニャン蛮族でお願いします。(神木ヒカリ)
タグ
恋姫 恋姫†無双 真・恋姫†無双 萌将伝 ?? 北郷一刀 一刀チルドレン 北郷二刃 北郷聖刀 

雷起さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com