恋姫学園物語 8
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この作品は、作者の妄想があふれ出して固まったという不純な動機から生まれています。

原作?なにそれおいしいの?なんてレベルは超越しております。

主人公もげろなんてしょっちゅうです。

それでも良いという方はどうぞお進みくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さて、色々あったけど今日はバイトの日だったことを思い出したのは、家のカレンダーを見たときだったよ。

なんでも、先輩が部活の新歓コンパの日だとかで急遽変わってたのをすっかり忘れてた。

幸い、時間はまだ余裕あるし急いでいきますかね!

 

 

 

「いらっしゃいませ〜、何名様でしょうか?」

 

というわけで、現在オレはとある個人飲食店で勤務中ってわけだ。

個人っていってもここ、実はとっても金持ちなんだけどね…。

 

「ふぅ、やっぱりこの時間は客が多いな」

 

時間は大体午後8時くらい。先輩のように時期的にも飲み会なんかが増えるからなおさらだよ。

 

「お、お疲れ様です!これ、よかったらど、どうぞ!」

「ありがとう。亞莎も、お疲れ様」

「い、いえ!私はそんな…。」

 

水を差し出しながら声をかけてくれたのは河島亞莎(かわしま あーしぇ)。名字から分かるけど冥琳先生の妹だね。

 

実は河島って言うのは華琳先輩の乃島グループみたいな大富豪の一家に名を連ねてるんだよね。

といっても、あそこまで大きいわけではないんだけど、飲食店系列では『乃島を越える』とまで言われてるんだって。

詳しく説明すると、冥琳先生は四姉妹の次女。姉妹の中ではるかに頭が良いから家からの期待も大きかったけど、本人は家の仕事に興味がなく夢だった教師に就職したそうだ。

親からの反対はものすごかったらしいけど、姉妹は冥琳先生を応援して結局納得させたらしい。(ちなみに、長女、三女共に頭が悪いわけではない)

亞莎は学園の高等部一年として通いつつ、社会勉強として長女が趣味で経営してるこのお店でバイトをしている。これが個人店なのに金持ちな理由だったり。

 

オレ?オレは単純にバイト代が良いから来てるだけのどこにでもいそうな店員だよ。

 

「しっかし、この盛況ぶり。店長が何か当てたのかな?」

「はい、お姉さまが新しく考えたメニューが好評でして雑誌で紹介されたとか」

「なるほどね…」

 

時折、店長が新しいメニューを考えていきなり出すんだけど、よく当たるんだよね。というか、外してるのを見たことない。

なんでも、上の二人の強運っぷりは凄まじいらしくて、店長はそのとんでもない的中率を利用して、たまにだけど宝くじとかを買っては大当たりして店の資金にしてるんだとか。

 

「おーい、そろそろ入ってくれないか!」

「はーい、今いきまーす!、それじゃ亞莎、これありがとう」

「い、いえ!私も後から入りますから!」

「分かった、お互い頑張ろうね」

「はい!ありがとうございます!」

 

 

 

 

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亞莎 Side

 

一刀さんは私にコップを渡すと店のほうへ戻っていきました。

 

「…今日は普通にしゃべれたかな?」

 

私はもともと人見知りしやすいのであまり人と話せないのです。

ましてや、一刀さん相手だとこう、胸がドキドキしてしまって…。

もともと、お姉さま達に隠れてしまいがちだった私にバイト初日に出会った一刀さんは、

 

「せっかく可愛いんだから、隠れてたらもったいないよ。少しずつでいいから練習しよう。オレも付き合うからさ」

 

といって、人見知り改善のために付き合ってくださいました。

言われた当初は可愛いなんて初めて言われたことで頭がびっくりしてしまったけれど、そのうちに色々と話しているうちにいつの間にか好きになってました。

 

そのせいか、最近はお客さんなどとはうまく話せるようになったのに一刀さん相手だとアガッてしまい、その度に一刀さんに気を遣わせてしまっていて申し訳なく思っています。

 

「それにしても、今の盛況ぶりに一刀さんが関わっているなんてきっと知らないんだろうな…。」

 

私も一刀さんが転校してきた次の日に学校で友達から聞いたというか見せられたのですが。

というのも、その雑誌にうちの店が載っていたのですが、ポイントとしてお姉さまの料理と一緒に一刀さんが載っていたのです。

その記者さんがうまかったのでしょう、自然に一刀さんのインタビューに成功していたようで色々と答えてくれていました。

しかも、ページの最後には一刀さんの微笑んだ写真がありました。

彼の働いている姿見たさにお客様が増えているのです。

現に、ここ最近の増えたお客様の8割が女性ですから。

 

「…ううん、負けてられません!」

 

学園でもすでに彼の話題で持ちきりです。ライバルは多いでしょうが負けたくないです。

少しでも、一緒にいたいですから!

 

 

 

亞莎 Side 終

 

 

さて、店に戻ってみたのはいいけれど、どこですかね?

 

「お、来た来た。こっちこっち!」

「すいません、遅くなりました斗詩さん」

「ううん、休憩中だったかな」

 

奥の座敷席の入り口で、オレに向けて手を振ってくれたのは青井斗詩(あおい とし)先輩。

大学1年で店長にスカウトされてお友達と一緒にここで働いているんだって。

オレは今日その友達の代わりに入ったって訳だ。

 

 

 

 

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「ねえねえ、彼が例の?」

「うん、そうだよ」

 

どうやら先輩の大学の友達のようでオレのほうを見つつ何事か斗詩さんに話しかけ、それに頷くと奥からきゃー、というまさに黄色いというべき歓声が聞こえた。オレ何かしたかな?

 

「ごめんね、店長には許可もらってるから」

「いえ、それはいいのですが。あの、オレ何か…」

「う、ううん!別になんでもないよ!そうそう、食器を下げてもらうのを手伝ってもらおうと思って!」

「そうでしたか。ではいってきます」

「うん、ありがとね」

 

中を見ればどうやら10人程居るようでテーブルの上にはかなりの食器とコップがあるね。

これは、確かに男手が要ると思うよ…。

 

「失礼します、食器を下げに参りました」

 

そう言って中に入ると、中の人たちからいっせいに視線を感じた。

…ちょっと下世話な話だけど、斗詩さんはかなりの美人なんだ。たまにオレもふとしたときに見惚れてる自覚はある。

で、そのお友達だから当然のごとく皆さん美人なんだよ。うう、やりにくいなあ。

それでもなんとか食器その他をまとめたところで、

 

「君、名前は北郷一刀君でいいんだよね?」

 

と、声をかけられた。

 

振り返ると、ポニーテールのすっごい美人さんがこちらに話しかけてきていたようだ。

 

「ええ、そうですが。なにか?」

 

あらゆる事態を想定しつつ緊張しながら答えると

 

「アタシは奈良野翠(ならの すい)。妹が、君に変な質問したらしいからさ。姉として謝罪しなきゃなってさ」

 

と、想定外なことを言ってきた。

 

「…妹、奈良野。えーと、…。あ!あのときの!」

「思い出せたか?」

 

そういえば、彼女いるかって質問してきた子いたなあ。あの子も奈良野って言ってたよね。

 

「ええ、別に気にしてませんから。言われるまで忘れてましたし」

「それならいいんだがな。一応言っておかないと」

「わざわざ、ありがとうございます」

 

義理堅い人なんだな。美人で性格もいいなんてもてるんじゃないかな。

 

「では、私はこれで。ごゆっくりお楽しみください」

 

そういって(店長と斗詩さんと亞莎に言われてやるようになった)微笑みを向けると、翠さんは一瞬で赤くなった。

 

「わー!あの翠が照れてるよ!」

「う、うるさい!」

 

どうやら後ろの方々もそんな翠さんを見たことがなかったのか囃し立ててるみたいだな。

 

「皆様も、ごゆっくりお楽しみください。それでは」

 

そう微笑みながらお辞儀をして退出する。

なんでかシーンとしちゃってたけど、なにか失敗したかな?

 

 

 

 

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斗詩 Side

 

 

一刀君を呼んできてもらったら案の定、皆が騒ぎ始めた。

まあ、分かってたことだけど・・・。

 

「ねえねえ、彼が例の?」

「うん、そうだよ」

「へー、写真よりもよっぽど精悍だな」

「ちょっと、本人いるんだから!」

 

小声とはいえ、聞こえたら(私が)恥ずかしいでしょ!

とりあえず戻ってもらったけど、ほらぁ!一刀君気にしてるじゃない!

とりあえず、本来の目的を伝えてごまかしたけど、まったくもう…。

 

中の様子を見ると、前に聞いてたとおり翠ちゃんが一刀君に謝ってるみたいね。

本人も、忘れてるみたいだったけどとりあえず話は終わったみたい。

あ、一刀君がアレやったみたい、翠ちゃんが赤くなってる。何気に初めて見たかも。

後ろで囃してた子達も…あ、やられたみたい。

これで、リピーターゲットね。彼の入る日をリークしなきゃいけないけど、それでバイト代が増えるのだからその位はやらないとね。

 

ただなあ、これすると、ライバルが増えちゃうのよね…。

彼、かなりの朴念仁みたいだしそう簡単には落ちないと思うけど…。

 

 

 

斗詩 Side 終

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 あとがき

 

どうも、作者のmorikyouです。

今回はいかがだったでしょうか?

 

今回は、一刀君のバイト先の様子を書いてみました。

そして、どんどん原作を投げ捨てていますw

今回の配役ですが、最初亞莎をタメにするか年下にするかで結構迷いました。

タメのほうが珍しいかなとか思ってたんですが、自分の文章力の限界により断念orz

無難に年下に落ち着きました。

 

次に姉妹設定ですが、これは前から決めてました。

残りの姉妹はダレナンデショウカネ?

個人的なイメージで大企業のお嬢様=複数姉妹な感じなんです。むしろ華琳が珍しい感じ。

学園がお嬢様学校な以上、これは譲れませんでしたw

 

さて、次回は誰を出しましょうかね?

次回も、お楽しみに!

 

 

 

人物紹介

 

名:五行 凪

Grade:高校2年

 

沙和の友人。武術部の拳闘部に所属している(一刀はそのことはまだ知らない)

後述する真桜と共にいつも3人でつるんでいる。その中の常識人枠。ゆえに苦労性。

辛いものが好物。

性格は勤勉で努力家。成績は上の下〜中程度。

 

 

名:春乃 真桜

Grade:高校2年

 

沙和の友人。部活には特に所属していないが手先がかなり器用でよく校内の機材を弄っている。故に物理が得意科目。ちなみに三人の共通で胸が同年代の中でかなり大きい。

性格はさっぱりとしていて小さいことにあまりこだわらない。ただし、機械のことになると性格が変わる。成績は理科に関してはトップクラス。それ以外は中の下〜真ん中程度。

 

 

 

 

 

 

 

説明
一刀と恋姫たちが現代の学校で繰り広げる物語。
笑いといちゃこらと(視聴者と私の)嫉妬からできています!
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コメント
>GUNさん コメありがとうございます! 恋に関しては役はすでに決まっているのでもう少しお待ちください 桂花、思春はまだ決めていませんので・・・。(morikyou)
桂花とか思春とかどうなるんだろ? 個人的には恋さんが見たいです。(GUN)
>nakuさん 大事ですよ! ちなみに店に通っている女性たちの間にひそかにファンクラブが出来ているとかいないとかw(morikyou)
>禁なる玉⇒金球さん まあ、そうなんですがw 一刀は真相を知らないのでいいのです・・・www(morikyou)
大切なのは金だ!生活や今後や愛を持続させるためにも金が必要なんだ!!給料大事、昇給は命(禁玉⇒金球)
>スターダストさん そういわれると苦しいですがw まあ、学生ですからね。お金は必要なんですw(morikyou)
>孔明さん 新鮮といわれるとは思ってませんでしたw この外史はとにかく一刀君の無双(笑)を楽しむものなので難しく考えずに描いておりますw(morikyou)
おいおい;好きな人を給料増えるからって売るなよなwwwwwwwww(スターダスト)
着実に落とされていく恋姫たち…。この外史は、純粋にデレ姫たちを愛でることができて、なんか新鮮。(孔明)
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真・恋姫無双 一刀 学園物 斗詩 亞莎  

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