恋姫 華陀紀行209
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 屋敷に届いた報は、馬騰が亡くなったと言うものでした。

 

 

 死因は不明だそうで、亡くなったと言うことだけが伝わってきたと・・・。

 

 

 以前あったときには、健康状態に問題はなかったはずです。

 

 

 と言うことは、あれ以降に病にかかったのでしょうか?

 

 

 かかったからといって、すぐに死んでしまうような病なら、周りの人にも影響を与えていてもおかしくはないはずですが・・・。

 

 

 しかし、問題はそれだけではありません。

 

 

 元々、馬騰の庇護を得ようとしていたのに・・・。

 

 

 本人が居ないのではお話になりません。

 

 

 翠では、中央に対する認知度も対応も任せるには不安があります。

 

 

「詠。これからどうするんだ?」

 

 

「取り敢えずは、予定通りよ。そこからは、情報を集めてみないと判断できないわ」

 

 

 こんなときに、部下が居ればよかったと思うんですよね・・・。

 

 

「現状では、劉協を元気付けるしかないってことか」

 

 

 未だに劉協は、落ち込んでいます。

 

 

 月の気苦労が絶えません。

 

 

 慰めようがないので、どうしていいかわかりません。

 

 

 死んだことになってるなら、好きに生きたらいいと思うのは俺だけですかね?

 

 

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 外は未だに冷え込んではいますが、やっと雪解けです。

 

 

 準備は整っているので、後は出発するだけです。

 

 

 今回は、立派な馬車と持ってきていた衣裳を着ています。

 

 

 衣裳着るのにどんだけ時間かけてるのかと問い詰めたかったです。

 

 

 しかも、服を引きずってしまうので、俺が馬車まで運ばなければなりませんでした。

 

 

 権威の象徴か何か知りませんが、無駄なもんですね。

 

 

 まあ、これだけ厚着してれば寒くはないでしょう。

 

 

「寒くはないか?」

 

 

「流石に馬車内で火をたくわけにはいかないから、これは我慢してもらうしかないわ」

 

 

 手と足は衣裳でなんとかなっても、頭だけはどうしようもないみたいですね。

 

 

 ・・・。

 

 

 ここは、私お手製の例のものを着けていただくしかないでしょう。

 

 

 最近時間があったので、作成しておきました。

 

 

「一応、防寒具があるんだが、着けてみないか?」

 

 

「今つけてるのより暖かいわけ?」

 

 

「暖かい上に防刃性能なんかもついている優れものだ」

 

 

「そんなものがあるなら早くだしなさいよ!あんたはいっつも報告が遅い!」

 

 

 だって出発前に言ったら間違いなく、修正されるのは目に見えています。

 

 

「取り敢えず、左端にある葛籠の中に入ってるから、好きなものを着けてくれ」

 

 

「これね」

 

 

 中のものを見て、詠は固まってしまいました。

 

 

 中に入っている物の名称は、あくまで防寒具!ですよ。

 

 

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 葛籠の中を見てからと言うもの、詠からは呼ばれるたびに、変態と連呼されています・・・。

 

 

 まあ、そういいつつも、装着はしてくれたみたいです。

 

 

 なんと言っても、暖かいですからね。

 

 

 夏バージョンと、冬バージョンを作成しているのでそのあたり抜かりはありません。

 

 

 しかし詠が、せっかくの力作である、兎の耳を千切ろうとしたときには、流石に慌てました。

 

 

 やっと耳を立たせることができたと言うのに・・・。

 

 

 それを引きちぎろうなどと許せることではありません!

 

 

 罰として、兎耳をつけてもらっています。

 

 

 抵抗されましたが、月からの説得により装着することになったわけです。

 

 

 月に可愛いから着けてとねだられては、着けないわけにはいきますまい。

 

 

 詠は、基本的に月の言うことはききますからね。

 

 

 劉協も、このときばかりは暗い表情が無くなり、葛籠の中のものに興味を示したようです。

 

 

 それを見た月が、劉協を着せ替え人形のようにして色々と試していました。

 

 

 これで、劉協の気分転換にもなったでしょう。

 

 

 やはり、常に持つべきものは自分の趣味ですね。

 

 

 次は、服などを作ってみるのもいいかもしれません。

 

 

 まあ、先に今の状況をどうにかしなければなりませんが・・・。

 

 

説明
本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。
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コメント
無駄に用意周到な主人公だな。(劉邦柾棟)
詠といえば狸です。(禁玉⇒金球)
タグ
オリ 恋姫†無双 素人 華陀 

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