恋姫 華陀紀行214
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「翠・・・それは一体なにをしてるんだ?」

 

 

 葵を連れて翠たちの部隊に戻ってきてみれば、動物たちにごはんをあげている恋と、縄で縛り上げられた音々音がいました。

 

 

「白夜聞いてくれ!狸が私たちを化かそうとしてたんだ!」

 

 

「狸じゃないのです!どこを見たら狸に見えるのですか!目が腐ってるのです!医者ならそこにいるから診てもらうとよいのですぞ!それより早く縄をほどくのです!」

 

 

 どうやら、頭の飾りを取ったはいいものの、尻尾までは外してなかったみたいですね。

 

 

 まあ、命の危険が迫ってたら、恋が止めてたでしょうし、遊びの一種だとでも思ったのでしょう。

 

 

「さて、では改めて紹介だな。呂布については知ってると思うけど、その縛ってるのが陳宮だからな。んで、俺の後ろにいるのが、妹の華雄といったところ。みんなつれていくからよろしくな」

 

 

「狸じゃなかったのか?」

 

 

 呂布とかがついてくるよりも、そっちのほうが重要なのか・・・。

 

 

「これは、ただの飾りだよ」

 

 

 そう言って、俺は音々音の腰から狸の尻尾を取り外した。

 

 

 翠でここまで騙せるのであれば、なかなか高品質なものなのではなかろうか・・・。

 

 

「そうだったのか・・・すまい陳宮」

 

 

「謝罪も済んだことだしさっさと行くか」

 

 

「早く縄をほどくのです!それと、原因野郎は覚えてやがれなのです!」

 

 

「原因は何なのだろうか・・・分からないからこのまま連れていこう」

 

 

「陳宮いじめちゃダメ」

 

 

 恋がさっと武器を振ると、縛られていた縄があっという間に切れてしまいました。

 

 

「恋殿〜」

 

 

「いじめちゃいないよ。からかってたんだよ」

 

 

「いじめじゃない?」

 

 

「そうそう」

 

 

「騙されてはいけませんぞ恋殿!」

 

 

 音々音は、弄りやすいんですよね〜。

 

 

 向こうに残っている面々で弄れそうな人がいないから余計に・・・。

 

 

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 途中大きな騒動もなく涼州へと帰ってきました。

 

 

 まあ、問題は食料が予想よりも早く減ってしまいました。

 

 

 恋の食欲舐めてましたね。

 

 

 何度か、山に入って狩りを行ったくらいです。

 

 

 これには、もちろん恋にも手伝ってもらいました。

 

 

 自分でも、他の人より食べ過ぎてる自覚はあるみたいです。

 

 

 狩りの時に思ったのが、恋は家族以外の動物には容赦ないですね。

 

 

 そんなことをしながら、城へと戻ってきました。

 

 

「戻ったぞ〜」

 

 

「疲れてるところ悪いけど、早速広間に集まってちょうだい」

 

 

 ここは、「普通長旅ご苦労様、ゆっくり休んでね」くらい言ってもばちは当たらないと思うんですが・・・。

 

 

「(詠は人使いが荒すぎる・・・)」

 

 

「何か言った?」

 

 

 地獄耳のスキルをお持ちのようで・・・。

 

 

「一緒にきたみんなに伝えとくって言っただけだ」

 

 

「それならいいわ。劉協皇帝待たせてるんだから早くしなさいよ」

 

 

 待たせてるって言っても、月と談笑でもしてれば問題ないでしょう。

 

 

「善処するよ」

 

 

 さて、みんなにはここでの住む場所を、兵に案内してもらってるはずだし、早速集合することを言いにいきますかね・・・。

 

 

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 広間に全員集まったあと、簡易に自己紹介と真名の交換を行いました。

 

 

 交換してるのは、翠と蒲公英くらいですけどね。

 

 

「今の状況はこんなところだけど、補足するところはある?」

 

 

「補足すると、中央の仕事があまり機能してないようだった。根拠としては、書類の類いを見てみた時に、あまり進んでいるようには見えなかったからだな」

 

 

 と言うより、全くてをつけていないように見えたけど・・・。

 

 

「そう・・・」

 

 

「それと、偽の玉璽についても見つけることが出来なかった。多分中央に残っている内の誰かだとは思うんだが・・・」

 

 

 誰が所持してるかで、かなりのことが分かりそうなものなんだが・・・。

 

 

 結局玉璽を使われたのが、亡くなったと言う書簡のみだから行方が分からないんだよな・・・。

 

 

「そうでしょうね」

 

 

「普通に、劉協皇帝が生きてるって言っちゃだめなのか?」

 

 

「今は駄目でしょうね。時期を見図らないと、逆に周りから攻められるわ」

 

 

「じゃあ、これからどうするんだ?」

 

 

「まずは、地盤堅めから始めましょう」

 

 

「そんなのんびりでいいのか?」

 

 

「これからのことを考えたら、そうしたほうがいいのは間違いないわ」

 

 

「まあ、やり方は任せるさ。私が考えてもよくわからないからな」

 

 

 翠は自分が脳筋なのを自覚はしてるんですね・・・。

 

 

説明
本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。
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タグ
オリ 恋姫†無双 素人 華陀 

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