【真・恋姫†無双】桂花との甘い勘違い
[全6ページ]
-1ページ-

 

 

先程の事象が嘘の様に再び月が姿を消した。空からは待ってましたと言わんばかりの

 

雪が三度強く舞い降り、地上を更に白く染め上げていた。

 

 

そして、気になるのは愛を確かめ合った二人。彼らは情事を終え、

 

寝台で、端から見れば幸せそうに会話を楽しんでいた。

 

それでは、スポットライトを再び二人に浴びせるとしよう。

 

甘い物語の始まり始まり…

 

 

 

 

-2ページ-

 

「一刀ったら。激しい過ぎるのよ。…ばかっ!!」

 

「…面目しだいもございません」

 

「全く…。どうかなっちゃうかと思ったんだから」

 

「あはは。桂花への想いが溢れちゃったから、つい…」

 

「もう!笑い事じゃないわよ!!」

 

「ゴメンゴメン。…だけど桂花だって凄い事を言ってたじゃないか」

 

「…なにがよ」

 

「一刀好き。好きなの大好きなの、強く抱きしめて。一刀!一刀!一刀!…って」

 

「ちょっと!?止めてよ!……恥ずかしい…じゃない」

 

「俺としては嬉しかったから…ね。…けど、恥ずかしいか。

 なんだかあの日を思い出しちゃうな」

 

「…あの日って?」

 

「ほら。俺が桂花に告白して想いが成就した日だよ。

 あの日も今日みたく言ってたじゃないか、口付けした後に恥ずかしいって」

 

「…そうだったわね。そして、一刀に天の言葉を教えてもらったのよね」

 

 

 

 

-3ページ-

 

桂花との甘い会話 〜Sランク直後〜

 

 

 

「…嬉しいな。桂花が好きって言ってくれて」

 

「恥ずかしいから、そう言う事は口に出さないでよ。

 …顔から火が出そうだわ」

 

「あの桂花が好意を表出してくれたんだ。

 俺が口に出して舞い上がるのも仕方がないだろ」

 

「あのって…。一刀は失礼な人なのね」

 

「…桂花。今まで君が俺にしてきた事を、胸に手を当てて思い出しみろ。

 結構酷い事をしてたぞ」

 

「そ…それは、……い…いいじゃない!!昔の事なんて気にするだけ無駄だわ!

 大事なのは今とこれから。過去を穿り返すだけ無意味よ!」

 

「…まぁ。俺も別段、気にしてないから構わないけどね。

 よし!この話は閑話休題!」

 

「…悪かったと思ってるわよ。……ごめんなさい」

 

「ん?なんか言った?」

 

「な…なんでもないわよ!」

 

「そっか。…なぁ桂花。もう一度俺に好きって言ってくれないか?」

 

「え?な…なんでよ」

 

「いや、単純に聞きたいんだ桂花の口から好きだって。

 そしたら、明日も頑張れるなと思ってね」

 

「……無理よ」

 

「どうして?」

 

「だって、恥ずかしいじゃない!」

 

「恥ずかしいって…。さっき俺に告白してくれただろ。好きだって。

 今更恥ずかしがる事ではないだろ?」

 

「あの時は気持ちが昂ってたし、想いを伝えようと必死だったし…。

 と…とにかく!無理なものは無理なの!!」

 

「そこをなんとか…な。頼むよ」

 

「うう。…わ、私は一刀を…す、すすすす………やっぱり無理だわ!!」

 

「ええ〜」

 

「ええ〜じゃないっ!は…恥ずかしいんだから、仕方ないでしょ!」

 

「う〜ん。…ならさ、I LOVE YOUって言ってみてよ」

 

「愛バブブー?…急に赤ちゃん言葉?気持ち悪いわね、この変態!!」

 

「((違|ちげ))えよ!?I LOVE YOUだ!ア・イ・ラ・ブ・ユ・ウ!!」

 

「…冗談よ。それで、その言葉はどんな意味なの?」

 

「私は貴方を愛してます。って意味。これなら恥ずかしがらずに言えるんじゃないか?」

 

「まぁ。それなら大丈夫だと思う…」

 

「なら。早速頼むよ」

 

「…わかったわ。……一刀。…その、あ…あい、らぶ、ゆう」

 

「…ありがとう、桂花!」

 

「きゃっ!?か…一刀!?」

 

 

一刀は嬉しさから思わす桂花を抱きしめた。桂花はと言うと一刀の腕の中で

 

頬を赤く染めていた。当初、驚きの余り離れようと思った桂花であったが、

 

次第に心地良くなり、借りられて来た猫のように大人しくなっていった。

 

願わくば現状の如く、一刀と共に安らかな未来が訪れます様にと、

 

細やかに思いながら……

 

 

「うっし!!明日も警邏を頑張るぞーーっ!!」

 

「…ふふ。ほんと、単純な奴だわ……ば〜か。…ふふ」

 

 

 

 

-4ページ-

 

現在 〜一刀の部屋〜

 

 

 

「少し前なのに、今、思うと懐かしいわね」

 

「うん。確かに懐かしいね。…そう言えば、桂花は何時から躊躇なく、

 俺を好きって言える様になったっけ?」

 

「あの時よ、ほら、一刀が訓練で怪我をして帰って来た時」

 

「あ〜。あの時か。大した怪我ではなかったんだけど、

 桂花が泣き付いて、一晩中俺を看病してくれたんだったよな」

 

「…だって、仕方ないじゃない。一刀が心配だったんだもん。

 昼は仕事で抜け出せなかったし…」

 

「別に責めてる訳じゃないんだ。只、嬉しかった。それだけの話だよ」

 

「…良かった。一刀に嫌われたら、どうしようかと思った」

 

「そんな事ある訳がないだろ。俺は桂花に惚れてるんだ。

 嫌いになるなんて、天地が引っくり返る程ありえないよ」

 

「ふふ、嬉しい。…一刀、アイラブユウ」

 

「…俺も、I LOVE YOU」

 

 

二人は口付けを交わした。感情の赴くままの濃厚な口付けではなく、

 

啄ばむ様な優しい口付けを…

 

 

「…ん。…ふぅ。……喉が渇いたな。少し話しすぎたかな?」

 

「…そうね。私も喉がカラカラだわ」

 

「…用意したお茶は…空か。厨房に行って水を持ってくるか。

 …桂花、今日は泊まっていくだろ?」

 

「いいの?」

 

「いいも何も大歓迎だよ。桂花と一緒に居たいし」

 

「ありがとう、一刀」

 

「ん。それじゃあ厨房に行って、水を取って来るから少し待っててくれ」

 

「わかったわ」

 

 

一刀は制服を着衣し、厨房へと歩いていった。桂花はというと…

 

 

「……アイラブユウか、…ふふ。ふふふふふ。一刀から言われると何時もと違って、

 照れくさいわね。けど、嬉しい。…一刀と肌を重ね合えたし…。…ふふ」

 

 

寝台で喜び悶えていた。

 

 

「ふふ。…そう言えば、アイラブユウってどう書くのかしら?

 天の文字は私達の世界と余り大差がないって、一刀は言ってたし……気になるわね」

 

 

そう思った桂花は服を纏い、寝台から抜け出すと、

 

机に置いてあった竹簡と筆を見つけ。椅子に座った。

 

 

「…私ってば、根っからの軍師なのね。身体はクタクタなのに知識欲に駆られるなんて。

 っと、今はそんな事を言ってる場合じゃないよね。…え〜と。アイはやっぱり愛よね。ラブは……」

 

 

 

 

-5ページ-

 

「……出来たけど、これって……」

 

「お待たせ桂花。って、あれ?服を着ちゃったのか、残念だな……」

 

「一刀。あの…その…聞きたい事があるのだけれど…」

 

「ん?何?」

 

 

桂花は手をモジモジさせ、顔を真っ赤に染めながら一刀に問いた。

 

 

「あの…その……えっとね………か…一刀は、油でするのが…好きなの?」

 

「油?なんの話?」

 

「…な、なんでもないの!…私やっぱり自室に戻るね!!」

 

「え?お…おい、桂花!?」

 

 

桂花は恥ずかしさから、小走りをし扉の取っ手を掴んだ

 

そして…

 

 

「…私、一刀が望むなら何でもしてあげるからね。……お休みなさい!」

 

 

湯気が出そうな位、顔を更に赤く染め勢い良く、自室へと駆け出したのであった。

 

一方、一刀は…

 

 

「…何なんだ一体。せっかく水を持ってきたのになぁ…。

 …ん?俺、竹簡使ったっけな?…それに何か書いてあるぞ」

 

 

愛裸撫油有

 

 

「……新手の呪文か何かか?…はぁ〜。桂花は自室に戻っちゃうし、、

 天国から地獄に突き落とされた気分だよ。……もう寝よう」

 

 

気分を落としながら、寝床に就いたのであった。

 

…因みに、お気づきであると思うが、桂花が書いた、あの当て字は…

 

 

((愛裸撫油有|アイラブユウ))…である。

 

 

…魏の猫耳軍師は頭の中まで、一刀色に染め上げられているのでした。

 

めでたしめでたし?

 

 

 

 

-6ページ-

 

オマケ

 

20投稿目、という事でイラストを描きました。

 

『桂花との甘い一時』のシーンから。一刀の制服を手に取り、匂いを嗅ごうとする桂花。

桂花に見えるか少し心配です。

 

ご拝読ありがとうございました!!

説明
こちらは真・恋姫†無双の二次創作でございます。
今回は前回のすぐ後のお話です。
導入部…ん?シリアス系の甘い話かな?
中盤……やっぱり、いつも通り甘々な話じゃないか!
ラスト…( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
…的な感じになっていただけたら嬉しいですw
あ、後、オマケがあります。サムネでバレバレですけどw
最後に、稚拙な文章、口調などおかしい所が、
多々あると思います。
それでも、暇な時間に読んで頂けたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

試験的に予約で投稿しております。
なので返信が遅れます。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
8679 6937 30
コメント
風見海斗さん>それは、もう『ピー』で『バキュン』で『ズドドドドン』になることでしょう。コメントありがとうございますw(南無さん)
[愛裸撫遊]←桂花の(放送)を(禁止)して(用語)で、さらに(ですので)に(表記)して(できません)することだ!!(風見海斗)
禁玉⇒金球さん>(。・人・`。))ゴメンネ(南無さん)
↓残念無念恨めしや〜(血涙)。(禁玉⇒金球)
禁玉⇒金球さん>コメントありがとうございます。イラストに関しましては、リクエストに応えられるほどの技術を持っていません。(色が塗れないなど)ですので、描く事はできないと思っております。申し訳ございませんがご了承の程宜しくお願いします(。・人・`。))ゴメンネ(南無さん)
愛裸撫油有の内容を詳細耽美にイラストにして頂けませんか、お願いいたします。罵詈雑言タイプと甘えんぼタイプできれば両方で。(禁玉⇒金球)
D8さん>ありがとうございます。桂花に見えている様で安心しました。コメントありがとうございます!(南無さん)
Jack Tlamさん>甘々で生産が活性化してますwコメントありがとうございます〜(南無さん)
Alice.Magicさん>結論!どちらも可愛い!!異論は認めん!!…コメントありがとうございますw(南無さん)
naoさん>相変わらずの華琳様LOVEです。しかし優先順位が替わった模様ですwコメントありがとうございます〜(南無さん)
劉邦柾棟さん>狼さん。そのまま後ろから抱きしめちゃいましょうwコメントありがとうございます!(南無さん)
ZEROさん>( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \…コメントありがとうございますw(南無さん)
本郷 刃さん>ありがとうございます。実は戦々恐々としてイラストを投稿しましたwコメントありがとうございます〜(南無さん)
nakuさん>本当羨ましいですよね。一刀爆発し……やっぱり、いいや。末永くお幸せに。コメントありがとうございますw(南無さん)
げんぶさん>いえいえ嫉妬するほど上手くないです。小説もイラストも下手の横好きというヤツですよ。コメントありがとうございます!(南無さん)
なんという夫婦。絵も素敵です(ドパドパ)(D8)
デレ桂花ちゃんの可愛さは異常まぁ多分ギャップ萌えなんですけどね・・頬染めて罵詈雑言する桂花ちゃんも可愛くはあるのですけれどもw(Alice.Magic)
桂花可愛いね〜ってか変わりすぎだろw華琳様好きなのは残ってるのかな?(nao)
狼さん! 此処に可愛い桂花がいますよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!? (叫び声)(劉邦柾棟)
キタ――(゚∀゚)――!!(劉邦柾棟)
ついに砂糖どころか砂糖菓子の生産が…(Jack Tlam)
(゜▽゜)アハハハハハ/ヽ/ヽ/ヽ/ヽ/\/\/\/\!!(ZERO)
あ〜も〜、可愛いなぁ桂花にゃんは! 絵もお上手で良かったですよ〜!(本郷 刃)
タグ
真・恋姫†無双 恋姫†無双 北郷一刀 桂花 デレ桂花 甘いシリーズ オマケ 

南無さんさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com