【真・恋姫†無双】桂花との甘い味見
[全1ページ]

桂花が漸く自我に目覚め、俺は急ピッチで仕上げに取り掛かった。

 

因みに作っているのは麻婆豆腐。当初は豆腐を作った甘いものでも

 

作ろうかなと思っていたが、時間を理由に用意するのが困難になってしまったので、

 

無難な麻婆豆腐をチョイスした。……よし、出来た。

 

 

「桂花、味見をしてくれな……!?」

 

 

小皿に装った麻婆豆腐を渡す瞬間、俺の身体に電流が走る。

 

エプロンを装着しているだと!?馬鹿な!?

 

ついさっきまでは着けてなかったじゃないか!!?

 

 

「ん?…どうかした?」

 

 

首を傾げて俺を見つめてくる桂花。

 

…やばい。反則的に可愛い。俺の自我も崩壊してしまいそうだ。

 

 

「俺の為に毎日味噌汁を作ってくれ……」

 

 

…ハッ!?思わず口が開いてしまった!?

 

 

「味噌汁?どんな物か判らないけど、一刀が望むなら毎日作るわよ」

 

「マジ!!!!?」

 

 

いやっほおおおおおおう。桂花さんさいこおおおおおおおう!!

 

 

「…所で私は味見をするんじゃないの?」

 

 

おっと、そうだった。嬉しさでつい有頂天になってしまった。

 

時間も限られてるし、華琳達をおもてなす事に集中しなければ。

 

という事で…

 

 

「ああ、ごめん。味見頼めるか?」

 

「ん…パクッ……美味しい。

 今まで食べてきた料理の中で一番美味しい…」

 

「…大袈裟じゃないか?特別な材料を使ってない、ありふれた麻婆豆腐だぞ。

 そこまで感嘆の声をあげるものではないよ」

 

「馬鹿ね。貴方にとってはありふれた一品かもしれないけど、

 私にとっては最高の一品なの。…だって、一刀が作ってくれたから。

 それだけで、どんな料理も一番美味しくなってしまうの」

 

「そういうモノか?」

 

「ふふ。そういうモノなの」

 

 

桂花は可愛らしい花笑みを俺に差し向けてくる。

 

…参った。俺は今日何回、桂花にドキっとしているのだろう。

 

さっきのエプロン姿もそうだし、これじゃあ、ますます好きになっちゃうよ。

 

…ん?

 

 

「桂花。口元にソースが着いてるよ。…動かないで」

 

「…え?ちょっ!?一刀!!」

 

 

俺は愛おしさとほんの少しの悪戯心から、

 

桂花の口元に付着しているソースを舐め取った。

 

 

「…ん。もう大丈夫。いつもの可愛い桂花だよ。……桂花?」

 

「……………」

 

 

あ…これはますい。

 

 

「……プシュー」

 

 

少しからかい過ぎたかな。桂花は顔を真っ赤にして倒れてしまった。

 

俺は介抱しようと近づいてみると……

 

 

「えへへ〜。一刀だ〜い好き♪」

 

 

なんて、嬉しい譫言を囁いていた。…全く本当に参った。

 

桂花にベタ惚れじゃないか俺。何時から好きになったんだっけ?

 

いや、今、考えても仕方ないか。

 

 

……願わくば桂花との甘い時間が少しでも長く続きますように……

 

 

俺は小皿を片手に持ち格好つけて思いに浸っていた。

 

……ん?小皿?

 

 

「いけね!?約束の時間!!」

 

 

その後、俺はどうにかして桂花を起こし、約束の時間に料理を完成させたのであった。

 

 

 

 

説明
こちらは真・恋姫†無双の二次創作になります。
日々お疲れの皆さん甘い話でも如何ですか?
それと、桂花さん、一刀君、御幸せに……
注意:こちらの一刀はそれなりに料理を作れます。
最後に、稚拙な文章、口調がおかしい所があるかもしれません。
それでも、暇な時間に読んで頂けたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
6613 5406 25
コメント
ホワイトさん>桂花がそのピーマンに甘くなる魔法をかけたのです♪コメントありがとうございます〜(南無さん)
変だな?ピーマンを丸齧りしたのに甘いんだが…(ホワイト)
心は永遠の中学二年生さん>この二人を見ていると、どんな料理でも甘くなってしまうのですwコメントありがとうございます〜(南無さん)
あ、あれ?麻婆豆腐って甘かったっけ…?(心は永遠の中学二年生)
風見海斗さん>これもバカップルによる攻撃か。コメントありがとうございます!(南無さん)
シュールストレミングが甘い!?臭みも無く、只砂糖の匂いしかしない・・だと!?(風見海斗)
あいりっしゅさん>コメントありがとうございます!期待に応えられるように、これからも頑張ります(`・ω・´)ゞ(南無さん)
yutapiさん>…貴方も砂糖を取りすぎたのね。コメントありがとうございます!(南無さん)
nakuさん>OKベイベー。今日は二人を祝して朝までナイトフィーバーだぜ。チョベリバなんて言わせねえよ!…コメントありがとうございますw(南無さん)
レヴィアタンさん>お褒め頂きありがとうございます!貴方も砂糖生産者でしたか!?コメントありがとうございますw(南無さん)
本郷 刃さん>意味を理解した途端に、また自分の世界に入ってしまうしょうねwコメントありがとうございます!(南無さん)
D8さん>顔を赤くして返事に応える桂花さんであったwコメントありがとうございます!(南無さん)
禁玉⇒金球さん>端から見たら本当に馬鹿ップルですよねwコメントありがとうございますー(南無さん)
Alice.Magicさん>うーん。番外編ですか。たしかに桂花ばかりピックアップしていますが、このシリーズの主役ですからね。むむむ、どうしよう。あ、それと次回は桂花が嫉妬する予定です。コメントありがとうございます!(南無さん)
間違えました、頑張ってくださいねですw(あいりっしゅ)
あまっ!!これからも楽しみにしていますので頑張っててくださいね\(^o^)/(あいりっしゅ)
あれ・・ゴーヤて甘かったけ?w(yutapi)
ここの桂花最高!!あれ?指先から砂糖に?・・・サラサラサラサラ(レヴィアタン)
味噌汁の意味を理解していないからこそ、プロポーズをOKした桂花にゃん・・・・・・意味を理解した時の反応が楽しみかとww(本郷 刃)
最近無糖コーヒーが全然苦く感じないんだが。お幸せに!(D8)
きっと正史において初めての馬鹿ップルと呼ばれる存在なのでしょう、今日は糖尿が落ち着き気味だ。(禁玉⇒金球)
まーた砂糖量産ですかwwいやまぁ大好物ですけども・・たまには番外編とかで華琳様や他の方々も愛して頂けないでしょうか?wもちろん、それに嫉妬する桂花ちゃんを用意してですね・・・w(Alice.Magic)
暇神(ヒマジン)さん>そのまま口に放り込んじゃいましょう。更に甘くなりますよwコメントありがとうございます〜(南無さん)
naoさん>もちろん華琳様達も忘れてませんよ。だって一刀ですから(納得)wコメントありがとうございまーす(南無さん)
劉邦柾棟さん>桂花さん達の日常を見てしまうと誰しもニヤニヤしてしまうのですwコメントありがとうございますー(南無さん)
さて、指先から砂糖になっていってるんだけど、どうしよう?(暇神(ヒマジン))
甘すぎるwでも幸せに!後華琳達も忘れずに幸せにしてやってくれw(nao)
( ̄∀ ̄)ニヤニヤ、しまくりです。(劉邦柾棟)
げんぶさん>たしかに嫉妬してしまいますが桂花達の幸せを祈りましょうwコメントありがとうございます!(南無さん)
タグ
真・恋姫†無双 恋姫†無双 北郷一刀 桂花 デレ桂花 甘いシリーズ 

南無さんさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com