折角『封の五呪印』を見つけたのに

その瞬間に響窃が現れた

ここで奪われる訳にはいかない!!

白蓮殿の為にも、ご主人様の為にも!!

　　　終節　?全てが揃う時?

桔梗「はぁっ！」

ｺﾞｵｯｯ!!

桔梗は『山消砲』を放ったのだが

響窃「ふっ！」

ｷﾞｭｫｫ！

響窃が『吸気』を行い、気の回復を手伝ってしまった

桔梗「何じゃと!?

…………そうか、『山消砲』といえど気の塊……

『吸気』する事は可能か………」

響窃「その通りだ………

中々冷静じゃないか……」

焔耶「はあぁぁぁぁぁっ!!『獄炎破壊』!!」

ﾎﾞｳｯ!!

ﾌﾞｫﾝ!!

響窃「『紅蓮掌打』!!」

ﾄﾞｶｯ!!

ﾄﾞｶｯ!!

焔耶「くっ!?」

響窃「ぐっ!?」

沙和「相打ちなのー！」

凪「はあぁぁ………はあっ!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

響窃「効かぬわ」

ｷﾞｭｫｫ！

明命「また『吸気』です！」

中々攻め切れない………！

響窃「もうお終いか………？

ならばこちらの番だ………『新技』をお見舞いしてやる………」

真桜「新技やって!?」

響窃「降りそそげ………『爆気弾流星群(ばくきだんりゅうせいぐん)』!!」

ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ!!

すると響窃の両掌から『気弾』の雨が降りはじめた

秋蘭「皆、散れ!!」

ﾄﾞｶﾝｯ!!

ﾄﾞｶﾝｯ!!

ﾄﾞｶﾝｯ!!

ﾄﾞｶﾝｯ!!

凪「うわっ!?」

七乃「あらら!?」

麗羽「なんですの!?」

蓮華「くっ!!『吸気』!!」

ｷﾞｭｫｫ！

そうか………降りそそぐ『気弾』とはいえ結局は気の塊……

『吸気』することは可能だ！

蓮華「いくぞ、響窃!!『雷仙』！」

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ!!

響窃「あの雷か………

だが、前回は簡単にあしらった筈だが？」

蓮華「勿論、考えてあるわ、よ!!」

ﾌｫﾝ!!

ｸﾞｻｯ!!

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘｯ!!

響窃「ぐヴヴぅぅぅっ!!?」

蓮華殿は『雷仙』を槍状にして響窃に投げつけた

響窃は雷で痺れているようだな

蓮華「『雷獣爪(らいじゅうそう)』………とでも名付けようかしら？」

思春「お見事でございます！蓮華様！」

明命「これに続きます！

喰らいなさい響窃!!『黄泉の梟(よみのふくろう)』!!」

ｼｭｯ!!

響窃「むっ？」

雪蓮「…………明命？何も起こらないわよ……？」

明命「大丈夫です!!問題はないです!!」

明命がそう言った瞬間

ｻﾞｼｭ!!

響窃「ぐっ!?」

何時の間にか響窃の胸元が切り裂かれていた

明命「私の技は隠密に長けている技ですので、速すぎて時間が遅れたり音もなしに攻撃ができます！

思春殿も同じです！」

愛紗「なる程………」

響窃「おのれ………」

ｷﾞｭｫｫ！

響窃「はあっ!!」

響窃は声をあげた瞬間、

ﾌﾞｫﾝ!!

奴の手から紫色の剣状の物が出てきた

響窃「武器を持つのは久しぶりだ………

この新たなる使い捨ての得物、『死の剣(しのつるぎ)』の力………試させてもらおう………」

愛紗「得物を作り出すだと!?そんな事が出来るのか!?」

貂蝉「私も聞いたことがないわん」

于吉「事実上可能ですが、高度な技術と気の許容値が大幅に大きくなければできません」

響窃「いくか…………はあっ!!」

ﾌｫﾝ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

愛紗「くっ!!」

どうにか受け止めたが凄い力だ！

響窃「ふん！」

ﾌｫﾝ!!

ｻﾞｼｭ!!

愛紗「ぐっ!?」

防ぎきれず私は響窃の『死の剣』の一撃を喰らってしまった

凪「愛紗様！」

響窃「元はといえばこれは『死の閃光』だ………それなりの威力があるからな……

更にな……！」

ﾌｫﾝ!!

ﾋﾟｭﾝ!!

思春「何っ!?ぐっ!?」

『死の剣』を横に振った瞬間、『死の閃光』が放たれ思春の右足を貫いていた！

沙和「思春様!?」

雪蓮「『死の剣』………予想以上に厄介だわ！」

響窃「さて、もういいだろう…………まずは…」

ｼｭﾝ!!

ｻﾞｼｭ!!

華琳「くっ!?」

響窃は『空走』をした後、『死の剣』で華琳殿を斬りつけ『同盟の宝玉』を奪い

響窃「一つ目………そして……」

ｺﾞｳｯ!!!

左慈「卑弥呼！来るぞ！」

響窃「遅いわ………」

ｻﾞｼｭ!!

卑弥呼「ぬぅ!?」

卑弥呼殿に『龍走』で接近し、同じく『死の剣』で斬りつけ

響窃「最後だ…………」

ご主人様の『携帯電話』を奪い、『空立』をし始めた

響窃「遂に揃ったな………『封の五呪印』……この響窃の身体………」

華琳「くっ…………全て揃ってしまったわ………」

華佗「華琳殿！じっとしていてくれ!!卑弥呼もだ!!」

卑弥呼「くぅ…………儂等がいながら……」

響窃「さて………始めるか………

……………封印を解く『儀式』をな！」

　　　　第四章‘封の五呪印’

　　　　　　　　　　　……終……