響窃の手に全ての『封の五呪印』が集まってしまった！

そして奴は『儀式』を始めると言い

『封の五呪印』を取り出した

　　　 第五章‘絶望の魔人’

　　　 一節　?封力開放?

響窃「まずは…………『蜀の指輪』」

奴は早々と『儀式』とやらを始めた

翠「敵の目の前でよくやれるな！

喰らえ！『半月霊(はんげつりょう)』!!」

ﾌｫﾝ!!

翠は得物で薙ぎ払い、半月状の斬撃を飛ばした

しかし………

響窃「邪魔をするな………

『不通壁(ふつうへき)』……」

ｶﾞｷﾝｯ!!

翠「はぁっ!?」

翠の『半月霊』は響窃の一歩手前のところで消えてなくなった

于吉「まずいですね………『不通壁』ですか……」

左慈「邪魔をさせないようにか！

この亀野郎！出てきやがれ！」

猪々子「貂蝉?『不通壁』ってなんだ？」

貂蝉「自分の周りに目に見えない壁を作ってぇ、攻撃を無効化させる補助系の技よん」

卑弥呼「あれが発動させられてしまったら、こちらから攻撃しても意味がないぞい」

桂花「っ!じゃあ、何もせずここで指をくわえて眺めていろって言うの!?」

卑弥呼「残念じゃがな…………」

響窃「ふん…………

さて、続きを始めるか…………」

響窃は何もなかったかのように儀式を再開した

響窃「『蜀の指輪』………」

響窃は『蜀の指輪』を手に持った

すると………

ｶｱｧｧｧｧｯ!!

鈴々「な、なんなのだ!?」

蓮華「指輪が………光りだした!?」

指輪が禍々しく光りだしたかと思ったら

ｼｭﾝ!!

一瞬にして消え失せた…………

そして消えた瞬間、響窃の『邪闇気』が強くなり始めた

響窃「次は『呉の髪飾り』……」

ｶｱｧｧｧｧｯ!!

髪飾りも同様に光りだし

ｼｭﾝ!!

髪飾りが消え………また『邪闇気』が強くなった

響窃「次は『魏の首飾り』………」

霞「卑弥呼！貂蝉！本当に何も出来へんのか!?」

卑弥呼「あぁ……………」

于吉「あの壁を破る方法は私達が知る限りありません………」

流琉「そ、そんな………」

こうして話している間にも響窃は儀式を進めていき『魏の首飾り』も消え失せた

響窃「『同盟の宝玉』………」

『同盟の宝玉』から赤紫色の妖しい光が我々を照らし始めた

その時左慈が………

左慈「何も出来ない………って訳じゃないぞ」

春蘭「何!?」

紫苑「だけど貂蝉さん達は何も出来ないと………」

左慈「確かに『今』攻撃をすれば無効化される

だが奴の儀式が終わる時に『不通壁』が解除されるはずだ」

冥琳「なる程…………その瞬間を狙う訳か………」

華琳「それしか手がないわね……」

響窃「そして………『最初の神具』こと『携帯電話』……」

『最初の神具』は黒い光を出しながら消え失せた

そして………

ｷﾞｭｫｫ！

響窃「はあぁぁ…………」

響窃の周りの『邪闇気』が数倍にも跳ね上がった!?

愛紗「こ、これは………っ!」

『邪闇気』の濃さと大きさ、量により呼吸困難になりそうだ！

左慈「強烈な『邪闇気』だ…………」

于吉「鳥肌がたってしまいます……」

響窃「はあっ!!」

ｺﾞｳｯ!!!

蓮華「きゃあっ!?」

焔耶「くっ!?」

秋蘭「むっ!?」

凪「『邪闇気』で爆風を起こしただと!?」

響窃「素晴らしい………

素晴らしい力だ………」

凪「響窃！身体を取り戻したのなら早く隊長を返せ!!」

響窃「まだ北郷は『仕事』をやってもらわねばならない…………」

雪蓮「『仕事』ですって!?」

響窃「あぁ………」

響窃「貴様等の抹殺だ…………」

　　　　　　　　　　　……終……