魔法少女リリカルなのはStrikerS 1話
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「…ン、…オン、……リオン!!」

 

「おわ!な、何だよデカイ声出して」

 

「何度も呼んでるのに、ボーっとしてるからでしょう?

これから試験なんだからしっかりしてよ!もう…」

 

説明しよう、俺は今Bランクに昇格のため、4回目の試験にチャレンジしようとしているのだ

今日のリリーシャは特別張り切っている様だ、まあ、俺も少しやる気はある。

 

何故かって??それはもちろん!!今日の試験管が女性だからだ!!

その女性は、機動六課のフェイト・T・ハラオウン、だそうだ、何時もは偉そうなオッサンなんだが今日はこの人が来ているらしい、この試験に参加した理由の一つだ。

 

「今日は合格したいから、リオンはゴール前まで『何もしないで』向かっててね」

 

「へいへい」

 

そう、正直に言うと俺は邪魔だそうだ…

それもそのはず、1、2、3回と俺の所為で落ちているからだ、

しかも試験最速タイムという称号つきで

 

一回目はスタートから中央へ行き空中から制御した俺の魔力玉が「全て」の物を破壊した所為だ

二回目は見てから判断しろ! と怒られたので見てから「全て」破壊した。

三回目は魔法を使うなと、怒られたのでデルでこれまた「全て」破壊した。

 

どれもこれも、試験管が唖然…部隊や仕事では「無茶苦茶コンビ」となづけられた、

もちろんリリーシャが俺の所為だと説明し、俺だけ「ショットガンを乱射しながら突撃する猪」と言われていた。(今も)

 

「にしても、相変わらずリリーシャはフェイトLOVE!だよな〜」

 

「フェイトさんを呼び捨てにしないで!」

 

「ぐは!い、いいじゃねーか本人いねーし「さん」付けでよびたくねーよ」

 

リリーシャと言い争いをしていると通信が入った

 

「おはようございます、今日の試験管を勤めるフェイト・T・ハラオウンです、

リオン・S・ライデン参等陸士とリリーシャ・ルブライト参等陸士ですね?」

 

「はい!!(本物のフェイトさんだ〜〜、綺麗〜〜)」

 

「うい〜ッス、ぐはッ、何しやがる!!」

 

そう言うとリリーシャを睨もうとしたが、すでにリリーシャが鬼のような目で睨んでいた

これ以上は危険!と、判断し、まじめにした。

 

「そのとうりです!フェイト試験管!」

 

一連をみていたフェイトは苦笑いをして先に進めた

 

「君達二人は4回目の試験だから説明は不要だよね?」

 

「はい!」

 

「…はい(嫌味か!綺麗な顔して言う事に棘があ…!!!!!!)」

 

指が!!足の指が〜〜!!!

しまった!俺の考えをリリーシャに読まれた……痛い(涙

心を無にしろ俺!!

 

「こちらの準備は終わってるから、そっちもいい??」

 

「はい!」

 

「……(やっぱ痛い)」

 

「それじゃあ、頑張ってね、ゴールで待ってます」ピッ

 

通信を切りカウントがとられる…

だが俺の意識は別のところにあった

 

「今回は何分で終らせるんスか?副隊長!!」

 

「わははは、3分に1000!!」

 

「じゃあ、4分に2000!!!」

 

ギャラリーが多いことだ。

俺の隊の奴等が面白さに見に来やがった

 

「うるせーーー、今回はなんもしねーよ!!(リリーシャに殺されるから)」

 

・・

・・・

・・・・

 

その頃、フェイトははやてとゴール前に居た

 

「どうしたのはやて?」

 

「いやな〜、この子ら面白いな〜思て見にきたんや」

 

「え?でも、この子達4回目だよ??」

 

質問をするフェイトにはやては「なんや!知らんの?」と返した

フェイトは、首を傾げていた

 

「あの二人はな、最速試験落第組や!!」

 

普通に聞けば、ただの悪口だ

 

「最速??」

 

「せや、1回目が7分、二回目が5分、3回目が6分なんや」

 

「な、何でそんなに早く?ギブアップでもしてるの??」

 

「いいや、全部リオン3等陸士が「全て」破壊したんや」

 

「全てって、外れも??5分で???」

 

「せや!だからおもろいんや!」

 

「でもそれって凄いんじゃ……」

 

「そ!!だから、機動六課にスカウトしよう思うてな!!!お、始まったで」

 

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・・

・・・

・・・・

 

「あ〜あ、暇だな〜〜」

 

俺は開始から空を飛びゴール目指してゆっくり進んでいた

 

ビュン!!

 

「よ、っと…(なあ、リリーシャ〜破壊したら駄目か??)」

 

「(駄目!!何にも手を出さないで!!今回くらい我慢して!!)」

 

ビュン!!ビュン!!

 

「よっ、ほっ(分かったよ、でも暇何だよな〜)」

 

その映像を見ていたはやて達は…

 

「Cランクで、飛べる人が居るなんて…」

 

「そっち!?個人で戦ってるのはええの??」

 

「ちょっと、減点かな。」

 

「いやー、この二人はこの方がええんとちゃう??全部破壊されたらたまらんのやろ」

 

「そうだけど、チームで参加してるからにはそうして貰わないと」

 

「せやな〜、リオン君ごっつー暇そうやもんなー」

 

その頃、リオンは……

 

「お!ゴール発見!!ん?(ゴール前の壊していい?)」

 

「ふっ、はあ!!(ゴール前??…うんいいわよ、こっちももう直ぐそっちに行くから)」

 

「ふあああ(了解)」

 

ガシャン!!

 

「詰まんね〜〜〜〜〜!!」

 

「そらな〜〜」

 

ん?誰この人、試験管?

考えても分からないし聞いてみるか…

 

「…フェイト試験管、そっちの人誰ッスか?」

 

「え??あ、うん、こっちは機動六課の部隊長の八神はやてさんだよ」

 

「八神はやてやよろしゅうな」

 

「どうも」

 

俺はそっぽ向いてリリーシャの到着を待つ

 

数分後、

 

「お!来た来た…」

 

そして俺は何もせずにゴール

……後は合格を待つだけ

 

「まずリリーシャ参等陸士は合格、時間も能力も文句なし」

 

「あ……はい!!」

 

「次にリオン三等陸士だけど……」

 

「ん???」

 

なんだかいきなり空気が変わったような…

 

「この試験の主旨はしってるよね?」

 

「え??はい、知ってますけど……」

 

「そこから考えると、リオン君の行動ははずれとるんよ」

 

え???つまり…俺…不合格??

俺の−思考もフェイト試験管の一言で解決した

 

「能力に関しては合格だよ」

 

「え??なんだ〜〜なら初めからそう言ってくださいよ〜」

 

「でもチームとしては不合格なの。

今回は私が試験管だったけど他の人ならまず、間違いなく君は失格だからね??」

 

「次からは、二人でクリアしー、ちゅう事や」

 

「は…はい(んなの俺に言うなよ!リリーシャに従っただけだっての)」

 

その重い空気の中、リリーシャが口を開いた

 

「あの私達は合格でいいんですよね??」

 

「え??うん、いいよ」

 

「ならこれで失礼します。」

 

お辞儀をし去って行こうとする二人を、はやてが止めた。

 

「あ、ちょっと待って!二人に話があるや」

 

「話…ですか??」

 

「せや、うち等機動六課から君たちにスカウトしにきたんや!!どや??」

 

「どや?? とか言われても俺等独断で返答できねー…あだーーーー!!!」

 

指がー!またしても指がー!!!

 

「(いい加減にしてよリオン!!フェイトさんから私の!!印象が悪くなるでしょう??)」

 

「(だからって、他にもやり方ってもんがあるだろう!!痛いんだぞ!!凄く!!)」

 

「その事やったら大丈夫や!君等のとこの人には話してるから、

君等の意思に任せる!!だそーや!」

 

「(なんだよそれ、適当にもほどがある)」

 

「(マスターがそれを言いますか??)」

 

「(うるせーデル!んでどうすんの?リリーシャ)」

 

「(フェイトさんと一緒に仕事が出来るチャンス!!乗る!!!)」

 

「(そう言うと思ったよ…んじゃOKってことで)」

 

返事が決まり、俺ははやて部隊長に返事をした

……機動六課か…めんどくさい事になんなきゃいいけど……

 

「はやて部隊長、申し出の件お受けさしてもらいます」

 

「ほんま!?よっしゃー!!楽しくなりそうやーー、ほんなら明後日機動六課まで来てな」

 

「明後日ですか??荷物だけなら明日にでも行けますが??」

 

「部隊の人たちにお別れ言うでしょ??」

 

「??いや?別に…ないな…うん」

 

「そ……そう」

 

「あの!!私も大丈夫です!!」

 

「なら、明日来てくれるか??」

 

「「はい!!(了解)」」

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