真恋姫無双 〜再び君に逢いたい〜 過去編 4話
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一刀「え!?ケ艾!」

 

 ケ艾「え!?あの...何かおかしかったでしょうか?」

 

 一刀「え?あ,ごめん(あれ?ケ艾って晋の名将だよね,なんでこの時代にいるの!)」

 

 ケ艾「???」

 

 一刀「あのー,ケ艾さん聞きたいんだけどさ,その村の人の中に鐘会(しょうかい)と郭准(かくわい)って人いる?」

 

 ケ艾「え?碧ちゃんと甄ちゃんを知っているんですか!」

 

 一刀「マジか...うん?あのケ艾さん聞いていいかな?」

 

 一刀は疑問にケ艾に聞いた

 

 ケ艾「はい,なんでしょう?」

 

 一刀「ケ艾さんって女性?」

 

 詠「え?」

 

 華雄「はぁ?」

 

 月「へ?」

 

 一刀の言葉を理解できなかった3人は驚きながら言った

 

 月「な、何言っているんですか一刀さん!」

 

 華雄「北郷,どう見たって男だろ」

 

 詠「そ、そうよなんで女って言うのよ」

 

 3人の言うとおりケ艾はどこからどう見ても男にしか見えないのだがそれを聞いてケ艾は高笑いをした

 

 ケ艾「はははははははー」

 

 「「「え?女声!?」」」

  

 ケ艾「いやぁーどこで気づかれました?」

 

 一刀「あはは,本当はわかりませんでしたよ」

 

 ケ艾「なんと!...」

 

 一刀「ケ艾さんが純粋な人だったらはまってくれるかなって思いつい嘘をつきました」

 

 ケ艾「まさか,本当は気づかれてなかったとは私もまだまだですね」

 

 そう言ってケ艾は顔の被り物を取った

 

 ケ艾「はい、これが私の本当の顔です」

 

 月「本当に女性だったんだ...」

 

 詠「嘘でしょ...」

 

 華雄「なんと...」

 3人は驚愕し,唖然としたそれを見た一刀は笑みを浮かべたあとケ艾に聞いた

 

 一刀「ところでケ艾さんなんでこんなことしたの?」

 

 ケ艾「はい,それは実は私,劉ヨウ(りゅうよう)様に仕えている太史慈様の部下なんです」

 

 月「え?劉ヨウ様って揚州牧ですよね?」

 

 ケ艾「はい,私は太史慈様のご命令で董卓様に」

 

 華雄「しかし,そなた賊が村へ攻めてきたとか言ったがそれはどういうことだ?」

 詠「そうよね,なんで自分の顔まで隠してまで私たちにそんなこと話すのよ?」 

 

 一刀「多分,賊は劉ヨウさんのことを言っているんじゃないの?」

 

 一刀のその一言に詠は首を傾げながら言った

 

 詠「え?どういうこと?」

 

 一刀「それはケ艾さんに聞いた方が早いと思うよ」

 

 月「ケ艾さん話してくれますか?」

 

 ケ艾「わかりました,劉ヨウ様いえ...劉ヨウは悪政を強いている上,民を雑草扱い,それに最近では税を20倍に上げ民は生活ができない状態」

 

 華雄「に、20倍だと!」

 

 詠「外道以下ね」

 

 ケ艾「はい,もしこの状態が続けば民が死んでしまいます。太史慈様は私に董卓様を説得するように仰せつかりました」

 

 詠「なるほど,でもなんで天水まで来たの?月以外にも他を頼る人いたでしょ?」

 

 ケ艾「はい,それは...」

 

 一刀「月に揚州を収めてほしいんじゃないの?」

 

 ケ艾「!?」

 月「え?私にですか?」

 

 華雄「な、なんでだ?」

 

 ケ艾「まさかそれまでわかっているとは...北郷殿の言うとおり太史慈様は董卓様に揚州を董卓様に収めてほしいと言っておりました」

 

 月「どうして,私なんかに?」

 

 ケ艾「実はと言います,私と太史慈様は一回だけこの天水に来たことがあります,その時この街の人々は笑顔,活気があり街の人々は董卓様のご父母様と董卓様たちに感謝してもしきれないと仰っていました」

 

 月「へぅ〜なんか恥ずかしいです」

 

 ケ艾「はは,それほど街の人々は董卓様に信頼を寄せているんですよ」

 

 ケ艾「で,董卓様ご返答は?」

 

 月「はい,揚州の民の皆様のため,太史慈さんとケ艾さんたちために私でよければ力になります」

 

 ケ艾「ありがとうございます急いで太史慈様にお知らせします」

 

 一刀「その前にケ艾さんもう一つ聞きたいんだけどいいかな?」

 

 ケ艾「はい,北郷殿どうしました?」

 

 一刀「はい,実はこれを見てほしいんですが」

 

 そう言って一刀は布に包まれたものをケ艾に渡した

 

 ケ艾「見てほしい物ですか?...」

 

 何かと思いケ艾その布を開けた瞬間,ケ艾はそれを落としてケ艾は言った

 

 ケ艾「ほ、北郷殿,これはどういうことですか!」

 

 何事かと思い月たちはその布を見たらそこには...

 

 「「「!?」」」

 

 人の首であった...

 

 華雄「北郷!これはいったい...」

 

 ケ艾「そうですよ!,これは何の真似ですか」

 

 華雄とケ艾がそう言った時,詠と月が驚きの顔をした

 

 詠「あ,月こいつって...」

 

 月「うん,この人は...」

 

 華雄「董卓様に賈ク,どうした?」

詠「城門前で一刀が言ってたでしょ,僕と月が賊に襲われたって」

 

 華雄「あぁー...そんなこと言ってたなってまさかこいつが...!」

 

 月「はい,この人私たちを襲った賊の1人です」

 

 ケ艾「う、嘘でしょ...」

 

 そう言ってケ艾は驚きを隠せなかった

 

 月「ケ艾さん?」 

 

 ケ艾「まずいです...どうやら劉ヨウにこのことがばれました」

 

 月「?!」

 

 詠「なんですって!」

 

 一刀「やっぱりね,あの賊2人は,劉ヨウの部下だそれにその劉ヨウがこの天水に攻めてきていると思います」 

 

 華雄「なんだと,それは本当か」

 

 一刀「いや,まだ確信まで得ていませんが,それにしても門番の人遅いなー」

 

 華雄「門番?それに何が遅いんだ?」

 

 一刀「いや,月と詠には悪かったけど無断で門番の人に様子見てきてもらった」

 

 月・詠「え?いつの間によ(ですか)!」

 

 一刀「えっと,ふたりが別の門番に話をしている間に」

 

 詠「あんたって人は...」

 

 月「せめて一言,言ってほしかったです...」

 

 一刀「すまない...」

 

一刀が謝っていると,一刀が言っていた門番が走ってきて一刀に話しかけた

 

 門番「坊主,見てきたぞ」

 

 一刀「あぁー,門番さんありがとうでどうだった?」

 

 門番「あぁー坊主の言うとおり劉ヨウが攻めてきてたよ」

 

 月「本当ですか!」

 

 門番「董卓様!はい確かに近くで見ましたが,劉ヨウの軍でした」

 

 ケ艾「やはり,ばれていましたか」

 

 詠「それで敵の数は?」

 

 門番「見てざっとですが5万はいたと思います」

 

 詠「5万!?」

 

 華雄「詠,落ち着け!」

 

 詠「こんな,状況で落ち着けるはずないでしょ」

 

 華雄「気持ちはわかるが,これ以上騒ぎを大事にしたら兵も動揺するから落ち着けと言っているんだ!」

 

 詠「そうだったわね,ごめんなさい」

 

ケ艾「董卓様,私行きます」

 

 月「?!」

 

 詠「ちょっとあんた,何を言っているのよ」

 

 ケ艾「これが知られた以上,私は劉ヨウと刺し違えてでも倒します...」

 

 月「し、しかし」

 

 一刀「あんたはそれでいいんですか?」

 

 月「一刀さん?...」

 

 一刀「あなたはそれでいいんですか!,あなたを信じた太史慈さんやあなたのことを待っている仲間を...あなたは裏切るのですか!」

 

 ケ艾「じゃー,どうすればいいんですか!このままでは太史慈様や碧ちゃんや甄ちゃんが死んでしまいます!それだけじゃない董卓様たちや街の人々が皆殺しにされますだったら私一人の命ぐらい...」

 

 一刀「っ!!!!」

 

 それを聞いた一刀はケ艾の胸ぐらを掴むなり殴った

 

 ケ艾「北郷殿...?」

 

 一刀「俺は嫌いな人間が2つある!欲にまみれ,己のことしか考えてない屑と」

 

 一刀「自分の命を大切にしないやつだ!」

 

 ケ艾「!!!!」

 

 月「ケ艾さん,命を捨てるなど言わないでください」

 

 ケ艾「董卓様...」

 

 詠「そうよ,自分の命を捨てるとか馬鹿じゃないの?」

 

 ケ艾「賈ク殿...」

 

 華雄「そうだ,北郷の言うとおり自分の命を大事にしないやつは私も許せん」

 

 詠「それ,あんたが言えたことじゃないわよ」

 

 華雄「う,うるさい!」

 

 一刀「くっ,あははは」

 

 月「クスクス...」

 

 華雄「ええい!,北郷も董卓様も笑わないでくれ!」

 

 ケ艾「北郷殿...」

 

 一刀「どう?ケ艾さん,それでもまだ自分の命を投げ出すって言うなら止めやしませんけど」

 

 ケ艾「いえ、自分の命を投げ出せば董卓様に被害が及ばないと思っていましたが,北郷殿のその言葉で覚めました,ありがとうございます」

 

 一刀「わかってくれたならいいですよ」

 

 ケ艾「北郷殿!ぜひ私の真名を受け取っていただきたい」

 

 一刀「え?いいんですか?」

 

 ケ艾「はい,姓がケ名が艾字は士載,真名は訊(じん)です」

 

 一刀「わかりました,では私には真名という物がないので一刀と呼んでください」

 

 ケ艾「はい,では一刀殿でよろしいでしょうか」

 

 一刀「はい,訊さん」

 

 詠「お楽しみ中申し訳ないけど,そろそろ軍議はじめたいのだけど?」

 

 一刀「いや,軍議は必要ないよ」

 

 詠「なんですって!?」

 

 一刀「聞きそびれたけど,門番さん敵はどこにいたの?」

 

 門番「え?あぁ...谷のところで陣を構えていたな」

 

 一刀「ほぅ...だったらもっと好都合だな」

 

 詠「ど、どういうことよ」

 

 一刀「詠,この街に酒はどれくらいある?」

 

 詠「酒?それがどうしたのよ」

 

 一刀「いいから早く言ってくれ」

 

 詠「わ、わかったわよ,1000樽ぐらいあるわ」

 

 一刀「そのうちの300樽ぐらいもらえないかな?」

 

 詠「はぁ?なんでよ」

 

 一刀「詳しくは言えないけど,作戦だよ」

 

 詠「わ、わかったよ勝手に使いなさい!」

 

 一刀「ありがとう,詠(ニコ)」

 

 詠「なっ!///////」

 

 一刀「あ、そうだ訊さん」

 

 訊「どうしました?」

 

 一刀「敵将に強い人いますか?」

 

 訊「つよい人ですか,いますね」

 

 一刀「名前は?」

 

 訊「文鴦(ぶんおう)と文虎(ぶんこ)です」

 

 一刀「へ、へぇー#(禰衡さん...次逢った時覚悟しておけよ!)」

 

 訊「一刀殿?なにか気に障ることがありましたか?」

一刀「え?,あぁーすいませんちょっとここに連れてきたやつを嬲り殺しにしてやろうかと思いましてね...」

 

 訊「???」

 

 月「なんでそんな強い人たちが劉ヨウの下についているんですか?」

 

 訊「そ、それは...」

 

 訊が何かを言いかけた時だった

 

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 ???「人質を取られているからです」

 

 月「え!?」

 

 ケ艾「綺羅!?」

 

 声をしたほうを見ると青髪で眼鏡かけた女性が,あまりのことに驚きしばらく沈黙が場を飲み込んでいたが月が二人の女性に聞いた

  

 月「えっと,あなたは?」

 

 女性1「あなたが董卓様ですか?」

 

 月「あ、はいそうですが」

 

 高覧「はじめまして,ケ艾と同じ太史慈様の部下をしております,高覧です」

月「ええ!」

 

 詠「ちょ、ちょっとケ艾!一人で来たんじゃないの?」

 

 訊「一人で来たつもりだったんですけど...」

 

 高覧「はぁ...私とお前幼いころからの付き合いだ,お前の行動なんかすぐわかるよ」

 

 ケ艾「綺羅にはやっぱり敵わないな」

 

 一刀「ところで,どうしてここにいるんですか?」

 

 高覧「この少年は?」

 

 ケ艾「北郷一刀殿だ,劉ヨウの部下に連れて行かれそうになった董卓様と賈?殿を助けてくれたお方だ」

 

 高覧「へぇー,やるじゃん少年」

 

 一刀「いえ,当然のことをしたまでですよ」

 

 高覧「へぇーところで君も董卓様の部下?」

 

 一刀「いえ,違いますよ」

 

 訊「そうだったんですか!?」

 

 一刀「あれ?行ってませんでしたっけ?月と詠にはじめて会ったのは森の中だって」

 

 訊「聞いてませんよ...」

 

 一刀「あぁー...それは申し訳ない」

 

 訊「本当ですよ,ちゃんと言ってくれないと困ります」

 

 訊は一刀に

 

 月「とりあえずそれは置いといておきましょう,それで高覧さん私に何か用ですか?」 

 

 高覧「はい,実は太史慈様が今劉宏様を連れて,天水へ向かっています!」

 

 「「「「え?・・・・ええええええええええええええええええ」」」」

 

 一刀「帝って劉宏さんのこと?」

 

 月「は、はい...でもなんで劉宏様が...」

 

 高覧「はい,劉宏様は劉ヨウの噂を聞き,劉宏様ご自身が証拠を探していたところを,そこへ太史慈様と私が出した書状を見て太史慈様とご一緒に揚州へ向かわれましたが,既に劉ヨウと悪政に加担している物はいませんでしたが,もしものために数人の兵士がいました

 

   その兵たちを問い糺したところ,天水へ進軍したと言っていました,それで私が先遣隊を連れて董卓様のところに来ました」

 

 月「それで劉宏様と太史慈さんは?」

 

 高覧「劉宏様と太史慈様は,明日にはこの天水へご到着のことです」

 

 詠「あ、明日!?」

 

 華雄「だったらますます,早く片づけないといけないな」

 

 詠「一刀!あなたさっき策があるって言ったわよね...」

 

 一刀「うん,別にいいけどその前にこの城で今動ける兵士の数を教えてほしい」

 

 詠「そうね,騎馬隊は5000,歩兵,弓兵,槍兵が10000人ずつってとこかしら」

 

 一刀「35000人か...いけるかな」

 

 詠「ところで,一刀あなたは一体何をしようとしているの?」

 

 一刀「月と詠と訊さんならいいかなー,3人とも耳貸して」

 

 一刀はそういって3人の手招きして集めて,何かを言ったそれを聞いた3人は驚愕の顔していた

 

 月「へぅ〜,そんなことできるんですか?」 

 

 詠「あんた,確かにそれできたら勝てるかもしれないけど...」

 

 訊「なんと...こんな攻め方があったとは...」

 

 一刀「あと、門番さん敵の居場所聞き忘れていましたどこでした?」

 

 門番「あぁー,ほら坊主あそこに山が見えるだろ?」

 

 門番が指差した方を見てみると,大きい山があった

 

 一刀「あの山の上にいるの?」

 

 門番「いや,あの山のすぐ近くに谷があるところに,敵は陣を築いていたよ」

 

 一刀「そうですか,ありがとうございます」

 

 門番「何,街の皆を守るためにならこのぐらい大したことないよ」

 

 一刀「いえいえ,ありがとうございます」

 

 一刀「そうだ月」

 

 月「はい,なんですか?」

 

 一刀「この街に防具を作ってくれる人はいる?」

 

 月「え?はい...いますけどそれがどうかしたんですか?」

 

 一刀「いや,実はこの戦い終わった後に作ってほしいもんあるんだよね」

 

 月「作ってほしいもの?」

 

 一刀「うん,あぁそれと騎馬隊を訊さんに貸してあげて」

 

 月「え?あ、はい」

 

 一刀「指揮は訊さんお願いできますか?」

 

 訊「了解しました」

 

 一刀「うん,補佐として高覧さんお願いできますか?」

 

 高覧「ほぅ,了解した」

 

 華雄「北郷,私は?」

 

 一刀「華雄さんは歩兵と弓兵を連れて敵本陣のすぐ近くに隠れそうな場所があれば,隠れてください」

 

 華雄「あぁー,わかった」

 

 一刀「お願いします,あそれと詠」

 

 詠「次は何?」

 

 一刀「工作兵いる?」

 

 詠「工作兵?そんなのはいないわよ」

 

 一刀「そうか,う〜ん自分で作ろうかな」

 

 月「いえ,います」

 

 一刀「え?ほんと!?」

 

 月「はい」

 

 詠「まさか,月あの子を...?」

 

 月「うん」

 

 詠「月....わかったわ」

 

 詠「華雄,今すぐ禽(きん)を連れてきて」

 

 華雄「あぁー,わかった」

 

 一刀「月,その人は誰なの?」

 

 月「はい,禽さんとは月英さんの真名なんですよ」

 

 一刀「そうなんだ(あの名軍師諸葛亮の奥さんだった人だよね)」

 

 月「あ、来ましたよ」

月英「月さん,この人が北郷一刀さん?」

 

 月「はい,そうですよ禽さん」

 

 一刀「ど、どうも」 

  

 月英「ふ〜ん」

 

 一刀「あ、あの俺の顔になんかついてます?」

 

 月英「いや,別に大丈夫ですよーそれよりも私に何か作ってほしいんですか?」

 

 一刀「紙と書けるものありますか?」

 

 月英「これでいいですか?」

 

 一刀「はい,ありがとうございます」

 

 紙と筆をもらった一刀は何かを書き出してそれを見た,月英は驚いた

 

 月英「ほえー,こういうのができるんですか」 

 

 一刀「はい,作ってくれますか?」

 

 月英「これならやりがいがありますねー,じゃー早速作りますね」

 

 一刀「お願いしますー」

 

 月英は城に戻っていった

 

 一刀「月,城の女中さんにも手伝ってほしいんだけどいいかな?」

 

 月「は、はいわかりました」

 

 一刀「詠は城にいてもらっていいかな?」

 

 詠「え?なんでよ」

 

 一刀「もしかしたら別働隊があって奇襲されて城が落ちたら元もこうもないから」

 

 詠「わかったわ」

 

 一刀「そうそう,女中さんにもし成功したら崖のところに松明を十字に書くように振ってくれるように言ってくれない?」

 

 月「わかりました」

 

 一刀「じゃー皆さんお願いしますね」

 

 「「「「「「おう(はい)!」」」」」」

 

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 その頃劉ヨウ軍は谷に陣を構えていた

 

 劉ヨウ「ええい!まだあいつらはまだなのか」

 

 あいつらとは董卓を捕まえようとしたが一刀に斬り殺された武官のことだ

 

 武官「まぁー落ち着いてください,董卓を捕まえてくるなんてすぐにできないことなんですから」

 

 劉ヨウ「じゃがなー」

 

 そんなことをお互いに話したら天幕から少年が入ってきた

 

 少年1「劉ヨウ殿,実は行軍のことですか」

 

 劉ヨウ「またそれか,それは明日と言っただろ」 

 

 男性1「しかし!敵とてもう馬鹿ではありません,我々の軍を見つけて,もう攻めて来ているかもしれないんですよ!」

 

 劉ヨウ「くどい!これはわしが決めたんだ」

 

 少年1「っ!!!わかりました」

 

 男性は天幕から出て行き,すぐに自分の天幕のとこに行き兵2人に話しかけた

 

 少年1「すまないが,二刻ぐらい暇をつぶしてきてくれないか?」

 

 兵「「はっ」」

 

 それを聞いた兵2人は持ち場から離れて行ったそれを確認した男性は天幕に入った

 

 すると男性の目の前に椅子を座った少女がいた

 

 少年「菫,すまないな劉ヨウ殿に進言したがダメだった」 

 

 少女1「そんな...あの愚者は一体何を考えているんですか!」 

 

 少年「あまり大きな声を出すな」

 

 少女「す,すいませんしかし燐兄様このままでは...」

 

 少年「わかっている,この戦に負けたら父上が...」

 

 少女1「どうします?私たちだけで殊を進めるのは...」 

 

 少年「しかし,私たちだけでは...」

 

 そう男性が言いかけた時だった

 

 ???「なるほど,なら私たちも手伝いましょうぞ」

 

 ???「そうですね,姉者」

 

 「「!!!」」

 

 そう言って男性の天幕に入ってきた少女2人

 

 少年1「文鴦殿に文虎殿!聞いていらしたんですか」

 

 文鴦「ええそれよりも司馬郎殿,私たちの真名は司馬郎殿に預けたはずですよ」 

 

 文虎「そうですよー,真名で呼んでくださいよ」

 

 司馬郎「そうでしたな篠(しの)殿,麒麟(きりん)殿では私のことは燐と呼んでください」

 

 篠「はい,燐殿」

 

 麒麟「はーい,燐さん」

 

 〜天幕内〜

 

 燐「まずお聞きしたいんですが篠殿たちは誰を人質に?」

 

 篠「はい,私たちは母上を」

 

 麒麟「うん」

 

 燐「そうですか」

 

 篠「燐殿は?」 

 

 燐「私たちも母上を」

 

 篠「なるほど,しかし先ほどの話は本当ですか」

 

 燐「はい,劉ヨウ殿に行軍するように進言しましたがダメでした」

 

 麒麟「劉ヨウは,もうどうしようもないよね」

 

 篠「そうですね,しかし私たちもあの物の言うことを聞かないと,母上と司馬郎殿の母上様まで死んでしまいます」

燐「はい,どうしたらいいでしょうか」

 

 3人が悩んでいたら少女が手をポンッと叩いて言った

 

 少女「いいこと思いつきました」

 

 燐「本当か!菫」

 

 篠「えっと燐殿その少女は?」

 

 燐「あぁ,すいませんこの子は私の妹で」

 

 菫「司馬懿と申します真名は菫です,お受け取りください」

篠「なんと...燐殿の妹とは私の真名は篠だぜひ受け取っていただきたい」

 

 麒麟「燐さんの妹か,真名受け取ってねー麒麟だよ」

 

 菫「はい,よろしくお願いします」

 

 篠「菫殿それでいいこととは?」

 

 菫「はい,劉ヨウはできる限り被害は最小限に抑えたい,その上我々だけで城を陥落させたら劉ヨウには被害は合わない」

 

 篠「なるほど,それを材料に我々だけ出陣できるようにするということですか」 

 

 菫「はい我々司馬家と文家の兵だけです」

 

 篠「なるほどそれで燐殿,兵数は?」

 

 燐「はい,騎馬が500と歩兵が1000です」

 

 篠「なるほど我々は,騎馬が1000歩兵が2500です」

 

 燐「合わせて5000ですか...」

 

 篠「はい,さすがに敵の兵力は万は超えてるかと」

 

 麒麟「う〜ん,もう少しほしいな」

 

 篠「あと5000はほしいっと言うのか本音です」

 

 燐「そうですな,どこかいないか」

 

 麒麟「あ、あの人だったら手伝ってくれるかも」

 

 菫「あのー麒麟殿,あの人とは?」

麒麟「あぁー舞ちゃんだよ」

 

 篠「舞殿というと,周倉殿のことか?」

 

 麒麟「うん,そうだよ」

 

 燐「ほぅー,周倉殿とは親しいのですか?」

 

 麒麟「はい,歳が近いので意気投合しちゃってそれ以来一緒に話しているんですよ」

 

 燐「では,連れてきてもらっていいですか?」

 

 麒麟「はい!」

 

 麒麟は周倉を呼んでくるため,天幕をあとにした,しばらくしてから緑色の目をした少女と一緒に麒麟が戻ってきた

 麒麟「はーい,連れてきたよー」

 

 周倉「は、はじめまして,司馬朗さんに司馬懿さん私は周倉といいます真名は舞です」

 

 燐「これはご丁寧に,私は司馬朗,真名は燐です」

 

 菫「司馬懿です,真名は菫です」

 

 舞「はい、で事情は麒麟ちゃんから聞きましたが...」

 

 菫「はい,ぜひ手伝っていただきたいのですがいいですか?」

 

 舞「はいわかりました手伝いましょう」

 

 燐「ありがとうございます,それで兵力はいかほどに」

 

 舞「はい,歩兵と騎馬兵で5000います」

 

 菫「おぉーそれは助かります」

 

 燐「これでやっと戦力がそろったな」

 

 舞「それより,篠殿は?」

 

 燐「篠殿でしたら,今頃劉ヨウ殿に出陣の許可は取ってるかと」

 

 舞「なるほど」

 

 そんな会話をしていると篠が天幕に戻ってきた

 

 篠「はい,劉ヨウから許可降りました」

 

 燐「本当ですか」

 

 篠「はい,菫殿が言った通りにしたら先陣として行っていい」

 

 燐「わかりましたでは,我々は家族のために勝たなければいけませんがんばりましょう」

 

 「「「「はい」」」」

 

 5人は天幕をあとにしたがそれを聞いていた人物がいた

 

 一刀「やれやれ,まさかとは思っていたけど本当に奇襲を仕掛けてくるとはね」

 

 一刀「意外と相手も手ごわいな...急いで月英と詠に教えてこないと」

 

 急いで一刀は奇襲対策の作戦へ移った

 

 その半刻後司馬朗,司馬懿,文鴦,文虎,周倉率いる奇襲部隊が天水城を目指し進軍していった

 

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 さらにその半刻後劉ヨウ軍の撃退を開始した

 

 まずは月の城に勤めている女中たちによる誘惑作戦が始まった

 

 女中1「劉ヨウ様〜大好きです(気持ち悪いんだよ,くそじじい)」

 

 劉ヨウ「がーっはははは,わしが天水を収めたらお前らも娶ってやろう」

 

 女中2「本当ですかありがとうございます劉ヨウ様〜?(董卓様とあの坊やのお願いで来ているんだよ,じじい!)」

 

 女中3「あ、そうだ天水の民の皆さんから届け物があるんですよー」

 

 女中4「そうそう,ありましたねー」

 

 劉ヨウ「ほぅ,届け物とは?」 

 

 女中3「はい,実はこれなんですよ」 

 

 それは女中3が酒樽を持ってきた 

 

 劉ヨウ「ほぅ,酒樽か」

 

 女中3「はい,天水の民の皆さんがたちが劉ヨウ様に渡すように言われた酒樽です」

 

 劉ヨウ「しかし,わしだけ飲むのもいけないじゃろ」

 

 女中2「そういうかと思いまして,外に酒樽を300程お持ちして外にあります」

 

 劉ヨウ「なんと,そこまで気が利くとはさすがじゃの,おい」

 

 武官「はい」

 

 劉ヨウ「急ぎ,この酒樽を全兵士へ配れ」

 

 武官「はい,わかりましたが司馬朗殿たちにはいいのですか?」

 

 劉ヨウ「ふん!今更出陣した奴のことなんか知るか,いいから早く配れ」

 

 武官「は、はい...」

 

 武官はすぐに天幕を出て兵士に酒を配るように言っていた

 

 それを聞いて兵士は大喜びし,酒をかぶかぶ飲んでいたが実はこの酒の中には強力の睡眠薬が入っていた

 

 その酒を飲んだ大半の兵士と劉ヨウは酔い潰れてしまった

 

 その時を待っていたかのように女中はすぐに劉ヨウの陣から撤退し,松明に火を灯しで十字を描くように劉ヨウの陣のすぐそばの崖向けて合図をしたら

 

 訊と高覧がそれを見て後ろの董卓軍の騎馬隊に話しかけた

 

 訊「すいません,私たちのために力を貸していただいてありがとうございます」

 

 高覧「私からも礼を言わせてくれ,ありがとう」

 

 兵士1「なんの,董卓様たちから事情はお聞きしましたあなた方の民を思う気持ちは我らとて同じで,それに劉ヨウがやった人質を取り恐喝していると聞くと黙っておられません」

 

 兵士2「はい,我ら董卓軍騎馬隊,全身全霊をかけて参ります,皆の者!我ら董卓様の領地を無断に侵入したやつらを倒すぞ!」

 

 全員「「「おう!!!!!」」」

 

 訊「本当にありがとうございます」 

  

 高覧「では参ろう」

 

 訊「目的は劉ヨウ捕縛,全軍突撃!」

 

 「「「おおおおおおおおおおおおおおおおお」」」

 

 訊と高覧を先頭に一気に崖を駆け下りる,その声を聴いた劉ヨウが飛び起きた

 

 劉ヨウ「な、なんじゃ!何が起きている」

 

 劉ヨウが一人で騒いでいると武官が現れた

 

 武官「大変です!董卓軍が攻めてきました」

劉ヨウ「な,なんじゃとー!は,早く兵士を集めんか!」

 

 武官「そ,それが大半の兵が酒で酔って寝てしまい,戦えるものはほんのごく一部だけでして」

 

 劉ヨウ「そんな馬鹿な」

 

 武官「劉ヨウ様,逃げましょう今からでも遅くありません」

 

 劉ヨウ「そうじゃな,急いで逃げるのだ」

 

 劉ヨウと武官は自分の酔って寝ている兵士をおいて逃げようとしたが

 

 華雄「今だ!火矢を放て!!!」

 

 兵士「っは!」

 

 今まで森に隠れていた華雄率いる弓兵が劉ヨウ陣に目掛け,火矢を射て酒樽に命中させ酒に引火し

 

 劉ヨウ「火だー助けてくれ」

 

 武官「ぎゃああああああああああああ」

 

 劉ヨウ「ひっ!」

 

 武官は酒樽の近くにいた為酒樽と一緒に燃えてしまい死んだあと,周りから悲鳴が聞こえた

 

 劉ヨウ兵士1「た,助けてくれ!」

 

 劉ヨウ兵士2「かああちゃあああああああん!」

 

 劉ヨウ兵士3「お、おれまだ死にたくねー」

 

 そんな嘆きを言いながら焼け死んでいく劉ヨウの兵士たち

 

 劉ヨウはそんなことは知ることかと馬に逃げようとした試みた

 

 訊「劉ヨウ!!!!!」

 

 劉ヨウ「き、貴様はケ艾ではないかわしを助けに来たのか」

 

 訊「誰が貴様のようなくそじじいなんかを救うか阿呆!」

 

 劉ヨウ「貴様ーわしにそんな偉そうなこと言うとはあとで吠え面掻いても知らんぞ」

劉ヨウはそう言うと馬に乗り逃げ出し,訊も追っていたこれで逃げられたと劉ヨウが安心していたが

 

 訊「綺羅!そっちにいったぞ」

 

 劉ヨウ「高覧よ,よくわしを助けてくれた礼を言うぞさっ!はやくあの裏切り者を殺せ!」

 

 高覧「ふん!誰が貴様のような愚者に着くかくそじじいが!」

 

 劉ヨウ「高覧!貴様もわしを裏切ったのか」

 

 高覧「これからの我らの主は董卓様だ,もはや貴様なぞもはや生きる価値すらないわ!」

 

 劉ヨウ「人質がどうなってもいいのか!」

 

 高覧「ふん!それはどうかな」

 

 劉ヨウ「くそーなめおって小娘が!」

 

 劉ヨウは自分の腰に挿していた剣を放ち高覧に立ち向かったが

 

 高覧「甘いわー!」

 

 劉ヨウ「くそ

 

 劉ヨウ「がはっ...」

 

 高覧の愛刀・雷(いかづち)に軽くあしらってその隙を狙って劉ヨウの鳩尾を殴り意識を失わせた

 

 高覧「ふぅーこれでよかったかしら,訊」

 

 訊「ええ,じゃー天水城へいこうか一刀殿が言うにはそろそろ天水城を攻めるかもしれないって言われてたから」

 

 高覧「そうだね,じゃーいきますか」

 

 華雄「二人とも大丈夫か?」

 

 訊「はい,大丈夫です」

 

 高覧「こちらは大丈夫です,華雄殿も大丈夫ですか?」

 

 華雄「ああ,今歩兵らと一緒に酔いつぶれた劉ヨウ軍の兵士を捕縛しているのと消火活動で忙しいここは我々に任せて先に例の場所にへ行っててくれないか?」

 

 訊「わかりました,綺羅行きましょう」

 

 高覧「そうだな,では華雄殿先に行っています」

 

 華雄「あぁー,よろしく頼む」

 

 訊と高覧は董卓軍の騎馬隊を率いて奇襲対策の場所へ向かった

 

 華雄は残りの劉ヨウ軍の兵士を捕縛と消火活動に行った

  

 

説明
はい,というわけで4作品目投稿しますねー
 
タイトルは変更しました
 
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タグ
北郷 恋姫†無双 

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