真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第2章 拠点ー思春編・瑠璃視点
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第2章 拠点ー思春編・瑠璃視点 『 超えるべき相手 』

 

 

 

 

悔しかった・・・ 惨めだった・・・ どうしてこんな事に・・・ 

アイツ(思春)が! アイツさえいなければ・・・

 

私達の家族は幸せに暮せたかもしれないのに・・・ 父さまを殺したアイツがのうのうと! 

倒すべき仇が目の前にいるというのに・・・

 

アイツ(思春)に取り押さえられ、這い蹲り現実を思い知らされる自身の姿・・・

記憶を辿ればあの当時の自身の愚かさだけが、鮮明に思い出される 

 

瑠璃にとって生きるという戦いは、仇をとる事と同義であり、命など父の死を聞いた時にとうに棄てていた

当然の事ながら、未来志向などいうものもある筈がなかった どこまでも暗闇に沈み込み楽しかった日々を慈しむ

 

怨念逆巻く過去の世界・・・ それこそが瑠璃の”過去に生きていた世界全て”であった 

 

しかし不思議なモノで、鈴との縁が仇である思春と出会わせ

自身の命以上の存在となる一刀と出会い、閉ざした世界に一筋の光明を見出したのだから・・・

 

かくして、運命の歯車は新たな軌跡を描き、やがては孫呉の中核を成していく者達へと成長を遂げていく・・・

 

 

この物語が紡がれている時点では、鈴という縁が描いた軌跡が昇華する刻を得るには、残念ながら至ってはいない

2人の因果は無情にも静かに時を刻み、時に翻弄され続けるのであった・・・

 

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「ほう? 口だけではなく、腕も随分と達者になったではないか!」

「ふん! 褒めても何もあげないし・・・」

 

「はん 世辞に決まっているだろう 北郷の駄犬がいうようになった・・・」

「駄犬? ふんだ! 蓮華さまの太鼓持ちが偉そうに・・・」

 

「「いつまでも調子に乗るな!」」

 

瑠璃と思春のこうした会話や戦闘が、この広場で繰り広げられて、もう何度目となるのであろうか?

 

最初は瑠璃による敵討ち、怨讐といった類の想いを、思春へと一方的に不満をぶつける戦いであった

がしかし、建業郊外の広場で思春と瑠璃の2人が戦うとなると・・・

多くの見物人や臨時の出店が周囲に出て商魂逞しい様などがみてとれる、興行・イベント的な戦いへと様相が様変わりしている

 

これには、2人の主人である一刀や蓮華が、2人を思って色々と配慮、苦慮していたのである

 

ちなみに臨時の出店などからは、得た利益の数%が国へと収められることになっていて

その利益の使い道はというと、2人が広場を壊した時の維持管理費、戦争被害者や孤児達の施設への寄付へと当てられている

 

当初、思春はこの提案(出店案)に関して、かなりの難色を示していた 

一方の瑠璃はというと、晴らす相手の思春と戦えれば良しで、周りなどお構いなしといったスタンスであった

 

2人の主である一刀と蓮華の思惑としては、瑠璃の敵討ち色を少なくしたいが為

また見物人や臨時の出店等が後を絶たない為、許可制にするという苦肉の処置であったのだ

 

ここで得た利益の使い道に関して、一刀と蓮華から2人へと提示された事もあって

難色を示していた思春も軟化し、最後には折れて、思春、瑠璃共に了承を得た格好である

 

「ふん! さっさと来い! その達者な腕と口黙らせてやる!」

 

思春が不敵な笑みを浮かべ、発した不快な言葉を黙らせるべく、思春へと突進を開始した瑠璃でありました

 

今ではこうして互いの主への忠誠を胸に秘め、負けられない、負ける訳にはいかないという強い意志の元

良き競争相手という間柄に落ち着いているようであるが・・・

 

2人の間柄がここまで来るのに、決して楽な道程ではなかった・・・

 

 

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この戦いの元となる思春と瑠璃との因縁が始った日

 

 

・・・この因縁めいた騒動の発端は、まだ袁術の影響下にあった寿春にいた頃まで、大きく遡ることとなる

 

 

思春は劉表との争い時に離脱し合流してからは、韓当と互角に戦った腕を見込まれ、この当時、雪蓮付きの将として働いていたのだが・・・

周りからの嫉妬も酷く、『裏切り者』とまで陰で揶揄されていた                    ※外伝『砂上の楼閣』参照

 

しかし、思春はというと何処吹く風、淡々と役目をこなし着実に功を重ね、雪蓮や冥琳といった首脳陣に信任されてていく姿が

陰口を叩く者達をより一層苛立たせたのだった・・・ 瑠璃も当時その1人であったのである

 

その者達は、貧乏でみすぼらしく没落していた瑠璃を捨て駒にし、思春を襲うよう((唆|そそのか))し炊き付けていたのであった

護衛の任を真っ当出来ない、小生意気な思春を追い落とそうと密かに謀っていたのだ

 

炊き付けられ襲うように操作された瑠璃であったが・・・

当然の事ながら、身内であっても思春の『 鈴の甘寧 』としての通り名が、轟いていない時期でもあった為、

この当時、思春が仇などとは・・・全く予期してもいなかった瑠璃なのである

 

単に首脳陣に覚えめでたい思春を妬んで、血気盛んな者達が犯した犯行だった筈なのであるが・・・

瑠璃が思春を襲ったことで、運命の歯車が噛み合って、勢い良く2人を乗せて廻り始めたのでありました・・・

 

覆面をした瑠璃は、思春を失脚させるべく決行した

大胆にも雪蓮を警護していた思春の隙を見計らって、民衆の合間から抜け出して襲うという大胆な犯行・・・

 

大胆と表現したが、事前に発覚しなかっただけマシ、計画は杜撰を極めていたのだった

 

本来は雪蓮を狙うモノなのだが・・・この者達の目的はあくまでも思春の失脚にあった為、

小刀を手に持ち、思春を陰から襲った瑠璃であったのだが、案の定、寸での所で見切られ避けられてしまう・・・

 

「何奴だ!?」

 

「くそっ!・・・ 避けられた! 運のいい奴め! 

 ん? ちょっとお前・・・ 何故その鈴をお前が持っている! お前が腰につけているその鈴何処で手に入れた? 答えろ!」

 

思春を襲った少女の表情が、苦々しく睨んでいた表情が驚愕に彩られたのだった・・・

 

「怪しいお前の問いかけに答える義理や義務などないのだがな?」

 

眉を顰めつつ首を傾けつつも、相手の問いには答えずにこちらの問いを先にぶつけてみる

猶も怪訝な表情で、こちらに文句を言ってきている少女をジッとみつめ動向を探っていた思春であったが・・・

 

「茶化すな! 何処で手に入れたと聞いている! こちらの問いに答えろ!」

 

猶も激昂し思春へと追求の手を弛めない少女に対し・・・

 

「茶化す? 馬鹿を言え それにしてもうるさいチビだな この鈴は以前戦った者がつけていた代物だ」

 

この手の吹っ掛けを、相手するのも億劫だった事もあり、適当に答え牢屋にでもブチ込んでおこうと思っていた思春であったが

相手が少女だった事もあり、少し気が変わったのか真実を織り交ぜてみせたのだった

 

「その鈴をつけていた者を・・・ 殺したのはお前なのだな?」

 

「ああ ・・・そうだな 私が殺した・・・だとしたら何だというのだ?」

 

首を捻りながら瑠璃へと答える思春 売り言葉に買い言葉 まさに口喧嘩の応酬であった

 

「・・・オマエ コロス」

 

「ほう? この鈴の以前の所有者だった者の知り合いなのか?」

 

「ああ・・・ 私の父さまだ! 殺!!」

 

 

瞳を大きく見開いた瑠璃はそう短く呟くと、奇襲に失敗したのだから、本来退却するのが常道であるのだが・・・

仇を発見したという事情が、瑠璃に撤退・退却の2文字を失わせ、激情に駆られ思春に喰ってかかっていったのだった・・・

 

しかしこの時の瑠璃は、将としての訓練など一度もした事もない

また貧乏だった為、栄養失調の状態だった事も祟り

一度も武器が火花を散らす事なく、地面に這い蹲り辛酸を舐めることとなったのだった

 

「殺す前に聞いておく事がある! お前の目的は、あの馬車にいる人物か? それとも私かどちらだ?

 

 私はあの戦いにおいて、お前の父や韓当殿を死に追いやった自身の行動に何も悔いる処はない

 私は私の信念のもとに、自身の為、部下達の栄華と安寧の為に戦っていたまでだ

 亡くなったおまえの父親や韓当殿が抱いていた信念の強さに、私は未だに敬意を表してはいるが・・・

 

 ただ、悔いる点があるとするならば・・・劉表みたいな下種の下で働いていたことが、私の人生最大の汚点だろうがな」

 

漸く父さまの仇を見つけられたというのに・・・この様・・・

しかも私はこの後無様に処刑されるのだろう・・・漸く仇を見つけられたというのに・・・

 

上から目線で淡々と語って聞かせている仇である思春が、ただただ憎かった瑠璃であった・・・

 

この時本来ならいない筈の者が、雪蓮に随行していた事も見逃せない

思春の名目上は雪蓮の警護であったのだが、そうこの馬車には先日呉へと舞い降りたばかりの一刀が同乗していたのだった・・・

 

馬車に乗っていた筈の一刀が、いつの間にか思春達の近くまでやってきていた事に驚いていた思春であった

先日の雪蓮や祭との闘いで腕前を見ていたものの・・・この男は心臓に悪すぎる そう思っていただけの思春である

 

「この娘どうするの思春?」

 

「北郷・・・口出しするな! お前に関係なかろう? まず処刑で間違いなかろうな」

 

「君さ? このまま処刑されるのと、俺に従って死ぬような想いをして生きるのとどちらがいい?」

 

屈んだ一刀にそう問われ、瑠璃が地面を這い蹲って思い出すは、永久の別れとなった最後の光景

思春の腰につけていたあの鈴・・・ あの遠き地平線の彼方まで透き通るような鈴の音・・・

在りし日の面影が走馬灯のように、瑠璃の頭に浮かんでは消えてゆくのだった・・・

 

「ととさま! これ・・・かかさまと一緒につくったの お守りだよ!」

「そうか! そうか! 瑠璃と母さんが作ってくれたのか〜 瑠璃は不器用だから大丈夫かな? 

「ひどい! ととさま! かかさまといっしょにがんばってつくったのにぃ〜〜〜〜〜〜」

 

 うんうん おお〜〜〜 綺麗で透き通る良い音色だな ありがとうよ瑠璃! 母さんのも大事にするよ!

 お役目が斥候じゃなくて良かったわい はっはっは〜」

 

「あなたったら・・・本当に調子いいんだから・・・ 身体に十分気をつけてくださいね?

 かならず・・・ かならずお元気な姿をみせて・・・」

 

「ああ! この鈴をお前達2人と思って大切にする! お前とかわいい瑠璃を置いて先に逝けるか! ど〜んと任せておけ!」

 

そう三人で笑いあい、幸せであった在りし日の光景・・・ 家族全員が揃って笑い合っている最後の記憶・・・

 

それからの私と母さまは・・・ 長沙から逃亡する為

追撃してくる劉表軍からの目に怯え、昼間は隠れ潜み、夜に逃亡する毎日だった・・・

共に逃げていた家族も1つ・・・2つと減り、寿春へ着く頃には私と母さまの2人だけが生き残った・・・

 

やっとの思いをして着いた寿春で告げられた事実は、父さまの死・・・

 

長きに渡る逃亡による疲労と心労が祟ったのだろう 

母さまは身体を壊され、薬代で借金が雪達磨式に増えていった

 

その時に今のように保険、遺族年金のような制度などある筈もなく・・・

親戚などを頼ってお金を貸してもらう為に奔走する毎日

当然の事ながら二度と来るなと、水をかけられたり、刃物で追いたてられる事も1度や2度では済まなかった

 

それからの私達家族は・・・貧乏と死の隣り合わせの日々を過ごした

 

全ては父さまを殺した相手にも、我れらが受けた苦しみを味あわせる為・・・だというのに

やっと仇である奴に会えたというのに・・・また他者にいいように利用され、後塵を拝する無様な結果となってしまった 

 

瑠璃は悔しく惨めだった過去の自分達の身の上などの想いが、憎悪が奔流となって渦巻き

次第に黒く濁って凝り固まった観念が、瑠璃の身体の成長にまで及ぼし止めてしまっていた

瑠璃は歳を重ねても”過去に生きていた”

 

「仇を討つ・・・憎しみに囚われるな! なんて格好の良い事をいう積りはこれっぽっちもないよ

 だけどね 君の思い出の中に生きるお父さんだった人がだよ? 仇を討って欲しいなんて本当に思っているのかな?

 

 君と同じように、おれも小さい頃に本当の両親を殺されて亡くしているんだ 

 

 だけど死んだ両親が仇を討って欲しいなんて思ったとは思えないんだよ 俺はね・・・、

 爺ちゃんや母さんが言うには穏やかな死に顔だったって聞いてるしね・・・

 

 だったら・・・君やお母さんが共に幸せに暮して欲しい!、掴んで欲しい!

 ・・・そう思っているんじゃないのかな?って俺はそう思っている

 

 俺と境遇が似ている君が、こんな所で大切な命を捨てていいような・・・ 粗末に扱う娘であってはいけない!

 

 けれど処刑される事が決まっていて、今更そんな事言われたって・・・と思っている事だろう?

 なればだ、時に死ぬような想いをする事もあるだろうが・・・ 俺と共に生きてこの時代を思いっきり駆けてみないか?」

 

死に際になって初めて瑠璃に示された”明日へ希望を抱かせる新たな道”であった

 

死なんて何度となく覚悟していた、死ねなかったのは母さまがいたから、仇を討っていなかったから・・・

この人なら・・・私の気持ちを察して導いてくれる

 

この時の瑠璃はまだ・・・こんな生き方をしてみたいと漠然と感じていたに過ぎない

 

惨めな姿、境遇を一笑にふす事無く、瑠璃へと差し出された一刀の手を

思春に取られていない方の手で、自然としっかりと強く握りしめていた瑠璃であった・・・

 

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一刀しゃまがおっしゃったその言葉の通り、・・・死ぬような想いも一杯した

 

祭しゃまや楓しゃまを始めとした将の皆さんに次々とかわいがられ・・・

時には泥の中に埋まったり、水の中で溺れたことなど数え切れないほどあった・・・ 

 

けれど辛い事ばかりじゃなかった 訓練の時や本気で怒ってお尻ぺんぺんされた時の一刀しゃまは本当に怖いけれど・・・

一刀しゃまに褒められたり、頭を撫でてもらったり、時には家でお母さんと一緒に楽しくご飯を食べたりと

貧乏で借金も多かった我が家で楽しい時間も共有できたのも 

 

復讐に燃え悶々とし鬱積した気持ちを抱えていた日々の暮らしと比べれば・・・なんと優雅な人生を謳歌してるといえるだろう

でも時には、心のどこかにまだ捨て切れない燻っている想いがあった・・・

 

すべては・・・劉表が・・・お前らが私達家族の幸せを奪った! 貴様はその元凶の一人であろう!

おまえごときが父さまを・・・ 父さまが命を投げうって守った孫呉を語るなぁーーーーーー!! 裏切り者のくせに!!!

 

そう叫びたい衝動を抑え、逸る自身の心を無理やり押さえつけた 

瑠璃のギリッギリッと噛み締める歯軋りの音が、瑠璃の心の深淵の暗闇に潜む怨念の業火の力強さを物語っていたが・・・

 

・・・私が今ここにあるのは全て一刀しゃまのお蔭! そしてこの身も心も・・・

全身全霊をかけて一刀しゃまの為だけにこの命を捧げると、地獄から救われたあの日に誓ったのだ!!!

 

過去に囚われ、憎しみにのた打ち回り、父の仇である思春に一敗地にまみれ無様に転がっている瑠璃に対して

優しき慈愛の視線と言葉を問いかけてくる一刀の一言一言が、瑠璃にわだかまる悪しき心にも徐々に染み渡っていくのであった・・・

 

激しく反目し合う思春と想う人は違えど、皮肉にも心底にある想いは一緒だった思春と瑠璃の2人なのであった・・・

瑠璃の瞳に復讐ではなく、意思の篭った熱き魂が再び宿ったのを見て取った桜と明命は、顔を互いに見合わせ・・・ホッと安堵する

 

 

父さまの仇を討つ・・・のではなく、いずれ超えるべき相手として、憎き思春を捉えた瞬間であった・・・

 

 

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思春襲撃事件』以来、思春と瑠璃の関係が良くなる筈もなく・・・

 

2人が街で出会い、しばしば衝突を繰り返し、店や物を壊したりとの報告があがっており

その度に思春と瑠璃の2人は、一刀と蓮華に連れられ頭を下げに方々を駆けずり回ることとなった

 

怒りや恨みを溜めて置くのも良くないからと、広場での戦いは苦肉の末に一刀と蓮華によって考えれらた

一時的な処置なのであったが、これが意外にも良かったようで・・・

 

諍いを起こせば『広場で決着をつけてやる!』が合言葉となってしまったのであるが・・・

初期の頃の殺伐とした広場での戦いに比べれば、徐々に殺伐さは抜けてきてはいるのだが・・・

一刀の感想では”まだまだだな”との事である

 

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「突進してくるのはいいが、動きが単調で読みやすい」

 

「オマエの強さなんて・・・一刀しゃま以下なんだ 例え時間が掛かったとしても、きっとオマエを超えてみしぇる!」

 

「まだ戦う気力があったのか・・・ 北郷だと!? フン! いずれアヤツなんぞ越えてみせる

 相変わらずの減らず口は、到底褒められたものではないがな 戦う意思を持ち合わせていた事だけは褒めてやろう・・・」

 

瑠璃は思春に向かって不撓不屈を構えると向かってくる!と思いきや・・・

反対方向へと一目散に駆けていったので、思春はあっけに取られ気でも狂ったのか?そう思ったのであるが・・・

 

次の瞬間、恐るべき速さで思春へと向かって迫ってきたのである

 

ぐぅぅーーー 一体何が起こっている!?

なんとか瑠璃の一撃を鈴音で防いだものの・・・一撃で手に痺れがきた程の衝撃だったのだ

 

何度か見遣る内になんとか詳細を把握した思春であった

なんと瑠璃は、公園の周囲を囲っている柵や生えている木々を利用して飛び跳ねていたのだ

 

”第2章18話”で見せた部屋を飛び回り襲撃する原型技を、思春相手に初めてやってのけていたのだった

 

ただあの時は石造りの部屋で、瑠璃がどんなに飛び跳ねようとも壊れる心配はなく

逆に瑠璃の身体が衝撃を吸収しきれず壊す元ともなってしまった訳で、この時と条件が異なっている点があるが・・・

 

瑠璃がいかに小さな身体であっても、木の枝や柵にかかる反動はすさまじく、

次々と壊れたり折れたりする枝や柵の破片が見物人や出店へと飛び散って、周囲が大惨事となってしまっている訳なのだが・・・

 

戦っている瑠璃や思春の2人に、周りを気遣う余裕など全くなかった

 

・・・というのも、民家の屋根には明命が、その家の軒先には桜が見物していたのであるが

瑠璃は全く気付いていない 思春の動きを捉えるその1点に拘っていたからである

 

思春の視線が時折自身を捉えていない時があったが、相手の思春の事情など知った事ではなかった

 

勢いをつけて飛び跳ねては、思春へと一撃を喰らわせ離脱する繰り返し

 

自身の動きを追いきれていないのか 自身の攻撃が思春を捉えその度に血飛沫が舞っていた

ただ自身とて無傷という訳にもいかなかった

 

・・・というのも、長距離から一端勢いをつけ飛んでしまえば

途中で方向の細かい修正が不可能だったからだ

 

そしてもう1つ都合の悪い事に、跳ねる足場が刻一刻と無くなって来ているのも事実で

跳ね飛ぶ足場が少なくなればなるほど、飛んでくる角度を見切られてしまう恐れも出てくる

 

そうした欠点のある技だったりする訳なのだが

悔しい事に、思春は素晴らしい順応性を見せて、瑠璃に徐々に捉え反撃を喰らせ始めていた

 

避けて逃げていれば自滅しそうな技とはなんとなく理解はしていたものの・・・

余りの速さで飛び込んできて、一撃を放ち離脱する瑠璃を思春は完全には捉えきれておらず・・・

 

お互い決定打に欠けるものとなっていたが・・・

それだけに瑠璃としても思春としても、互いに勝負を急がねばならない理由があったのである

 

 

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「貴様の技とてそう長く続けてはおれんだろう?」

 

「ふんっ! 強がっていられるのも今のうち・・・」

 

そう瑠璃は強がってみるものの・・・状況は刻一刻と瑠璃に不利に働いていた

長期化が不利となる事は、今回の戦いの相談をした明命や桜にも指摘されていた

 

その時は小柄な瑠璃の体力が指摘されていたのだが・・・

状況は飛び跳ねる対象が無くなっていくという、より深刻な状況へと陥っていくより

 

この状況を打開する新たな技を・・・とは思う瑠璃であったがそう簡単に思いつく筈もなく・・・

 

「減らず口を!」

 

思春がいい終ったのを合図に、思春は『鈴音』を瑠璃へ 瑠璃は『不撓不屈』を思春へと繰り出す

 

両者の刀が想いが形となって絡み合い、時に激しく火花を散らして交錯する

 

「そういえば・・・一刀しゃま こんなこと言ってたっけ?」

 

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「瑠璃 相手より勝る為に必要な事とはなんだ?」

 

「相手より強い事」

 

「当然だな 他には?」

 

「ん〜〜〜〜 うにゅ〜〜〜〜〜ん」

 

「あはは 自身の特性を良く知る事だ 相手を倒す為には相手を上回らなければならん

 自身は何を武器とするのか? どうだ?」

 

「ん〜〜〜〜 はにゃ〜〜〜〜〜ん」

 

「瑠璃は小さな身体を活かした”敏捷性”を使って倒すのが向いているだろう」

 

「敏捷性??? 神速のこと?」

 

「いいや 違うぞ? 神速を使った”移動速度”の事じゃない

 例えばだな 動作方向を正確に変更する速さや動作を行うまでの判断時間の短さのことだ

 

 大きい熊さんとねずみさん どっちが動きが素早い?」

 

「ねずみ・・・さん」

 

「そうだ ねずみが素早いと感じるのは敏捷性が比較した熊さんより優れているからだ

 瑠璃は身体が小さいとよく悲観しているが、敏捷性においては身体が小さいという事が最も大事な事だ

 欠点を補うのも強くなる秘訣だが、身体は一朝一夕には自分で意のままに大きくは出来ないんだ

 

 ならば自身の特徴を把握して活かす それが強くなる秘訣だ わかったかな?」

 

「はい! 一刀しゃま!!」

 

「良い返事だ がんばれ! 応援しているぞ!」

 

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そうだ! 敏捷性だ・・・ 今の私は最大限に敏捷性を活かしきれていないのでは? 

もう少しで光明がみえそうだ あと少し・・・何か! 何か! 何かない!? 

 

そう思い焦ってはいるものの・・・ その事を悟られぬように、より丁寧に思春へと一撃一撃を繰り出していく

 

見物人達からも2人の鬼気迫る戦いに拳を強く握りこみ、唾を飲み込む事も忘れ声援とも怒号ともとれる喚声をあげる

軒先で見つめていた桜も、屋根から戦況を見つめていた明命もまた、思春、瑠璃の2人の闘気に当てられ目が離せなかった

 

しかし、徐々に跳ね飛び込んでくる瑠璃の速度が鈍っている事、初期の意表をついた動揺も収まった事

そして瑠璃の飛び込んでくる速度に、漸く目が慣れてきた思春であった

 

「そう何度も同じ手がこの甘興覇に通用すると思うなっ!! この糞ガキ!!!」

 

思春の『鈴音』が瑠璃の前髪を払い散らしていく

 

もう少し手前の”地”で方向転換出来れば、当る事もないのに!

 

んっ!? 今 私なんて思った!!? そうだ! ”地”だ!! まだ”大地”がある!!!

 

「ちぃ!」

「くっ! まだまだぁーーーーーーー!!!」

 

思春は狙いが少しズレた事に悔しがるものの・・・

 

柵も木々の枝といった所もすでにボロボロなのにも関らず、瑠璃は迷う事無く思春へと背を向け木へと突進していく

思春は決着をつけるべく、背を向け見えていない瑠璃へと神速を使い距離を詰めていた

 

・・・今だ! このまま負けるよりマシ 出たとこ勝負すぎるけど試してやる!!!

 

瑠璃の決意が瞳に宿り、小さな身体中に気力を漲らせ

今まで以上に力一杯力を溜め跳躍した 目標は思春がいる9尺(約3m)ほど手前の”大地”へと跳ねた

 

「馬鹿の1つ覚えがぁ!!! これでお前のまk・・・」

 

お前の負けだ! そう発しようとしたのだろうが、思春のその言葉が最後まで紡ぎ出される事はなかった

 

「木々や柵だけが全てじゃない! ”不動”の物 全てが私の! 瑠璃の味方となるっ!」

 

瑠璃は木々や柵を”以前と同様”に蹴り跳ねたかと思うと、跳躍した距離が先程までより短かった

今度は地面へと蹴りこみ身体を沈ませると、角度をさらに低く這う様に跳ね飛んできた

 

それからの瑠璃の攻撃は、地面へと1クッション又は2〜3クッションを入れての攻撃と変化に富んで来た

 

木々や柵を使った時と違い、確かに速度は落ちているがしかし・・・

 

木々や柵から瑠璃が思春へと飛び込んでくるには距離があった事

直線的に飛んだり跳ねて来た事も予測しやすかった

 

以上の理由もあり、今まで思春がなんとか致命傷を受けず避けれた要因でもあった

 

しかし、地面を跳ね飛ぶ瑠璃は速度が落ちると木々や柵を使い飛び跳ねる

地面を跳ねたら最後、攻撃パターンが予測できない 

 

単純な三次元から複雑な三次元攻撃へと・・・変化を遂げたのだった

 

思春の読み・戦闘経験・勘を徐々に瑠璃の多彩な攻撃が圧倒していく・・・

 

「これで終わりぃーーーーーーーー!」

 

「くっ! まだ終わらせるものかぁーーーーーー!!」

 

瑠璃の『不撓不屈』の一撃を『鈴音』で弾こうとした刹那、思春の身体が流れてしまう

 

虚実を混ぜ合わせる! そうですよね? 一刀しゃま! 明命しゃん! 桜姉!

 

そう瑠璃は『不撓不屈』を思春へと一撃を見舞ったのではなく

地面へと突き刺し、『不撓不屈』の柄と鍔へと足をかけ跳ね飛んだのだった

 

跳ね飛ぶ際に腰から小刀を抜き放ち、思春へと止めの一撃を見舞う瑠璃でありました

 

もう避けれないはず! もらった! そう瑠璃が思ったのもつかの間・・・

 

思春が『鈴音』では防ぎ切れない事を瞬時に悟ったのであろう

『鈴音』から手を離し、より短い『鎌』を手にし小刀を受けた・・・

 

 

・・・桜姉の言っていた通り! ここだ!!!  

 

 

瑠璃は『鎌』で受けられた小刀を火花を散らしながら”滑らせ”思春の首筋へと潜り込ませた・・・

思春が鎌で受けた事が決定打となった・・・

 

「むふふっ」

 

「っ・・・まっ参った」

 

思春の参ったという降参の声が、重苦しく静まった広場の緊張を解く切欠となった

 

私がアイツを見下ろしている・・・ 身体の小さい私が・・・

やったんだ! 私、ついに勝ったんだ アイツに勝てたんだ・・・

 

喜んだり、優越感に浸ったり、人によっては罵倒したりする者もいるかもしれない

そうした反応をするのが普通の者の反応だろう

 

思春へと突きつけていた小刀を顔の前まであげ、じっと見つめたまま動かなかった・・・

 

瑠璃の胸にぐっと込み上げ、去来していたモノとは一体なんだったのだろうか?

この時の胸の内を、瑠璃は一刀と桜にだけそっと打ち明けていたのだった・・・

 

見物人達の、出店を出す店主達からも賞賛する声や拍手が

思春と瑠璃の2人の健闘を讃えるべく次々に途切れる事無く贈られたのである

 

「私を殺せたのによかったのか? こんな機会はそうそうないと思うぞ?」

 

そう思春が問いかけてきたのを、瑠璃は瞬きを数度繰り返し、瞳を大きく見開き聞いていた・・・

 

ととさま・・・ 今は・・・仇をとれそうにもありません

ですが、コイツが呉を裏切ったその時には・・・ きっちり首を落として墓前に報告に参ります

 

そう誓いつつ、溜息を1つついた後に、瑠璃は思春へと返答する

 

「殺す? もういい・・・ 一刀しゃまがこう助言してくれた

 簡単に殺して楽にさせるより、”生き恥”を晒させた方が効果的だって教えてくれた」

 

しまった・・・つい コイツの前だと憎まれ口を叩いてしまう

 

瑠璃の言葉を聞いてブスッと表情を曇らせ眉を顰める思春でありました

 

一刀しゃまに、いつかこの怨み晴らしてやるからな・・・とでも思っているのだろう

そんな事は絶対にさせない 一刀しゃまは瑠璃の全てをかけてお仕えする方なのだから・・・

 

「そうか・・・ 負けたのだ 甘んじて貴様のいう”生き恥”とやらを晒すとするさ

 次があるのならば・・・ 今度は負けんからな? ((凌統|・ ・))」

 

一言そう言い残した思春は、瑠璃の『不撓不屈』を瑠璃へと渡し

『鈴音』を拾い上げ鞘へと仕舞うと、瑠璃へと静かに背を向け遠ざかっていく

 

 

今私の事を・・・貴様やコイツじゃなく・・・凌統と・・・

 

 

私だって・・・あのどん底から一刀しゃまに救ってもらって、ここまで成長できたんだ

決して独力で勝てた訳じゃない 甘寧だってまだまだ強くなる筈・・・

 

甘寧だけには・・・ これからも負けられないし、負けたくない!

 

去り行く思春の背を見送りながら、決意も新たにそう感じていた瑠璃でありました・・・

 

・・・2人の健闘を称えただろうか 

 

広場に一陣の優しい風がサァーーーーっと吹き抜け熱冷めやらぬ2人を癒すのであった

まるで優しき風が運んできたとでもいうのだろうか? 

思春、瑠璃、2人の関係も少し変化が訪れ、新たな関係へと和らぎ落ち着いていくのだろう

 

                ・

                ・

                ・

 

瑠璃は思春と明命、桜の3人が暫し談笑していたが、2人と分かれて桜が瑠璃へと向かってきたのを確認した

 

「桜姉! 戦い見ててくれた!?」

 

と一刀の時と同様に桜の腰辺りへ抱きつき甘える

 

「ああ!もちろんでござるよ がんばったでござるな」

 

瑠璃は大好きな桜姉から頭を撫でられ

嬉しそうに目を細め、桜に撫でられる感触を楽しんでいるようであった

 

「桜姉 やっぱりすごい! 甘寧が『鎌』使うの知ってたし」

 

それは数度手合わせしているからね?とは言えない桜ではあったが

愛しい妹分の瑠璃に褒められて、気分も悪くはなかった

 

そして自身の呼び名もだが、思春の呼び名を・・・アイツから甘寧へか

 

思春とのこの度の戦いは、瑠璃にとってすごく良いモノとなった

思春、瑠璃共にまだまだ強くなる・・・そう桜に予感させた

 

「それでは瑠璃 帰るでござる」

 

「うんっ!」

 

「かっ一刀しゃま・・・」

「おっ!? 一刀でござるな」

 

瑠璃と桜が手を繋いで帰ろうとしたところ・・・

 

「いや〜〜〜 ホントごめん! 遅くなった 明命からちゃんと戦いの詳細報告も逐一受けていたんだけどね

 途中で蓮華と話し込んで遅くなった 蓮華もさっきまで一緒だったんだがなぁ〜

 どこいったんだろ? まぁ〜蓮華の方はもしかしたら、思春を探しに行ったのかもしれないな」

 

うなじに手を当て苦笑を交えながら、2人のもとへと近づいてくる一刀

 

明命が広場にいた理由、それは単に偶然やたまたま出くわした・・・という訳ではなく

蓮華と一刀の2人に、戦いの状況を部下を使って逐一報告する役を自ら買って出ており

瑠璃への思春対策の助言などなどを含めると、中々に抜け目のない強かな明命なのでありました

 

「結果は・・・その表情を見れば分るか よくがんばったな!!! 瑠璃!」

 

先程、桜に撫でられた数倍力が強い撫で方で、瑠璃の栗色の髪がくしゃくしゃになる程の荒々しい撫で方であった一刀である

 

しかし瑠璃にとっては、これが一番のご褒美であり、一刀が喜んでくれる、一刀のお役に立てる強さを身につけられた

そんな感慨深い想いが、瑠璃の中にほっこりと温かく安堵に浸れる”ひととき”なのだ

 

瑠璃が瑠璃でいられる、今後より強い瑠璃へと成長を遂げる事が出来るエネルギー源、活力でもあった

 

「一度”甘寧”に勝てただけ・・・ ”次”も勝つ」

 

そう答えた一刀は大きく瞳を見開き、暫し唖然と瑠璃を見つめ・・・そして桜へと視線を移す

一刀と視線があった桜も笑顔で大きく頷くと、顔を素早く背け少し鼻をすするような音までさせていたのだった

 

「そうか・・・ 今後も瑠璃の活躍期待しているからな?」

 

「はいっ!!!」

 

襲撃時、思春に押し倒され這い蹲り、自身を呪う惨めな瑠璃の姿を想像する者達は、もう2度と現れることはないだろう

 

瑠璃の元気な返事が辺りに木霊し終えるや、一刀は瑠璃と手を繋ぎ、瑠璃が中心として仲良く3人並んで、帰途へとつくのでありました

 

 

瑠璃の居場所はココにある 一刀や桜といった瑠璃の運命を大きく変えた人物に

また”負けられぬ相手”に出会えた幸運こそが、今日の瑠璃へと成長させた大切な絆だったのであろう

 

瑠璃の父・凌操が思春に討たれ亡くなった事が、仮に運命だったのだとしたなら・・・ 

娘である瑠璃が、仇である思春にこうして勝てるまでに、立派な成長を遂げる事ができたのも・・・

 

全ての絆が作り上げた運命の輪が、1つへと集約され繋がっている証といえるのではなかろうか?

 

時に途切れ途切れに切れているように見えたとしても・・・

メビウスの輪のようにずっと先まで繋がっていて、導き出された結果なのだとそう思いたい

 

今回は一刀しゃまや桜姉 明命しゃんのお蔭で薄氷の勝利 

けれど・・・次もあるなら絶対に”超えるべき相手”としての覚悟を見せる 

 

 

それが今の瑠璃の中で息づく思春という存在の全てであった 

 

 

そう主への誠を貫くべく、大好きな一刀と桜と手を繋ぎその温かさに触れながら、決意を新たにしていた瑠璃でありました・・・

 

それからの思春と瑠璃の勝敗はというと一進一退、出会えば口ではお互い罵ったりと、以前と変わりなく反目しあってはいたのだが

以前のような隙あらば殺すといった、殺伐とした関係ではなくなっていて・・・

互いの主の為、負けられない、負ける訳にはいかないという強い意志の元、良き競争相手という間柄に落ち着いたようである

 

 

-5ページ-

 

 

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●『真・恋姫†無双 − 真月譚・魏志倭人伝 −』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

 (背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で

  徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

 

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる 

  初期には転属させられた事に不満であったが

  一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え、一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

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-6ページ-

 

【あとがき】

 

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お世話になっております

 

大丈夫とは思うのですが、混乱している方がいらしても問題ないよう、簡単に流れをおさらいしておこうと思います

 

時期的には第1章で桜が仲間となり、桜の母親を迎えに徐州へ行って、桜の母親共々、瑠璃の家の横に引越しが住んでからという

複雑な手順を踏んでから起こった事となり、かなり大雑把で大変申し訳ないのですが・・・

第2章前に起こった出来事となります(黄巾の乱が収束、江東に独立を果たしてから2年程の月日が経つ訳なので)

 

また反董卓連合で瑠璃が、この物語で披露した応用技を、ケ艾へ向けて放っておりますことからも窺えるとは思います

それでは順に追って解説していく事にしますね

 

 

(冒頭〜)※砂上の楼閣においての思春と瑠璃の父である凌操さんとの因縁から物語は始ります

      詳細は外伝『砂上の楼閣』を参照してくださいませ 

 

 〇思春の視点での瑠璃の父の記憶      〇瑠璃の心の傷、父の仇(思春)への憎悪

 

        ↓↓↓                          ↓↓↓

 

(思春・瑠璃共通)〇見物人だけでなく出店等も出ており、2人の戦いが名物となっている場面を描いております

 

        ↓↓↓                          ↓↓↓

 

 〇思春視点からみた『瑠璃による襲撃事件』の記憶  〇瑠璃の視点からみた『瑠璃自身の過去の記憶』へと突入

  と瑠璃の一刀への忠誠心を自身と重ね合わせ

  思春が秘める蓮華へ忠義を尽くす理由            ・一刀との出会い・忠誠を誓う経緯

 

        ↓↓↓                          ↓↓↓

 

   (思春・瑠璃共通)〇思春と瑠璃の戦いがヒートアップしクライマックスを迎え、瑠璃が初勝利

           ・思春と瑠璃、互いへの認識に、変化の兆しが見え隠れする

           ・思春と瑠璃の戦いの舞台裏を思春、桜、明命を交えて話す       

 

        ↓↓↓                          ↓↓↓

 

      〇思春帰途 → 明命合流                 〇瑠璃帰途 → 桜合流

・思春が忠義を尽くす蓮華と合流してのエンディング   ・瑠璃が忠義を尽くす一刀と合流してのエンディング

 

 

瑠璃が第2章前に思春に勝っている訳ですから、もしかしたら違和感を抱いていらっしゃる方もいらっしゃるのかもしれませんね

この時点ではまだまだ実力的には思春の方が上です もちろん通算成績も思春の方が勝っており、瑠璃は単に1回勝てただけにすぎません

 

・・・ですが、0と1では大違い 思春が瑠璃の事をアイツから凌統と改めたように

思春の中での瑠璃への認識が大きく変動した事を描いたつもりです

 

思春と瑠璃が共に反董卓連合へと参加していたなら? 

今回の物語で違和感を抱かれた皆様も、多少は薄れていたのでは? そう思っておりますけれど

 

思春は水軍を率いてますので、冥琳や祭、桜といった皆とお留守番という方向だったので

お互いの強さを比較できる事も出来ない訳なのですけどね

 

2話に分けて『思春視点』『瑠璃視点』をお送りしました次第ですが、流れ的にはこんな感じで流れております

思春side、瑠璃sideって感じでそれぞれを捉えて戴けますと嬉しく存じます

 

SSなので、1つにまとめてしまうのも有りかな?と最初制作に取り掛かっていたのですが、

1つに拘りすぎて、時系列が捉えられなくなったり、文章が見辛くなってしまっては、本末転倒な事と思い直し

少し見やすいようにと、無理せず思春と瑠璃の視点の2つに分け描いてみました

 

時折同じ文章を入れて、時系列を比較しやすいよう、調整しましたけれどどうでしたでしょうか?

2つの文章を開きながら見比べれば、より分りやすいのでは?とも思います

この辺りの感想もコメント戴けますと嬉しく存じます

 

ぶっちゃけ同じ文章を使っている部分も多いので、省いてしまうとそんなに文字量は多くはないんですけれど(照

SSの括りとしてはどうかとも思いますが、こういうのも有り!って感じで、ご理解いただけますと嬉しく存じます<(_ _)>

 

 

最後に慌しくて申し訳ないのですが、次週並びに次週以降の更新のお話となります

 

 

本編、拠点話と第2章が終了しました事もあり、来週の12月4日(水)は

随分とおまたせしてしまい、本当に申し訳ありません 『魏志倭人伝』の第3話を投稿予定でおります

 

存在をお忘れになられていらっしゃる皆様も多いこととは存じますががが・・・(´・ω・`)

ご期待・・・に副えるかどうかは謎ですが、ちょこっとは存在を覚えておいて戴けると嬉しいなぁと思っていたり・・・

 

孫呉千年の大計 第3章へは12月11日(水)、18日(水)と2回を予定しております

18日以降は仕事やイベント等などが佳境に入る事もありまして、ちょっと早いのですが年末年始休みを戴くつもりでおります

 

年始は1月15日(水)と早い訳でもなく・・・申し訳ありませんが、こんな感じで現状予定を組んでおります

 

年内更新はおそらく@3回となりますが、もし万が一変更が出ました時には随時連絡致しますので

今後ともよろしくお願いいたします<(_ _)>

 

これからも皆様の忌憚のない御意見・御感想を、制作の糧にすべくコメント等でお聞かせ下さいませ

それでは次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ〜♪

説明
常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

瑠璃の中で思春の事を『仇・殺すべき相手』から『 超えるべき相手 』へと変化を遂げていた
瑠璃の思春に対する心境の変化をお楽しみくださいませ

それでは心の赴くままに・・・ 作品を心行くまでゆるりとご堪能くださいませ どうぞ!
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コメント
>以後も皆様からのコメント何でも結構ですので、お気軽にカキコくださいませ お待ちしております&lt;(_ _)&gt; いつも温かく御支援してくださる皆々様 厚く御礼申し上げます&lt;(_ _)&gt; (雪月)
>naku様、返信ありがとうございます&lt;(_ _)&gt; お気遣い感謝いたします! 少しでも満足いただけます様制作いたしますので、今後ともご支援よろしくお願いいたします&lt;(_ _)&gt; (雪月)
>下記続き あとは瑠璃、思春どちらの拠点でもいけるよう、制作者である雪月の勝手の判断・都合で、思春編の拠点話を他に思いついていなかった事もありまして、独断にて挟まして戴きました 思春の負けるお話となりますので、思春の拠点には相応しくなく、配慮が足りずご不満を抱かせてしまいまして、誠に申し訳ありませんでした 以後気をつけ制作します&lt;(_ _)&gt;(雪月)
>下記続き ただ拠点の瑠璃編を見ましても分るとは思いますが、第3章との繋がりを持たせております ちょっとカキコしたと思うのですが、この度の思春編もまた、今後の展開を睨んで展開させており、拠点にて挟むか無理やり外伝という形で挟むのか?という二択に迫られておりました(雪月)
>naku様 こちらでもコメントありがとうございます そうですね 何故出したのかを念のためご説明致しますと、今回のお話の題材は、三國無双や演義?で描かれております甘寧(思春と凌統(瑠璃の確執話を元にした作品なのです迷っていたのですが、ここで挿入したのは、瑠璃の拠点で出すのか?思春の時の拠点で出すのか?を正直言って迷っておりました(雪月)
>西湘カモメ様 そうですね 一刀にとって瑠璃は、初期には妹の和葉の面影を抱いております(裏設定) なので妹のような立場であり扱いです なでなではその一環のアクションだったりします 確かに呉を代表する将の1人に成長して欲しいですね お持ち帰りデスカ? 競争率高そうで奪い合いとなりそうですがどうぞ(ぇ(雪月)
>九条さん 全部を一人称ですか 考えには全くありませんでしたけれど、一考の余地はありますね ただこれ・・・思春拠点なんですよね〜 あくまでもこの度の瑠璃視点はおまけ扱いなのですが(苦笑(雪月)
>バズズ様 なるほど〜負けても勝っても”なでなで”で癒されるんですね! 瑠璃・・・俺我慢できそうもない 萌え死にしそうだ!って襲うんですね(違(雪月)
>九条さん 明命がお姉さんっぽく振る舞いつつ、瑠璃に優しく指導しますから! それから・・・おっとこれ以上はシークレットです(何(雪月)
>ツナまんさん (一刀)よしよし! なでなで・・・ (瑠璃)むふぅ〜〜〜♪(雪月)
>観珪様 設定では今後の星は五分と五分という感じの予定です その度にきっと一刀に報告に行き撫で撫でされ、むふぅ〜〜〜♪と頬を赤らめながら充電完了して、超ご機嫌モードだと思うのですよ(雪月)
>観珪様、ツナまんさん、九条さん、バズズ様、西湘カモメ様 お昼休み(昼15時なのに(泣 ちょっと失礼します いつもコメントを戴きまして、皆様、本当にありがとうございます&lt;(_ _)&gt;(雪月)
瑠璃ちゃんは出来た子だね〜。勝っても驕らず更に上を見る姿勢は一刀も感心するだろうな。このまま呉を代表する将になって欲しいね。 ところで、瑠璃ちゃんお持ち帰りして良いかな?(西湘カモメ)
一つだけ…視点をわけてしまうなら、前半の説明以外を全て一人称で書いても面白かったかな?と思いました。かわいさに変わりはなかったと思いますけどね!w(九条)
瑠璃たんかわゆい きっとこれから勝って褒められ、負けて慰められを繰り返すうちにムフフな流れに発展するんですね うん、そうに違いない!(バズズ)
今後、周泰との熾烈な素直っ娘対決まで妄想してしまうぐらいかわえかったー!(九条)
瑠璃ちゃんかあいいよぅ。一刀君がんばった瑠璃ちゃんを沢山褒めて、ちょ〜〜褒めて〜〜!!(ツナまん)
瑠璃ちゃんマジかわ。 今回の勝利から着実に白星を重ねて欲しい限りです。 あわよくば、一刀くんとキャッキャウフフな展開になってくれるとなお好し!(神余 雛)
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