『ソレ』は、「不幸」と「落とし穴」から始まる物語。
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『ソレ』は、「不幸」と「落とし穴」から始まる物語。

 

 

第三話:事の発端は「数時間前」と「詠」の『不幸』+「桂花」の『落とし穴』=マジパネェ……。 前編

 

 

 

とある平行世界の現代の・・・・・・

 

 

某県・某市で・・・・・・・・・

 

 

その日、一人の青年が交通事故で亡くなった。

 

 

交通事故が起きた場所は、普段あまり事故等が起こりにくい場所であったにも関わらず、青年は亡くなった。

 

 

しかし、青年の死を悲しむ者など誰も居なかった。

 

 

何故なら、その青年は・・・・・・・・・・

 

 

 

????side

 

 

くっそ! 何で、俺が事故なんかで死ななけりゃ行けないんだよ!

 

 

俺には、まだ色々とやりたい事が山程あるんだ!

 

 

なのに、こん・・・・な・・・・こ・・・・・

 

 

青年は最後まで言えずに其処で意識を失った。

 

 

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此処は?

 

 

意識を失った青年が、次に目を覚ました時に見た物は、真っ白な空間だった。

 

 

そして、悟った。

 

 

自分が、死んだという事実を・・・・・・。

 

 

俺は、死んじまった。

 

 

ヤリてえ事も満足に出来ずに・・・・・だ。

 

 

漸く、ウザったい高校を「卒業」出来たから「悠々自適」なニート生活を送ろう思ってたのによ〜。

 

 

あ〜あ、出来れば良い女と付き合って童貞を捨てたかったぜ。

 

 

そんでもって、『俺専用』の「性奴隷」にしてやりたかったんだがな〜。

 

 

まあ、この際だ。 腹を括って、「天国」でも「地獄」でも行ってやるか。

 

 

正直に言えば、面倒この上ないけどな。

 

 

俺が、そんな事を思っていた・・・・・その時だった。

 

 

「ホーホッホッホ〜。 残念ながら、お主は「天国」にも「地獄」にも行きはせぬよ?」

 

 

俺の目の前に爺クセー喋り方をした『H・A・G・E』が現れた。

 

 

「って、ちょいまてい! 誰が「H・A・G・E」じゃ! 誰が!?」

 

 

うるせー、ハゲ! 

 

 

「今度は「ストレート」に言いよったな!」

 

 

だーも! ウゼーんだよ! 何なんだよ、テメエはよー!?

 

 

「全く、口の悪い小童じゃのう。 『礼儀』という物を学んでおらんのか? 儂はお主らが言う所の『神様』じゃ」

 

 

――――ピ・ポ・パ・ピッ!

 

 

もしもし〜? 警察ですか〜? 頭がイカれたハゲの爺がいるんですけど〜?

 

 

自分の事を『神様』だと名乗る老人の発言を聞いた青年がズボンのポケットから携帯を取り出して、110番通報する。

 

 

「ちょ、まてい! 何をさらっと警察に通報しとるんじゃ!? 大体、此処では携帯は通じんぞ!」

 

 

……ッチ!

 

 

「舌打ちをするでない! 聞こえとるぞ!?」

 

 

あーもー! さっきからうっせーな! 何なんだよ一体!?

 

 

俺は、頭にキテ大声で叫んだ。

 

 

「じゃから、さっきから「ソレ」を話そうとしておったんじゃろうが!?」

 

 

目の前に居るハゲも大声で叫び返して来た。

 

 

じゃあ、素直に聞いてやるからさっさと言えよ!?

 

 

「上から目線じゃのう。 まあ、よいわ。 お主を『此処』に呼んだのは他でもない、今回……お主を誤って殺してしもうた事を詫びようt「死に晒せやwwwww!?」ぎゃあああああーーーーー!?」

 

 

――――ドガ!?

 

 

俺は『自称:神様』を思いっきりブン殴った。

 

 

「だ・れ・が! 『自称:神様』じゃ! 儂は歴とした神様じゃぞ!?」

 

 

うるせー! 人を勝手に殺しといて、「神様」だの何だの名乗ってんじゃねえよ!?

 

 

「うう、それは本当にすまんかった。 じゃから、迷惑を掛けた詫びとして……お主には転生をして貰おうt「よし! 「真・恋姫†無双」の世界で頼む!?」って! 切り替え早いのう! お主!? Σ(゜д゜lll)」

 

 

何をチンタラしてんだよ。 早く、転生させろ! 俺は、「真・恋姫†無双」の世界に行って主だった恋姫達を『俺のモノ』にしたいんだよ!?

 

 

「お主、さっきまでと全然態度が違うじゃろ! しかも、サラリと転生先を言いおってからに……(情報通りの人間じゃな。 やはり、こやつを選んで事故に見せかけて殺して正解じゃったな♪)」

 

 

口では文句を言いつつも、内心では青年が自分の思惑通りの人物である事にほくそ笑む。

 

 

もう、既にお気づきの方も居るだろうから説明しよう。

 

 

冒頭の部分で「青年が死んだ事を誰も悲しむ者が居なかった」っと、明記したのは青年が「最低」な『屑人間』だったからだ。

 

 

この青年、幼少時代はマトモな人格であったが成長するにつれ、最低な人間になっていったのだった。

 

 

そもそもの問題は青年の両親が、「転生小説」や「二次小説」等の設定で良くある金持ちの家系だったのが原因の一つであろう。

 

 

しかし、最大の原因は・・・・・・青年の両親であった。

 

 

「親が最低なら、子供も同じ」っと、言い切れる程に青年の両親も最低な人間だった。

 

 

その結果……純粋だった少年は「自分は、金持ちで力のある選ばれた人間」だと、思う様になってしまった。

 

 

自分の気に入った相手には『自分のモノ』にしようと……ヘラヘラと笑いながら近づいて行き、恩着せがましく媚を売り。

 

 

逆に、気に入らない相手にはとことん罵倒や罵声に暴力を振るって弱者を虐げ、金を使って色んな人間や権力を利用して罪をでっち上げて「無実の人間」を「無実の罪」に落とし陥れた。

 

 

これまでして来た悪行は、数知れず……上げればキリが無い程だった。

 

 

そして、最近では「ソレ」に拍車が掛かって行き。

 

 

周囲の人間が自分の事をどう思っているか等、全く気にもしていなかった。

 

 

自分のやっている事が『最低な悪』である事に気が付きもせず、ただ己の欲しい物をどんな手段を用いても手に入れる。

 

 

――――世界は、自分中心に回っている。

 

 

自分こそが、『選ばれた人間』だと思い込んでいる「最低」な『屑人間』だ。

 

 

そして、『屑人間』を殺した「老人」は「本物の『神』」等では無い。

 

 

その正体は、『似非神』と呼ばれる様々な世界の「善人」や「悪人」の人間を殺したり「誘拐or拉致」して、色んな「アニメ・漫画・小説」等の世界に殺した人間や「誘拐or拉致」した人間を「転生・憑依・介入」させる等して、本来の物語を滅茶苦茶にし崩壊させて『ソレ』を……他の『似非神』達と一緒に「鑑賞しながら楽しむ」という最低な存在なのだ。

 

 

あー、はいはい。 それはどうも悪うございましたねぇ〜。 ♪〜(´ε` )(棒読み……

 

 

そんな事実を知る由の無い屑は口笛を吹きながら、感情を込めずに棒読みで目の前に居る……外道な『似非神』に平謝りする。

 

 

「……良い根性しとるのう、お主は……(# ̄д ̄) (今すぐにでも『此処』で「魂」もろとも完全に殺してやりたいが……『計画』の為にも、ここは我慢じゃ!)」

 

 

拳を「ワナワナ」させながら、『自身の計画』成功の為に……屑に対する怒りを耐える『似非神』。

 

 

それはいいから、早く転生してくれって!

 

 

そんな事を気にもせず、急かす屑。

 

 

「ああ……わかった、わかった。 転生先は「真・恋姫†無双」じゃな? それで、転生特典はどうする?」

 

 

そりゃ〜、もちろん『ORETUEEEEEEEEEEEE』な能力の「王の財宝<ゲートオブバビロン>」や「ワンピースの『悪魔の実の能力』全部と「六式」」と「BLEACHの「斬魄刀」を全部開放」で「『氣』の最大量」は「ネギま!」の『ラカン』と「ドラゴンボール」の「ゴジータ」と足して、更に百倍にしてくれ。 それから「ニコポ」に「ナデポ」に「銀髪オッドアイ」の容姿をくれ!? あと、「北郷一刀」は「蜀√」で「ア北郷(アホんごう)・バ一刀(バカずと)・クズ刀(クズと)」化して「アンチ・ヘイト化」にしてくれ。 俺が、「ボッコボッコ」にして恋姫達に好かれる為の踏み台になって貰うからさ。

 

 

「よかろう。 すぐに手配してやろう!(クックックッ……正に、儂好みの外道じゃの〜。 これは、今までに無い程の凄まじい『原作崩壊』が期待できるわい♪)

 

 

楽しみだな〜。 早く、『桃香』や『愛紗』に『蓮華』に『月』や『詠』とあんなことや『華琳』や『明命』に『亞莎』やそんなことを……「熟女」の『紫苑』や『桔梗』や『祭』とも・・・・・・へへへ。

 

 

最低な笑みを浮かべながら、「恋姫†無双」の原作キャラの『真名』を呟いく。

 

 

「よし、準備OKじゃ! では、行ってこい!?」

 

 

「真・恋姫†無双」の世界に通じる『穴』が出現する。

 

 

さあ〜、俺の野望の第一歩だ!?

 

 

そして、『屑』が穴に落ちようとした・・・・・・・

 

 

その時だった。

 

 

????「させるか! この屑野郎共が!?」

 

 

二人しかいない空間に第三者の声が、響き渡った。

 

 

「「……ッ!」」

 

 

二人が声がした方を見る。

 

 

そして、其処にいたのは……最低な屑共を駆逐する為にやって来た『最凶の狩人』達だった。

 

 

 

????side 終了

 

 

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‐数時間前‐

 

 

劉邦柾棟side

 

 

此処は、とある次元の狭間に停泊中の「プトレマイオスU改」

 

 

今、俺は仲間達から『似非神』に関する連絡を受けて……仲間達が待つ「プトレマイオスU改」にやって来ていた。

 

 

俺は、集合場所である『ブリーフィングルーム』へ向かい。

 

 

扉が「開く」と同時に中に入ると・・・・・・・

 

 

賢治「旦那、お疲れ様です!」

 

 

悟「お疲れ様っす!」

 

 

嵐「お疲れ様なんだな!」

 

 

中に入ると、俺が来た事に気が付いた「賢治・悟・嵐」の三人が俺に敬礼しながら挨拶をして来た。

 

 

※「賢治・悟・嵐」の三人は「恋姫†無双」シリーズ皆勤賞の「黄巾党三人組み」の『アニキ・チビ・デク』である。

 

それぞれ、名前は「馬元義」・「波才瞬刄」・「程轟遠志」である。

 

 

柾棟「すまん、遅くなった。 連絡にもあったけど『似非神』が、動き出したんだって?」

 

 

彼の名前は「劉邦柾棟」“元”現代世界の一般人で、現在は「外史の管理者」で『通りすがりのガンダム仮面ライダー』をしている青年である。

 

 

周りを見渡せば、既に「ブリーフィングルーム」に「チーム」のメンバー達が集まって居た。

 

 

スクルド「おお、柾棟はん。 そんなに遅くはあれへんよ。 今ちょうど全員集まった所や」

 

 

柾棟の言葉に答えたのは、「チーム」のメンバーの一人で……小学生位の容姿をした少女……「時の女神」の「三姉妹」が一人である「末の妹」のスクルドだった。

 

 

アレックス「先程、柾棟殿に御連絡した通り「計画」遂行の為の「最重要『要因<ファクター>』」を確保する為に『似非神』が動き出した様ですぞ?」

 

 

次に、答えたのは同じく「チーム」のメンバーの一人である「鋼の錬金術師」でお馴染みの「アームストロング少佐」だった。

 

 

柾棟「そうか。 それで? その『要因<ファクター>』についての情報は? 『似非神』達が関わっているんだ。 どうせ、ロクな人間じゃ無いんだろ?」

 

 

柾棟は、眉間に皺を寄せ……不快感を顕にした表情で聞いた。

 

 

スクルド「正解や。 ……対象の名前は「金山豪司」性別は男性、年齢は18歳、両親は「金山謹次」と「金山瑠衣子」ちゅう〜「最低な屑人間」としか言えへん位の最低な連中や」 

 

 

悟「父親で夫の「金山謹次」は、「金山財閥」の社長で「女遊び」や「賭博」等の賭け事と「無類の酒好き」で有名な奴で……オマケに、裏社会の人間からは名の知れた「麻薬・武器密輸・人身売買・臓器売買」等々……etc。 「悪徳企業」の「トップ」として知られてます。 俺が調べた限りでは……色んな「テロリスト」達と「犯罪者」達と繋がってる見たいっす」

 

 

スクルド「ほんで、母親で妻の「金山瑠衣子」も同様やな。 「瑠衣子」の旧姓は「立花」で、夫の「金山謹次」と出会う前からぎょーさん「アクドイ」事をしとったから警察の厄介になった犯罪歴が物凄いあるわ。」 

 

 

賢治「一人息子である……「金山豪司」は子供の頃はマトモな性格だった見たいですが……こんな悪環境に居たらどんな純粋な人間も悪に染まっちまいますね。 「謹次」と「瑠衣子」と同じ……いや、それ以上の『屑』になっちまってます」

 

 

嵐「「豪司」は『レイプ・買収・セクハラ・暴力』等々……今までにして来た事を上げ始めたら生まれの境遇に対して『同情』する気にもなれないんだな!」

 

 

 

「スクルド・悟・賢治・嵐」達……4人が、集めた資料を読み上げながら柾棟に説明して、『豪司』に関する資料を柾棟に手渡した。

 

 

柾棟「…………」

 

 

スクルド達から手渡された資料を無言で見ながら、柾棟は更に顔を険しくして行く。

 

 

柾棟が今見ている資料の項目に書かれているのは、『豪司』によって「無実の罪」を着せられた人や『豪司』によって「ストーカー被害」に「性的暴行」を受けた「美少女」や「美女」達の写真や今まで『豪司』犯して来た悪行の全てが書かれていた。

 

 

柾棟「……とことん、救い様の無い『屑』共だな。 虫唾が走るぜ!」

 

 

資料を見た柾棟は、吐き捨てる様に言う。

 

 

アレックス「全く持って同意見ですな。 柾棟殿」

 

 

アームストロング少佐も資料を見ていたので、柾棟の意見に同意する。

 

 

スクルド「……で? どないするん?」

 

 

スクルドが、腕を組みながら柾棟に尋ねる。

 

 

それを聞いた柾棟は、スクルドの方を見ながら・・・・・・

 

 

柾棟「決まってるだろ。 余計な事を『やらかす』前に……『ブッ潰す』だけだ!?」

 

 

ハッキリと、告げた。

 

 

そして、会議室に居た他のメンバーに指示を出す。

 

 

柾棟「全員、よく聞け! これから「討伐」する『似非神』という存在は、様々な「原作」の物語を崩壊させて『滅茶苦茶』にするのが目的の最低最悪な屑野郎共だ! 奴らは手段を問わずに様々な方法で、物語をぶち壊そうとするだろう。 故に、俺達は何としてでも『ソレ』を阻止しなければならない!」

 

 

会議室に居るメンバー全員が、柾棟の言葉を真剣な表情で聞く。

 

 

柾棟「そして、今また……何の罪も無い「物語」を崩壊させようと「ある現実世界」の人間を殺し、「転生者」として「物語」の中に送り込み、自分の目的を叶え様としている! そんな事は絶対にさせる訳には行かない!」

 

 

柾棟は、一度……間を空けて・・・・その場にいる全員を見る。

 

 

柾棟「総員、準備に掛かれ! これより、俺達は現時刻をもって『似非神』及び『屑転生者』を「討伐」しに行くぞ!?」

 

 

「「「「「「「「了解(や・っす・なんだな)!?」」」」」」」」

 

 

全員が、声を揃えて敬礼する。

 

 

スクルド「まず……「ウチ」と「デルタリーダー」と「エコーリーダー」は、チームを率いて「結界構築」を最優先や! 『似非神』が『金山豪司』を目的の世界へ転生させへんように、しっかりと結界を張って転生を阻止するんや! あんたらの底力……『似非神』に見せたり!」

 

 

続いて、スクルドが「デルタリーダー」と「エコーリーダー」に指示を出す。

 

 

アレックス「次に、「ブラボーチーム」は我輩と共に『救出任務』に着いて貰いますぞ。 「救出対象」は……本来ならば、別の「真・恋姫†無双」の「外史」に行く筈だった所を『似非神』に拉致されてしまった『北郷一刀』殿です。 事前に入手した情報では、『似非神』が「一刀」殿を「人格」及び「精神」を改造している最中との事。 「チャンス」は一度限り、この機会を逃さず……迅速的かつ速やかに「北郷一刀」殿を『救出』致しますぞ!」

 

 

スクルドに続いて、アームストロング少佐も指示を出す。

 

 

柾棟「そして、残りのチームは「俺・賢治・悟・嵐」達と共に『似非神』達の所に乗り込むぞ!? いいか? 全員で、無事に任務をやり遂げるぞ!!」 

 

 

全員「「「「「了解!?」」」」」

 

 

そして、最後に「締めの言葉」を「柾棟」が告げた。

 

 

 

そして、時間は戻り・・・・・・・・

 

 

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柾棟「させるか! この屑野郎共が!?」

 

 

『豪司』と『似非神』に向けて叫ぶ柾棟。

 

 

「な、なんじゃ! お主らは!」

 

 

いきなり現れた柾棟達に、驚きの声を上げる『似非神』

 

 

賢治「そこまでだぜ、クソ『似非神』! テメエの計画もこれでおじゃんだな!?

 

 

『似非神』の言葉を無視して、「賢治」が叫ぶ。

 

 

「SWAT」の装備で武装した「柾棟」の「直轄の部下」である「賢治・悟・嵐」を始めとする「エクセリオンチーム・アルファー」と「チャーリー」も二人に続き、次々と突入して来て『屑』と『似非神』に銃口(M4A・HK416・G36・SCAR-L・MP7A1)を向ける。

 

 

「え、『似非神』? お…おいおい? な、何の話だよ! 俺は、この爺に今から「恋姫†無双」の世界に転生させて貰うんだ! 訳の分からねえ事を言って、邪魔すんじゃねえよ!?」

 

 

「スクルド」の言葉と突然の襲撃に『金山豪司』は……何が何だか分からずに、自分の邪魔をするなと言い返す。

 

 

それを聞いて、黙っていられる訳が無い男が居た。

 

 

柾棟「『「恋姫†無双」の世界に転生させて貰う』だと? ふざけるな! このクソガキ! テメエは其処の『似非神』に利用されるだけの駒以下のゴミ野郎なんだよ! それ以上何か言ってみろ? 『似非神』の前にテメエを殺すぞ!?」

 

 

手加減なしの『本気』の『殺気』を「豪司」にぶつける柾棟。

 

 

「ヒッ!」

 

 

『殺気』をぶつけられた「豪司」は腰を抜かして震えだしてしまう。

 

 

そんな「豪司」を気にする事なく、「柾棟」は視線を『似非神』に向ける。

 

 

柾棟「俺達が何で『此処』に「居る」のかは……大体、察しが付いているだろう? 『似非神』さんよ?」

 

 

「……儂らの計画を阻止に来たんじゃろ?」

 

 

『似非神』は忌々しげな顔で、そう言う。

 

 

柾棟「ああ、その通りだ。 お前が其処に居る……「屑野郎」を事故に見せかけて殺し、「チートな能力」を授けて、「転生者」に仕立て上げて目的の世界に送り込んで『原作崩壊』をさせ……その光景を見ながら楽しむ。 『ソレ』がお前の……いや、お前ら『似非神』達の計画だ」

 

 

「・・・・・」

 

 

――――ギリッ!?

 

 

柾棟がそう告げた瞬間、『似非神』は歯ぎしりをする。

 

 

柾棟「一度だけしか言わないぞ? 今すぐ、降伏しろ。 そして、他の『似非神』達の情報を提供すれば……見逃してやるぞ?」

 

 

両者の間に緊迫した空気が張り詰める。

 

 

だが・・・・・・

 

 

「ちょっと待てよ!」

 

 

そんな空気を無視して、「屑野郎」が割って入って来た。

 

 

賢治「何だ? 『屑』? 今、旦那が大事な話をしてんだろうが邪魔すんじゃねえよ!」

 

 

「誰が『屑』だ! ふざけんな! テメエらが誰だか知らねえけどな、こっちは「恋姫†無双」の世界に行く事になってんだよ!? 俺は、オリ主人公になって、『とうk『がぼあっ!!』」

 

 

『桃香』の真名を言おうとした『屑野郎』を柾棟は殴り飛ばす。 そして地面にうつ伏せで倒れ、顔を上げた所を蹴りで追撃した。

 

 

それに加えて・・・・・・

 

 

柾棟「『嵐脚』……「白雷」!?」

 

 

強烈な蹴りで『ゴキャッ』という鈍い音がしたが、『屑』は虫の息になりながらも、自分を蹴った「柾棟」を睨みながら叫ぶ。

 

 

「てめえ……テメエェエエエエエエ!! 何で、俺の邪魔をするんだよーーー! 「桃香」も「愛紗」も「蓮華」も「華琳」も、「恋姫†無双」の『ヒロイン』全ての女は俺のモノなんだよ!! アイツら、皆……俺の……俺の『性奴隷』になって俺に奉仕して尽くせばいいんだよーーーーー!!」

 

 

「傲慢」にも程がある発言である。

 

 

柾棟「お前に大切なことを教えてやるよ。 『真名』というのはな〜、彼女達の『生き様』が詰まった『神聖』な「名前」なんだよ。 お前みたいな、『下衆で屑な野朗』が口に出して良い名前じゃないんだよ!?」

 

 

そう告げると、同時に「他のメンバー」の方を見て・・・・・・

 

 

柾棟「誰も手を出すなよ? この『屑野郎』は俺が殺す。 同じ男として、絶対に許されない事を言った、この『屑野郎』を許す気は無いからな」

 

 

そう指示を出す柾棟に、賢治が近づく。

 

 

賢治「旦那、俺らがクソ『似非神』野郎を抑えて置きますから……遠慮なく本気で暴れて下さい。 正直、俺達も其処の屑をブッ飛ばしてやりたいですが……旦那に任せます。 手加減抜きで殺っちまって下さい!?」

 

 

柾棟「ああ、最初からそのつもりだよ!?」

 

 

柾棟は、そう言いながら『屑』に近づいて行く。

 

 

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「来るな、来るんじゃねぇええ! 俺は選ばれたんだ! 俺は其処に居る「神」の爺に選ばれたんだ! この『容姿』を見ろ! 銀髪に紅の瞳と蒼の瞳のオッドアイでイケメンなんだぜ? 「あの世界」には無い、『未来の知識』だって持ってる!! 俺はそこらに居る無能達とは全く違う! 俺は……『神』に選ばれたオリ主なんだよ!!!!!」

 

 

この状況で・・・・・全く意味の無い話をし始める『屑』

 

 

柾棟「ほー。 なら、『神様』に選ばれたのなら死なないよな? 「全知全能不老不死」のチートが標準装備なんだろ? なら、どれだけ痛めつけてもいいんだよね? 答えは聞いてない!」

 

 

淡々と告げて行く柾棟。

 

 

「ああ、そうだ! 当たり前だろうが! そんな事も解らなかったのか? バーカ!?」

 

 

『屑』の発言を聞きながら目を瞑る柾棟。

 

 

「……まあ、俺には『そんな事』・・・・・関係ないけどな」

 

 

そう言いながら、柾棟は一度目を瞑り。

 

 

再度、瞑った目を開けた時・・・・・柾棟の目は『直視の魔眼』に変わっていた。

 

 

「……ッ!」

 

 

柾棟の目が『直視の魔眼』に変わった事に気が付き、これから自分の身に何が起ころうとしているのかを……やっと悟った『屑』には、もう余裕が無い顔になっていた。

 

 

そんな、『屑』を気にする事も無く……柾棟は言葉を告げる。

 

 

柾棟「吾(われ)は面影糸を巣とする蜘蛛。―――ようこそ……このすばらしき、『惨殺空間』へ!!!」

 

 

そう言いながら・・・・・『某悪魔狩り』宜しく、お辞儀をして「本気」の『殺気』を放つ。

 

 

柾棟の『殺気』によって、周囲の空気が張り詰める。

 

 

「・・・・・は、はは、嘘だ。 俺はオリ主なんだ。 ハーレムを作って、「北郷一刀」をぶっ殺して、「恋姫†無双」の世界で「ハーレム征服」するんだ!」

 

 

柾棟の『殺気』受けた『屑』は錯乱状態になって「ベラベラ」と喋り出した。

 

 

――――ブチ!?

 

 

その内容に、柾棟は『本気』で『ブチギレ』た。

 

 

柾棟「……オイ? いい加減、黙れよ? 屑野郎!? それとな、お前に一つ言っておくことがある。 お前の言う『北郷一刀』は……俺の親友で・・・・後輩で・・・・テメエ何かじゃ足元にも及ばない位の『最高の人間』なんだよ!?」

 

 

「……ヒッ!?」

 

 

柾棟の叫びに、ビビる『屑』

 

 

柾棟「……つくづく無能だな、オマエ」

 

 

その姿を見た柾棟は、軽蔑と見下した目で『屑』を見る。

 

 

「・・・・あ、あああ、あああああああああ」

 

 

もはや、言葉が出ない『屑』。

 

 

そんな『屑』を気にする事なく、「短刀」(七夜)を取り出す。

 

 

柾棟「斬刑に処す!」

 

 

――――閃鞘・八点衝

 

 

「……やめろ、やめろ! やめr……グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア――――――――――――!!!!!」

 

 

柾棟「これで・・・・・終わりだ!」

 

 

絶叫と共に、『12分割』され……トドメに『死点』を突かれて消滅する『屑』

 

 

柾棟「理解したか? 『コレ』が・・・・・・『モノ』を殺すってことだ。 ・・・・・・・つっても、もう聞こえて無いか」

 

 

俺は、『直死の魔眼』を解除して両手を「パンパンパン」っと、三回叩きながらそう呟いた。

 

 

『屑』を消滅した後・・・・・柾棟は『似非神』の方を見た。

 

 

其処には、賢治達に取り押さえつけられた『似非神』の情けない姿があった。

 

 

柾棟「こっちは終わったぜ、賢治?」

 

 

『似非神』を取り押さえている賢治達に声を掛ける。

 

 

賢治「こっちもです。 さあ〜て、クソ『似非神』? 洗いざらい吐いてもらうぜ? テメエらの計画を全部な〜?」

 

 

「・・・・くうwwwww」

 

 

その後・・・・・観念した『似非神』は全てを話した。

 

 

『計画』の事・『あの屑』事・「仲間」の事・「一刀」の事・『外史』の事・・・・・・知っている事を全て語った。

 

 

話している途中で、アームストロング少佐達から無事『似非神』に拉致された『北郷一刀』を確保したとの連絡が入った。

 

 

アレックス「これから、拉致された「一刀殿」を待機している「メディカルスタッフ」の元へ護送してまいります。無事に『治療』が完了次第、またご連絡を致します」

 

 

そう言って、アームストロング少佐は無線を切った。

 

 

アームストロング少佐の「報告」を聞いていた俺達全員が「一刀」の無事を聞いて安堵した。

 

 

その後、スクルド達も合流し……俺達は『似非神』が手を加えた外史を『元の外史の状態』に戻す作業を開始した。

 

 

必要な情報を全て聞き出した『似非神』は、『直死の魔眼』を使って完全に消滅させた。

 

 

その際『似非神』は、「協力すれば見逃すと言ったじゃろ!」っと言ってたが・・・・・・

 

 

俺は、こう言い返した。

 

 

柾棟『見逃す」とは言ったけど・・・・・・「許してやる」とか「殺しはしない」何て一言も言ってないからな〜。 それと、俺はな……テメエ等、見たいな他人の事を何とも思わない『屑』が大ッ嫌い何だよ!?』

 

 

そう告げながら、俺は『似非神』を殺した。

 

 

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その直後、無事に「一件落着」したと誰もが思った矢先に『ソレ』は起きた。

 

 

――――ピーピーピーピー!

 

 

柾棟「ん? 何だ?」

 

 

柾棟が持っている「携帯」から『緊急事態』を知らせる「メールの着信音」が鳴った。

 

 

柾棟「これは・・・・・「一刀」に何かあったのか?」

 

 

柾棟が「ポッケ」から「携帯」を取り出して操作していると、スクルドも「アラーム」に気が付き柾棟の傍にやって来た。

 

 

スクルド「柾棟はん、今のって……ウチが「萌将伝」の「一刀はん」専用に作って渡した「携帯」に搭載した『機能』の一つやろ? 何かあったんか?」

 

 

柾棟「ああ、そうみたいだ。 今、内容を見ようt「♪〜〜〜〜?〜〜〜〜〜?」……着信? 『白蓮』から?」

 

 

内容を見ようとしていた時、今度は「白蓮」からの『着信』が入った。

 

 

何事かと思い、白蓮からの電話に出る柾棟。

 

 

柾棟「はい、もしm≪た、大変だ! 柾棟〜!?≫……いや、落ち着け! 大声で叫ぶな! 今、耳が「キーン」ってなったぞ!」

 

 

電話に出た途端、大声で叫ぶ『白蓮』の声が聞こえて来た。

 

 

白蓮≪ああ、ゴメン。 じゃなくて、大変なんだよ! 一刀が! 一刀が……!≫

 

 

柾棟「わかったわかった。 一度、落ち着いて……順を追って話してくれ。 白蓮? 一体、一刀に何があったんだ?」

 

 

慌てる白蓮を落ち着かせながら、柾棟は詳しい話を白蓮に聞く。

 

 

白蓮≪実は、今日……≫

 

 

白蓮の説明によれば、「詠」の『不幸』が発動してしまい各陣営の恋姫達が被害に遭って居た。

 

 

そんな「詠」を心配した「一刀」が「詠」と行動を共にしていたのだが、その最中に「一刀」にも「詠」の『不幸』が起きてしまい、更には「桂花」が掘った落とし穴に「一刀」が落ちてしまったそうだ。

 

 

此処までならば「何時もの事だと」言えたのだが・・・・・・・・

 

 

 

This story is to be continued

説明
どうも、こんにちは皆さん。

劉邦柾棟です。

自分でも書いていて余りの腹立たしさに時間が掛かってしまいました。

今回の話を書いて、「恋姫アンチ」に関わらず「アンチ・ヘイト」な作品を書いている人達は次から次へと「ポンポン」と書いてられるな〜っと思ったしだいです。

まあ、無駄話はこれくらいにして……早速本編を( ^ω^)_凵 どうぞ。

※今回の話には、恋姫シリーズ皆勤賞の三人が出て来ます。

オリジナルで、「名前」と『真名』付きです。
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コメント
D8さん<コメント、ありがとうございます。  もう、既に『魂』ごと滅んでいますので突っ込めませんね。 でも、案としては最高のアイディアです!(劉邦柾棟)
mokitiさん<コメント、ありがとうございます。 ええ、『屑』は滅ぶべきですね!?(劉邦柾棟)
ツナまんさん<コメント、ありがとうございます。 『直視の魔眼』は大好きなので書いた次第です。 「空想具現化」ですか……機会があれば書きますね。(劉邦柾棟)
nakuさん<コメントありがとうございます。 アレ? おかしいな? ちゃんと「腹立たしい」って書いたのに、入力する時に「だ」と『た』の順番を間違えたかな? 「誤字情報」どうもです。(劉邦柾棟)
こいつはとりあえずどっかの黒外史につっこめばいいと思う。(D8)
うむ、屑は逝って良し。(mokiti1976-2010)
直死の魔眼とはなかなか自分好みですよ。さらに言えば空想具現化がでてくればいいなぁ。(ツナまん)
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