一刀の傷を完治させる為の史上最大の時間稼ぎ…………

最初の挑戦者は『軍神』こと

蜀からは愛紗が戦う！

　　　 第九章‘聖なる御遣い’

　　　 一節　?軍神は叫ぶ?

……………ここから愛紗視点……………

愛紗「はあぁぁっ!!」

ﾌｫﾝ!!

響窃「来い、関羽!!」

ﾌｫﾝ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

始まりから一撃を放ったが、やはりそう簡単にはいかぬな………

何より………

響窃「そらっ!!」

ﾌｫﾝ!!

ﾋﾟｭﾝ!!

この『極死の剣』からの『極死の閃光』が厄介だ!!

愛紗「っ!!はあっ!!」

ｶﾞｷﾝｯ!!

どうにか『極死の閃光』の軌道をずらす事に成功した

愛紗「どうした響窃!!弾かれるような『極死の閃光』を放ってくるとは、もう限界なのか!?」

響窃「大きく出たな、関羽!!」

ｼｭﾝｯ!!

響窃は『空走』を行い、私の背後に移動した

愛紗「っ!!ちっ！」

ﾌｫﾝ!!

響窃「そらっ!!」

ﾌｫﾝ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

響窃「やるな…………よく今のを防げたな………

流石は『軍神』………」

愛紗「これくらい、何とでもなる！」

『極死の閃光』といい『極死の剣』といいさっき迄とは桁違いの威力だ………

確かにご主人様はこれを喰らっていられながら、よく生きておられたものだ

愛紗「くっ！」

響窃「ふっ………どうした？押されているぞ!!」

まずい………少しずつだが、押され始めた

響窃「死ね、関羽!!」

ﾌｫﾝ!!

愛紗「っ!!『空走』!!」

ｼｭﾝｯ!!

響窃の斬撃を『空走』で躱したのだが………

愛紗「…………」

ﾎﾟﾀｯ………

愛紗「っ!?………くっ!!」

頬から微かに血が流れ、滴っていた

どうやら『空走』をするのが遅く、僅かに掠ってしまったようだな………

響窃「まさか躱されるとはな………」

愛紗「甘くみてもらっては困る!!」

響窃「ふっ……そうだった、な！」

ｺﾞｵｯｯ!!

愛紗「っ!!はあぁぁっ!!」

ｺﾞｵｯｯ!!

響窃と私は『龍走』を行い

愛紗「いくぞ!!」

響窃「叩きのめしてやる！」

激しく衝突した!!

愛紗「でやあぁぁぁっ!!」

響窃「はあぁぁっ!!」

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

私は高速で得物を振り回し、響窃に攻撃を放っていくが

響窃も同様に得物をで攻撃してくるので、受け止めたり躱されたりしていた

愛紗「まだまだぁーーっ!!」

響窃「くたばれ、関羽ーーっ!!」

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

ｶﾞｷﾝｯ!!

一歩引かないぶつかり合いは

愛紗「っ!!隙あり!!」

ﾌｫﾝ!!

ｻﾞｼｭ!!

響窃「むっ!?」

私に軍配が上がった

が…………

響窃「その程度か……？」

愛紗「っ!!?何だと!?」

私は渾身の力で斬りつけたが、響窃は何事もないかのような顔で、『空立』をしていた

響窃「その程度で倒れる響窃ではない…………

今、この響窃を倒せるのは………」

ｷﾞｭｫｫ！

愛紗「っ!!?」

響窃「この場には誰一人としていない………！」

ｺﾞｵｯｯ!!

愛紗「があっ!!!?」

響窃は私に『幻龍破』を放ち、私は諸に喰らってしまい

愛紗「く…………そ…………………」

戦闘不能となってしまった………

……………ここから華琳視点……………

春蘭「愛紗!!」

春蘭は愛紗の落下地点まで全速力で走り出した

くっ………あの愛紗をこうも簡単に…………

響窃「どうした？…………次は誰だ？」

華琳「…………」

私は雪蓮に目で合図を送ったけど

雪蓮「于吉…………まだ!?」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

于吉「まだまだ掛かりますよ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

雪蓮は頭を横に振った

華琳「…次は………………」

そこで前に出たのは………

恋「……恋が…いく…………」

華琳「恋！」

響窃「ほぅ…………『天下無双』の呂布か…………

相手にとって不足なし………だといいがな…………」

恋「…………雪蓮……」

雪蓮「…………何？」

恋「………ご主人様、お願い……」

雪蓮「っ！………分かったわ」

恋「…………………」

恋は無言で響窃の元まで向かい

二戦目が始まった！

　　　　　　　　　　　……終……