白鳥の虹 -壱話-
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白鳥の虹 -壱話-

 

 

…。

 

むぅ…。

 

あれから、2日…

 

あのあとは、一度もこやつとは話せていない…。

 

 

 

「ねね、お〜い岸見消しゴムとってくんね?」

 

…。

 

無言のまま、俺の机に消しゴムを置き視線をノートへ写す。

 

これは、マズい…。かなり嫌われてる…。

 

「ねね、岸見お〜い」

 

…。

 

 

「ぷぷぷ。滋琥の奴〜麻奈ちゃんのことがそんなに好きなのか…」

 

なんか、井上がずっとこっち見てくんだけど

 

なにこの嫌な予感…

 

「おい、そこおおおぉ!井上ええええええ!!」

 

「うぃ!先生!!なに〜?」

 

「うるさああああああああいぞ!!」

 

 

井上、あいつ先生を無視したぞ!!あいつ無視したぞ!!

 

不良だ!!!あいつ、この世界で言う ワル だ!!

 

「ねね、あっちゃん♪今日は何して遊ぼうか〜♪」

 

堤下 朱里 簡単に言う、井上の彼女だ。

 

「ん〜とね♪かっちゃん♪じゃあ、私の家に来る〜?♪今日は親もいないし…♪」

 

♪女!!てか、家に親がいないって一体何をしようと!!!

 

「おっけー♪」

 

いのうえええええええ!!了承しちゃったよ!!

 

お前ら、未成年だろ!!何考えてる!いや、俺がもしかして勘違いしていrdかええf

 

いきよいあまって噛んでしまった!!

 

むむむむむむ…!!

 

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「じゃっ、こっちが私の家だから滋琥とはお別れだね♪」

 

「嬉しそうに、♪を付けるなぁ!」

 

「じゃあ、また月曜な滋琥!」

 

ここは、おう と言って帰るフリをする…

 

そして、少し離れたところの電柱にて偵察中…

 

「はいって〜♪」

 

「おっじゃまっしまぁーす♪」

 

すげぇ、ラブラブだな、おい…。

 

てか、ここが堤下の家か…

 

かなり…でかいな…

 

ハッ!まずい…このままじゃ…堤下の部屋がもし2階だったらばればれダ!!

 

マズイ!まずい!ヤバいぞ!危機一髪スーパー!!!

 

ん?おお!カーテンを閉めたぞ!

 

ん!?カーテンを閉めた!?

 

 

カーテン閉めた!!!

 

閉めた!!!!!!!これは、やばいぞ!!

 

まぁ…。うん…。月曜日に言えばいいか…

 

 

そんなこんなで帰った俺はこのあととんでもないことに巻き込まれたのだ。

 

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次の日。

 

俺は、あのあいつらだよ

 

あのあいつらに。プールに行かないかと誘われたが、むちゃくちゃ腹が立ってくるので

 

断った。と言っても、正直、色々話せる奴らは井上くらいしか居ないから

 

休日はあいつらの誘いを断るとものすごく暇になるもんだ。

 

まぁ、今日は寝て過ごすかぁ…

 

「にぃちゃん、起きろおオオオオオ!!」

 

「ドゥエっ…。」

 

今、足が飛んで来たぞ!

 

今、足が…

 

足、飛んできた!!

 

いや、蹴りだ!!

 

性格に言うとけりが飛んで来たぞ!!

 

「にいちゃん、太るzp!」

 

「いきおい、あまって噛むなよ、俺もだけど」

 

この、登場していきなり噛んだ奴は

 

妹、妹の 紀美

 

柔道とか空手とか、ならってないのに

 

こないだ、同級生の全国制覇した男をボコボコにしたという…

 

要するに、いまのところここにいる紀美が全国一位って感じだ

 

てか、俺よく骨折れ無かったな…

 

こいつのせいで人生何十回骨折したことか…

 

「兄ちゃん太るぞ!ランニングして来い!!じゃないと…」

 

「じゃないと…?」

 

「うふふ…」

 

目が…目が赤く光ってるぞ…紀美ちゃん…

 

アブナイ、これはアブナイ…殺される

 

「なんで、走りに行かないといけないんだよ!」

 

「決まってるだろ!私が全国制覇したのに、そいつの兄はデブでくそ弱いんだって ぷぷぷ

 

 とか笑われたくないもん!!!!」

 

「しらねえええよおおお!てか、何その妄想まず誰に、そんなこと言われんだよ!」

 

「うるさあい!とにかく走ってこい!!」

 

「尊敬語を使え!敬語を使え!!」

 

「なんで、兄に敬語を使わないといけないんだよ!ばぁーか!」

 

「俺、ばかじゃねぇし!!ばぁーか!」

 

 

その刹那、妹の紀美ちゃんの拳が…

 

「ドゥエッ…。」

 

2階の窓から、俺は落ちた

 

そうか、兄弟喧嘩で死ぬ男なのか…。

 

「にいちゃん!」

 

ごめんな…こんな兄で…

 

 

岸見…岸見とはとうとう話せないまま終わったか…

 

もうだめだ…さようなら

 

頭から、コンクリートの地面に当たった。

 

その後、俺は病院へと救急車へと運ばれた。

 

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妹の紀美です!私のにいちゃんがいつも迷惑かけています!

 

てか、にいちゃんどうなったのかな…弐話が楽しみ!

 

 

説明
序章の続きです。

よかったみてください^^
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