IS 2体の魔神皇帝
[全4ページ]
-1ページ-

清香「うん・・・?」

 

清香が目を覚ますと隣に箒が寝ていた。

 

清香「此処って・・・ひぁ!?」

 

逆側を見てみると背を向けているが一夏が寝ていた。

 

箒「ん・・・清香、起きたのか・・・」

 

清香「ほほほ箒!?何がどうなってるの!?」

 

箒「昨日泣き疲れて寝てしまっただろ?それで運んできたんだ」

 

清香「ふぇ?」

 

清香は昨日の事を思い出してみる。徐々に思い出し最後は一夏に抱きついて嬉しくて泣いていた事まで

思い出すことが出来たが其処から先の記憶が全く無い。

 

清香「・・・泣いた後が思い出せないよ」

 

箒「一夏に抱きついたまま寝てしまったんだ。離させようとしても離さなかったから

  そのまま連れ帰った」

 

清香「うぅ・・・恥ずかしいよぉ・・・」

 

千冬「なんだもう起きていたのか・・・一夏は寝ているようだが・・・」

 

突然現れた千冬だが2人は気配を察知していたので大して驚かなかった。

 

千冬「相川、お前の部屋だがこの部屋に変えておいた」

 

清香「へ?・・・えっと・・・如何いうことですか?」

 

千冬「お前は魔神の巫女。だからカイザーの操縦者2人の傍にいろと言う事だ」

 

清香「いや織斑先生もマジンガーのパイロットですよね!?」

 

千冬は細かい事はどうでもいいと言って出て行った。

 

箒「千冬さんも粋な計らいをするものだ」

 

清香「っていうか一夏起こさないの?」

 

意外と騒がしかったにもかかわらず一夏はまだ寝ている。

 

箒「いや寝かせておいてくれ。このところ私とラウラのせいで余り眠れていなかったからな」

 

清香「そっか・・・あ、今日は授業無いんだっけ・・・」

 

箒「日曜だからな」

 

そして一夏を何とか起こして食堂へ向った。

一方弾達は・・・

 

セシリア「お早う御座います」←肌がツヤツヤ

 

鈴「うん、おはよ」←上に同じ

 

簪「おはよう」←上にry

 

弾「・・・」←老人のようになっている

 

3人は顔を見合わせる。

 

簪「激しくしすぎたかな?」

 

セシリア「私としては気持ちよかったですが」

 

鈴「まぁ今は寝かせて上げないと。今日から弾に精の付くものたっぷり食べさせないと」

 

3人は弾を寝かせたまま食堂へ向った。

 

マドカ「もきゅもきゅ・・・」

 

千冬「本当に良く食べるようになったな・・・」

 

清香「?」

 

箒「如何いうことですか?」

 

千冬「量だ」

 

「「あぁ〜」」

 

マドカは最近食欲が増していて千冬もそれに驚いている。

彼女が言うには一夏の料理を最近食べていないからだと思うとか・・・。

 

箒「其れはありえるかもな・・・」

 

清香「私も良く食べるようになったなぁ〜・・・一夏の料理は少なくても満足できるし満腹になるし」

 

マドカ「食堂の料理も美味しい・・・でも食べても余り満足できない・・・」

 

箒「やっぱり味付けが女子向けであるからだろうな・・・」

 

一夏の作る料理は食堂の料理とはかなり味付けなどが違っていて箒や清香達は其方の方が好みである。

食堂の料理は少し薄めの味付け消化が早い。一夏は普通より濃い。そして暫く腹に残る。

 

鈴「そう?私には丁度いいけど」

 

セシリア「面子を見れば大体の理由は解りますわよ。鈴さん」

 

弾「まぁ仕方ないと思うぜ。結構燃費悪めの面子だし・・・」

 

マドカ「お兄の料理でならとてもいいと思うけど・・・」

 

千冬「だろうな・・・」

 

清香「あ、そうだ。箒、後で一夏と一緒に実家についてきてくれない?」

 

箒「?・・・構わんが」

 

千冬「如何いうことだ?」

 

清香「よく解らないんですよね。何でも相方を呼ぶとか何とか・・・

   あ、相方って言うのは一緒に行動する動物の事ですからね」

 

箒「成程な」

 

朝食を食べ終えると2度寝した一夏も起きて清香の話を聞き、素早く朝食を食べ、スカルホースで

清香の実家に向かう事となった。彼女の実家は飯田線というローカル線の小和田の更に奥地にあるという。

 

一夏「3人乗りか・・・清香はコートの内側にいろ」

 

清香「うん♪」

 

箒「安全運転で頼むぞ一夏。お前の運転は荒っぽいからな」

 

一夏「高速では安全運転な。後は飛んでく」

 

そう言って一夏はバイクを走らせる。

 

弾「さてっ、俺はISの特訓するか」

 

鈴「付き合うわよ」

 

ラウラ「シャルロット!離れろ!」

 

シャル「一夏達が居ないから今の内にラウラ成分を補給するの♪」

 

弾「うっとおしいぞシャル!」

 

セシリア「離れなさい!」

 

本音「にゃは〜♪頑張れ〜♪」

 

「「「「「手伝えよ!!(いなさいよ!!!)」」」」」

 

千冬「お前等は相変わらずにぎやかだなぁ・・・」

 

真耶「楽しいですねぇ〜」

-2ページ-

一夏達3人は豊橋手前で高速道路を降りて其処からスカルホースの飛行形態で清香の実家を目指していた。

 

一夏「もうそろそろか?」

 

清香「うん。あ、あの獣道を真っ直ぐ行くの」

 

箒「なら後は歩きだな」

 

一夏はスカルホースを着陸させて降りる。

清香を先頭に走って清香の実家を目指す。1時間半ほど走ってようやく到着した。

 

清香「皆ただいま〜」

 

「おぉ!お譲じゃないですか。お久しぶりで。後ろの2人は?」

 

清香「織斑一夏に篠ノ之箒。一夏は私の旦那様で箒は大親友♪」

 

「「「旦那ァ!?!?!?!?」」」

 

実家に居た男達が一斉に一夏を睨むが逆に思いっきり一夏に睨み返された。

しかもかなり殺気をこめて睨んだので数名は気絶している。

 

老人「これ、お客人に何を失礼な事をしておる」

 

「しかし長、この男お譲は旦那だと・・・」

 

老人「阿呆、修行が足らん!清香の事だから相当腕の立つ御仁じゃろうて」

 

清香「そだよ〜」

 

一夏は完全に長も暴れるのではと思っていたので拍子抜けしてしまった。

 

清香「それよりお爺ちゃん、何で今呼び戻したの?」

 

長は近くにあった祠を指差す。祠は緑色の光を放っている。

しかしその光は眩しくなく、何処となく蛍の光に似ていた。

 

清香「え?なんで・・・」

 

一夏「・・・何か声が聞こえた気がするが・・・いや、声と言うより鳴き声?」

 

箒「私には何も聞こえなかったぞ?」

 

清香は耳を澄ませる。

 

グルルルルルルル・・・・・・

 

確かに聞こえた。虎に似た鳴き声だ。

 

清香「お爺ちゃんこの鳴き声、言い伝えの白虎?」

 

長「うむ。白虎の名は破瑠覇(バルバ)というらしい」

 

清香「破瑠覇・・・」

 

一夏「警戒と言うより試しているような気配だな・・・」

 

長「お分かりになるか?清香、お主の心を試しておるようじゃ」

 

清香「・・・」

 

清香は祠を開け、中にあった光っているご神体に触れた。

 

清香SIDE

 

此処は?確かご神体に触れた後・・・

私は何故か宇宙空間みたいな場所に居た。周りには一夏や箒はお爺ちゃん達は居ない。

 

グルルルルルルル・・・・

 

鳴き声?え?

声のほうを見ると巨大な・・・隊長15メートルはありそうな巨大な虎がいた。

虎と言う割には後ろ足辺りから剣を支えている腕のようなものがあるけど・・・。

 

(汝はわれとの契約を望むか?魔神の巫女・・・)

 

これ・・・破瑠覇の声?

 

清香「うん。破瑠覇!一夏に箒、友達皆を守る為に、私に力を貸して!!」

 

(其処まで大事な者達か?)

 

清香「命を懸けて護るべき大切な人たちよ!何があっても命を懸けて絶対に護る!」

 

破瑠覇は物凄い咆哮で私を攻撃してきた。痛いけどこんな事でくじけたら破瑠覇は絶対私を認めてくれない。

 

(逃げぬか・・・)

 

清香「こんな事でへこたれたら一夏達や皆に笑われるよ・・・それに」

 

(?)

 

清香「私は根性だけは人一倍強いからね」

 

私の根性は一夏や織斑先生のお墨付きが付くくらい強いからね。

 

(・・・・・・気に入った。貴方は私の主として相応しい。その鋼鉄の意志、仲間達との絆しかと見届けた)

 

破瑠覇の声が優しい感じに?でもなんでいきなり従ってくれたんだろう・・・

 

(今までの主は自身の事しか考えぬ愚か者が多かった。だから私はそのような者達は精神を破壊してきた)

 

ご先祖様の何人かが破瑠覇を従えようとしたけど出来ずに亡くなったっていうのはそういうことだったのね。

 

(それに今まで何度か精神体を主に向けて放ち戦ってきた)

 

其れって偶に夢に出てきた白い虎?そうだとしても姿が合わないような・・・

 

(劣化版だからな)

 

さいですか。ま、これからよろしくね。破瑠覇。

 

清香SIDE END

-3ページ-

清香が動かなくなってから5分程経っていた。

途中皮膚が裂けて出血したりしたが直ぐに魔神パワー『自己再生』で治癒した。

 

一夏「・・・」

 

箒「・・・」

 

長「・・・終わったようじゃな」

 

長がそういうとご神体が小さな白い虎のように変化した。

清香は精神的に疲れていたようで倒れそうになるが一夏がその体を支えた。

 

清香「・・・一夏?」

 

一夏「やったみたいだな」

 

箒「良かったな清香」

 

清香「・・・この子虎・・・破瑠覇?」

 

「ギャオ」

 

清香の声に応えるように破瑠覇は答える。

 

長「今日は泊っていきなされ。清香も疲れておるしな」

 

一夏「ありがとよオッサン」

 

箒「ありがとう御座います」

 

清香「お爺ちゃん・・・」

 

この日清香の実家では宴が開かれ一族皆に一夏と箒は迎え入れられ、途中いろいろ会ったが

楽しくその夜を過ごす事ができた。

そして翌日・・・

 

清香「それじゃあお爺ちゃん、今度は冬休みにね」

 

長「うむ、友達も是非連れてきなさい」

 

一夏「しかし・・・」

 

箒「其れで帰るのか?別に構わんが皆が驚くだろう?」

 

清香「驚かせたいの♪」

 

一夏「じゃ、行くぜ」

 

清香の実家の皆に見送られながら3人は空へ消えた。

 

-4ページ-

IS学園では千冬と真耶が3人の帰りを待っていた。彼等が帰り次第授業が開始される。

 

千冬「そろそろ戻っても良さそうだが・・・」

 

真耶「ですよね・・・あ!戻ってきたようですよ」

 

真耶が3人を見つけた。

 

真耶「ってあれは!?おおおおおお織斑先生!!!」

 

千冬「落ち着け真耶。多分あれが相川の相方となった獣だろう」

 

物凄い冷静に答える千冬だが真耶はアタフタして挙句転んで気絶した。

弾達も千冬の声が聞こえたのか外にやってくる。

 

束「どれどれ・・・わぁ〜」←目を輝かせる

 

マドカ「流石清香姉・・・」

 

弾「何処っすか!?ってでっかい虎!?」

 

鈴「白虎・・・?」

 

簪「私もそう思う・・・」

 

鷹月「清香ってば凄い!!」←破瑠覇はほぼ眼中に無し

 

セシリア「ほぇ〜・・・」

 

ラウラ「ひぇ〜・・・」

 

シャル「とととと虎!?!?!?!?って言うかデカイ!?」

 

本音「ひょえ〜・・・」

 

楯無「なんだかおもしろs・・・・ギャァァァァァでっかい虎の化け物ーーーーーー!!」

 

殆どの者達がスカルホースより一回り大きい破瑠覇を見て驚いたりしている。楯無だけが怖がっていた。

 

破瑠覇「ギャオォォォォォ・・・」

 

楯無「ひぃぃぃぃ・・・・」

 

一夏「馬鹿かゾンビの奴・・・」

 

箒「普通皆と同じくらいの反応で済むだろうに・・・」

 

清香「うんうん」

 

破瑠覇とスカルホースは学園校舎前に着地した。

 

千冬「相川、この虎がお前の?」

 

清香「えぇ。相棒の破瑠覇です」

 

セシリア「バルバ?」

 

清香が簡単に破瑠覇に付いて説明する。

破瑠覇は清香の祖先、魔神の巫女の他のもう一つの種族がつれていた神獣である事。

それが清香の実家にある祠に封じられていて自身が破瑠覇に心を試された事、そして認められたことを簡単に説明した。

 

束「本当にドンドン凄くなるね清ちゃん・・・」

 

千冬「しかしこの大きさでは・・・」

 

清香「本来は15メートルくらいの大きさですけど小さくもなれますよ。普段は・・・破瑠覇」

 

破瑠覇「グルル・・・(ボンッ!)」

 

破瑠覇は煙とともに変化し子猫サイズにまで小さくなった。

 

清香「普段はこの大きさでいてもらいますから」

 

千冬「なら問題ないな。よし授業を始めるぞ、皆教室へ入れ!」

 

一夏は教室に向おうとすると束に呼び止められた。

 

一夏「如何したんだ姐さん」

 

束「いっくん、スカルホースを強化するから暫く預けてくれる?」

 

一夏「強化?」

 

束「まぁ見てなって。目指すはとある宇宙戦艦だよ♪」

 

一夏「いや其処までしなくても・・・」

 

束「するの♪」

 

一夏「いやだから・・・」

 

束「す・る・の♪」

 

一夏「うす・・・」

 

束の迫力に負けて一夏はスカルホースを束の研究室に運んでから教室に向った。

 

 

説明
清香の相棒としてこいつを出したかったんだ・・・マジンガーシリーズ関係ないけど・・・。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
894 886 1
コメント
Blazさん>初めて破瑠覇を見たときから好きでして・・どうしても出したくて・・・。まぁ他のダイナミック作品からから出すキャラこの破瑠覇のみと決めてますけどね。(HIBIKI)
バルバとは・・・今度は鋼鉄ジークもですか・・・(と言うより鋼鉄神ですが・・・)(Blaz)
タグ
清香×一夏×箒 インフィニット・ストラトス マジンカイザー マジンカイザーSKL 織斑一夏 篠ノ之箒 相川清香 

HIBIKIさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com