新・恋姫無双〜聖獣達の彼方へ〜 第6話
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 ―城・廊下―

 

 桃香

  「♪〜 ♪〜 Always 醒めきってた 速すぎる Day and night 透明な闇に囲まれ 誰も似た網(わ)の中で〜」

 

 一人で廊下を歩きながら歌っていた。

 

 桃香

  「Found you あの日の風 揺れ動いたPassion And all of my past 全て君に会うt <ガキッン!! バキッン!!> 何だろ?」

 

 桃香は剣撃の音が聞こえる方に歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 第6話「紀霊と張?そして・・・・・・最強の客将」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 桃香が音のした方に行くと、中庭に出てみると

 

 ???

  「はぁぁぁ!!」

 

 ブオォン!!

 

 ???

  「っほ! 中々っすね、先輩?」

 

 黒いストレートの髪を靡かせて剣を振るう女性・紀霊こと琥珀と、赤いポニーテールでまだ少しの幼さを残

 す少女・張?こと氷麗(ヒリ)が棘棍を持ち戦っていた。

 

 琥珀

  「まだまだぞ!!」

 

 いきなり、刀身が光り変化していき大剣サイズの刀身が出来上がり、大振りをして来た。

 

 氷麗

  「んな!?」

 

 氷麗は避けたが、琥珀は刀身を短剣サイズにして氷麗の首元に突き付けていた。

 

 琥珀

  「・・・・・・で?」

 氷麗

  「・・・・・・参ったっす」

 

 琥珀は首から剣を引いた。

 

 氷麗

  「また負けたっす・・・・・・機動装置使えば負けなっすのに・・・」

 琥珀

  「お前は装置にたより頼りすぎだ。少しは肉弾戦をしっかり出来るようにしとけ・・・後に入った雪の方が得意ってどういう事だ?」

 氷麗

  「しょうがないっすよ!! 雪は元々は斧槍の使い手っすよ? 私なんか最近出来上がった試作品の武器で戦っているんっすよ? 元々、遠距

   離援護で連弩筒で攻撃してたんっすから・・・・・・」

 琥珀

  「そうだな・・・・・・しばらくは近距離攻撃の基礎訓練をやるか?」

 氷麗

  「はいっす!」

 

 パチパチ!!

 

 2人

  「「ん?」」 

 桃香

  「琥珀さん、凄〜い。やっぱり氣剣使いの人はいいな〜」

 琥珀

  「これは桃香殿! ご無沙汰ですね・・・・・・それはそうと氣剣使いも大変ですよ? 氣の消費量は激しいですし、纏いが上手くできな

   くなりますから」

 桃香

  「それは困るかも・・・って、琥珀さんと氷麗ちゃんどこ行ってたの? 美羽ちゃんと王座の間での報告の時いなかったけど・・・?」

 琥珀

  「私達は少し賊討伐に行っていました」

 氷麗

  「変な奴らだったっす! 少し攻めたらすぐに退いたんっすよ?」

 桃香

  「・・・・・・もしかして・・・黄色い布してなかった?」

 氷麗

  「してたっす! しかも、何か奇妙なんすっよ? ねぇ先輩!」

 琥珀

  「あぁ・・・・・・何かお嬢様の公演の観客見たいな雰囲気でな・・・正直、其処らの賊とは比べ物にならないほど弱かったです」

 氷麗

  「で! さっき、お嬢に報告にいって物足りないから、訓練してたっす」

 桃香

  「そうなんだ・・・・・・あ! 言うの忘れてたけど・・・今師団の皆、戻ってきてるよ? 2週間くらい兵の調整や物資の調整とかで滞在

   するよ。氷麗ちゃんは一刀さんに用がありそうって雪ちゃん言ってたど・・・会いにいく?」

 氷麗

  「そうなんっすか!? 行くっす! 新しい試作品のできを見て欲しいっす!」

 

 氷麗は急いで自分の部屋に戻っていった。

 

 桃香

  「何処にいるか行ってないけど・・・・・・?」

 琥珀

  「はぁ〜・・・・・・多分、自力で見つけると思いますけど・・・? それはそうと、皆さんがお戻りになられた事は・・・・・・動くん

   ですね?」

 桃香

  「うん・・・・・・動かない事を願ってはいたけど・・・ね?」

 琥珀

  「そうなれば我々も大きく動く事になりますね・・・孫策殿を動かしたいが・・・・・・最近、南陽近辺で賊が出たという報告がありま

   した」

 桃香

  「孫策さんって・・・・・・確か・・・江東の麒麟児って言われいる?」

 琥珀

  「はい・・・・・・ある時に客将になったのですが・・・古狸のせいで家族をバラバラにさせてしまい、軍も縮小させてしまいましたか

   ら・・・・・・お嬢様はいつも”自分に過ぎたる者”っと言っています・・・・・・旧臣の呼び寄せくらいは何とかなるとして

   も・・・・・・兵の補充が少し不安です・・・誰か援軍に良ければ良いのですが・・・」

 桃香

  「・・・う〜ん・・・・・・・・・私か桜葉くんが手伝ってもいいよ? 最初の方だけなら・・・」

 琥珀

  「本当ですか!?・・・・・・・・・ですが、折角の休みにわざわざ仕事を入れなくても・・・・・・」

 桃香

  「だって〜・・・・・・休みって言われても、特にやる事ないし・・・・・・美羽ちゃんの公演もやらないから・・・暇だし・・・」

 琥珀

  「はぁ〜・・・・・・分かりました。お嬢様の方には私から伝えておきます・・・・・・旧臣の呼び寄せも手筈を整えておきます。すぐ

   に発ちますか?」

 桃香

  「う〜ん・・・桜葉くんには伝えたいけど・・・たまには一人で思いっきり戦いたいから・・・・・・今すぐ行くから・・・後で桜葉く

   んには伝えておいてね!」

 

 桃香は走って行ってしまった。

 

 琥珀

  「はぁ〜・・・・・普段は女の子らしいのに、どうして戦闘関係になると、活発的なんでしょうか?」

 

 琥珀は溜息を付きながら、城内に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ―南陽―

 

 桃香

  「――――との事で孫策さんの援軍として、参りました!」

 孫策

  「わかったわ。旧臣の件はどうなっているの?」

 桃香

  「あ〜・・・・・・少し時間がかかりますけど、問題ありません」

 周瑜

  「それは感謝する。お主をどうるのだ?」

 桃香

  「数日ここに残って、賊討伐のお手伝いしたいと思います」

 周瑜

  「分かった。ゆっくりとしていくといい。部屋に案内させる」

 桃香

  「ありがとうございます」

 

 桃香は王座から出ていった。

 

 周瑜

  「雪蓮はどうみる? あの使者の劉備という者を・・・・・・」

 孫策

  「う〜ん・・・分からないわ・・・・・・分かった事は強かそうって事くらいよ・・・強くはない雰囲気だったけど、何か・・・こ

   う・・・私の勘が違うって言ってるのよ・・・・・・」

 周瑜

  「・・・・・・貴女の勘は神がかっているから・・・今の段階じゃ何にも言えないわね・・・」

 孫策

  「えぇ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ―次の日―

 

 賊の駐留している所まで移動して

 

 周瑜

  「では、今回の賊の現状だが・・・・・・規模は4000。ここより約6里(3km)の所に陣を引いている。被害を最小限に抑えるために

   は・・・・・・」

 陸遜

  「火がいいですか〜?」

 周瑜

  「そうだな・・・火で攻めたいんがそれで良いか雪蓮、劉備?」

 孫策

  「私はいいわよ。劉備は?」

 桃香

  「え〜と・・・私もそれでいいです・・・あっ! でも、少し条件が・・・あるんですけど・・・」

 周瑜

  「何だ?」

 桃香

  「私を最前線にしておいてください。兵をいりませんから」

 周瑜

  「・・・・・・それでいいのか?」

 桃香

  「はい! その方が戦いやすいので!」

 周瑜

  「分かった・・・・・・作戦は決まった! 各自戦闘準備を行なえ!」

 

 全員が準備に取り掛かる中

 

 孫策

  「冥琳、私は劉備の様子見てくるね」

 周瑜

  「あぁ・・・・・・(劉備・・・一体何を考えてるんだ?)」

 

 

 

 

 

 孫策

  「・・・・・・(何してるのかしら?)」

 

 孫策はこっそりと桃香の天幕を覗いていた。

 

 桃香

  「ふぅ〜・・・・・・久々に一人で戦うな〜・・・っしょと!」

 孫策

  「(・・・・・・いつ見ても凄い太刀ね・・・重いのかしら? それにもう一本の剣は宝剣みたいだし・・・・・・それと左腕だけに頑丈

    な鎧・・・・・・変わった格好ね)」

 桃香

  「『爪散舞』の機動は問題ないし・・・『靖王伝家』と『桃靖百花』も以上はなし・・・・・・よし!」

 

 桃香は気合いを入れて、天幕の出入り口に向かってきた。

 

 孫策

  「(ヤバッ!) 劉備いるかしら?」

 桃香

  「はい! どうぞ〜」

 孫策

  「ごめんなさい、いきなり来ちゃって」

 桃香

  「いえ・・・それより、準備完了したんですか?」

 孫策

  「え・・・えぇ・・・・・・ついて来て」

 

 孫策は桃香を連れて、本陣に行った。

 

 周瑜

  「では、作戦を開始する!! 劉備・・・最前線を頼むぞ」

 孫策

  「って・・・貴女、馬は?」

 桃香

  「私は馬はいらないんです。 お先に失礼します!」 カチッ

 孫策

  「え?」

 

 バッシュ!

 

 『爪散舞』で爪を飛ばし、前に高速で移動していった。

 

 孫策

  「何・・・アレ?・・・・・・って言うか速いし!! 皆!! 我らも続くぞ!!」

 孫策軍

  「「「「「おぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 桃香

  「行くよ〜!!・・・・・・『幻園』!!」

 

 少し手前の賊達を見つけて、桃香は脚に氣を集中させて

 

 ドン!!

 

 賊

  「消えた!?」

 

 シュッン!!

 

 賊

  「って!! 目の前にいるぞ!」

 賊

  「え?」

 桃香

  「そして・・・・・・『桃朱雀』!!」

 

 シュッパーン!!

 

 賊

  「ぐへぇ!!」

 

 ジャッキン!!

 

 賊

  「ぐわぁ!!」

 

 ズパッ!!

 

 賊

  「のわぁ!!」

 

 桃香は『靖王伝家』と『桃靖百花』で舞うようにして賊を次々と倒していった。

 数が多くて斬っても斬っても、中々減らなかった。

 

 桃香

  「ん〜?・・・・・・・減らないなぁ〜・・・・・・ここは大きの出してみよ♪」

 

 桃香は『靖王伝家』を鞘に収めて、『桃靖百花』に桃色の氣が包み込んでいていき

 

 孫策

  「何んなのアレ?」

 

 桃香

  「はぁぁぁぁぁぁ・・・・・・桃の息吹き!! 『桃園の舞[開]』!!!」

 

 シュッン!!

 

 桃香が目の前に縦に一閃すると

 

 ズッババババババ!!!!

 

 賊

  「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 

 賊が吹き飛んでいった。

 

 桃香

  「もう一回・・・・・・『桃園の舞[開]』!!!」

 

 シュッン!!

 ズッババババババ!!!!

 

 賊

  「「「「「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 孫策

  「もうそろそろ、いい頃だろ・・・劉備引くわよ!!」

 桃香

  「まだまだーーー!!」

 

 ズッババババババ!!!!

 

 賊

  「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 孫策

  「・・・・・・ねぇ?」

 桃香

  「どんどん行くよー!!」

 

 ズッババババババ!!!!

 

 賊

  「「「「「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 孫策

  「ちょっと・・・・・・!!」

 桃香

  「次々〜!!」

 

 ズッババババババ!!!!

 

 賊

  「「「「「どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 桃香

  「さらに〜!!」

 

 ズッババババババ!!!!

 

 賊

  「「「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 孫策

  「ねぇってば!!」

 桃香

  「もっと行くよ〜!!」

 

 桃香は全く、作戦を無視していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ―1刻後―

 

 賊は壊滅状態で、そのほとんどの賊が桃香に倒されていた。

 その為、火計は行われずに、そのまま殲滅させてしまった。

 

 桃香

  「ふぅ〜・・・・・・動いた〜〜〜!!」

 

 桃香は身体を伸ばしながら

 

 孫策

  「お疲れ様・・・貴女、凄いのね?」

 桃香

  「そうですかぁ〜・・・・・・////// そう言われると何だか照れます//////・・・・・・・・・でも・・・・・・」

 孫策

  「・・・・・・? でも・・・・・・?」

 桃香

  「対した相手じゃなかったな〜・・・・・・まだ半分しか力、出してないのに・・・・・・・・・」

 孫策

  「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

 桃香

  「何か動き足りな〜・・・帰って誰かに仕合ってもらお!・・・じゃあ、孫策さん。私帰りますね!」

 孫策

  「・・・・・・・・・っは! え? ちょっと・・・・・・!」

 

 カチッ

 

 桃香

  「失礼します!!」

 

 ギュィィィ!!

 

 桃香は『爪散舞』を使って河南に戻っていった。

 

 

 

 

 

 孫策

  「・・・・・・・・・・・・(アレで半分って・・・・・・本気はどれだけ凄いのよ・・・・・・?)」

 

 ただ、唖然としている孫策だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
美羽に仕える二人の将が登場!





そして、桃香が暴れる? *でも戦闘狂ではない
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コメント
周瑜の発言「それは感謝する。お主をどうるのだ?」→「どうするのだ?」ではないですか?(ohatiyo)
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恋姫 聖獣 桃香 琥珀(紀霊) 氷麗(張?) 雪蓮 チート 

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