【真・恋姫†無双】桂花との甘い逢い引き(前編)
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「なぁ、桂花。時間が空いてるなら俺と一緒に出掛けないか?」

 

 

この日、彼と初めて出会った第一声が逢い引きのお誘いだった。

 

私はこの後の事は喜びのあまり、よく憶えてない。

 

けど、一刀が言うには目を丸くし徐々に顔を赤らめながら、

 

首を何度も縦に振ったとの事。正直、全然記憶にない。

 

まぁ、そんなこんながあり、私たちは今、街中で逢い引きをしている。

 

 

「それにしても、あの時の桂花は可愛かったな。

 丸で、小動物のみたいに首を何度も縦に振ってさ。

 いやー、朝からいいモノが見れたよ」

 

「うう、忘れてよ」

 

「ダーメ、俺の記憶に刷り込んだから、桂花の可愛い姿は忘れない」

 

「…ばか」

 

 

可愛いと言ってくれるのは嬉しいが、どうしても羞恥心の方が勝り、

 

忘れて欲しいと思ってしまう。

 

何だか、ここ最近、一刀の前だと失態続きの様な気がする。

 

前の時も、思わず妄想に駆られて恥ずかしい所を見られちゃったし、

 

…自重できる様に努力しよう。

 

 

「さて、着きましたっと」

 

 

あれこれ考えていたら、目的地に辿り着いたようだ。

 

因みに私は今日何処に行くのか知らされておらず、全て一刀に任せている。

 

と言うのも、行き先を尋ねても私を驚かせたいが為、内緒との事。

 

そして、立ち止った先、目の前にあるのは装飾屋。

 

ここにどんな用件があるのかな?

 

 

「桂花。少しここで待っていてくれないか。直ぐ済むから」

 

「え、あ、うん。わかった」

 

「ありがとう。それじゃあ、行って来る」

 

 

そう言うと一刀は急ぎ早、吸い込まれる様に暖簾を潜った。

 

私は反射的に了承してしまったが、内心、気になってしょうがない。

 

一体、中で何が行われているのだろう。

 

次第に我慢が出来ず好奇心に負けたものの、流石に店内に入ることは出来ない為、

 

店先で聞き耳を立てる事にした。

 

 

「……が…う……ちゃ・・・」

 

「い……え……く…………です…………くだ……ね」

 

 

よく聞こえないわね。

 

――――うん?店主が一刀に何かを手渡したわね。

 

ここからじゃ、よく見えない。

 

って!?一刀が戻ってくるわ!!

 

 

「お待たせ桂花。……何してるの?」

 

「え、あの、その、さ、寒いなと思って………」

 

「だからって、店先の長布を身体に巻き付ける事はないだろう。

 カーテンで遊ぶ子供じゃないんだから」

 

「カ、カーテン?」

 

「いや、こっちの話」

 

 

う、上手く誤魔化せたかな?取り敢えず布を元に戻して、

 

服の皺を伸ばしつつ、話をすり替える事にしよう。

 

 

「……ゴホン。と、所で一刀はこのお店で何か買ったの?」

 

 

……声が高くなってる様な気もするが気にしない。

 

 

「うーん、今はまだ内緒かな」

 

「…朝から内緒が続くわね。一体何を隠してるの?

 もしかして、私に知られたくない事なのかしら」

 

「いや、そう言う訳じゃないんだ。只。まだ時期尚早と言うか何というか。

 必ず訳を話すからさ、もう少し待っていてくれないか」

 

「…わかったわよ」

 

 

あまり、しつこく問い詰めて一刀に嫌われたくないし、

 

何よりやましい嘘は吐いていない。これだけは確信を得ているから、

 

首を縦に振る事にした。

 

 

「ありがとう。じゃあ次に行こうか」

 

「…きゃっ!?か、一刀!!!」

 

「寒いんだろ?」

 

「それは、その、言葉の綾で……」

 

「それとも……」

 

「い、嫌じゃないわよ!!……もう」

 

 

一刀は私の肩に手を乗せ、急に引き寄せてきた。どうやら、嘘を看破されたらしい。

 

全く一刀は人が悪いんだから、わかっていたのなら指摘してよ。

 

…いじわる。

 

 

私は落ち着きを取り戻して、一刀の腕に抱き付いて逢い引きを再開させた。

 

そして、この後、食事を摂る事にしたのだが、その道すがら、

 

民衆から黄色い声が飛び交い、好奇な眼差しで温かく見られていた。

 

私は一向に気にもせず腕を組み続けて歩く。

 

華琳様には既に私達の関係を知られている為、怖いもの何てない。

 

だから、大いに喝采したり、祝福でもすればいいわ。

 

と、内心思っていたのだが、時が経つに連れ涼しげな顔から一転して、

 

徐々に汗が吹き出て、小さくなっていった事は、

 

正直、誰にも告げないで欲しいと願うばかりであった。

 

……ううぅ、また恥ずかしい所を見られたわ。

 

 

 

 

 

説明
こちらは真・恋姫†無双の二次創作でございます。
関係が公になった後のお話です。
このシリーズも長くなりましたね。
ここまで長くなるとは思いませんでした。
とは言え、後2,3話でこのシリーズを終わらせます。
あと少しお付き合い下さい。
最後に、稚拙な文章、口調がおかしい所があるかもしれません。
それでも、暇な時間に読んで頂けたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
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コメント
D8さん>ネタが…尽きちゃいました。コメントありがとうございます〜(南無さん)
nakuさん>申し訳ござらぬーーーーっ!!(切腹)コメントありがとうございますw(南無さん)
naoさん>ツンさんは何処へ行ってしまわれたのかwコメントありがとうございます!(南無さん)
レヴィアタンさん>OH!!人差し指から、砂糖が……!!コメントありがとうございますw(南無さん)
Jack Tlamさん>刈るのなら付き合いますよ〜wコメントありがとうございますー(南無さん)
本郷 刃さん>可愛さ満点のデレ桂花は相変わらずな模様です!コメントありがとうございます〜(南無さん)
ペロリ・・・・汗が甘いぜ・・・・・。えっ!!コレ終わるの!?(D8)
立場が逆転してますなwツンがデレるとこうなるんだなぁw(nao)
おお、今日は多砂糖警報の発令ka・・・サラサラサラ(レヴィアタン)
そろそろまたサトウキビを刈る時期かしら?(Jack Tlam)
デレ桂花の可愛さは相変わらず凄まじいほどの破壊力ですねww(本郷 刃)
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真・恋姫†無双 恋姫†無双 北郷一刀 桂花 デレ桂花 甘いシリーズ 

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