真・恋姫†無双 〜鬼が支えし者〜
[全1ページ]

‥‥‥「いろは歌四十七首て言うのは‥‥‥

 

『老若とはず、こころを止めて見れば、この四十七首のみで、善悪のことわざを知ることができる。』

って、我が島津家の道徳心のおおもとになっているんだ。」

そう言うと和弘は完成した本を荀コンさんに渡した。

 

それを受け取ると本に目を通し始めた‥‥‥

それから暫くは部屋は静かに時が過ぎて行く、

すると読み終わった荀コンが一言、

 

「‥‥かなり良く纏められています」

そう言うと、隣でソワソワしながら本をチラチラ見ていた桂花に本を渡した。

その桂花の後ろにいた李厳も一緒に見始めた。

 

桂花達も読み終わると、一度お茶を準備して一息着くと桂花が、

「私達が教わった儒教の教えを必要な所を抜き取り簡単に教える。」

「ええそして何より、親が子に教えるように、‥‥‥‥」

などを荀コンが桂花に続くようにいろは歌四十七首を解釈していった‥‥‥

 

そうして前日の夜は荀コンによる、桂花へいろは歌四十七首を取り入れた儒教の教えの最後の授業になった。

そして出立まで残り1日となった最後の日、

和弘は何時もと同じように鍛冶屋に向かうのだが、

 

今日は何時もと違い、呂岱と陳到がついて来て、「店に行ったら二人の後に店に入りなさい」と、いわれた。

 

何故だろうと考えながら歩いていると、

 

「‥様、和弘様?」

 

呂岱に声を掛けられ慌てて返事をすると、

 

「和弘様は何故鍛冶屋に?得物はお持ちのはずですが、」

 

呂岱の言葉に陳到も「確かに」と言い頷き始めた、

 

それに対して和弘は、

 

「そうだね、私の武器の一本、正宗、ああ細い方ね.あれはどちらかと言えば一対多より一対一の武器かな、」

 

「それは何故です?」

 

「正宗は繊細な武器なんだ、もし陳到の戦斧を受け止めると‥良くて刃こぼれ、悪くて折れてしまうんだ、そして野太刀は正宗よりはマシだ

 

けどそれでも折れやすいんだ」

 

「そうだったんですか、ああ!それで新しい武器を頼みに来たんですね!」

 

呂岱は手の平をポンと叩きながらいった、

 

そんな事を話ながら歩いていると、目的の鍛冶屋に着いた三人は、

 

屋敷を出る時に言われた通りに、最初は呂岱、陳到が入って行った‥‥

 

そうして外で待っていた和弘が時をずらして中に入って見ると、

 

「チッ、あの嬢ちゃんの差し金かい、」

 

そこには、鍛冶屋の主人がいた。

 

その後、和弘は呂岱と陳到に礼を言って場をはずしてもらった、

 

それからは何度も頼みこんだ、途中に主人の奥さんの登場で何とか鍛冶依頼が出来た。

 

鍛冶依頼が出来た和弘はニコニコして鍛冶屋を後にした。

 

「貴方、よく引き受けましたね、」

 

「あっ、最初は受ける気はなかったが、小僧の真剣に頼むから応じただけさ、」

 

「ええ、でも‥‥これは‥‥」

 

二人は和弘が書いて持って来た武器の図面画を見ていた。

 

「随分と特殊だ、特にこれとこれがな、」

 

「後、こっちは随分と小さく片刃、そして数が多いわ、」

 

和弘が頼んだのは三種

 

「しかし‥‥面白れぇ、」

 

そう呟いた主人の顔は楽しそうだった、

 

鍛冶屋を後にした和弘は、この街をゆっくりと辺りを見ながら歩いていた、

 

街のあちらこちらには、和弘達の義勇軍の兵達が買い出したり、食事をしたり、酒を楽しんでいた、

 

そして服屋では桂花や李厳、廖化が服を選んで、空地では先程別れた呂岱と陳到は街の子供達と遊んでいたり。

 

それを見届けると屋敷に向かいながら呟いた、

 

「さ〜て、俺は俺の仕事をしますかね〜♪」

 

その夜、屋敷では細やかながら宴会が開かれた、

 

桂花達は楽しんでいた、

 

特に桂花は酒の酔いが早かった、

 

明日にはこの街から離れる、もしかしたら志半ばで倒れ帰って来れないかも、

 

など、頭の中から離れず、それを忘れる為に無理矢理宴会を楽しんでいた、

 

そんな中皆の酔いが回った頃、和弘はソッと宴会場を離れ荀コンの執務室を訪れていた、

 

「で、どうしたの、和弘君♪」

 

「ええ、実は最後のお願いを頼みたいのですが、」

 

「聞ける内容なら聞くわよ♪」

 

「たいした事ではないんですが‥??師を呼んで欲しいのですが、」

 

その言葉に荀コンは少し呆けたが、直ぐに我に戻り、

 

「‥‥良いのね」

 

「‥はい‥‥‥前世でいいのか分かりませんが、‥それと区切りを付ける為です。」

 

「そう‥‥‥分かりました、少しまって頂戴、直ぐに呼ぶわ」

 

そう言って荀コンは部屋を出て行った、

 

それを確認した和弘はポッリと呟いた、

 

「俺、この世界で生きて‥良いのかな‥‥‥」

 

その呟きは誰も聞く事はなく部屋の静けさにかき消されていった‥‥‥‥‥‥

説明
こんにちは!
最近はログ・ホライズンにはまっています。

さて幼稚で駄文劇場の始まりですよ!
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
1737 1616 9
コメント
誤字報告です! 鍛冶屋の奥さんの台詞「数が大いにわ」⇒「数が多いわ」ではないかと。 後、これが前作の意味ですね、わかりました。(いた)
タグ
真・恋姫†無双 恋姫無双 オリ主 オリキャラ 桂花 

義弘さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com