MiG-21I "Ana
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説明
1960年代にスタートしたソ連の超音速旅客機の開発計画で、Tu-144は主翼の平面形にデルタ翼を採用することになりますが、当時ソ連は純デルタ翼機を製作したことがありませんでした。
そこで、いきなり未知の領域にトライするよりは、既存の機体をベースに、同系の主翼平面形を用いた飛行試験機を製作して空力的なデータを得ようとしました。

そしてベースとして選ばれたのが、超音速戦闘機のMiG-21でした。
MiG-21Sをほぼそのまま用いた2機の試験機が製造され、この機体はMiG-21I「アナローク」と名付けられました。
尾翼付きデルタのMiG-21に対し、MiG-21Iは無尾翼で、機首までなだらかに曲線を描くオージー翼を備えています。
MiG-21Iを用いてオージー翼の特性や無尾翼機の操縦性などが試験され、そのデータはTu-144の開発に活用されました。

MiG-21Iは飛行特性は極めて従順であったといわれ、翼面積の増大、すなわち低翼面過重により通常のMIG-21をはるかに上回る優れた機動性を発揮したそうです。
この結果を受けて空軍も一時は採用を検討したようですが、1970年7月28日にジューコフスキー飛行場で、試作1号機が墜落して失われたため水泡と帰してしまいました。
原因は操縦士が通常のMiG-21による飛行に慣れすぎていて、MiG-21Iによる演技訓練飛行を実施した際に、その飛行特性を失念したためと言われています。
一つのミス(これ自体は不明)が機体の飛行速度を急激に失わせ、水平状態のまま墜落して機体は炎上、操縦士は墜落する機体からの脱出には成功したものの、高度が低すぎてパラシュートが開かず、死亡しました。

その後も残された2号機による飛行試験は継続して行われましたが、空軍の興味はもはや失われてしまい、試験終了後はモニノのロシア空軍中央博物館で、これまた夢破れたTu-144と並んで展示されているそうです。

前置きが非常に長くなりましたが、1/72のMiG-21Iアナロークを作成しました。

キットは、モデルズビットから発売されたアナローク試作1号機と、フジミのMiG-21MFのキットを掛け合わせた物です。

とは言っても、アナロークのキットから使ったのはオージー翼の上側だけで、他はフジミのMiG-21MFのため、ほぼフジミのキットです(笑)

模型屋でこのキットを見つけ、中身を確認もせず迷わず購入しましたが、モデルズビットのキットのため嫌な予感はしていました。
家で箱を開け、やはりその予感は的中してしまいました。
こりゃ自分には完成は無理かもと思って投げかけましたが、ふとフジミのキットとの掛け合わせを思いつき、アナロークのベースとなったMiG-21Sのキットが無かったので、外観がほぼ一緒のMiG-21MFをベースに作成しました。

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コメント
マイナー機も好きなんで思わず購入しましたが、フジミのキットとニコイチにしたせいで、日本製のプラモの出来の良さを再確認しましたね〜。プラの質から違いますからね。(foxbase_alpha)
こういう機体は個人的にそそられますね♪ただ地元の模型店には置いていないのと、ストックしてても敷居が高そうで手が出せません(汗)(WINGNINE)
タグ
1/72 試作機 フジミ モデルズビット Tu-144 MiG-21 

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