真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第3章 6話
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第3章 群雄淘汰・天下三分の計編 06話 『 長沙城包囲戦 其の肆 』

 

 

 

 

 

「兄様から内密のお話があるとのことで来てみれば・・・ なんなのですか この仕打ち

 どんな話かと期待し、胸が高まって訪れた事もあって、その落差が激しすぎます はぁ・・・

 

 まんまと釣られてしまった私も私なのですが・・・ 後で兄様達になんと弁明すれば・・・ あぁ〜〜」

 

私を取り囲んでいる者達に、全く見覚えが無い者達ばかりで

気を使う必要もないので、その点では安堵しておりますが・・・

 

よくよく考えれば? こんな戦争の最中に、私だけに兄様から内密のお話があるというのもおかしな話で・・・

 

少し冷静?に考えてみれば、すぐに嘘だと見破れそうなモノなのだけれど

兄様からの内密という事で少々・・・どころか我を忘れる程舞い上がってしまったようです

 

孫呉の鎧を身に纏った者達の伝令だった事もあって、兄様から内密との事もあり

近習の者少数を伴って出てきたのは、当然の配慮といえる行為といえたのだが・・・

それがそもそもの間違いの元であった

 

兄様が待っているという場所まで来てみれば・・・ 20人強ほどの孫呉の鎧を着た者達に囲まれる始末

連れてきた近習の者達が抵抗してくれましたが、相手が揃えた者達の方がより手練だったようで

こちらの近習が一方的に倒されただけでのようでした

 

 

それからは、私1人抗って削ってはみましたが、まだまだ相手の人数はいるわけで・・・

 

 

蓮華は愚痴を零しつつ、これからの展開を思考していたのを、男の言葉で遮られ緊急停止させられる

 

「いや いや ため息をつきたいのはこちら側なんですがねぇ? 

 一応の手練を揃えたんですがねぇ? こんなにお強いとは予想外もいい所 

 

 貴方、本当にあの孫権さんで間違いないのでしょうねぇ?

 もしかして・・・ 江東の虎?とか三英雄の御人?とかという、悪い冗談を言いませんよねぇ?」

 

私を呼び寄せておいてなんて言い草・・・

男の実に失礼極まる言葉遣いに、ちょっとムカッときた蓮華でありました

 

自身の腕前が上がっている事は、思春との日々の調練から、薄々何となく察しがついてはいた

 

それもこれも、兄様から自身の武の頂点が何なのかを、はっきりと教えてもらっていたからである       ※序章 拠点ー蓮華編

だからこそ、今まで無駄がなく兄様の言を信じ、己の武に磨きを掛けてこれた成果だといえた

 

もし、あの時の兄様に助言を得ていない私であったなら・・・ 

未だに姉様の真似をしていた私ならば・・・

 

先程、突然襲ってきた者達に対して、意のままに早々に殺されるか捕まるかしていた事だろう

そう思うとゾッとする蓮華でありました

 

この周囲を取り囲む者達は確かに近習達より強かった 

 

けれど私の訓練相手を長年務めてくれている思春もまた、日々成長を遂げている

そんな思春よりも遅く膂力といい、全てにおいて遠く及びはしない 

 

 

だから私はここまで追い込まれながらも、頑強に抗うことが出来ていたのである

 

 

しかし、いくら減らそうとも多勢に無勢なのは間違いなく、秘密裏のお話と呼ばれたことを知った皆は遠慮することだろう

という事は、味方の援軍もいつ来るのかさえ見通せない状況なのだ

 

私がここから開放されるには、この周囲を囲んでいる人数を減らし、独力で突破せねばならない訳のだが・・・

 

腕前の件で他人から、尊敬する母様や姉様に間違えられたというのは、実はちょっと嬉しかった蓮華である 

だが裏を返せば、私の腕前の認知度は、世間様ではまだまだという事の証左であろう

 

「母様や姉様と間違えられるのは心外です 

 ・・・ですが貴方がお探しの人物が、孫 仲謀ということでしたら、残念ながら私の事に間違いないでしょう」

 

ここで孫仲謀でないと小ズルイ者なら誤魔化す所だが

蓮華にそうした小細工を弄する気などある筈もなく、真っ正直に男に答えていた

 

「ほんと聞いてませんよ 隊長 

 

 ちゃっちゃと攫って来いなんて さらりと言っておいて・・・ この体たらく

 味方が何人やられたと想像しているのやら 聞くのが怖いですね〜 やれやれ」

 

ある程度の人数を減らしてからは、包囲を狭めるだけで、あちらから襲いかかって来てくれなくなったのだ

最悪、私がこのまま捕まらなければ、この危機を回避出来るのかもしれないが・・・

 

こう膠着状態になってしまうと、援軍が期待できなく

人数が1人である私の方が、神経を磨り減らす分、かなり分が悪いといえた

 

兄様や思春から口をすっぱく言われ続け、今思い出した事がある 

焦れて自ら動けば負けである ひたすら防御に徹せよという言葉を・・・

 

「寝ている方なら11名でしょう」

 

「倒された数も正確なことで やれやれだ 

 余裕をもって人数を揃えたというのに、こちらの被害も甚大だとは情けなくて涙も出そうにない

 なので、そろそろ大人しく捕まってもらえませんかねぇ?」

 

交渉するだけ時間の無駄と強く言い切りたい所なのですが

少しでも援軍を期待したいので、語気を弱めたつもりの蓮華であったのだが・・・

 

「なにがなので?ですか 貴方方の都合など知ったことではありません

 すでに何度も嫌ですと貴方にお断りした筈です 聞こえてないのですか?

 

 それにその鎧を着ているという事は、我が家臣達を斬り殺し奪ったという事でしょう?

 何でそんな貴方の言うことを大人しく聞かねばならないのです」

 

これでも蓮華の中では語気を弱めに吐いたものだったらしい・・・

端から見ていたなら、そうツッコミが入りそうな物言いであった

 

「りゃぁーーーーーーーーー」

 

「そんな正論吐かれてもねぇ? こちとら・・・あっ 馬鹿野郎!?」

 

男が呆れて愚痴を続けようとしていた時に、囲んでいた者が痺れを切らし襲い掛かってきたのだった

 

「ぎゃぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー」

 

「あぁ〜あ 言わんこっちゃない」

 

男と話をしていようが、蓮華の視線の焦点は男に合ってはいなかったのである

広い視野を伴いながら、相手の動きを誘い込み、体力を極力温存しつつ始めから油断無く対峙していたのである

 

そう、一刀が蓮華へと教えた武の頂きとは

雪蓮や緋蓮の感によるモノとは違い、自身の動体視力を十分に生かした防衛方法にあったのだ

 

 

蓮華が倒されなければ、負ける事はないと悟らせたのである

 

 

当時の蓮華にとっては、目から鱗の衝撃が身体を突き抜けた

母や姉のように武をもって相手を制し倒すモノ、という常識に囚われ過ぎていたのだ

 

蓮華に母や姉のような勘と武をもって相手を制する能力は、残念ながら蓮華には備わっていなかった

しかし、母や姉にない能力が、蓮華には備わっていた事に一刀が最初に気づいた

 

あの時試し振りした一刀の刀の軌道が、蓮華には全て”見えていた”のだ

 

そう、蓮華には一刀と同じ能力、”五分の見切り”が将来的に出来る可能性があるともいえる

 

だがその当時の蓮華には、絶対的に足りないものが存在していた

それは相手の繰り出す武器の軌道の見極めにあった

 

見切る為には、さまざまな武器の軌道を瞬時に見極める必要があった

様々な武器の軌道をじっくり”見る”ことが、それからの蓮華の訓練方法だった

 

日々の相手は思春が務めたが、時には一流処である一刀や母である緋蓮はもとより、雪蓮や祭も時には付き合った

楓や桜、明命、近頃では霞や高順と、様々な武器の軌道をこれまで多くの時間をかけてじっくりと”見てきた”のである

 

そんな蓮華がいくら相手が手練だろうと、一刀や彼女らに腕前が勝るはずもなく

逆に窮地に立たされていたのは、いつの間にか囲まれていた彼らの方だったのである

 

そんな状況を男はすぐに見切り、蓮華を包囲することで追い込むことにしたのだが

いかんせん中々におちない蓮華に、周囲を囲む男達の方が焦れてしまっていたのだった

 

「今の人で12人めですね」

 

馬鹿な奴だ 額に手をやり表情をしかめる統率する男

 

「・・・なんてこった 大人しく捕まってくれりゃ こんな手荒な事せずに済んだモノを」

 

「フフフ それこそ 意味不明な物言いですね

 これだけ派手に私の兵達を殺しておきながら、手荒でないとはどういう料簡で言っているのですか!」

 

蓮華の勝ち誇ったような物言いが、男の気に障ったのだろう

 

「小五月蝿い女だ いっそ始末してしまうか」

 

先程とは違い表情が険しくなり、一段低いドスの効いた声を蓮華に向けて出した

 

「出来るので? ここへ来た時の半分の人数となってますけど?」

 

ドスの効いたそんな男の声も、蓮華には通じることがないようで、先程と全く変わりが無い

 

「ふんっ 小憎たらしい小娘だな ならばこうするまでの事だ

 おい! 外で眠らせてある孫呉の兵達を1人ずつこちらへ連れて来い!!」

 

手荒な真似はしたくはなかったのが、男の本音であったのか定かではないが

こちらのいう事を聞かないのであれば仕方なるまい

 

蓮華が変らないのならば、無理やり変えるしかないだろう 男はそんな気持ちになっていた

男にとっても、ちまちましている時間と人員の余裕がなかったのである

 

「そっ孫権様 ごっご無事で! うぐっ がぁっ・・・」

 

「五月蝿い お前は黙っていろ」

 

男の前へと連れて来られ押さえ込まれたのは、蓮華の近習の1人だったのだ

全員すでに殺されていたと思っていただけに、蓮華の動揺は大きくなった

 

「・・・彼をどうするつもり?」

 

動揺を悟られないように、声を低めに出し調整してみるものの・・・

嫌な予感と予想しか出来なかった蓮華は、男に聞くだけ聞いてみたのだ

 

「お前がこちらの言うこと聞くまで、こいつを含めて1人づつ目の前で嬲り殺していくだけだ」

 

「私を脅すつもり?」

 

男の言葉は蓮華の予想通りの言葉を口にした

強がってみたものの・・・ 蓮華の胸の内では、これ以上の仲間の死に我慢の限界だと悲鳴をあげていた

 

「この仕事をしくじれば、俺の首がふっとぶからな 手段など選んでおられん 孫権悪く思うなよ?

 こいつには精々、お前の心を壊す為に、苦しんで死んでもらうとするさ」

 

この言葉を男が蓮華へと吐いて捨てる辺り、恐らく本当の事なのだろう

本来、孫呉の王である蓮華は、家臣の命がどうなろうとも、自身の身を最優先としなければならない事は重々承知していた

 

だがこの男達は私を攫うと言っていた 自身の命がすぐに奪われるような事が無いことは重々承知していた

ならば、部下の命を自身の少しの意地の為に、無下に散らせる事などできよう筈もなかったのである

 

「待って!!・・・・・ふぅ その者も含め、捕まえている者達を生かして開放してもらえますか?

 それが私が貴方の言うことを聞く条件です」

 

終に観念した蓮華は、条件を提示すると共に、南海覇王を素早く鞘へと収め、敵対の意思が無いことを示す 

 

「ふむ 孫呉の姫はお人好しだねぇ〜 いいだろう 提案した条件を飲もう 

 最初から大人しくしてくれりゃ こんな真似しなくてもよかったんだがなぁ 

 

 だがこいつらを解放するのは、こちらがここを発つ寸前だ いいな?」

 

統率した男としても、蓮華の捕縛に成功し最低限の仕事を果たした事になる

ドスの効いた声が、先程の調子の良い声色に戻っていたのだった

 

「ええ 彼らの命を救ってくれるのなら、こちらに否はないわ

 貴方の指示に従うわ でも少しでも約束を違えるようなら・・・ 暴れるわよ?」

 

私が提示した条件が、履行されなければ分っているわよね?

蓮華はそう男に釘を刺しておく事も忘れなかった

 

「はぁ〜〜 わかってるよ どんだけ面倒臭いお姫さんなんだよ

 

 こちとら、お前を侮って痛い目を嫌という程みたんだ もう油断する気なんて更々ないさ

 それにしても暴れるって・・・ お前ふんじばっても尚まだ隠し玉でもあるというのか?」

 

「そんな事貴方に言える訳ないでしょう? 先に言ったらそれこそ意味ないじゃない」

 

そんな蓮華の強がりとも取れる言に対して、ハッタリか?とも思えたのだが

男の予想外の事を仕出かした女だ 油断してると男の足元を掬われかねない

 

そんな緊張感に捕われ、男はうなじに手をやり、近くの髪をガシガシと掻き毟りながら答える

 

「あぁ〜あ〜 こんな女の何処がいいんだか あ〜やだやだ

 好みなのは尻だけじゃないか 性格はひん曲がり過ぎてるぜ

 大人しくしてる分には約束は守るさ そこの男をお前の目の前で最後に解放する それでいいだろう?」 

 

「大きなお世話よ! このスケベ! 貴方に好かれるなんて御免被ります!! (私はもう兄様だけのモノなのだから・・・)

 

 ええ それで構わない くれぐれも約束を違えないでよ?

 それとこの南海覇王を開放する彼に渡しておいて」

 

この男の数々の言から、お金にそれほど執着している風には思えなかった事から提案してみたのだった

 

「ほとほと信用のないことで 剣? いいだろう」

 

「あんな事しておいて、信用なんて出来る訳ないでしょ?」

 

男の返答を憎まれ口を叩きつつも、上手くはこびほっと胸を撫で下ろす蓮華であった

蓮華は構えていた南海覇王を鞘へと収め、近習が押さえ込まれている近くへと投げ捨てた

 

蓮華が剣を投げ捨てたのを合図に、男達は蓮華を慣れた手つきと絶妙な力加減で縛り上げる

 

この男達は南海覇王に一顧だに興味を見せなかった 私を攫って一体何が目的なのだろう? 

男へと憎まれ口を叩きながら、その疑問がふと湧いてきた蓮華であった

 

「へぇーへぇー 了解しやした 俺の首が飛ばんように、隊長に詳細な状況報告しておけ

  姫はくれぐれも丁重に扱えよ? 万が一にもムラムラきて襲うなよ 分ったな?」

 

蓮華がゾッとするような事を、最後に平然と付け加える男であった

 

 

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一刀は本陣から出て珊瑚と藍里と合流、2人の部隊を伴い進軍

東門近くで祭・桜・子虎・亞莎率いる部隊と合流していた

 

「作戦通り 祭さん 桜 亞莎は、兵を連れてどんどん長沙城奥へと進み、敵を押し込んでいってくれ」

 

「任せておけい」

「承知したでござる」

「一刀様 承知しました」

 

一騎討ちでも黄忠と互角の戦いを演じた祭と桜はもとより

長沙城東門を制し、孫呉の兵達の士気旺盛、ここまでくれば東門側の不安要素は0に近かった

 

「珊瑚は藍里を伴なったまま、ここ東門の防衛を続けておいてくれ 敵を1人とて通すなよ?

 子虎は俺と共に来い 俺のお守りだ」

 

「了解致しました 隊長」

「はい」

「あ〜い♪ やぁりぃ〜 今回は隊長のお守りだ」

 

一刀に指示を受けた者達は、皆一斉に散っていく

 

「それじゃ 子虎いくぞ 珊瑚、藍里頼んだ」

 

「お任せを」

「一刀様 重々お気をつけくださいませ」

 

藍里に心配するなと、藍里の頬へ手をやりひと撫でし

藍里は心配そうな表情で一刀の手を握って、暫し瞳を閉じた後、一刀の手を別れを惜しみつつ離した

 

「そう心配するな 可愛い顔が台無しだぞ? きっと戻ってくる」

 

心配そうに見送る藍里を励まし、背を向けたままで手を振りつつ、城内へと子虎を伴い消えていく一刀でありました

 

一方の祭や桜と互角の力を示した黄忠ではあったものの・・・

各門が陥落し潜入を許してしまった事で、黄忠に対する兵達への求心力がみるみる低下していた

 

求心力の低下によって、黄忠に従い長沙城防衛を展開する者達、黄忠の言に従わず自身の欲望に任せて行動する者達

という大きく分けて2者に分類することが出来た

 

さらに欲望に任せる者の中でも、強奪しようとする者と命あっての物種と

逃亡を図ろうとする者とに分けられた

 

強奪しようと目論んだ者達にとって、当然の事ながら秩序がなくなり

長沙城にある宝物庫へと、陥落寸前の火事場泥棒をすべく、欲望剥き出しで殺到するという事態を引き起こしていた

 

その様子を母の様子が気になり、城の排水溝より潜入し、たまたま状況を目撃した少女が

メッと欲望渦巻く者達に対して、母のような強き正義感を振り絞って叱りつけたのである

 

だが少女の勇気と想いとは裏腹に、欲望に囚われた者達は、ゆっくりと叱りつけた少女へと視線を向け

あろうことかその少女にまで、欲望の眼差しを容赦なく浴びせ始め襲い掛かったのである

 

少女はあっという間に床石へと押さえつけられ、欲望に囚われた者達の欲望に身を晒してしまうこととなってしまう

 

お母さんっ! 助けてっ!! そう心の中で精一杯叫んだ

その少女の心の声は、喉から大きな声となって、宝物庫の周囲へと響くことはなかった

 

欲望渦巻く者達に首筋を容赦なく舐められた事により

歯はガチガチと鳴り、怖さの為に身体は小刻みに振るえ、少女の身も心も心胆寒からしめた

 

尊敬する立派な母のように、少女はいつの日にかなりたいと願っていた

 

けれど現実は少女の理想の想いとは裏腹に、そう上手く事が運ぶことはなかった

欲望剥き出しの者達のおもちゃであり、今まさに慰み者と成り果てようとしていたのだった

 

「だっだれか・・・助け・・・て・・・」

 

少女の心は尚も激しく抵抗を示し葛藤していた 

しかしその言葉から、母へ助けを求めるモノから誰でもいいからと切羽詰った言葉へと変化していた

 

「誰か助けて? くっくっく そんなお人好しここにはいやしねぇよ」

 

少女を((弄|いじ))ろうとしている者の冷酷であり、少女にとって耐えがたき悲痛な宣告が言い渡される

 

「いっ嫌ぁーーーーーーーーーーー」

 

少女は終に堪り兼ねて、あらん限りの声を発して目を瞑った

 

するとどうだろう 男達が次々と断末魔の叫声と共に

今まで少女を押さ欲望塗れた男の強き力が、突然ふっと無くなったのである

 

少女は助かったの?という安心感と、また襲われるかもしれないの?という不安感で

((綯|な))い交ぜとなった気持ちに襲われ、怖いけれどおそるおそる瞳を開いたのである

 

少女の瞳に映る光景は、思わず視線を背けたくなる程の・・・

床石を赤く染め、驚愕に彩られ男達が惨殺された骸が、所狭しと転がっていたのだった

 

「ひっ・・・」

 

少女はつい声をあげようとするものの・・・ 声はそれ以上出なかった

次は自分が彼らのようになるのだろう そう予想した少女は悲鳴をあげることすら出来なかったのだ

 

・・・というのも、少女に背を向けたまま、血が滴る2本の短い刃物を両の手に持つ男が

こちらへと急に振り向き、少女へと近づいてきたからだ

 

再度緊張感に苛まれる少女であったものの・・・ それはどうやら杞憂だったようで 

 

「ふむ もういないようだな 大丈夫だったかい?」

 

男に笑顔を向けられた少女は、素直に縦へと首を振り頷いた

血塗れた刃物はすでに男の手に無く、次の瞬間には男は少女を抱き抱えあげていたのである

 

私はこの男の人に救ってもらったのだ やっと少女が人心地ついた時に入り口より声がかかる

 

「隊長 どこへ行ったと思われたら、こちらにいましたか お守りも楽じゃないですね

 宝物庫へ行って少女拾ってくるなんて、隊長しか出来ない芸当ですよね

 しっかし派手にやりましたね これ・・・ うわっ 痛ったそぉ〜」

 

「子虎 茶化すのは後だ それよりここは宝物庫のようだ

 よからん者が多いようだ きっちり制圧しておけ」

 

「は〜い♪ それよりその娘・・・ 一体全体どうするので? お持ち帰り?」

 

「あほか そんな事する訳ないだろう? 

 何処から紛れ込んだのか分らないが、落ち着くまでは俺の近くに居た方が安全だろう」

 

「まぁ 隊長に敵う敵さんなんていないでしょうしねぇ〜 

 お〜い こっち宝物庫らしいから何人か連れて来れて警備しておいて」

 

馬鹿なことを子虎と気軽に言い合いつつも、子虎もしっかりと一刀に言われた仕事をこなしているようであった

 

「少し落ち着いたかな? 君の名前を教えてくれないかな?」

 

小首をかしげながら、少女を怖がらせないように、笑顔を交えてそっと語りかけてみる一刀

 

「璃々」

 

一刀に抱きかかえられていた少女は、一刀の肩に指で自身の名前を書いた

 

「そう 璃々ちゃんっていうのか うんうん 実に愛らしい名前だね」

 

そう一刀に笑顔を向けられて、気恥かしさのあまり顔を赤らめ、一刀から視線を外し一刀の肩に顔を俯いて押し黙ってしまった

 

「俺はいろいろと動かないといけなくてね? 璃々ちゃん色々不安だろうけどさ 安心して俺に着いてきてくれないかな?」

 

笑顔を向けられ頭を撫でられた璃々は、安心したのか即こくんと頷き、一刀へと笑顔を見せるのであった

 

 

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宝物庫で璃々を助けるため、欲望に塗れた男達を排除をするべく、東門より侵攻していた一刀と同時刻

次々と悪い報告があがってくる度に、黄忠が束ねる長沙の防衛に就く兵達は、城を放棄する意思を固めていた

 

だがそれには、孫呉が侵攻してきている三方の門のどれかを、突破しなくては外へと出られなかった

 

一歩間違えば完全に包囲されお陀仏という状況、これ以上のミスは許されない背水の陣といえる危機的状況にあった

皆が失敗した時の責任に怯え、意見を躊躇し控える中・・・

 

「こっ黄忠様っ」

 

と1人挙手をし、提案しようとする青年がいたのだ

 

「あっあなたは確か・・・」

 

「はい 食料庫の防備に当たっていた者です」

 

黄忠も防衛の指示を飛ばしたことのある見覚えのある青年でもあった

 

だがその青年が配属していた食料庫の防衛に当たっていた兵達は

青年以外全員死亡、食料全焼失という大失態を犯していた

 

経緯を知っている皆から卑怯者、裏切り者と口々に揶揄される中

黄忠は青年に対して、話しやすいよう優しく声をかけてあげる

 

「今は一刻を争う事態ですが、遠慮なく意見を申しなさい」

 

黄忠に背を押してもらった青年は、躊躇することなく食料庫での明命の言葉を告げたのである

 

「敵方の者が去り際に言っていた言葉なのですが・・・

 ”西門から逃げるといいですよ ここで拾われた命を大事にしてくださいね”                  ※第3章 5話参照

 

青年の命を救ってくれた明命の助言を、青年は黄忠へと進言したのだった

青年の主張に対して、先程より大きな声で周囲の者達から揶揄されることとなった

 

明命としては、冥琳の策を単に実行したにすぎない 

冥琳としては、劉g軍兵士達に手負いの獅子となられては、荊南地方の制圧にも影響が残る為であった

 

ただ明命とて人の子である 誰に事実を伝えるのかは、冥琳より一任されていたのである

すべては明命の胸先三寸で、あの青年に決めただけなのである

 

明命としては、生きていてほしい人を選択し選んだだけにすぎない

だが明命の想いが届いたのであろう 

 

明命の意思をきっちりと黄忠へと、青年を介して届けてくれたようである

青年の言葉を瞳を閉じて聞いていた黄忠は、静かに瞳を開けると・・・

 

「いいでしょう 貴方の言を取り入れ、西門よりすぐさま脱出を図りましょう 皆すぐに用意を始めなさい」

 

瞳を閉じている間、自問自答を繰り返していたに違いなかったからこそ

黄忠はすぐその言葉を皆へ向けて発したのだろう 

 

「黄忠様 お言葉ですがっ! この者の言うこと信用できかねますっ!!」

 

皆が黄忠のように、青年の言葉に素直に信じることなど出来よう筈もなかった

 

「この者を救った敵の呉の者の言です 信用に値するでしょう

 私達を殲滅したいのならば、かの者に助言することなく、各門から攻め入ればいいことです」

 

否定する者達をやさしく諭すように問いかける黄忠

 

「ですが! しかしっ!!」

 

尚も必死に部下は食い下がったが、西門の孫呉の防備が薄いことを

脱出口を探しに偵察に行っていた者達の口から、青年と同様の証言が得られては黙り込むしかしょうがなかった

 

「時間が残されていません 異議ある者あらば他の門を当たりなさい 

 私の意見に賛同を示す者だけで結構 西門へと突撃を敢行し血路を開きます!!」

 

そう皆へ宣言し準備を促しつつ、劉gへと結果を告げに玉座の間を去っていく

 

「そうか わかった 

 黄忠よ 今までよく尽くして皆を励まし、率い戦ってくれた 大儀であった」

 

「劉g様!? 一体なんと!?」

 

劉gの言葉についそう聞き直しててしまう 劉g様はここまで追い込まれたというのに何を言っているか? 

逃げて再起を図るしか道はなかった 劉gの言葉に理解不能に陥ってしまう黄忠であった

 

「黄忠よ 孫呉は皆を救ってくれる代わりに、私を捕まえるということだろう

 その後、私を処刑しようとしているのか、それとも幽閉しようとしているのかまでは分らない

 

 だが我らは孫堅の夫を以前に殺害せしめたのだ 息子である私が許される通りがないのは承知している」

 

戸惑う黄忠に、そう諦めにも似た胸中を、劉gは最後とばかりに吐露し語り聞かせた

 

父・劉表に勝るとも劣らない心遣いを込めて、劉gは黄忠を快く戦場へと送り出した                ※第3章 2話参照

そう、あの時感じた時には判らなかったが、今が同じであると気付いた黄忠であった

 

おそらく劉g様は、あの時点で今日の日が来るのを予期していたのだろう

 

だからこそ、黄忠にこうして最後の時が来るまで悟らせること無く

また自身の心境を一切吐露することなく、”流れのままに身を投じる”決意をされたのであろう

 

黄忠は、そうした劉gの諦めに似た心情を察する事も戦局も覆すにも到らなかった

防衛を一任して戴いた将として不甲斐なく、やりきれない想いが黄忠の胸を深く穿つ

 

「私もご一緒・・・(しますわ)」

 

黄忠の言葉は最後の方には聞き取れず、紡がれることはなかった

だが劉gは、黄忠の言葉を静かに首を横へと振り、気にするなと気を使ってくれていた

 

「これが私の”((運命|さだめ))”であったのだろう 黄忠が気に病むことは一切無い

 さぁ そろそろお行きなさい 貴方にはまだ私ではなく、生きねばならない理由があるのでしょう?」

 

そう劉gに諭された黄忠は、終に堪えきれず落涙し嗚咽を漏らす

 

「はい ・・・ご一緒出来ず申し訳ございません 

 劉g様 ご壮健であらせられますよう、お祈り申し上げておりますわ」

 

「ああ ありがとう 黄忠も達者でな」

 

劉gの言葉を聴いた黄忠は、一礼をすると玉座の間を急いで走り去るのでありました

 

 

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長沙城の3つの門の内、最初に陥落させたのは、東門を率いた祭や桜・子虎・亞莎達ではなく

実は霞、高順が指揮していた北門が最初であった

 

「黄忠がおらんかって暇やったから」

「はぁ〜 これでも兵隊なのですかねぇ?」

「実に楽ちんですわねぇ〜♪」

 

北門を速攻で開門させた時のそれぞれの言葉を拾ってみたのだが・・・

 

口をついては、暇・暇と愚痴をこぼしながらも、相手方から見れば実にえげつない    ※えげつない=いやらしい、あくどいという意

事を平然とやってのけていた

 

それはそうだろう 将である霞と高順、軍師である筈の紅までが、自らが率先して先頭で武器を振い攻略してきたのである

東門で例えたならば、祭や桜が先頭をきって戦っていたようなモノである

 

黄忠が東門で釘付けにされているのに、誰が北門で彼女らの進撃を猛追を止める手立てなどある筈があろうか?

北門は常時破城槌の猛攻に曝されて、実にあっけなく開門させられることになる

 

さすがは神速の張遼、陥陣営、江東の二張と呼ばれる人物達であった

 

本陣から北門へと合流すべく、冥琳が部隊を動かした時には、北門前にはすでに3将の内の誰もいなかったのである

冥琳には、先に突撃した紅からの伝言が、事後承諾で書簡を届けられたのみであった

 

「まぁ こちらは楽でいいのだがな もう少し・・・軍師としての仕事に張り合いと潤いが欲しいものだな」

 

1つ軽くため息をつきながら、紅からの書簡に目を通しつつ、実に贅沢な愚痴を零す冥琳でありました

 

一方、先に突撃していた霞、高順の2人は、まさに暴風雨と表現するに値する攻撃で他を寄せ付けず圧倒していた

触れた者、近づく敵の兵達を根こそぎ斬り倒していた

 

「その御方を殺されては困りますね 霞さん 高順さん 周囲の”汚物処分”をお願いします」

 

2人の後ろを平然と笑顔を浮かべて紅が歩いていく様は、まさに女王様そのモノであった

女王様である紅に、そう頼まれてしまっては嫌とも言えず・・・

 

「暇や! こう〜 魂が燃えるな戦いしたいねん うち!」

「腕がダルくなってきましたねぇ」

 

愚痴や悪態をつきながらも、2人の振るう刀は益々速度を上げ、劉g軍の兵達を次々と押しのけていくのでありました

 

「汚物の処理とは・・・ モノは言い様だな」

 

「あら冥琳 お褒めの言葉はそれくらいでいいわ 任されたこちらの押し込みはほぼ終えたわ ところで一刀くんは?」

 

「はぁ〜 陛下か陛下ばかりだな いい加減陛下離れせんと、いつまで経っても結婚出来んぞ?

 

 先程来た伝令によると、お目当ての陛下なら、子虎と行動を共にしておるようだ 

 先程来た子虎の報告では、城に取り残されていた見知らぬ少女を1人

 宝物庫で助けたそうだ その面倒をみておるらしい

 

 それにしても先程の言葉 ・・・全く褒めておらんのだがな?」

 

「冥琳 よ・け・い・なお世話 いたいけな少女が1人? しかもこの城に? 少し妙ね・・・」

 

「ああ ・・・そうだな さすがに此処からだと少々遠いのでな

 暗殺者とも限らんから、念の為に注意喚起は促しておいたが・・・」

 

「そう なら大丈夫かしら・・・ね?」

 

「私にそう聞かれても答えに窮するわ 

 まだまだ子虎自身に問題もあるが、陛下ご自身がお強いのだ 子虎の目もある 大丈夫とは思いたいものだ」

 

冥琳の言葉の端々から滲み出ていた、色々な状況を想定してはいるが確実ではないと・・・

どれだけ押していようとも、劉表軍に敗北し滅亡しかけた孫呉だからこそ抱く、心配の種といえるのかもしれなかった

 

奇しくも紅や冥琳の抱く不安が、的中することになってしまう楓からの伝令が

冥琳の元へと到着するのは、もう少し後のこととなる

 

 

-5ページ-

 

 

西門を陥落させた楓と穏であったが、北門と東門と同じく城内へと突入かと思いきや

2人はすぐさま門に執着することなく兵を退き、南北の2手に分け城外で配置させていたのである

 

「さてと退却して来たか」

 

楓は何時の間にやら帰ってきて傍にいる穏へと声をかけた

 

「ぐすんっ そのようですねぇ〜」

 

穏の場合、嘘泣きなのか? 本気泣きなのか? 相手が軍師だけに、こちらの機微を見抜きあしらうのが実に上手い

それだけに、楓としてはまともに相手するのが厄介極まりない

 

「おい いい加減に機嫌を直せ 穏」

 

元々楓は祭と性格が似ており、スパッと竹のように割り切った性格である

祭と大きく違う所は、根が正直で真面目さんなのである 

 

なので祭が穏の対処をする時は、いつも交渉面において祭に押し切られ、穏が敗北しいつも貧乏くじを引くこととなる

逆に楓にとって穏との相性は最悪で、最後はこうしてウジウジと困らされ、結果、穏が良い思いをすることが多い

 

前回はおっぱい談義でやり込めはしたが、こうして後で焦らされる結果となってしまっていた

癇癪を起こし放置する訳にもいかない為、ついつい恨み節が混じった言葉を穏へと吐いてしまう楓に対し

 

「うぅぅ〜 他人事だからってぇ〜 それにしてもぉ〜 蓮華様遅いですねぇ〜」

 

楓の事を舐めているのか、途中で話題すら変えてしまうお粗末さをみせるが、懲りた様子が全く無い

まぁ、この度の話題の振りに関してだけ限定すれば、穏の言にも一理あった 

 

・・・というのも、所用が出来たので出てくる 終わればすぐに戻るわ 

楓と穏の2人に対し、蓮華は伝令を通して、そう言い残して出て行ったきり、時が経てども一向に帰ってこないのだ

 

蓮華の性格は皆もご承知の通り、融通が利かないほど至極真面目な性格である

与えられた役目をほっぽり出して、何処かへ遊びに行くという事など天地が引っ繰り返ってもありえない

 

しかも今は、孫呉の今後を左右する重要な戦の最中、しかも蓮華は総大将の1人なのである

そう考えると、益々ありえない事態の話だといえたのである

 

「確かにな おい 蓮華様はどこまで行ったのだ!?」

 

さすがにこれ以上は待てそうにもなかった・・・というのも

西門側の出口に、劉g軍の将兵の姿が、ちらほらと姿が見え始めてきたのだった

 

今の彼らは、孫呉の兵が門外で両脇に控えているのを躊躇し、警戒して外へと出てこようとしないが

いずれ中にいる祭や桜、霞や高順達の部隊により無理やり押し出される格好で

一斉に西門へと殺到し、門外へと飛び出してくるに違いなかった

 

イライラする楓に催促され折れる形で、事情をぼつぼつと語り出す蓮華の近習でありました

 

「陛下との内密とのお話?だとかで・・・ さすがにそこまで・・・着いて行く訳にもいきません」

 

蓮華の近習の1人が、そう言って困惑の表情を見せながら、楓と穏に対して事情を告げたのだった

 

「陛下との!? どういうことだ? 私はそんな話一切聞いていないが? 穏お前はどうだ?」

 

近習の語りだした話に、楓は記憶を辿ってみるものの・・・ 一切記憶になかった 

秘密裏に行動するなら、大抵の場合、両宿将である祭と楓には必ず話が通される筈であったからだ

もしかして自身が忘れているだけとかもありえるか・・・ そう思い穏へと視線を移してみるものの・・・

 

「私も内容は聞いてませんよぉ〜?」

 

楓の視線に対して首を横に振り否定の言葉を述べる

軍師である穏ですら、近習の語る事情について聞いていないと首を横に振った・・・

 

「どういった経緯でお前が見知った情報だ 詳しく話せ」

 

そう真剣な眼差しを宿将である楓に向けられては

例え仮に陛下が秘密裏の事だとて隠し立てしたとしても

もしもの事が起こってからでは、近習達全員の首が飛ぶような責任問題へと発展する恐れすらあった

 

もしそれで何事もなければ、宿将である楓は見知った事を黙って配慮してくれる筈である

 

「ハハッ それでは・・・他言無用に願いします」

 

と伝令が伝えてきた内容と経緯を、近習の者は順を追って詳細を説明し出した

だが近習達が、この詳細を楓達に明かすのが遅すぎた 覆水盆に返らず

この時蓮華はすでに、連れて行った近習の命の保障を条件に、囚われの身になっていたのである

 

「あやしすぎますよぉ〜〜」

 

「蓮華様がここを発ったのは何時頃だ?」

 

楓と穏、この時点で2人の推測は、ほぼ合致していたといって良かった

 

「((一時|いっとき))(=2時間)程前でしょうか」

 

「我らに伝令が来たのが、それからおよそ一刻(=30分)後だからな」

 

「蓮華様には困ったものだ・・・ そんな手にまんまと嵌まってしまわれるとは・・・盲点だった」

 

近習が説明を終える頃には、穏の表情は曇り、楓は眉間に皺を寄せた腕を組み瞳を閉じたまま不動の姿となっていた

 

「それでは・・・・・・」

 

説明を終えた近習の者は、楓と穏の浮かべた表情に戦々恐々となり言葉を失った

 

「まんまと一杯食わされたということだ 

 おそらく蔡瑁の手の者達に蓮華様は拐かされた、と推測するのが妥当だろう」

 

「ですね〜 現状、思春さん、明命ちゃんは兵糧庫を焼いた後、仕上げの為劉gの行方を追っているでしょうし

 隙を突いてくるのなら、この場面でしか無理でしょうしねぇ〜〜

 

 でもぉ〜 瑠璃ちゃんの警戒網を突破出来て、尚且つ蓮華様を連れ去るなんて芸当

 蔡瑁さん側に私達が掴めていない隠し玉がいたなんて事が、驚愕の事実なのですよぉ〜」

 

この2人の恐ろしさは、推測で話しながらも

まさに正鵠を射ていたといっていい事柄を、淡々と話し事を進めようとしていることにあった 

 

「ふぅーーーー そうだな すでに遅いかもしれんが、冥琳へと伝令を送れ

 それとお前は、腕の達者な者数十名を引き連れ、至急詳細を瑠璃と琥珀へと伝えろ

 

 伝え終わったなら、引き続き琥珀達と共に長江封鎖の任へ就け! 怪しい者は1人も逃がすな!とな」

 

「ハッ」

 

2人の推測を聞き、漸く事の重大さを悟った近習の表情は、すっかり血の気が失せ真っ青であった

だが、楓の発破が功を奏したのか 近習は急いで人を選抜し終え、北の方角へと一目散に駆け出していったのだった

 

最後に重要場面が回ってくる西側防衛という文章を覚えておられるだろうか?                   ※第3章 4話参照

その重要な局面が刻一刻と近づいてきていたのである

 

蓮華・楓・穏という防衛に優れ、特化した人物を特別配した理由だった訳なのだが・・・

蓮華抜きでやり抜くしか、仕方の無い厳しい状況へと追いやられてしまったのである

 

「蓮華さま 大丈夫でしょうかぁ〜〜」

 

塞ぎ込み沈んだ声で泣き言をいう穏に対して

 

「穏 蓮華様に関する考察は後だ 考え込んで泣き言を言う暇すらあたしたちにゃないっ!

 そろそろ雪崩をうって出て来るぞ! 挟みこんで退路を誘導するぞ!

 

 食料を焼かれ飢えた狼と化した劉表軍の者共を、何人たりともこのまま、長沙の街へと入れる事罷りならんっ!!

 

 蓮華様の隊は私がこのまま指揮をする! いくぞ! 心してかかれいっ!!」

 

さすが楓様 こういう時だけは頼りになります エロおやじと化しているときには邪魔でしかありませんけど

そんな失礼な思考をしつつ、穏は自身の与えられた役目を果たすべく集中する

 

「楓様のおっしゃられた通り、武陵方面へと誘導しますからぁ〜 いいですねぇ〜〜? 」

 

部下達に悟られないよう、蓮華の分まで含めてきっちりと役目をこなす 

皆を叱咤激励しつつ自身もまた気合を入れなおす穏

 

「「オオォーーーーーーーー」」

 

楓と穏は、長沙城から次々と湧き出してくる劉gの将兵達を、南北から部隊で挟み込みつつ

次々と誘導していく 横道にそれようとする者達に対して、容赦なく槍で突き弓で射掛けた

 

生き残った劉g軍の者達も、ここまできて死んではかなわないと、九死に一生を得た事で無理に抵抗する者が少なく

落ち着ける場所を求めて、武陵方面へと皆必死に落ち延びてゆくのであった

 

 

-6ページ-

 

 

世話になった劉表・劉gの元を去ってまでも、黄忠が生きて守りたかったモノ

全てはひとり娘の璃々の為であった 

 

しかし、いざ西門を脱出し抜けようとした時に、黄忠は驚愕の事実を知らされることとなる

 

璃々が静止するのも聞かず家を飛び出し、黄忠がいた長沙城の方角へと向かったという

もしかしたらお会いになられてませんでしょうか?という書簡内容であった

 

なんで今更・・・ 黄忠は書簡を握り締め両手で顔を覆う

絶望のどん底へと叩き落された そんな気分の黄忠であった

 

部下は長沙城が混乱しており、書簡を渡すのが遅くなったとはいうものの・・・

 

書簡に目を通し終えた黄忠としては、もう陥落寸前の長沙城内に

自身の大切な一人娘である璃々がいるなどと考えたくもなかった

 

もしかしたら思い直して・・・という希望的思考が過りはするものの・・・

 

あの娘ならきっと混乱の中でも長沙城内へと入っている気がする

母としての直感ではあったが、現状一刀に保護されている訳で、あながち馬鹿にできない

 

気を取り直し意を決した黄忠は、部下達の静止を振り切り

璃々を探しに、落城寸前の長沙城内へと単独で引き返していくのであった

 

 

-7ページ-

 

 

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●『真・恋姫†無双 − 真月譚・魏志倭人伝 −』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが

  一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し

  後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為

  未熟であった一刀の補佐にと転属させられる 

 

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

  真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである

  一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為

  仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

 

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-8ページ-

 

【あとがき】

 

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お世話になっております

 

皆様この度のお話いかがでございましたでしょうか?

 

この度のお話は、長沙城包囲戦の最後のクライマックスを飾る部分となる前半を描いております

 

蓮華が攫われた時の模様、璃々ちゃんが孫呉に一時的に保護され加入と

読者の皆様が関心を寄せる事項には、きちんと手をつけたつもりです

 

ほぼ自身の理想通りのストーリーを展開させ、描ききれたかなと思います

 

ただ予想外の動きだったのは北門だけですね 霞と高順が勝手に動くわ動くわ 

しかも勝手に脳内で・・・ そのまま描いたらこんなことに・・・ ホントあのコンビどうにかしておくれ(泣

 

手綱を握る紅さんまで、一緒に巻き込み暴走した為に、冥琳の北門での活躍の場がなくなっちゃいました てへっ(滝汗

 

そんな制作者の意図とは違ったストーリーとなった部分も僅かにございましたけれど・・・

 

話の展開的に、次週はクライマックス部分の後半部分を残すのみで

黄忠が陥落寸前の長沙城へ舞い戻る場面、蓮華を攫った者達と一刀との駆け引きの模様と

この2つを中心とした話をお送りする予定でおります どうぞ お楽しみに!!

 

これからも、皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です

今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ 

 

それでは次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ〜♪

説明
常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

北門・東門・西門を突破した事で、長沙城攻略の第2段階が完了した
長沙城攻略の最終段階である詰めの作業を残すのみとなった

しかし孫呉に対して牙を剥く不穏な影が忍び寄っていた 
この者達の目的と正体がようとして知れない不穏な雰囲気が取り巻く中
長沙城攻略の最終段階へと移行していく一刀達孫呉陣営 今後の展開は如何に!?

それでは心の赴くままに・・・ 作品を心行くまでゆるりとご堪能くださいませ どうぞ!
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コメント
>以後も皆様からのご意見・ご感想・ご批判などなど お気軽にカキコくださいませ またいつもコレクション・ご支援ボタン・ツイートしてくださる皆様方 心よりお礼感謝申し上げます&lt;(_ _)&gt; (雪月)
>naku様 コメント戴きましてありがとうございます&lt;(_ _)&gt; 力なき正義感は自覚ないだけに迷惑なだけでしょう 人としての原動力は欲であり力でしょう 理想と現実という狭間で、社会主義という名の平等も人の欲で押し潰れましたし 平和と混乱で秩序のあり様も違ってくるでしょうからね(雪月)
>禁玉⇒金球様 コメントを戴きましてありがとうございます たしかに軍人としてはご指摘の通りかもしれませんね 敗走途中に熟女に戻ったのです え?それでもダメ? パイパイ揺らしても? ふむふむ 璃々ちゃんをめで・・・ぐふっ(雪月)
いや敗走しましたね、しかしこの黄忠は頂けないというかフザケルなと叫びたい、部隊放棄はいかなる理由や許しがあっても将として最低だ母親として?知らんそんな事、公私混同は認めん熟女の風上にも置けん。やっぱり最高の熟女は孫呉にありて想うもの。(禁玉⇒金球)
>レヴィアタン様 誘拐犯には天罰が・・・下るのかなぁ?(滝汗 たぶん下ると思ってますよ?(汗 絶望は味わいそうですねぇ〜 現時点でどちらがとまでは言えませんけれど(雪月)
>たっつー様 思春さんですか? 恐らく鈴がりぃ〜〜ん りぃ〜〜んと鳴りまくってますね きっと! 火炎放射器デスカ? 霞と高順さん・・・ 2人してファイヤーーーーって叫んでそうで危険デスヨ 近寄っちゃダメです!(ガクブル(雪月)
>バズズ様 蓮華の今後につきましては・・・ 結果は・・・ うん お答えできません(泣 親子丼?美味しいですよね〜(ぁ(雪月)
>観珪様 もう踊り子(璃々ちゃん)には、速攻お手つきしちゃってますよ〜(違 そしてそのまま抱っこしてお持ち帰り中ですね(違 紫苑さん涙目です(雪月)
>天龍焔さん ええ 見事に出番が失われましたヨ(泣 後半・・・現在制作中なのですが、もしかしたら@2週に分けるかもしれません(滝汗(雪月)
>天龍焔さん、観珪様、バズズ様、たっつー様、レヴィアタン様 貴重な感想コメントありがとうございます&lt;(_ _)&gt;(雪月)
ん〜、蓮華の誘拐犯達がどれだけ絶望してくれることやら・・・w続き楽しみにしてます!(レヴィアタン)
蓮華が攫われたとなると・・・ わかっていても焦ってしまう! ん?璃々ちゃん? あー、一刀君って丼は大好物ですからねぇ。深い意味はないですよ?(バズズ)
yesロリータ、noタッチを守れないクズは死んでしかるべき。 一刀くんよくやった。 そして、そのままおっもちかえり〜っ!(神余 雛)
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