真・リリカルなのは 第十一章 機動六課設立編 第百八話 娘の願い
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はやての活躍により、クアットロは倒された

 

彼女が倒れた事により、ヴィヴィオに掛けられていた洗脳が解け始める

 

クアットロはヴィヴィオを操っていたのだ

 

娘に殺される哀れな母親を描く為に

 

そして、それは人間に対する嫉妬から生まれた憎悪であった

 

ブラスターモード2を使い、無理やり力を手に入れている なのは

 

彼女にも限界が訪れていた

 

体中に走る激痛

 

体に莫大な負荷を掛けるブラスターシステムのデメリットが、此処に来て始まったのだ

 

なのは「クッ」

 

あまりの激痛に顔を顰める なのは

 

なのは(痛い………2でこの痛み。3を使ったら不味いね)

 

その激痛は体全体を駆け廻り、なのはを苦しめる

 

しかし、未だにヴィヴィオを取り戻せないでいた

 

聖王の鎧が邪魔なのだ

 

ブラスターモード2を使ってからは、大分有利に戦えているのだが、ダメージを与えられていない為、魔力と体力、そして時間の無駄使いに終わってしまう

 

なのはの相棒であるレイジングハートは、最早勝ち目はないと考えているほどだ

 

残された時間も少ない

 

なのは「ヴィヴィオ…………戻ってきて、ヴィヴィオ」

 

小さな声で呟く なのは

 

体中が痛み、戦える状態では無い

 

ヴィヴィオに語りかけ、少しでも自分の事を思い出してもらおうとする

 

聖王「う”」

 

すると、ヴィヴィオに異変が生じる

 

急に頭を押さえ出したのだ

 

クアットロが倒れた事により、洗脳が強制解除された為である

 

なのは「ヴィヴィオ……………ヴィヴィオ!!」

 

なのははゆっくりとヴィヴィオに近づいて行く

 

一歩踏み出しただけで激痛が走る

 

しかし、痛みに負けている場合では無い

 

自分の想いをぶつけなければ

 

今が最大のチャンス

 

そう思った なのはは、痛みに耐えながら進んで行く

 

なのは「ヴィヴィオ、ママだよ…………ママはここに居るよ!! ヴィヴィオ!!」

 

聖王「う”ぅぅぅ………だ、黙れ………貴様だけは………我が……う”」

 

洗脳が解けかけているが、未だになのはを拒絶する ヴィヴィオ

 

なのは「ヴィヴィオ、帰ろう………パパも待ってる。フェイトママも待ってるよ!!! ヴィヴィオ!!!」

 

大声で叫ぶだけでも痛みが生じる

 

しかし、そんな事はどうでもいい

 

どれだけ痛みが走ろうとも、なのはは叫ぶのを止めない

 

きっとヴィヴィオの方が苦しいに決まっている

 

大人の体に無理やりさせられ、無理やり戦わされたヴィヴィオの方が苦しいに決まっている

 

だから救う

 

ママとして…………母親として、娘を救う

 

なのは「ゴメンね、ヴィヴィオ。苦しかったね、辛かったね。でも大丈夫………もう終りにしよう、こんな悪夢は」

 

聖王「………う”」

 

優しく語りかけて来る声………何故か懐かしく感じる

 

そして、安心できる

 

自分がとても大好きな声

 

自分にとって大切な声

 

そうだ、思い出した

 

自分を守ってくれる存在

 

自分を癒やしてくれる存在

 

自分を愛してくれる存在

 

ヴィヴィオ「マ……マ?」

 

なのは「ヴィヴィオ……………ヴィヴィオ!!!」

 

再び歩みを始める なのは

 

ヴィヴィオ「ママ………ママ!!!」

 

どうやら洗脳が解けた様だ

 

無論、クアットロが倒れた為だ

 

しかし、それだけではないだろう

 

なのはの叫びが、想いが………………ヴィヴィオの心を取り戻したのだ

 

そう、この親子の絆は洗脳などでは断ち切れるはずがなかった

 

なのは「良かった………ヴィヴィオ、一緒に帰ろう」

 

ヴィヴィオの目の前に来る

 

そして…………………ドスッ

 

鈍い音と共に、腹に痛みが生じる

 

何事かと思い、自分の腹を見る なのは

 

なのは「え?」

 

ヴィヴィオの拳が、なのはの腹にめり込んでいた

 

なのは「ヴィヴィオ?」

 

頭が混乱した

 

何故? そう思わずには居られなかった

 

洗脳は解けたはず

 

それなのに何故、再び攻撃してくるのか?

 

ヴィヴィオの顔を見る

 

すると、彼女の顔は青ざめていた

 

それで分かった

 

ヴィヴィオ本人の意思ではないと

 

そして、次は顔を殴られ、吹き飛んでしまう

 

ヴィヴィオ「嫌ぁぁぁぁぁ!!!!!!!! なのはママぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

ヴィヴィオは泣き叫ぶ

 

体が勝手に動いているようだ

 

なのは「クッ そうか…………体に何か細工を」

 

そう、ヴィヴィオの体にはレリックウェポンが埋め込まれているのだ

 

レイジングハート【マスター、ヴィヴィオの体内からロストロギア反応が!!】

 

なのは「…………そうか、そう言う事だったのか」

 

なのははレイジングハートの言葉で、全てを理解した

 

何故スカリエッティがレリックを集めていたのか?

 

なのは「ヴィヴィオに埋め込んだな…………」

 

スカリエッティに対して殺意が芽生えてしまう なのは

 

なのは「いや、落ち付け………………今はヴィヴィオを助ける事が先決だ」

 

スカリエッティに対する憎しみを頭から振り払い、目の前の事に専念する

 

レイジングハート【マスター、最悪な事にヴィヴィオとレリックの適合率が異常に高いです。このままでは完全に一体化し、ヴィヴィオがロストロギアになってしまうかもしれません】

 

なのは「そんなっ!!!」

 

そう、ロストロギアと人間が適合するなど、本来はあり得ないのだ

 

しかし、スカリエッティはその不可能を可能にしたのだ

 

このまま放っておけば、ヴィヴィオがレリックウェポンとなってしまう

 

そうなれば、例えヴィヴィオを救いだしたとしても、管理局がヴィヴィオを危険分子として、処分してしまうかもしれない

 

いや、確実にそうするだろう

 

なのは「そんなことはさせない……………私が救ってみせる」

 

どんな手を使ってでも…………

 

なのは「ヴィヴィオ!!! 必ず救うからね!!!!!」

 

なのははヴィヴィオに語りかける

 

ヴィヴィオ「無理だよ……………私は兵器になっちゃった。もう止まらないよ!!!!」

 

ヴィヴィオは泣きながら、そう言う

 

彼女は完全に諦めているようだ

 

なのは「ヴィヴィオ!!! どうして諦めるの!!!! 私はヴィヴィオに諦める事なんて教えた事はないよ!!! ヴィヴィオ…………あなたは私の娘でしょう? 最後の最後まで諦めちゃダメ!!!!」

 

ヴィヴィオ「無理だよ………………絶対無理だよ!!!!!」

 

再びヴィヴィオは動きだす

 

なのはを潰す為に、管理局を滅ぼす為に

 

なのは「無理じゃない…………無理なんかじゃない!!!」

 

既に限界に達している体に鞭を打ち、ヴィヴィオを止めようとする なのは

 

なのは「諦めたら……………ヴィヴィオは本当に兵器になってしまう。ただの人殺しの道具にされてしまう。本当にそれでいいの? それがヴィヴィオの望んだ事なの!!!」

 

ヴィヴィオ「違うよ………違うよ!!!!」

 

なのはの言葉を強く否定する ヴィヴィオ

 

なのはが求めた答えだった

 

なのは「帰りたいんでしょ? 私と一緒に…………みんなの元へ!!!」

 

ヴィヴィオ「………………帰りたい。帰りたいよぉ ママ」

 

泣きながら答える ヴィヴィオ

 

なのは「言ってごらん、自分の想いを……………ヴィヴィオはどうしてほしいの!!!!」

 

ヴィヴィオ「助けて………止めて。私を………連れて帰ってよぉ ママ」

 

漸く聞けたヴィヴィオの本音

 

兵器のままで居たいはずがない

 

なのは「絶対に助ける!! けど、少しだけ痛いかもしれない………耐えられる? ヴィヴィオ」

 

ヴィヴィオ「うん!! だから…………だからヴィヴィオを助けて! なのはママ!!」

 

心を取り戻した ヴィヴィオ

 

体内のレリックウェポンを破壊し、彼女を救え!!

 

残された時間はもう無い

 

しかし、なのはは不可能を可能にする

 

究極の閃光にて、世界を照らせ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

娘の願いを聞き届けた なのは

 

ヴィヴィオを救い出す事が出来るのだろうか?

 

次回もお楽しみに!!

 

 

 

説明
クアットロの洗脳が解けたヴィヴィオ
しかし………
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 流れは原作 魔法少女リリカルなのはStrikerS 

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