機動戦士ガンダムSEEDDESTINY 運命を切り開く赤と菫の瞳
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「あっちゃあ」

 

赤服の少女━━ただしプラントでは成人、ルナマリア・ホークはこれから新造艦に搭載されるはずだった愛機が、ハンガーを破壊されその瓦礫が降り積もった状態で仰向けに倒れているのを見て、思わず手で顔を覆った。歩哨の兵や整備員達がその瓦礫を撤去している。

 

「急いで、乗り込めるだけで良いから」

 

ルナマリアはそう言ってから隣に同じように倒れているもう1機のMSに向かう。

 

「レイ、一体どうなってるのこれは」

 

同じく赤服を着た金髪の美形の少年、レイ・ザ・バレルに問いただすように言う。

 

「俺にも解らん。だが、あまり良い状況ではないようだ」

 

レイはそう答えた。その時。

 

『そんなに戦争がしたいの?アナタたちはっ!!』

 

MSのスピーカー越しの声が辺りにに響く。ルナマリアとレイは軽く驚いたように音源の方を向いた。新型機2機にやはり新型の1機がビームサーベルを構えて、対峙している。

 

「あの声……マユちゃん?」

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「嘘だろ……ステラの奴、やられちまったのかよ!」

 

新型試作MSのうちの1機、アビスに乗り込んだアウル・ニーダはそのコクピットで目を円くしてそう言った。

 

『直ちに機体を停止させて投降しなさい!今のうちなら、あなた方の生命の安全は保証します!』

 

「けっ、ふざけんなよ!」

 

アビスはビームジャベリンを構え、ガイアに向かって突進してきた。

 

「くっ!」

 

マユはとっさにアンチビームコート・機動防盾を構えさせ、凌ぐ。

穂先を機動防盾で受け止めつつ、ガイアとアビスが絡み合う。

 

(踏み込みが深すぎる、オートバランサーが!)

 

思った以上に沈み込んだガイアに、マユは憔悴する。

 

「(でも、条件はあっちも同じはず!)でやぁっ!」

 

思わず掛け声を発してしまいつつ、アビスを蹴飛ばして間合いを取る。

 

「あっ!」

 

マユは反射的に失敗を感じた。ガイアに蹴飛ばされたアビスはそのまま別のMSハンガーに突っ込んだ。内部にあった停止状態のジンともつれ合う。

 

「お、おい、アウル!」

 

もう1機、カオスに乗り込んだスティングはアウルに援護に入ろうと、飛び出しかけるが、激しい火線がカオスを掠める。保安部隊のディン数機が上空からカオスめがけて射撃していた。

 

「鬱陶しいんだよ、雑魚が!」

 

スティングはカオスの肩部に搭載されるビームポッドを向けると、ビームライフルとあわせてディンの群れに掃射する。

 

『やめなさいよぉっ!』

 

外部スピーカー越しのマユの叫びと共に、ガイアがカオスをシールドタックルで突き飛ばした。

 

「!?」

 

ロックオンアラート、咄嗟に4脚形態に変形させながら前転するように避ける。

 

「こいつ!」

 

アビスのフルバーストが一瞬前までガイア のいた空間を凪ぐ。起き上がり様にガイアを2脚形態に戻す。

 

「この、踏ん張れ!」

 

沈み込もうとする腰をペダルを踏み込み、マニュアル操作で踏ん張らせる。

 

『こちらLHM-BB01。ガイアの搭乗者はどなたですか!?』

 

マユに聞き覚えのある声が聞こえてきた。カオスの射撃がガイアを狙う。4脚形態に転じて前方に突っ込むことで射線を外す。

 

「ぬぅ!?」

 

スティングが声を漏らす。ガイアは背中のグリフォン・ビームブレイドを展開し、左右に揺らしながらカオス、アビスに向かって突っ込んでいく。

 

「この!」

 

「こいつ!」

 

ガイアとカオスが交錯する。カオスは射撃を直前で諦めてガイアをかわす。マユはガイアを振り返らせながら2脚形態に戻し、2機と対峙させた。

 

「こちらガイア、搭乗者はアーモリー軍管区MS教練隊マユ・アスカです」

 

メインディスプレィ越しに2機を睨みながら、マユは『ミネルバ』からの通信に答える 。

 

『マユ!?マユが乗ってるのか!?』

 

無線の向こうで、マユの実兄とは別のもう 一人の兄━━イチカ・オリムラが思わず砕 けた言葉で驚愕の声を出していた。だがマユはそれどころではない。スティングは取り回しの悪いビームライフルを諦めるとガイアと同型のヴァジュラ・ビームサーベルで斬りかかって来た。マユは無理に回避せず、機動防盾で受け止める。刀身ビームとアンチビームコートの間で激しい火花が散る。それを受け止めつつ、マユは自ら間合いを詰めてきたカオスに天頂方向から斬撃を入れた。カオスは遮二無二振り払って間合いを取り、斬撃から逃れる。

 

「あぁん!」

 

マユは不満げな声を上げる。オートバランサーの設定が出来ていれば逃さなかった。

 

「でもそれなら、奪った機体でどうしてここまで出来るの!?」

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「一体、何がどうなっているんだ!」

 

オーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハはデュランダル議長との非公式会談を申し入れ、その最中にこの事件に巻き込まれた。プラント側のSP、それに護衛の随員と共に避難中だったが、着弾の爆風で押し返され、はぐれてしまった。

振り返れば、3機のMSが取っ組み合いを続けている。

 

「ああ、あぁぁ……」

 

ツインアイを持つ3機のMSの戦いに、カガリはデジャヴを覚えると言葉にならない声を漏らしながら、一瞬、呆然と立ち尽くしてしまった。

 

「カガリ!」

 

直後、1人のサングラスをかけた若い男性が背後からカガリを庇うように抱き寄せる。

 

「死にたいのか!?」

 

オーブから同行している随員、アレックス・ディノはカガリを叱責するように言った。

 

「す、すまない」

 

カガリは顔を僅かに赤らめつつ、申し訳なさそうに言った。

 

「いや、はぐれてしまったこっちも悪い。すまん」

 

アレックスは言いつつ、カガリを庇うようにしながら、周囲を見渡した。 流れ弾や瓦礫が断続的に降り注ぎ、生身の人間が無事に歩いていけるような状況ではない。しかし、そのうちに視界に比較的無傷な状態で横たわっている、緑一色のMSが目に入った。確かザクと言われていた機体だ。

 

「あれだ!」

 

アレックスはカガリを抱えたまま、そのMSに向かって駆け出した。胸部に向かって飛び乗る。コクピットハッチのドアロックはかかっていなかった。

 

「ど、どうする気だ?」

 

問いただしてくるカガリをコクピットのシートの脇に押込めると、アレックス自らはそのシートに納まる。イグ ニッションスイッチのキーは差したままになっていた。起動スイッチを入れる。

アレックスはOSの起動画面を見る。表示された形式号はZGMF-1000ザク。

計器類のバックライトが点灯し、メインディスプレィにメインカメラの画像が出た。

 

「こんなところで、君を喪うわけには行かないんだ!」

 

アレックスは言い、ザクを立ち上がらせた。

 

 

 

マユがガイアを駆って奮闘しているその頃、港でも動きがあった。

停泊中のグレーの戦艦は、これまでのザフト艦とは一線を画するデザインであり、どちらかというと宇宙艦というより水上艦に近いフォルムを持っていた。艦首部分から左右に向けて大きく翼が張り出し、上から見るとまるで引き絞った弓矢のようだ。

 

ザフト軍艦『ミネルバ』

 

様々な技術を盛り込んで完成した、ザフト軍期待の最新鋭戦艦である。

 

『インパルス、ゲルググ発進スタンバイ。インパルスのパイロットはコアスプレンダーへ』

 

そのミネルバの艦内に、艦載機発進を告げるオペレーターの声が響いてくる。

謎の敵による襲撃を受け、ミネルバにも艦載機による迎撃が命じられていた。

とは言え、現在稼働可能な艦載機動兵器は二機のみ。他はまだ搬入途中であり、最悪なことにそのうちの二機が敵に奪われ、その二機と共に搬入途中だった一機が交戦していた。

とは言え、議長からの直接のオーダーである以上受けないわけにはいかないし、現状を放っておく事も出来なかった。

ミネルバの三基あるカタパルトに灯が入り、その内、中央のメインカタパルトで小型の戦闘機が発進準備を整えている。

はっきり言って、その姿は拍子抜けするほど貧弱である、モビルスーツとは比べるもないし、同じ戦闘機でも地球軍のスカイグラスパー等と比べても頼りないことこの上ない。

右のカタパルトで発進準備を整えているゲルググ━━ZGMFー14 ゲルググジェネラルと呼ばれるミューミレニアムシリーズの一つとして存在する機体の方がセカンドステージと言われた方がまだ頷けた。

しかしこれがザフトの新兵器である。多少の語弊はあるが、そう言って間違いではない。そして、この戦闘機の真価はそれ単体で測れるものではないほどに大きかった。

 

『モジュールはソードを選択。シルエットハンガー2号を解放します。シルエットフライヤー、射出スタンバイ』

 

コアスプレンダーと呼ばれる戦闘機のコクピットに座しているパイロット、シン・アスカは状況に戸惑いつつも、怒りを感じていた。

つい二年ほど前に戦争が終わったばかりだというのに、その記憶も薄れないうちにこの事態。

正直、夢なら覚めて欲しいとさえ思った。

しかし、現実に戦火が上がってしまっている以上、現状を嘆き、逃避しても仕方がなかった。

 

『ハッチ開放、射出システムのエンゲージを確認。カタパルト推力正常。進路クリアー、コアスプレンダー発進、どうぞ!』

 

シンは左手のスロットルを全開した。同時にカタパルトによる加速度で体をシートへ押しつける。一瞬のちには全方位が開け、シンは僅かに目を細めた。機体を傾けて旋回すると、何十棟もの((格納庫|ハンガー))が無惨に潰されている。まさかこれほどの被害を受けているとは思いもしなかった。あそこにいるはずの同僚の顔がよぎり、シンの頭は怒りで沸騰する。

ミネルバのカタパルトが、コアスプレンダーに続いて、三個のユニットとゲルググを射出する。しかしそのユニットたちは戦闘機の形状をしていない。

その間にもシンの目は破壊された工廠の上を辿り、間もなく目標物を捉えた。

モスグリーンの機体、ZGMFーX24SカオスとネイビーブルーのZGMFーX31Sアビスの二機と交戦している黒のZGMFーX88Sガイアの姿があった。2対1で戦うという悪い状況にも関わらず、奮闘するガイアを見て乗り込んだパイロットは相当の実力の持ち主なのだろうと推測する。

そこで、遅れてミネルバから射出されたユニットがコアスプレンダーに追い付く。

シンはそれらと相対速度を合わせ、この機体特有のシステムを起動させる。コアスプレンダーの機首が久留里と回転し、翼端と共に機体下部に折り畳まれる。同一軸上に並んだユニットにビーコンが発せられ、シンはスロットルを絞った。後方のユニットに変形したコアスプレンダーが吸い込まれるように接近し、接触した。━━いや、双方のジョイントが噛み合い、元々機体の一部であるかのように((接合|ドッキング))したのだ。機体は次に加速し、前方のユニットとも接合する。後方のユニット下部がスライドして両足になり、前方ユニット突端から四本角が生えた頭部があらわれた。最後に、シルエットフライヤーと呼ばれる無人機が運んできたユニットを((分離|パージ))し、それが背面に装着される。

そう、シンの操るの機体はただの戦闘機ではなかった。モビルスーツのパーツの一つだったのだ。

合体した途端、鉄灰色の機体はベールを剥ぐように色付く。下半身と腕部は白く、肩や胸部は赤い。通電し、((位相転移|フェイズシフト))システムがオンになったのだ。

シンはモビルスーツの背面に背負った長大な二本の剣を抜き放ちながら、地上へ降り立った。

焼け焦げた大地を踏みしめて立った機体は、燃え立つような赤と純白に輝く。

 

ZGMFーX56Sインパルス━━それがこの機体の名だった。シンは一振りが刃渡り十数メートルにも及ぶレーザー対艦刀、MMIー710エクスカリバーを((柄の部分で結合|アンビテクストラス・フォーム))させ、大きく頭上で振りかぶる。

 

「何で、こんなこと……」

 

カオスとアビス。共に同系統の機体を前に、シンは憎しみを込めて叫ぶ。

 

「また戦争がしたいのか!?あんたたちはっ!」

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『シン、イチカ!命令は捕獲だぞ!』

 

突如スピーカーから飛び込んできた声に、イチカは眉を顰めた。

声の主はミネルバの副長、アーサー・トラインだ。

 

(無茶を言ってくれる)

 

イチカは内心で副長に毒づきながら、対峙するカオスを見た。

機体の性能は((ゲルググ|こちら))がやや劣り、パイロットの腕は互角と見て間違いない。

数の勢力で言えばこちらが有利だが、ガイアのパイロット、マユは実戦経験がまだ無い為、こっちが来るまで奮闘はしてたものの、到着した頃には押され気味だったことからあまり無理は出来ない。

 

はっきり言って、分が悪かった。

それに捕獲するという事は、戦闘能力だけを奪うと言うことだ。二年前のフリーダムならともかく、第二次ヤキン・ドゥーエで足りない人員のために無理やり戦場に投げ出された過去を持つ自分たちでは、こんな状況でそんな器用な事が出来るほどの技量は高くないというのに……

 

『わかっているんだろうな!あれは我が軍の━━』

 

なおも聞こえてくる声に、イチカは荒々しく怒鳴り返した。

 

「わかってますよ!でも、善処はしても保証はしませんからね!エロゲーム脳副長!」

 

一方的に言い返し、ドサクサ紛れに秘密も暴露しながらモニターを見れば、カオスがシールドを掲げて斬り込んでくる。

それを後退しながら避けると、右手に持ち替えたビームナギナタを斬り上げ、カオスの振り下ろしたビームサーベルを受け止める。ビーム刃同士が干渉し、激しく火花を散らした。

 

そう、出来るだけ努力はする。

だが壊さないよう手加減させてくれるほど、敵は優しくなさそうだった。

 

 

 

「エロゲーム脳って……」

 

一方、ミネルバブリッジではアーサーがメイリンを初めとするブリッジク ルーに白い目で見られていた。白服の女性、艦長のタリア・グラディスが眉間にしわを寄せて頭を抱えた。

 

『本気で鹵獲したいのなら、もう少しまともな応援をお願いします。ジンやディンじゃ足手まといです!』

 

「い、いや……しかし」

 

『それとガイアの収納を!実戦経験のないパイロットでは危険です!』

 

アーサーが、答えるべき方策を見つけられずに戸惑っていると

 

「失礼するよ」

 

ブリッジ後方の出入り口でリニアモーター式の自動ドアが開き、黒い長髪の痩躯の男性が入ってきた。

 

「ぎ、議長」

 

アーサーは素っ頓狂な声を上げる。

 

「議長!」

 

タリアも驚いて振り返り、立ち上がりかけた。プラント評議会議長ギルバート・デュランダルは立ち上がって敬礼しようとするブリッジクルーを手で制してから、

 

「状況はどうなっているかね、タリア」

 

と、険しい表情で訊ねた。

 

 

 

「はあっ!」

 

ビームナギナタを器用にくるくると回転させながら、ゲルググはカオスに斬り掛かる。それを避けたカオスは返り討ち撃の形でビームサーベルを振り下ろす。

しかしビームナギナタのもう一つの刃がその攻撃を防ぐ。

このビームナギナタの特徴は一般的なビームサーベルと違って両方からビームを放出できること、それとリーチの長さにあった。アビスのビームランスの長さにも匹敵するそのナギナタは、扱いこそ難易度が高くとも使いこなせれば強力な武器となる。

まるで舞を踊るかのような華麗な剣捌きがカオスの装甲を徐々に溶かしていく。イチカの、というよりもザフトの目的はあくまで奪取された二機を取り返す事で、破壊ではない。

 

(これだから鹵獲は嫌なんだよ、破壊してくれって言われた方がよっぽど楽なのに……!)

 

心の中でそう愚痴るが、そんな事をしても意味はない。仕方無くイチカはナギナタで武器や間接を狙いながらカオスに攻撃を仕掛ける。

ゲルググ自体の性能はザクより高いとはいえ、ワンオフ機であるセカンドステーズにはどうしても一歩及ばない。

その差を埋めているのは、パイロットの腕だ。

確かにカオスやアビスのパイロットはどう見てもコーディネイターの中でもダントツクラスだ。赤服を着てても可笑しく無いどころか、それ以外は有り得ないほどにだ。しかし、イチカ・オリムラという少年も負けてはいない。

彼はオーブで育ったナチュラルだが、その潜在能力はコーディネイターのそれすらも凌駕していた。それは、一種の『才能』と血の滲むような『努力』の結果とも言えた。

そして二年前の第二次ヤキン・ドゥーエにて、彼は中破され、逃げることが困難となっていた多くの同士を守るために一人、片腕を失い、ビームクローのみを残したゲイツでダガーの大部隊に挑んだ。その数、二十五機。

彼はそれを見事に全機撃墜して退けたのだ。片腕で、しかもたった一人でだ。

国防委員会はそんな実績を残した彼をアカデミー卒業と同時にFAITHに任命したのだ。

 

カオスの背部に背負われていたEQFUー5X機動兵装ポッドが機体から離れ、ゲルググの背後を二本のビームが狙った。

 

「来た!」

 

カオスを突き飛ばしたゲルググはそれを避けたりはせずに眼前にシールドを構え、受け止めた。しかしただ受け止めただけではない、ビームがシールドにぶつかる直後にシールドは中央から割れてビームはそこに吸収されていた。

エネルギーの残量を見ると、さっきと比べて残量は二割ほど増加していた。

イチカのゲルググジェネラルにのみ装備されている特殊シールド、その名もアブゾーブシールド。これはシールドの中心を展開し、内部のビーム吸収装置をさらけだすことでビームを吸収し、それを自身のエネルギーに変換するという、これまでの対ビームコーティングシールドとは別のビーム対策シールドである。しかし、これには実弾や実体剣には酷くもろいという弱点があり、また吸収出来る量以上のエネルギーを一気に吸収してしまうと暴発してしまうという欠点もあった。そのため、ザフト内ではまだ正式採用されておらず、このゲルググにのみ試作型として装備されていたのであった。

 

エネルギーを回復できたゲルググは腰に仕舞っていたルプスビームライフルを構えると兵装ポッドに狙いを定める。が、兵装ポッドは素早い上に的が小さく、掠ることもせずカオスの一部となる。こういうとき、自分の射撃能力の無さが恨めしい所だ。

兵装ポッドを付け終えたカオスの高エネルギービームライフルからビームが迸る。それもアブゾーブシールドで防ぎつつエネルギーを補給する。しかし、今回その判断は悪手だった。

ビームライフルのエネルギーを吸収したゲルググにカオスはビームサーベルを構えて一直線に斬り掛かる。振り下ろされたビームサーベルはアブゾーブシールドの吸収装置を破壊し、誘爆させる。装置がビームサーベルのエネルギー量に耐えきれなかったのだ。

爆発の煙から抜け出したゲルググはその手にビームナギナタを再び握り締め、お返しにとばかりにカオスの腕に斬り込むものの、カオスはそれをビームサーベルで受け止める。

 

手加減は、やはりさせてくれなさそうだ。

 

心の中でイチカは諦めがちに溜め息を吐いた。

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コロニーの底面で構築される地表から距離をとり、人工重力の影響が低くなったところでアビスはコロニーの壁面、その1点と向かい合う。

アビスのフルバーストが、コロニーの壁面に向かって打ち込まれた。しかし、それは中の環境を守る為の強靭な構造材だ。軍事的な装甲を考慮したものではないとは言え、MSの射撃ただ1度で穴が開くような代物ではない。だがアビスは2度、3度と、一点に狙いを絞って何度も射撃を浴びせる。壁面はその熱量で赤熱し始めた。

 

『やめろぉっ!!』

 

追ってきたインパルスがアビスに向かって突進する。

 

「くっ、アウル、急げ!」

 

良いつつも、カオスに乗るスティングはインパルスの行く手を遮ろうと躍り出る。だが、そのカオスには白いゲルググジェネラルのドロップキックが 突き刺さった。

 

「お前の相手は俺だ!!」

 

適当な間合いが開いたところで、イチカはビームナギナタを構えさせる。

そうしてるうちにインパルスのタックルがアビスを突き飛ばした。

 

「ちくしょー、いい加減にしやがれ!」

 

頭に血が上ったような台詞を発しつつ、アウルはアビスにビームランスを構えさせる。

 

「待て、アウル。俺が抑える。お前は早く穴を開けてやれ。でないとネオに叱られるぞ」

 

「ちっ」

 

スティングの言葉に、アウルは忌々しそうに舌打ちをする。インパルスのコクピットに後方からのロックオンアラートが響く。

 

「くっ!?」

 

後方から、カオスのドラグーン・ビームポッドの射撃がインパルスを掠める。そのカオス本体はイチカのゲルググと絡み合っての格闘戦の最中だった。若干イチカが押してはいる が……

 

「テロリストが、どうしてここまでのことを!」

 

シンはバーニアを吹かし、高速で一度ビームポッドを振り切ってるとコロニーの壁面を蹴る。エクスカリバーを構え、逆にビームポッドめがけて一気に迫る。ビームポッドは散開し、インパルスのエクスカリバーから逃れる。しかしシンはそのままの勢いで、イチカともつれ合っているカオス本体に迫る。

 

「このぉっ!!」

 

両手を組んだ状態で振り上げ、カオスの頭部めがけて振り下ろした。

 

「ぐぉっ!?」

 

スティングは、突然相対的上方から受けた激しい衝撃に呻き声をもらした。カオスのメインカメラの画像が乱れる。インパルスはゲルググとほぼ同高度に並び、カオスはそこからMS2機分ほど高度を落とした。

だが……その間もアビスによって撃ち込まれたフルバーストにより、ついにコロニー外壁の一点が崩れ、直径20mばかりの穴が穿たれた。外へ向かって空気が流れ出していく。

 

「しまった!」

 

シンはその穴を見上げ、険しい表情で声を上げる。コロニー全体からすれば軟式飛行船サイズの紙風船に針で穴を開けたような程度で直ちに中の環境がどうなるというほどのものではない。だが、その至近にいるものは別だ。漏れ出す空気は、外へ向かっての強烈な吸引力になり、周囲の物体を手当たり次第 に吸い出そうとする。MSの推力程度ではこれに抗うことは出来ない。猛烈な気流の中、カオスは2機の間を縫って、アビスと共 に破口から外へ飛び出した。

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

少し遅れて、イチカの悲鳴と共に、インパルスとゲルググも破口から外へと吸い出されてしまった。

 

「あーっ!?あいつら、勝手に!!」

 

インパルスとの識別シグナルが、アーモリーワンの外に飛び出していったのを見て、ミネルバのブリッジでは、アーサーがそう叫んだ。2人が独断専行で深追いしたと考えたのだ。

 

「インパルスのデュートリオン電送システム、リンク断。稼働時間残り300です」

 

オペレーター席のメイリンが、そう声を上げる。

 

「ミネルバ、発進シークェンス開始します!」

 

タリアが毅然とした言葉でそう言った。

 

「し、しかし艦長」

 

アーサーはタリアを振り返り、困惑気に言う。

 

「2人を見捨てるわけにも、強奪犯を逃がすわけにも行かないわ」

 

タリアはアーサーにそう言ってから、艦長席を回して振り返り、

 

「議長は退艦を」

 

と、指揮官席に座るデュランダルに向かって、そう言った。

 

「タリア、とても報告を待っていられる状況では ないよ」

 

デュランダルは険しい表情でそう言った。

 

「私も行く。リスクは承知している」

 

デュランダルは強い意志を感じさせる表情と口調で、そう言った。

 

「ドックのコントロールシステムオンライン、ミネルバ、発進シークェンスを開始します!」

 

メイリンが宣言する。ドック内に警告灯が点灯し、作業員が退避し始めた。

 

 

 

カオス、アビスの射撃やらインパルスやゲルググとの格闘戦の流れ弾やらで、無残な姿になった工廠地区をアレックスの操縦するザクが歩いてい く。アレックスはちらりと視線を脇へやって、視界に入ったカガリの姿に、ギョッとした。

 

「大丈夫か、カガリ」

 

「ああ……たいしたことはない」

 

カガリはそう言った。額が綺麗に割れて、一見出血が酷いように見えたが、深手といえる傷はなかった。

 

「くそっ、これと言うのもザフトがあんな新兵器を作るから……」

 

カガリは、憎々しそうに歯を食いしばり、そう言った。だが、アレックスにとって、それは心穏やかではない発言だった。

表情にそれを出さないようにしながらザクを進める。

司令部施設か整備用ハンガーのある場所に向かい、カガリの手当てを頼もうとしているのだが工廠地区は大混乱で、とてもそれどころの状況で はない。

 

『工廠施設は整備能力を喪失している!稼動するMSはミネルバへ向かえ!』

 

ミネルバ。

デュランダル政権下のZAFT軍が建造し、翌日に就役式を向かえるはずだった最新鋭大形戦闘艦。ザフトの軍拡に、端的に言うならイチャモンを付 けに来たカガリにとってはあまり快くない存在だろうが、仕方がない。

アレックスはミネルバが就役式を向かえる予定だったドックの方へザクを向けさせた。

 

「これで最後だ!ハッチ閉じるぞ!!」

 

自身の発進シークェンスに移り、それまで解放されていたミネルバの着艦デッキのハッチが閉ざされる。最後に、1機のザクが滑り込むように、そこに降り立った。

 

「あの機体は!?」

 

緑の制服を着た、スレンダーな体つき、東洋人系の肉体的特長に、青い髪をショートにした少女が、そのザクを指差して、周囲の整備員達に聞こえるように声を上げた。

 

「!!」

 

緑服の女性パイロット、アリサ・フロリアは、そのザクから出てきたのが私服姿の人間と見るや、腰元のホルスターからオートマチックの拳銃を抜き、コクピットから床に降り立った男女の2人連れに銃口を向ける。同時に整備員の何人かがアサルトライフルを構えて、アリサに続くように、2人を取り囲ん だ。

 

「抵抗しないで。指示に従えば命の安全は保障します」

 

アリサは片手で銃を構えたまま、そう言った。そもそもこの事件はテロリストが新型MSを強奪して起したものだという。正規のザフトの制服を着ていない人間はそのテロリストの仲間の可能性もある。

 

「待て!」

 

男の方は、手でアリサを制するように声を上げた。

 

「抵抗の意志はない。こちらは、オーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハ」

 

アレックスは、寄り添っていたカガリを手で差し、そう紹介してから、

 

「自分は、随員のアレックス・ディノだ。デュランダル議長との会談の為訪れていたが、この戦闘に巻き込まれ、避難の為に1機拝借させていただいた」

 

と、自らも名乗り、事情を説明した。

 

「オーブの……代表?」

 

アリサは怪訝そうに眉間に皺を寄せ、困惑気に言った後、軽くため息をついてから銃をおろした。そして手で他のライフルを構えた整備員にも、それを指示する。

 

「自分は本艦所属のMSパイロット、アリサ・フロリアです。艦内ではザフトの指示に従っていただ きます。よろしいですね?」

 

険しい表情で、改めてアレックスとカガリの2人を見ると、アリサは毅然とした口調でそう言った。

 

「ああ、だがご覧の通りアスハ代表は負傷しておられる。治療をお願いしたいのだが」

 

アレックスは幾分口調を穏やかにして、頼み込む。

 

「解りました。ただしその前に、武器を預からせてもらいます。いいですね」

 

アリサはそういい、銃口は下ろしつつも銃に手をかけたまま、アレックスに近づいた。

 

「解った」

 

アレックスは言い、携行していた拳銃をアリサに手渡した。

 

「それでは医務室にご案内いたします。こちらへ」

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特務艦『ガーティ・ルー』の指揮官、ネオ・ロアノークはガンバレルストライカーを背負ったモビルスーツ、GAT-04X ウィンダムを駆り、アーモリーワンを目指した。

一応、潜入させた((別働隊|れんちゅう))の成否を確認するためだ。ネオは部下たちの能力を正しく評価していたので、彼らが失敗したとは考えなかった。何か(不測の事態|イレギュラー))があったと思った方がいい。

アーモリーワンを目視できる距離にまで来ると丁度プラントの一角からビームが放たれた。外壁に穿たれた穴からモスグリーンとネイビーブルーの機体が飛び出した。

連中だろう。遅れはしたもののネオの期待に応えて任務はこなしたようだ。

それにしても随分遅くなったものだ、それに三機目の黒い機体はどうしたのだろうか?と見るうちに二機のモビルスーツががいへきに開いた穴から姿を現す。一瞬、ガイアかと思っていたがその機体は白と赤のガイアとは全く別の機体だった。

 

━━四機目の新型か……!

ネオは連中が遅れた理由を悟り、自嘲する。

 

「なるほどね。これは確かに、俺のミスかな?」

 

その手はキーボードを叩いている。ガーティ・ルーへの通信文だ。Nジャマーによって無線の使用の制限のある戦場においては、現在の所のレーザー通信がもっとも信頼性の高い通信方だった。

ほぼ同時に、ウィンダムにカオスからの通信が入る。通信用ディスプレイにスティングの顔が映った。

 

『ネオ、すみません』

 

「ステラは失敗したのか」

 

ネオは仮面をつけた顔で、淡々と問いかける。 

 

『はい……』

 

哀しげな表情で、スティングはそう言った。

 

「ならば……仇ぐらいはとってやらんとな!」

 

ネオはそう言うと、ウィンダムの背後のガンバレルを切り離した。

 

「MS隊、白い奴を引き離せ。新型は俺がやる!」

 

 

 

インパルスのコクピットに複数のロックオンア ラートが鳴り響く。

 

「なんだ!?」

 

同時にロックオンされた、だがその相手の姿が見えない。いや、見えた。

 

「ドラグーンか!?」

 

困惑したシンは言う。踊らされるインパルス。だが、それすらもまだ本気で狙ってはいなかった。

 

「その機体、悪いが我々が頂いていく!」

 

ネオは言い、ガンバレルに牽制させながら、ウィンダムでインパルスに接近する。

だが、その時。

飛び交うガンバレルを、的確に狙ってビームライフルの光芒が奔った。命中こそしなかったものの、ガンバレルは動きを止められ、一旦母機に集束する。

 

『待たせたな、シン』

 

インパルスの通信ディスプレィに、金髪の美形パイロットが映し出された。

 

「レイ!」

 

シンの表情が明るくなる。インパルスの傍らに、灰白色のザクファントムが立っていた。

一方、イチカは、

 

「こいつら……この機体!?」

 

カオスとアビスを追っていたが、別のMSの反応があったかと思うと、イチカのゲルググに襲い掛かってきた。それは低反射剤塗料で黒く塗られているものの、格闘戦に持ち込めば、そのシルエットを確認することが出来た。識別表のデータを信じるなら、それはGAT-02L2 ダガーL。すなわち、

 

「だとしたら、こいつらは連合か!?」

 

イチカははビームナギナタでダガーLをいなしながら、怒鳴るように呟いた。

 

「母艦がいるのか?」

 

メインカメラ越しに前方を見て、シンは呟いた。アビスとカオスが離れていく。

 

『シン、行け!』

 

射撃でけん制しながら、レイがそう声をかけてくる。

 

「ああっ」

 

アビスとカオスを追って、スラスターを吹かす。だが、そのインパルスの行く手に連合の新型機、ウィンダムが立ちふさがるように割り込んできた。

 

「おっと、そうはさせんっ」

 

ガンバレルを切り離し、インパルスを狙う。

全包囲攻撃、だがその唯一の死角 は……

 

「そこだぁぁぁっ」

 

シンはガンバレルがその射点を占めるより早く、インパルスをウィンダムめがけて突進させていた。

 

「シン、思い切りすぎだ!」

 

レイは軽く驚き、怒鳴り気味に言った。懐に飛び込めばガンバレルの射撃は来ない。だが急機動の直後でガイアにも攻撃手段がない。レイはそう考えた。だが、インパルスは胴を捻らせ、ソードシルエットのエクスカリバーを引き抜き、ウィンダムの胴に向かって押し付ける。

 

「くっ!?」

 

間一髪、インパルスの一撃はウィンダムのビームコーティングシールドに遮られる。 

 

「!?」

 

エクスカリバーでの攻撃を凌がれたシンが、間髪いれずビームサーベルを抜こうとした時、ウィンダムは腰元に装備されているスティレット・ロケットハンドグレネードを投げつけてきた。反射的にインパルスに回避をさせる。

 

「うわっ」

 

装甲を貫通することこそなかったものの、表面に突き刺さった状態で炸裂し、大きくインパルスを揺さぶった。ガンバレルの有効射程に収める為、インパルスの動きが止まった隙にネオはウィンダムをインパルスから離し、間合いを取る。だが、その次の瞬間。

 

「!?」

 

自らの後方で、閃光が走った。

 

 

 

「ネットワークリンク確認、全システム異常無し。気密正常、各推進器正常」

 

ブリッジにオペレーターのメイリンの声が響く。アーモリーワンのドックから宇宙空間へと出たミネルバは、インパルスとイチカ機、レイ機のシグナルを感知するとその宙域へと急行する。

 

「前方、3機が複数の不明MSと戦闘中……その先に艦がいます、大型艦!」メイリンと背中合わせに座る男性オペレーターが、叫ぶように告げる。

 

「それが母艦ってわけね……」

 

歯噛みしたようにタリアは呟いてから、矢継ぎ早に指示を出す。

 

「主砲戦用意、トリスタン、イゾルデ起動!ライトハンド装填!」

 

「ブリッジ閉鎖します」

 

メイリンがそう告げる。ブリッジのガラス面が装甲で遮蔽された。

 

「アーサー、何やってるの!?」

 

「え、あ!?」

 

前方の戦闘の様子に目を奪われ、ボーっと立ち尽くしていたアーサーにタリアの檄が飛ぶ。アーサーは慌てて、本来の席に着いた。

 

「照準、不明の大型艦!よーく狙って!」

 

「タリア、彼らを援護する方が重要じゃないのか?」

 

タリアの指示に、背後で座っていたデュランダルが、ふと気付いて問いかける。

 

「そうですよ、だから母艦を撃つんです」

 

タリアはデュランダルを振り返り、そう言った。

 

「照準よーし!」

 

「ライトハンド全弾発射!主砲撃ち方始めーッ」

 

プラズマ主砲が回避運動をとる“母艦”を掠める。ミサイルが次々に迫り、CIWSで何とかそれを撃退していく。

 

「くっ、ここまでか!」

 

ネオは忌々しげに呟くと、一気にインパルスを引き離す。

 

「!待て!!」

 

ウィンダムの攻撃を想定していたシンは、逆に退いていく相手に一瞬呆気に取られた。慌てて追おうとするが、ミネルバから3色の発光信号が打ち上げられた。

 

「帰還信号……」

 

それを見て、シンは一気に緊張が緩んだ。

 

「はぁ……」

 

脱力するように息を抜いて、シートに全身を預ける。

 

「これで、どうだっ!!」

 

ゲルググに、なおも絡み付いてくるダガーLをイチカは蹴飛ばすと、適当な間合いが出来た瞬間にその腰部にテンペストビームソードを突き刺した。 ダガーLの動きが止まると相対的にミネルバに近い、インパルスの方に向かって近づく。

 

『シン、無事か?』

 

イチカがインパルスに対して呼びかけた。

通信用ディスプレイに、心配そうな顔が映る。

 

「ああ、ヤキンの時と比べれば幾分かは楽だったからな」

 

あの時は一体何度死ぬと直感しただろうか、孤立してしまったところを数機のダガーに追い掛けられたり、敵に鹵獲されそうになったり、挙げ句ろくに補給も出来ぬまま戦場に放り出されたり……今思うとよく生きてたなと自分で自分を褒めてやりたいくらいだ。

 

『シン、イチカ。ミネルバに帰還するぞ』

 

通信にレイが割り込んできてそう言った。

 

「おう」

 

『合点』

 

シンはそう返事をしつつ、インパルスをミネルバに向かわせた。

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運命にゲルググが出なかった事に、私はキラやラクスがどーしょーもない奴らになってしまったと思った以上に、主人公が交代させられたレベルにショックを受けた。

ジオンで一番のお気に入り量産機、ゲルググ。それが無かったことに、私は悔しかった。何故ザクやグフ、ドムはあるのに、ゲルググだけ仲間外れなのだと、クラスメートたちと愚痴った。

故に私は!ゲルググを登場させた!ゲルググ万歳!ジオン万歳!ジークジオン!!

以上、作者のどうでも良い話でした

説明
PHASE2 忘れられし一つ目

運命にある意味で一番絶望したのはね、ザク、グフ、ドムと来てアレが無かったことなのよ。
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コメント
ジンさんへ ゲルググを出さないことにスタッフたちの悪意を感じました(-_-#)ちなみにここのゲルググの立ち位置は指揮官機です(アインハルト)
やっぱりゲルググですか^^実際ゲルググって強いと思いますけどね?だってエクストリームバーサスとかでも結構強かったし、アニメじゃいくらシャアが使っていたとしても機体性能が下回るゲルググで互角以上に戦ってましたしね。(ジン)
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機動戦士ガンダムSEEDDESTINY シン主人公←ここ重要 マユ生存←ここも重要 オリキャラ オリ機体 キラアンチ 一部キャラ生存あり 

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