Side　恋

.......霞、いい人

......華雄、いい人？

........わからない

「なぁ呂布、お前はどのくらい強いんだ？」

「.....わからない」

「おい、烈火、いきなりそんなこと聞くか？普通」

「べ、別にいいではないか！」

「恋、ごめんな　ああ、こう見えていい奴やから仲良くしたってな？」

「.....ん」

「おい、いつの間に真名を渡したんだ？」

「烈火が戦場の余韻に浸っているときや」

「・・・・呂布は戦場が・・・人を殺すが怖くないのか？」

「......大切な人を失うよりは.......いい」

「・・・・そういうものか」

「烈火はもうちょっと戦いのこと以外を知りたいとか思わへんの？」

「うむむむ・・・・そういわれてもな」

「烈火の目標が天下一の武人っていうのはわかってるで、けど「....最強は恋がなる」」

....最強になればすべてを護れる

......だれにも譲らない

「何？呂布も最強になりたいのか・・・最強への道は長そうだな」

「.....華雄は...なんで...最強になりたいの？」

「なぜ、最強に・・・考えたことがなかったな」

「え！？なんか目的があって最強になりたいんとちゃうん？」

「ただ、漠然と最強になりたかっただけだ」

「....華雄弱い」

「なんだとぉ！今ここで勝負しろ！」

「するにしても、勝負は洛陽に帰ってからや」

「.....分かった」

「そういえば、武器を持っていないが呂布の獲物はなんだ？」

「......わからない」

「わからないって剣ちゃうの？」

「.....使えるけど....何か違う」

「こりゃ、洛陽に戻ったらまず武器選びからやな」

....剣は....違う

....小太刀も....違う

....槍は.....剣よりは馴染む

....槌は.....合わない

....弓は....嫌

「.....ここで一番強いのってだれ？」

「「かーさん」」

.....戦ってみたい

..あ..丁原さん...来た

「さっき、あたいを呼ばなかったか？」

「いや、呼んでへんで、ただ、この軍の最強はだれって話や」

「ほぉ、そんな話か」

「ちなみに聞いたのは恋や」

「恋がか！意外だな」

「いつか、かーさんに勝ってやるからな！」

「期待せずに待ってるよ、恋馴染めているか？」

「....ん」

「そういや、かーさん洛陽に戻ったら恋と決闘する！」

「本当か！ふむ、頑張れ」

「おう」

「恋、色々あって真名を渡しそびれていたからな　あたいの真名は烈風だ　これからよろしく」

「....よろしく？」

「ああ！そろそろ、洛陽につく　絶対に一人で行動するなよ」

「....なんで？」

「治安が悪くてな、何があるかわからない」

「.....全員倒せばいい」

「確かにできるだろうが、それはダメだ」

「.....なんで？」

「....洛陽は上も下も屑ばかりだ　何かしたらすぐ死刑なんてこともあるから、うかつに行動できない」

「ほんま碌なやつおらんよな」

「.....分かった」

「頼むぞ」

「それにしても、洛陽直せへんもんかな？」

「大将軍殿が何とかしているが十常侍の邪魔が入るからな」

「大将軍も大変やな」

....洛陽のことは...よくわからない

....多分十常侍って人たちが悪い人たち

....殺せばいいのに

「....なぜ十常侍を殺さないの？」

「ああ、それは・・・・・なんでだ？」

「烈火、わからないのに無茶するな　それはさらに中央が混乱するからだ」

「.....皇帝は何をしているの？」

「病で伏せていらっしゃるらしいが・・・よくわかってない」

「ほんまは死んどるんちゃう？」

「そうかもしれない」

「「えぇ！？」」

....問題が...あるのかな？

「恋は良ー驚かないな」

.....？

「あーわかってないのではないのか？」

「.....何か危ないの？」

「大将軍でも皇室に入るのは皇帝に許可がいるが、十常侍は宦官だ。許可なしで入れる

　死んでいても確認の仕様がない」

「へぇー」

「......」

「そろそろ、洛陽に着くから、この手の話題はやめるぞ　どこに耳があるか分からん」

「....ん」

「ああ」

「分かったでー」

.....洛陽に着いたら鍛錬しよう

.....誰かに師事したほうがいい？

「.....洛陽でだれが一番強い？」

「そりゃ、かーさんじゃないか？」

「そりゃ時期によるなぁ　諸侯が出仕していたらあたいではない」

「へーかーさんより強い人おるんや・・でだれなん？」

「孫堅と馬騰だな　この二人には絶対勝てない」

「それにしても、恋も戦闘好きみたいやな」

「.....違う」

「え？じゃあ、なんで一番強い奴聞いたん？」

「.....師事したほうがいい？」

「ああ、そういうことか　かーさんはどう思う？」

「ううむ、戦っているところを見てないから何とも言えん」

「かーさんじゃだめなのか？」

「......勝てる気がする」

「ほぅ、そう簡単に負ける気はないが戻ったら手合せしてもらおう」

「....ん」

Side 丁原

ふふ、あたいに勝つか・・・

・・・あの様子、はったりに見えない

久々に負けるかもしれんな

おっと、洛陽が見えてきたな

「洛陽に戻ったら各自存分に休んでくれ」

「「「「「了解!!」」」」」

さてと、恋は驚いているかな？

・・・驚いていないな、普通洛陽を始めてみたら驚くはずなんだが

「あたいは報告に行かなきゃいけないから　霞、烈火　恋を家に案内してやってくれ」

「ああ」

「分かった」

ふぅー久々だな洛陽　・・・門番は見ない顔だな

「何者だ！」

「賊討伐の命で出撃していた丁原だ」

「ああ、あなたが丁原殿か　残念ながら貴様は洛陽に入ることはできない」

な！

「なぜだ？」

「まだ、貴様の任務は完了していないだろ？」

ちっ！衛兵の隣にいるのは十常侍の蹇碩か！よく、こんなところに出てきたな！

くそ！宦官の癖に私兵を持ってやがる好かないやつだ

「失礼ですが蹇碩殿　完了してないとはどういうことでしょうか？」

「そのままの意味だ、まだまだ賊はいるだろ？さっさと討伐してこい」

「その必要はない」

「おお、盧植殿ではありませんか　この時間にこのような場所におられるとは職務放棄ですか？」

「蹇碩殿こそ、このような場所によろしいのか？霊帝の看護をしなくてもよろしいので？」

蹇碩が露骨に嫌な顔をしやがった

ざまあみろ！

「では、丁原殿　大将軍何進の名において洛陽へ入ることを許可します」

「ありがとうございます」

ふぅ、無事入れた

それにしても、邇玖も大変だな　あんなめんどくさい奴が１０人か

「あたいは報告に行くから、ゆっくり休んでくれ、解散！」

盧植と宮殿に向かう

「相変わらず統率のとれたいい兵ですね」

「その固い話し方何とかならないか？　あたいたちは　何進の協力者　じゃないか」

「どこに目や耳があるかわからないから、やめなさい」

宮殿に入る

ふぅーしばらく歩き大将軍の部屋にたどり着く

「や！烈風戻ったか！」

「よ　久々、邇玖」

今、この部屋にいるのは　何進の協力者だけだ

つまり、邇玖(何進)　皇甫嵩　朱儁　盧植　あたい

みな、腐ったこの漢を立て直すために集まった者たちだ

「まったく、洛陽に入らせないとは十常侍も手荒な手段に出たな」

「次、奴らはどう出ると思う？」

「おそらく、私たちのだれかを追放もしくは左遷でしょうね」

「それって不味くないか？」

「防ぐことはできないのか？」

「無理ね」

「左遷なり、追放された場所で力を蓄え機が来た時に呼び出せばいいのでは？」

「急な召集に対応できないから、何もできないわ

　それに兵を起こせば反乱とか言われて邇玖を出陣させられれば本末転倒よ」

「となると、左遷されたらどうすればいいんだ？」

「おとなしく待つしかないでしょ結果を　もしくは情報収集ね」

「やはり宮中に味方が少ないのが仇だな」

「当分どうなるかわからん」

「霊帝の具合に変化は？」

「まだ、寝たきりだ」

「霊帝はもう長くないかもしれないな」

「ああ」

「そろそろ、十常侍の犬が来る」

「済まないが、明日から私の護衛をしてくれないか？烈風」

「刺客がきているのか？」

「いや、来てはいないが、毒を２，３回盛られかけた」

毒と来たか　なかなか姑息な手を使うな

それが効かないとなると、刺客か・・

「なるほど、引き受けよう」

しばらく、あいつらの相手をするのは難しそうだな

「丁原殿、盧植殿はいらっしゃいますか？」

十常侍の犬がきやがった

「はい、なんでしょうか」

「霊帝様より褒章を授けることになりましたので、玉座にお集まりください」

なんだと！！報告もまだしてないのに褒章だと・・・

蹇碩め、とんでもない方法を使いやがったな

「わかりました　参ります」

はぁ志歌(盧植)と玉座に向かうか・・・

案の定、玉座には誰も座っていなかったが、代わりにニヤニヤした気持ちの悪い屑どもがいた

「申し訳ないが霊帝様は病で伏せていらっしゃるので、代わりに私たちが褒章を渡すが異存はないな？」

断れば、間違いなく死罪確定だろうな　あたいはまだこんなところで死ぬわけにはいかん

「「構いません」」

「では、まず丁原殿から、貴殿を并州刺史に任ず」

すまねぇ、邇玖　護衛の件無理そうだ

「次に、盧植殿、貴殿を幽州刺史に任ず、とのことだ」

ちっ、左遷されたか・・・

「「では、準備のため失礼します」」

「困ったわね」

「ああ、見事に言った通りになったな」

「もうちょっと、あとになると思っていたのだけれど」

「それだけ、あたいたちのことを恐れているってことだろ」

「そうかもしれないわね」

「他にあるのか？」

志歌が耳をこちらに寄せるように合図している

「霊帝がもうすぐなのかもしれない」ﾎﾞｿｯ

なるほどね　後継者争いか

「とりあえず、邇玖に報告するぞ」

「ええ」

大将軍の部屋に着く

「褒章はどうだった？」

「私が幽州刺史、烈風が并州刺史に任ぜられたわ」

「邇玖　護衛の件無理になった　すまない」

「分かった　それにしても対応が早いな」

「霊帝が近いかもしれないわ」ﾎﾞｿｯ

「なるほどな」

「妹が生んだし年功序列なので劉弁を擁立したいところだが・・・我々の意見は通らないだろうな」

「それに場合によっては劉弁様が毒殺される可能性もあるわ」

「私たちが十常侍を殺すのが先か劉弁様が殺されるのが先か・・きわどいわね」

「場合によっては霊帝が死ぬより先に殺されるんじゃないか？」

「いえ、そうしたら霊帝に殺害がばれるだろう」

「罪をなすりつけられる可能性は？」

「ありえないわ　毒殺は世話をしているものだからできるのよ」

「分かった、それじゃー機が来たら呼んでくれよ邇玖」

「いや、私たちだけで決行するわ」

「おいおい、頼ってくれよ」

「今まで、たくさん計画のために無茶をさせてきたんだ

　今度は私たちがやる番さ、それに霊帝が死ぬことが決まったわけじゃない

　回復する可能性もある　それに、そろそろ一緒にいる孤児たちにかまってやれ

　気長に見えて結構寂しいもんだぞ？」　

「ふふ、言いやがるねぇ　確かにこれを機にあいつたちに今までの分を返すのもいいかもしれないわね

　それにしても、本当にいいのかい？」

「お前らは私の友だから　幸せになってほしいんだよ

　だから、私たちが危険になっても無視してくれ」

邇玖の目を見る

これは覚悟した者の目だ

覚悟を邪険にするのは無粋だな

「分かった　あたいは何も知らない」

「ありがとう　友よ　生きてまた会いましょう」

「ああ、もちろん」

「「じゃあな」」

あたいは、笑顔で真の友と別れた

Side　恋

.......洛陽は広い

....けど、廃れてる

....どこに向かっているんだろ？

.....道が多い

「着いたで」

「....ここは？」

「かーさんの家だ」

「....大きい」

「ほな、入ろうか」

「....ん」

....中は大きいけど質素

....ほとんど、物がない

「恋、これからこの部屋が恋の部屋やで」

「.....広い」

「最初は慣れへんかもしれへんけど、大丈夫やで」

「私の部屋が左で、霞の部屋が右だ　何かあったら来たらいい」

「.....華雄はどこで鍛錬してるの？」

「裏庭だ　結構広いあとで案内してやる」

「まぁ、とりあえず行軍の疲れをいやしてから、明日町の案内はするわ」

「.....ん....おやすみ」

「おやすみー」

「おやすみ」

....全然寝れない

.......寝台がやわらかい

....いつも悳兄と一緒に寝てた

..寝よう

翌昼

「おーい　恋、そろそろ起きやー！」

「ぐっすり寝てるんだ寝かせてやれよ」

「けど、さぁもうお昼やで」

...だれかが呼んでる

......おきなきゃ

「.....ん？」

「お！起きたか　って裸かい！服着な！はよ！」

「.....これが普通」

「とりあえず、服を着ろ！早く武器屋に行って武器を選んで仕合をするぞ！」

「......分かった」

「・・そういや服は？」

「.....昨日着てたのだけ」

「服も買わなあかんなぁ」

「お金はどうする？」

「かーさんが返って来とるやろうし、たかちゃおうや」

「そうだな、とりあえず、昨日の服を着とけばいいんじゃないか？」

「....ん」

....服は一着でいい..と思う

....増やす？

....動きやすければ

...なんでもいい

「着たみたいやな　ほな、かーさんのところへ行こか」

「....ん」

...隣の隣の部屋

......結構近い

「おーい、かーさん」

「どうしたー？」

「恋のさ　武器と服を買いたいねんけど、ついて来てくれへん？」

「今、忙しいんだけなーまぁ、ええか　行くわ」

「......ありがとう」

「気にすんな　家族　だろ？」

.....家族

....嬉しい

.....ありがとう

.....そういや

.....助けてもらった礼....言ってなかった

「......烈風....あの時助けてくれてありがとう」

「いきなりどうした？　それに、助けられなくてすまなかったな」

「....なんで....謝る？」

「恋の母親も助けたかった　間に合わなくてすまない」

「...いい」

「そんなしんみりせんと、はよ行こうや」

「そうだ、早く仕合をさせろ！」

「分かった分かった、早く行こう」

「.....ん」

何進　遂高　邇玖

姓：何　名：進　字：遂高　真名：邇玖　

設定　

大将軍何進さんです。ちょっと抜けているところがあるけど

自分でやるといったことはきちんとやる苦労人

妹との仲は良好であるが、あまり最近は話せていない

皇甫嵩と朱儁とは飲み仲間であり、共謀者

盧植は彼女の頭脳で丁原が彼女の手足

共謀者たちに迷惑をかけて申し訳ないと思っている

目は少し濁った緑(ヤンデレ的要素じゃない)で髪は黒のウェーブで

身長は平均より少しぐらい

胸は俗に美乳といわれるサイズ　なくはない

武器は一応、斧　(肉屋だった影響だと思われる)

真名の読みは　にく　(思いつきませんでしたﾃﾍﾍﾟﾛ)

皇甫嵩　義真　高舞

姓：皇甫　名：嵩　字：義真　真名：高舞

設定　性別：男

ほんわかした空気を放つ天然

今の朝廷を憂い何進の共謀者になった

簡単に言うとモブキャラＡ

戦闘の時だけ覚醒して無駄に鋭くなる

どちらかというと冷静型武官

朱儁　公偉　着胞

姓：朱　名：儁　字：公偉　真名：着胞

設定　性別：男

親思いの熱血漢

今の朝廷を憂い何進の共謀者になった

簡単に言うとモブキャラＢ

庶民出のため、どっかの血を重んじる人に嫌われている

武闘型武官(猪ではない)

盧植　子幹　志歌

姓：盧　名：植　字：子幹　真名：志歌

設定

いつでも冷静できちんと間違っていることを間違っていると言える人

今の朝廷を憂い何進の共謀者になった

何進の頭脳として様々な献策を行っている

十常侍にもズバズバものを言うので

十常侍の殺したいランキング１位である(十常侍１０人に聞きました)

今回の左遷で運命的出会いをすることになる

武術はからっきしというわけではないが本領は頭脳戦

書くのを忘れていましたが

この作品は

オリキャラ

オリ設定

エロ描写

性格改変

原作キャラ死亡

近親相姦(未定)

があります。

そして、この作品はかなりの長編になる予定です。

ご注意を

近親相姦だけで、あー主人公と恋ね　

と思ったそこのあなた