真・恋姫無双〜虎と狐の三国演義〜
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   参之四 『 ((道標|しるべ))無き世界 』

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江都の城、そこで卑弥呼と貂蝉は深刻な表情を浮かべそれを一人の女性が静かに見つめている。その纏う妖美な気配は明らかに異質ともいえた。

「管路よ、いや今は違うのじゃったか。しかし…今の話は真なのか?」

「間違いないわん。妾は今まで見てきたのよん」

「そうだとして、なぜこの外史を巻き込んだのだ?」

「それが必要だったから。妾の望みはあの頃のまま、ただそこに存在し続けること。けれどそれが脅かされるとなれば妾も黙っている訳にはいかないわん」

「それが、蘇業か?」

「そうよん。今、世界を人に任せた仙界が再び人の行く末に介入はありえないわん。まあ、表立っての話ではあるけどねん。だから妾はあの子を生み出したのん」

「だとして、外史を取り込んだ理由にはなるまい?」

「あの子だけでは足りないのよん。一応最後の手段は有るにしてもあの男を止められる彼は動かないわん。なら自分でどうにかするしかないその為の手段よん」

「だったら、なんでご主人様まで巻き込んだのよぉん?」

「それはあなた達の方が解ってるはずよん。誰より外史に深く関わり外史に刻まれた存在、彼でなければ人は纏まらないわん」

「仮にそうだとして、なぜ蘇業は何も知らされておらんのだ?」

「そうすれば確かに問題は解決するかもしれないわん。でもぉん、それだと役目を果たしたあの子はどこで生きていけばいいのん?つまりはそういうわけよん」

「ふむ、して?こうして我等に全てを語ったのは?」

「時期が来た時にあの子を導いて欲しいのよん。あの子を支える者、あの子が本当に守りたいものが出来た時に。彼女の力を欲するあの男をどうにか出来るのはあの子だけよん」

「とは言っても人の手には余るじゃろう」

「そうねん。でもぉんあの男と同じように仙界以外の仙人は居るわん。仙界の掟に縛られず、人に関わる仙人がねん」

「・・・・・」

「別に仙界が全く動かないというわけではないわん。ただぁん、あの時のように表舞台に堂々と立つ事が無いというだけ。一部では既に動いているわん」

「もし、失敗すればどうなるのだ?」

「その時は、あの子が全てを終わらせるわん」

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「今日も大盛況だったね〜」

「ちぃ達の魅力にようやく周りも気付き始めたんだよ」

二人の姉がはしゃいでいる。その様子を私はすこし離れて眺めていた。もちろん姉達を心配させないよう表面上は笑顔でいる。だが、実際には不安でたまらなかった。

きっかけはすこし前とある邑でいつもの様に舞台をしていた後の事だった。一人の男の人が話しかけてきた。その人は見た目は何処にでもいそうな中年くらいの人だったけど、どこか異質だった。まるで何年も生きているような見た目と不釣合いな雰囲気。その人は私達に一冊の本を手渡した。表紙には何も書かれていない変な本。だけど宿に戻り、ちぃ姉さんがその本を読んで気付いた。それは術の指南書だった。私達の中で要術に詳しかったちぃ姉さんはすぐに内容を理解してそれを舞台に応用し始めた。その内に次第に応援をしてくれる人達が増え、さらには一緒に着いてきて手伝ってくれる人達まででてきた。その結果今では邑の中では場所が足りず、邑や街の傍で大きな天幕を立てそこで舞台を行うようになった。ただ、それだけなら問題なかった。最近噂で黄色い布を巻いた賊が出ているという噂。私達に着いてきてくれている人達も、私達がそうしているように黄色い布を巻いている。それが私には偶然とは思えなかった。もしかすれば・・・

「人和ちゃん、どうかした?」

「え?何でもないです。そのちょっと疲れたみたいで、先に寝ますね」

思わずそういって自分の部屋へと駆け込む。後ろから姉さん達の「おやすみ」という声が聞こえる。きっと姉さん達はまだ何も気付いていない。かといって私一人ではどうにも出来ない。

「私は、一体…どうすれば…」

枕元に置かれた蝶を眺める。あの時狐燐から貰った折り紙の蝶。(弐之二参照)

都合が良いかもしれないけど、それでも誰かに助け出して欲しかった。

 

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一足先に戻った狐燐は自室の寝台で準備をしていた。雪蓮の言ったようにまずは直接話してみるしかない。かと言って彼女達が何処に居るかも分からないし自分ひとりでどうにかしていい問題でもない。もし勝手をして雪蓮に迷惑をかけるわけにもいかない。その為には雪蓮も一緒に話をする必要がある。

「狐燐〜。来たわよ」

「開いてるよ」

丁度準備が終わったところで雪蓮が来た。

「それで?一体何をするの?」

雪蓮はこれから狐燐が何を始めようとしているのか興味津々といった感じで訪ねてくる。

「まぁ、上手く出来るか分からないけど、とりあえず今から一緒に寝て欲しいんだ」

「は!?」

狐燐の言葉に雪蓮は言葉を失った。

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あとがき

 

白雪「…死ねばいいと思うし」

ツナ「いきなりですね。とりあえず今回のあとがき(という名の駄弁り)は『Re:道』の白雪とやっていきます。というか今後…ですね」

白雪「…どうでもいいし。というか前半会話しかしてないし」

ツナ「そうですね、際どい上にあまり詳しくするとネタバレを多分に含むのであえて会話のみにしました」

白雪「…それで、変態と会話してたのは誰だし」

ツナ「大地母神」

白雪「…分かんないし」

ツナ「グレートマザーです。そしてこの人が『((道標|しるべ))無き世』の元凶であり、文中にもありましたが外史を巻き込んだ元凶でもあります」

白雪「…何の為に変態の外史を巻き込んだし」

ツナ「まあ、色々です。というより白雪さん?さっきから変態がどの変態のことをいっているのか分かりませんよ?」

白雪「…全部変態だし」

ツナ「そういうこと言わない!とりあえず次回は狐燐と雪蓮と人和のパートです」

白雪「…こらぼも書けし」

ツナ「そうっすね」

 

ツナ・雪「「…では、また次回!(だし)」」

説明
連投也

注:オリ主作品です。一部オマージュあり
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コメント
nakuさん>ツナ「nakuさん逃げてー!なんか白雪が蛇腹剣持ってそっちに行ったからー!」(ツナまん)
nakuさん>白雪「…なら作品のこm」ツナ「はいはい白雪ちゃんとりあえず自分の外史に帰りましょうね〜」 白雪は外史に帰りました。(ツナまん)
白雪「…女の子の水着が見たいだけで限界超えるようなの十分変態だと思うし」(ツナまん)
nakuさん>白雪「…変態と取られる行動する方がよっぽど変態だし」(ツナまん)
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