提督さん爆撃されたいの?[瑞鶴]
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春の陽気な日差しが照らし始めたとある鎮守府、提督は執務室に向かっていた

 

「はぁ、今日も書類整理が忙しくなりそうだな、めんどくせぇ・・・」

 

めんどくせぇといいながらもやる提督であるそこらへんはお手の物だ

執務室の前についてドアを開けたらある光景をみて提督は驚いた

 

「さーて、仕事おわらせ・・・!?!?!?」

 

提督が驚いた原因、それは・・・瑞鶴が執務室の執務机に突っ伏して寝ていたからである

 

「(頭を抱え)なんで瑞鶴寝てんだよ・・・これじゃ仕事できねぇだろ・・・」

 

提督は頭を抱えどうしたものかと困っていたのだが・・・

 

「うぅん・・・ていとく・・・さん?」

 

俺の声にきづいたのか瑞鶴は起きたようだが、どうやら寝ぼけているようだ

 

「おい、瑞鶴さっさと起きろ!俺が仕事できないだろ。」

 

「ふぇ?・・・・わあああああああああああ」

 

意識が覚醒したのか瑞鶴はいきなり叫んだ

 

「て、提督さんなんでここにいるの!?爆撃されたいの!?」

 

「いやいやいや、待て!!なんで自分の執務室にいるだけで爆撃されなきゃいかんのだ!!」

 

「どうせ寝ている瑞鶴を見て変な妄想でもしてたんでしょ?だから爆撃しなきゃって」

 

「いやまて、なんで寝ている姿を見る=変な妄想にいくんだ!、まずそこがおかしいだろうが!!」

 

「え〜それじゃどんなこと想像してたのさ。」

 

「なんで俺の執務室で寝てんだって思ってました、はい。」

 

「そ、そうなんだ・・・」

 

瑞鶴は提督が変な妄想をしていないことに安心したようだ

 

「さて、仕事するから瑞鶴にはそこをどいてもらおうかな」

 

「とかいって実は瑞鶴の座ってたぬくもりを感じたいだけなんでしょ!?」

 

「いやだからどうしてそうなる!!普通に仕事するだけだ!!」

 

そういうとしぶしぶ?瑞鶴はどいた

 

「提督さん普段はやる気ないのにこういうときはしっかりしてるんだね。」

 

「普段やるきないは余計だ、俺はいつでもやる気はあるさ」

 

そういうと瑞鶴はじと目でこちらを見る

 

「へーいつもぐーだらしてる提督がそれを言うんだ・・・」

 

「な、なんだよ・・・」

 

「別に?ただ提督って切り替えがうまいんだなーって」

 

「オン、オフの切り替えにうまいもへたもないだろ、そういうとこをしっかりしとかないとダメだからな」

 

提督は普段やる気がないように見えるがこれは仕様であって実際は違うのである

 

「それで仕事だよね?私お茶いれてくるね」

 

「あぁ、頼む」

 

そんなこんなで瑞鶴はお茶を淹れに行き、提督は仕事を再開した

 

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仕事をしていると夕日が入り込んできた、だいぶ時間がたったようだ

 

「さて、今日の仕事はここまでにしておくか、ん?瑞鶴はどこに・・・」

 

仕事に一区切りがついた提督は瑞鶴を探したが、椅子に座って眠っていたようだ

 

「はぁ・・・ほんとよく寝るなぁ瑞鶴は、仕方ないか普段出撃でがんばってもらってるしな」

 

そういうと提督は自分のコートを瑞鶴にかけてやり執務室を後にした

 

「今日は夕日が綺麗に見れそうだから港のほうに行ってみるか」

 

提督はそのまま港に歩いていった

 

「やはり港でみる夕日はいいものだな、まるで絵画を見てるみたいだ」

 

綺麗な夕日が水平線にどんどん近づいていく光景がとても気に入っているようだ

 

そのころの瑞鶴は・・・悪夢にうなされていた

 

「瑞鶴!お前は逃げろ!!」

 

「提督さん!どうして!!早く行かないと!!」

 

「俺はここから動けないんだ・・・」

 

足元をみるとそこには血だまりがあった

 

「!?そんな・・・提督さん・・・」

 

「はや・・・く、に・・げろ・・」

 

「いやぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「はっ、夢?」

 

瑞鶴は起きたようだが・・・

 

「ていとくさん・・・どこ?」

 

瑞鶴は提督が見当たらないことに不安を覚え探した

 

そして提督視点にもどる

 

「もう少し夕日を見てから帰るか・・・」

 

夕日を眺めながらのんびりしていたら、血相を変えた瑞鶴がこちらに走ってくるではないか

 

「ん?あれは・・・瑞鶴?」

 

「おーい瑞鶴!どうしたー?」

 

提督の声に気づいたのか、瑞鶴は泣きそうな顔でこちらに向かってくる

 

「ていとく・・・さん・・・」

 

「どうした?そんな泣きそうな顔して」

 

すると瑞鶴は泣きついてきてこう言った

 

「嫌な夢を見たの、提督さんが目の前で死んじゃう夢・・・」

 

「そうか、でも俺はここにいるだろう?ちゃんと瑞鶴の目の前に」

 

「それでもっ・・・それでも不安なの、いつか提督さんがいなくなっちゃうんじゃないかって・・・」

 

瑞鶴は泣きながら自分の不安をもらしていく、ちゃんと提督がいるとわかるように

 

「大丈夫だ瑞鶴、俺はちゃんとここにいるから。だからさ・・・」

 

「?」

 

「ずっと、俺のそばにいろ。この戦いが終わってもずっと・・・」

 

その言葉を聞いて瑞鶴は・・・

 

「はいっ!ずっとそばにいるからね提督さん!!」

 

そのときの瑞鶴の笑顔は夕日に負けないとても綺麗な満面の笑みだった

 

説明
pixivでも投稿しています。5作目の今回は瑞鶴です。よかったらどうぞ
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