超次元ゲイムネプテューヌ 未知なる魔神 ルウィー編 最終話
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目を覚めると見知った天井が視界に映った。

両手と両足の指を軽く動かして五体満足なのを確認して上半身だけ体を持ち上げた。

 

「−−−……ッ」

 

頭が痛い。いや混乱しているっていってもいい。ブラッディハードの過剰使用で頭の中に俺以外の記憶が渦巻いる。目を瞑っても暗黒だけではなく、他人の負の叫びが俺の思考を阻害するように大きく響く。まるで黒板に爪を立てて引っ掻くことによって発生する異音のような声が頭にガンガン響く。

 

『おーい、大丈夫?』

 

酷い吐き気がする。よろよろとベットから立ち上がり、口を手で抑えながら部屋から出た。デペアが心配そうな声で話しかけてくるが、相手にしている精神的余裕はなかった。

 

幾度も責められるように響く他人の声。子供の泣き声。場所が何度か通ったことがあるルウィーの本教会ってこともあって近くのトイレに駆け込み。吐いた。

 

気持ち悪い。ブラッディハードの力がどれほど危険で禁忌的な物なのかは知っているつもりだった。

あぁ、畜生これは、かなりきつい。罪遺物の力として不死属性がなかったら精神的にも肉体的にもダメージが来ていた。しかもこれでも空がくれたペンダントとデペアが抑制してくれているから、ブラッディハードとしての出力は下がっているのにこれか……。

 

『……落ち着いた?』

 

「胃の中が空っぽになるほど吐いたら落ち着くさ」

 

頭にまだ負の残留思念がまだ騒いでいるが、さっきよりはマシになってきた。吐瀉物を流して便器に座って深く息を吸い込んで吐いた。

 

『(マルチバース十六個分の生命の魂魄を喰らい負に反転させてその質量と世界を呪殺させるほどの怨嗟を持つ罪遺物にブラッディハードの力は相性が良すぎる……破壊神が言った通り、これは才能と素質がありすぎて逆に破滅に走っちゃうタイプだね。)』

 

「なぁ、デペア」

 

『うん、なにかな?(キャプテンなら余裕で制御できるけど、日常処理装置として生み出された無垢なキャプテンの分霊であるこの紅夜には無茶と無理のオーバーロードだよ……ちゃんとした鍛練場とかで順序よく魂を鍛えないと近い将来に砕けるぞ……?)』

 

「えっと、途中で倒れたけどちゃんとあのロボット封印できたよな?」

 

気が抜けてぶっ倒れて記憶がないんだよな。そのあと、何が起こったのか全く覚えていない。ロボットの体が凍ったのは最後に

 

『疲労困憊で全員あの場所で少し休憩を取っていたら破壊神が来て、全員転移魔法で帰ってきたんだ。今頃みんな休憩しているんじゃないかな?ただあの白い女神は事故処理に追われているね』

 

「そっか…」

 

『(まぁ、山を越えたし、ゆっくり紅夜を鍛えていけばいいかな?素でそれなりに強いしブラッディハードの力を使うなんて、この世界上、女神か破壊神しかないだろう)』

 

大分、頭に響く負の声は治まって体が軽くなった。これあの時に気絶していなかったら発狂していたかもしれない。いや、精神が処理限界を訴えて防衛機能が発動して気絶したかもしれない。

俺の前世ーーー零崎 紅夜から授かった紅闇の神の力を絶対に自分の手にしてみせると決意で拳を作って部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、紅夜……良かった。体は大丈夫?」

 

「ああ大丈夫だ。心配をかけたな」

 

眠らされていた部屋に戻ろうと廊下を歩いているとノワールとエンカウントした。所々に包帯や絆創膏が目立っていた。頭を掻きながらまず俺は感謝の言葉を口にした。来てくれてありがとうと。そう伝えると腕を組んで顔を逸らされた。

 

「べ、別にあなたの為じゃなくて偶然よ。偶然」

 

「偶然でルウィーまで来る理由があるか…?」

 

ノワールは外に出ても自国範囲のみで、部屋で好きなことをしているイメージが強いんだが。

 

「うるさいわね。私が行きたい場所がたまたまあそこで、貴方がいたから助けただけよ……その、友達だし」

 

「そうだな……。ありがとう」

 

頭を下げてもう一度感謝の言葉を口にした。あのロボットは全員が協力してこそ封印できた。誰かひとりいなかったら成し遂げなかった。耳まで顔を赤くしながらワザとらしくノワールは咳を一つ二つした。

 

「それはそうと、ネプテューヌから聞いたけど山は越えたようね。元凶であるマジェコンヌは、あいつが倒したって言っていたし、これで安心して復興出来るわ。まぁ、あのFDVシステムの発明者が行方不明なのが気がかりだけど…」

 

「…………」

 

「どうしたの?」

 

---確かに、解決した。犠牲もあったが、無事にマジェコンヌを倒すことが出来た。

どうして復活できたかは分からないが、空がやったんだ。あいつなら完全に消滅させることぐらいできるだろう。

 

空のお蔭で誘拐された人達も救出されている。全体的に見ればいい方向に進んでいると言ってもいい。

だけど、オリジナルが伝えたこの世界の円環が頭に過る。全ては、空が作り出した秩序によって世界は回っている。

 

俺はそれを認めることが出来ないままでいた。モンスターは人間の負によって作り出された生物で、人間を襲わせることで人間の負を造りだし次なるモンスターを生み出す種とし、女神にモンスターを倒させることで人間の信仰心を得ることで女神は絶対的存在価値を維持し続ける。

 

目の前の少女はそんな八百長試合を永遠と続けられる見えない運命に縛られている。それが一番気に入らない事だった。世界がどれだけ厳しい物なのかは知っているつもりだ。なんだかんだ言いように使われて、逆らったら殺されたからな。

 

「なぁ、ノワール」

 

「なに?」

 

俺は間違っていると思う。そんなことしなくても、女神は存在価値を見いだせる。人間を殺させて、モンスターを生み出さなくてもきっとみんなが笑って過ごせるそんな世界が生み出せるはずだ。

ーーーだけど、これは俺の意志でありこの世界の希望である女神は何も知らない。俺の手には世界を変える権利はない。あるとすれば今まで紡がれた歴史の中で常に光り続けた彼女達だ。

 

「例えばの話なんだけど、お前達全ての行動が正しさで造られて、モンスターの全ての行動が悪さで造られて、人は正しさと悪さを調整するための道具で、そんな理を作った奴がいるとしたらお前はどうする?」

 

「……それって真面目な話?」

 

自分が一体どんな表情をしているの変わらないが、先ほど恥ずかしそうに顔を紅潮させていたノワールは目を細め真剣な表情だ。俺はそれに頷くとそうね…と呟き暫く口を閉じた。そして一度頷いて口を開いた。

 

「まず私達女神は信仰シェアによって存命しているわ。私達は人々の光であり続けなければならない、決してモンスターという存在を許容してはいけない」

 

「あぁ、……まるで光と闇だな」

 

「そうね。…っで、私はあまりそういうのは好かないわね。結局、私達は見返りによって女神として生きていけるわけだし……けど、はっきり言わせてもらえばーーー((舐めるな|・・・・))…ね」

 

底から振り絞るような力強い声に肩が震えた。

 

「私達の仕事はモンスターを狩ってシェアを集めることだけじゃないわ。常に誰かの前に立つこと、アヴニールのような行き過ぎた連中もいたけれど、最初の一歩って凄く勇気がいるわ。だけど、誰かが立ち止まっている人の隣を歩いていけば、きっと自分も大丈夫と前に進める人がいるわ。私はそんな人たちを評価して背中を押し続けていきたい。ーーー女神の価値はモンスターを倒し人の光になるだけじゃない、誰よりも前に出て道を照らしていくのが女神わたしよ」

 

「誰かが光を示せば後に続く者達が進んでいく…か」

 

えぇとノワールは頷いた。ノワールはノワールが導いた『答え』を持っていた。ーーーあぁ、すげぇ眩しいわ。

 

「えぇ、満足したかしら?」

 

「これ以上にないぐらいにな」

 

腰に手を当てて勝ち誇った顔をしているノワールに改めて女神の凄さを思い知らされた。

 

「そういう訳で協力するわ」

 

「……え?」

 

「例えば話じゃないんでしょ、それ。多少は弄っていると思うけど」

 

「え、えっといいのか?俺はぶっちゃけラスボスどころか裏ボスに喧嘩売りにいくような真似をしようとしているんだぞ?」

 

「壊された施設とか事故処理とかこっちは、ほとんど終わっているし、あともう少しぐらい付き合っても問題ないわ」

 

あぁ呟きながら頭を掻く。いや、まぁ、こいつらの意志確認してから決めようと思っていたがまさかに進むなんて思ってもいなかった。

 

「…もしかして全員に今の様な内容を聞くつもり?」

 

「その予定だけど…」

 

「ふぅーん……もしかして私が一番目?」

 

それに頷くとノワールは嬉しそうに笑った。…どうしたんだろう?

 

「っで、私はまだ貴方を狙っているから」

 

「……はっ?」

 

「モンスター討伐の点でプロフェッショナルな高度人材を私は求めているのよ。席はいつでも空けておくわ。………そ、その…近くにいたほうが、直ぐに頼りにできるし……忙しい私に変わって…妹の訓練相手としても…」

 

後半からよく話が聞こえないんだが……。そういえばノワールにスカウトされたことがあったな。

まぁ、とりあえずノワールが俺のことを信頼してくれているってことは凄く嬉しいことだった。

 

「それじゃ、俺はブランを探してくるよ」

 

「え、ええ…ちゃんと考えておいてよね!」

 

なんていうか本当に評価されているなと思いながらノワールと分かれて外に出ていく準備をしてから教会から出た。忘れずにベールとネプテューヌ達に軽く挨拶してどこに行くか教えることを伝えておく。

 

ブランが出て行った場所はなんとなく予想が付く。探しても空とポチさんがいないことが気がかりだったが、背中に背負った黒曜日と腰にずっしりとくる双銃の重さを感じながら雪の降る大地に足を進ませた。

目的地は雪崩によって埋まってしまった過激派ギルドの本拠地があった町に向かって。

 

 

 

 

風を操作して跳んでいくより、ブラッディハードのバックプロセッサだけを限定的に出して飛ぶ方が早いことに気づいてただ空を飛翔している。目的地まではそう時間は掛からず直ぐに付いた。

元からあまり人に近づかない地形に造られた町故にまだ雪崩が起きた当時のままだ。そしてこれからも放置と言う可能性が高い。犯罪者の町で経済的にも評判的にも近づく奴らなんていないと思う。俺も当事者を知らなければ絶対に近づきたくない。そんな町の出口に探していた人がいた。

 

「ブラン……」

 

この大陸の女神の名前を呼ぶと頭を上げた。俺は彼女の隣に着地してバックプロセッサを解除した。

彼女の表情には元気がなくどこか影が差し込んでいて暗かった。この手で捕まえれなかったことが悔しいのか、それとも何も出来なかった自分への無能を憎んでいるのか、俺には分からなかった。

 

「人が一人で生きていけないように、女神も一人じゃ非力なのかもしれない」

 

俺を見ず色々な感情が渦巻いている声でブランは呟いた。

 

「……そうだな」

 

ベールに拾われなかったら、俺はどうなっていたんだろう?この体のことだから空腹は感じても死なないと思うけど、もしかしたら自分の現状を呪い、見える世界を否定するだけの鬼になっていたかもしれない。

 

「いや、全くその通りだと思うよ。けど、弱い人間も一丸になれば神殺しも成し遂げる忌々しい連中だよ」

 

「……空」

 

声がする方向、後ろに視線を持っていくと((両足|・・))で歩いてくる空の姿があった。微かに鼻孔を擽ったのは花の香りで、空の右手には花束が握られていた。オレンジ色の六芒星を描く様に広がった綺麗な花だった。それを空は雪で埋まった村に向かって放り投げた。

 

「ま、ここでこの花を放り投げても意味ないけどね」

 

「あの花はヘメロカリスね。確か花言葉は宣言、媚態、とりとめない空想、苦しみからの解放、一夜の恋、憂いを忘れる……だったかしら」

 

「本当はスイセンでも放り投げてやろうかと思ったけど……ま、依り代のない死者にはこれでいいだろう」

 

ふふと笑う空に寒気が走る。俺には花言葉なんて分からないがあまりいい意味はしないと言うことは直感でも分かった。その証拠に隣のブランは空を睨んでいるし。しかし、空は視線を全く気にしない様子で体を伸ばしていた。空気が悪い、直ぐに話題を変えよう。

 

「ねぇ、紅夜。あのロボットは強かった?」

 

「え、ああ、俺達が協力してなんとか封印出来たけど…そっちは?」

 

「ぶっ潰して、ぶっ壊して、ぶっ殺した」

 

ため息交じりに恐ろしい事を呟く空。更にブランは眼光を尖らせるが空は更に続けた。

 

「そっちは苦労しただろうね。人の執念は恐ろしいでしょ?」

 

「……相手はロボットだった。それがなんで人に繋がるの?確かに人型をしていたけど」

 

「………え、分かんなかった?」

 

凄く意外そうに空はこちらを見て頬を掻いた。相手は再生有りの良くわからなかった装甲でとにかくうざかった。それにしても、キラーマシンやハードブレイカーよりは小型だったな。そういえば一体どんな燃料を使ったらあんな出力にー……!

 

「おい、空」

 

「僕も含めてナイアーラトホテップには異世界の技術を持っています。例えばーーー人の魂を燃やしてエネルギーにしたりね」

 

「……外道ね」

 

静かな怒りを秘めながらブランは拳を作っている。俺も……この場に二人いなかったら絶対にどこかにぶつけていたかもしれない。

 

「まぁ、自業自得だよ」

 

ーーーその一言で我慢していた怒りの帯が切れて、空を殴っていた。

空の右頬に俺の拳が捩じり込む様に突き刺さるが、空は顔を動かさないどころかその場で一歩も動いていなかった。驚いたのは避けなかったこと、自分の実力は分かっている。本当のこいつならむしろカウンターを決めてきてもおかしくなかった。空は顔を振るって拳を弾くと、目を細めた。

 

「これで気が済んだ?」

 

「………ッ!」

 

「奴は自分の手で何かをすることは少ない。だから、この事件もアヴニールのようにビジネス的に取引したんだろう。人身売買で儲けた金で教会を襲撃をしたのはここで埋まっている連中だ。あのロボットだって、キラーマシンやハードブレイカーより高性能な物を作れと言ったのも人間だと思うよ。切欠はナイアーラトホテップかもしれないけど、引き金を引いたのは間違いなく人間だ」

 

あぁ、因みにここのギルド過激派はパープルハート押しだったからネプテューヌが一番傷が少なかったでしょ?と空は雪山を見ながら呟いた。

……確かにブラン、ベール、ノワールに比べてネプテューヌが一番傷が浅かった。奴が機械と言うことを考えれば一度引いたネプテューヌを攻撃することも可能だったはずなのに何もしなかった。

 

「それじゃ、お前はここの奴らは死んで当然って言いたいわけか…?」

 

「というより当然の報いじゃない?天に向かって放った砲弾が自分の場所に落ちてきたーって感じで」

 

「……冷たいな、お前」

 

「どうせ、生きていても碌な目に合わないよ?この世界の((当たり前|・・・・))のことを受け入れれなかった除け者なんだし」

 

大陸に産まれた以上、その大陸の女神を信仰しなければならない暗黙の法則は俺も知っている。そしてそれを当たりまえのように受け止め、それに反する者に憤慨して殺しかねない危ない人物を知っている。……今頃、牢屋の中だと思うけど。

 

「それでも、災厄の種を植えたのはそのナイアーラトホテップよ」

 

「うんそうだね。でも、それって石に躓いて転んだ時、そこにあった石を悪く言っているようなことだよね」

 

「ぐっ……!」

 

「お前、やっぱり性格悪いな」

 

結局は引き金を引いた奴の責任にあるってか。

 

「さて、供養の時間は終わりっと」

 

「花束を投げて、後は死人に唾を吐くか……最悪だな」

 

ははははと笑い返す空。こんなことを言っても無駄でも言いたかった。目の前の奴はナイアーラトホテップと同様、女神も人間もモンスターをゲイムギョウ界の味方とか御大層な名の下で操っているんだから。空は徐に天に向かって指を鳴らした。途端、疾風が吹き荒れる。

 

「っ、なんだ!?」

 

「なに、今の僕はかなり疲労困憊だね。ポチは先に帰らせたゆっくりしようと思ったけど迎えが来るっていうことだから、最後の用事としてここに来たわけ」

 

激しい風と散弾のように飛んでくる雪から守るために腕で顔を隠した。直ぐに激風は止み、視界を空けると空のバックにはドラゴンが立っていた。青空を見る様な蒼穹色をした美しい鱗をして、その手には巨大な剣が握られている。咄嗟に背中に背負っている黒曜日を抜き取り臨戦態勢に移行した。

 

「……モンスターを操っている!?」

 

「違うよ。この君の前で召喚したモンスターもこのモンスターも特殊なだけ。まぁ、確かにどこでも好きなようにこの世界にモンスターをばら撒けるけど流石に全てを制御するなんて面倒なことはしないさ」

 

「テメェ、まさかーーー冥獄界の親玉か!?」

 

ブランが冥獄界を知っている?いや、ルウィーは古い図書館を良く見かけるインドア派のブランなら見たことがあっても不思議じゃないかもしれない。

 

「親玉…ねぇ?それはむしろ紅夜の役目だよ」

 

「……なに?」

 

「君と言う存在ーーーブラッディハードはモンスターを総べる((王であり神|・・・・・))。僕は……冥獄界の管理者かな?。まぁ、今の紅夜のレベルじゃ無理だと思うけどその気になれば数百匹くらいは操れるじゃないかな?」

 

ーーーブランの視線が背中に突き刺さる感覚に冷や汗が流れた。

 

「紅夜はもう少し自分の存在の立位置を見直したら?君が思っている以上に君と言う存在はゲイムギョウ界にとって害なんだよ。お願いだから暴走なんてしないでしょーーーあとは」

 

ドラゴンから発せられる恐ろしい闘気とブランの視線。

空は喋りながら腰を下ろし剣を持っていない方の地面にくっ付けられた手に乗って、何かを投げてきた。それを反射的に受け止め、確認するとそれは間違いない旅の目的である『鍵の欠片』だった。

 

「今までの報酬って訳で、それじゃ」

 

「ッ、待て!!」

 

咄嗟に吠えた。既に羽を動かすドラゴンの腕の中で空は俺達を見下ろした。

 

「用があるなら、神界に来い。あそこなら何も気にせずーーーなんでもできる」

 

その言葉と共に乗せられたドラゴンの放つ闘気が蟻に見せるほどの圧倒的な闘気に言葉が出ない。否、呼吸が出来なかった。

カタカタと歯を鳴らして飛び立つドラゴンを見続けることしか出来なかった。

ドラゴンが影となって、空に影が差しこんだが、その煌めく銀眼の双眸は俺達がいまいる常識と奴がいる常識の違いを叩き込む正に神の如き威光を放っていた。

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