チートな魔法使い
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第9話 子供は無邪気に生きている方が可愛いと思う

 

「いらっしゃいませ!」

はい。前回、士郎さんの試験に見事合格して、無事に住む場所を確保したカルマです!

・・・今何をしているのかって?そんなの、皆だってわかるだろ?

「シュークリームと、カルピスですね。少々、お待ちください」

まあ、ちょっとしたバイトである。士郎さんからの条件は、この翠屋で働くことだ

まあ、昔に依頼でこんな感じに仕事をしたこともあったから、別に初めてという訳じゃ無い

だが、どうやらこの翠屋はかなりの人気店らしい。今は、昼を過ぎたが、いっこうに

客足が途絶える事が無い

士郎「カルマ君!これを、2番テーブルに」

「はい!」

ああ、そういえば。あの後、桃子さんにも、魔法使いであることをばらした

多分だけど、一緒に暮していれば、その内ばれると思ったからだ

まあ、この家の子供たちのは、話さない事にしている。そういえば、まだ一人にも

会っていないな。今この時間は、まだ学校らしい。帰ってきたら、何て言われるだろうか

まあ、それはその時のお楽しみだな

?「ただいま〜」

・・・・あれだな、フラグってのは、その場で即回収できるものなんだな

桃子「あら、なのは。お帰りなさい」

なのは「ただいま、お母さん」

奥の調理室の方で、話し声が聞こえる。あの子が、二人の子供か

声と名前からして、女の子だな

客「注文したいんですけど」

「あ、はい!どうぞ」

とりあえず、あとで話すことになるだろう。今は、こっちに集中しないとな

 

2時間後 

 

「ありがとうございました!」

・・・ふう。まったく、この店の人気ぶりは一体何なんだ?確かに、ここのご飯は美味いが

ほとんど満席状態が続くとか、ビックリだ。まあ、さっきの客で最後だから、今日は終わりだが

士郎「カルマ君。ちょっとこっちに来てくれ」

「はい」

士郎さんから、呼ばれたので、奥に行ってみる。すると・・・

なのは「じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「・・・・・・え、えっと・・・・・・」

何か、すごく見られています。すっごく見られています。大事な事なので((以下略!

それにしても、この子が、なのはと言う子かな?たしか、一番下の子供だったはずだから

そうなんだろう。見た目は、小学生のようだし

「・・・えっと、初めまして。今日から、この家に厄介になる事になった、カルマだ」

なのは「・・・高町なのは」

・・・なんだろう。聞いていた印象と違う。元気で活発な子供だと聞いていたんだけど

それに、この子の目・・・・なんだ・・・なんか違和感がある

士郎「ははは。どうやら、警戒されているみたいだね」

「まあ、そうなるのは仕方がありません」

それよりも、この子の目だ。しつこい様だが、俺には、幻術を見抜く目がある

その眼の力の副作用で、相手の事が大体わかるようになった

でも、この子の目は、まるで仮面をつけているみたいだ

何かが、目に張り付いているような感じがする。こんな目は、初めてだ

「えっと、今日から3,4日ぐらいだけこの家に住むことになったんだ。これからよろしく」

なのは「ふ〜ん・・・」

・・・・なんだろう。ものすごく興味なさそうじゃないですか、なのはさん!

すごく傷つくんだが!ものすごく傷つくんだが!大事な事なので少し強調して言ってみた!

なのは「私、部屋でお勉強してくる」

桃子「あ、なのは!」

桃子さんの呼び止めにも反応せず、なのはちゃんは自分の部屋に行った

士郎「すまない、カルマ君!いつもは、あんな子じゃないんだが・・・・」

「・・・・・あの子、昔何かあったんですか?」

士郎「・・・・・・・・」

「答えたくないのなら、答えなくてもいいです」

士郎「・・・ごめんね」

そう言って、申し訳なさそうに笑う士郎さん。それにしても、一体なんだったんだ?あの子・・・

 

なのは視点

 

その日、なのはにとってはいつも通りの日常になるはずだった

桃子「なのは。ちょっとこっちに来て!」

なのは「はーい!」

お母さんが、私を呼んだ!何か用事かな?

なのは「どうしたの?」

桃子「なのは。今日から、家に新しい家族が出来るのよ」

なのは「えっ!」

それは!もしかして、私もついにお姉ちゃんになるのかな!!

桃子「ほら、あそこで働いている男性。あの人よ」

なのは「え?」

・・・なんだ、赤ちゃんじゃないのか、残念。でも、一体どんな人なんだろう

私は店に続く扉から少しのぞいてみる

「いらっしゃいませ!」

そこに居たのは、王子様だった!

すごく高い身長に、スラリとした体!綺麗な黒い髪。そして、かっこいい顔!

まるで、絵本の中から出て来たかのような、まさしく、王子様だった!

「ありがとうございました!」

ドキンッ!

・・・・すごく、綺麗。お客さんへ向けて笑う顔は、すごく綺麗だった

士郎「おや、お帰りなのは」

なのは「・・・・・・・・」

士郎「・・・なのは?」

なのは「あっ!お、お父さん!ただいま!」

いきなりお父さんに話しかけられたから、ビックリしたの!

士郎「ああ、お帰り。そう言えば、もう桃子から聞いているのかい?」

なのは「うん。あの人が、新しく家族になる人なんだよね?」

士郎「そうだよ。そうだ、もう店も閉めるころだし、彼よ呼んでくるよ」

そう言って、お父さんは、あの人の所に向った

しばらくして、お父さんと一緒に、王子様がこっちに来た!

なのは「じーーーーーーーーーーーーーーー」

間近で見ると、やっぱりカッコいいの!本当の王子様みたい!

「・・・えっと、初めまして。今日から、この家に厄介になる事になった、カルマだ」

へえ、カルマさんって言うんだ!ちゃんと覚えなきゃ!

あ、私もちゃんと挨拶しないといけないの!

なのは「・・・高町なのは」

・・・・ううううう。またやっちゃの。どうしていつもこうなっちゃうんだろう?

私は、初対面の人には、いつもこうやって、無表情で、感情が無いような声が出ちゃうの

しばらく一緒に居れば、普通に話しかけられるんだけど・・・・

士郎「ははは。どうやら、警戒されているみたいだね」

「まあ、そうなるのは仕方がありません」

違うの!そうじゃなくて、本当は、いっぱいお話がしたいの!

「えっと、今日から3,4日ぐらいだけこの家に住むことになったんだ。これからよろしく」

なのは「ふ〜ん・・・」

・・・・・・どうして、私ってこうなんだろう。言いたい事も言えなくて・・・・・

なのは「私、部屋でお勉強してくる」

桃子「あ、なのは!」

なんだか、すごく悲しくなって、私は部屋に逃げ込む

なのは「・・・・う・・・・ううっ・・・・ひぐっ・・・」

なぜか、涙が出て来たの。私のせいなのに。もしかしたら、嫌われちゃったかもしれないの

どうしよう・・・・・・・・・

しばらくの間、私は部屋で泣いていた

 

カルマ視点

 

はい。さっきのなのはちゃんの行動に、ちょっとだけ心傷ついたカルマです

いや、さすがに何かリアクションするもんでしょ!なのに、ふ〜んっで済まされましたよ!

さすがに傷つきました!俺のライフはもうゼロよ!

まあ、あの子にも何かあったんだろう。詮索はしないが、仲よくなろうと思う

さて、今は夕食の時間。そして、高町家のみなさんが集まっています

美由希「初めまして。高町美由希です」

恭也「・・・・・高町恭也だ」

この二人も、士郎さんと、桃子さんの子供らしい

美由希さんは、大人しそうだけど、なんか、リンディと同じ気配がする!

恭也さんは・・・・・・・・・なぜか睨まれてる!!すごく睨んでくるんだけど!

え、なに?俺、何かしたか?いや、今あったばかりだし、それは無い

だとすると、やっぱり反対しているのかもしれない。まあ、これが普通の反応だと思う

そして・・・・・これは、謎なのだが・・・・・・

なのは「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

えっと、とりあえずだな、なのはちゃんは今、俺の隣に座っている

初めは、美由希さんが座ろうとしていたんだが。その前に、なのはちゃんが、素早く座ってしまった

なのは「じーーーーーーーーーーー」

そしてこれである。もうね、どうしたらいいかわからないんだよ!

なのはちゃんは、俺には興味なかったんじゃないのかよ!

この子の目を見ても、相変わらず何もわからないし

「えっと、なのはちゃん?なにか、用かな?」

なのは「べつに・・・」

なら、その熱烈な視線をどうにかしてくれませんか!

士郎「さて、唐突に話を始めるが、これからしばらくの間、彼、カルマ君をうちの家族として

迎えることに決めた」

美由希「え、本当!・・・でもどうして?」

美由希さんが何故か少しうれしそうに答える。でも、やっぱり疑問に思っているようだ

士郎「実は彼は、魔法使いでね。事故にあったらしくて

ここでしばらく休ませてほしいと頼んできたんだよ」

美由希「・・・・・・・・・え?魔法使い?」

士郎さん!!何さらっとばらしちゃってんのアンタ!!

士郎「カルマ君。僕が言うのもなんだけど、なのはも美由希も恭也も

かなり勘もいいし、頭もいい子ばかりだ。そんな子供たちに、隠し事が出来ると思っているのかい?」

「ですが!・・・・・・・・・わかりました」

しかたがない。この子たちが、変に言いふらさない事を信じよう

なのは「・・・・魔法使いさん?」

「え?・・・・あ、ああ!そうだよ」

・・・・・この子の目が、少し変わった?いや、気のせいか・・・

士郎「それで、彼の魔力が回復するまでの間、家で面倒を見ようと思う

もちろん、タダでそんな事をするわけじゃない。彼には、家の店で働いてもらう

実際、今日の働きぶりを見た感じだと、十分な成果を上げてくれたよ」

恭也「だが、だからと言って、見ず知らずの人間をいきなり家族として迎え入れるのは

どうかと思う。もし、こいつが故意に俺たちに近づいて来た可能性だってあるだろう」

おお、何とも常識的な発想!さすがに、お人好しの集まりって訳でもなかったか

桃子「あら、でも彼が困っているのは事実よ。それに、いざという時には、アナタと士郎さんと美由希が

彼を止めればいい話だしね」

恭也「・・・・だが・・・」

士郎「それに、彼には、家の道場に少し参加してもらおうと思っている」

恭也「は?」

「え?・・・・・初耳なんですけど」

だが、これはチャンスかもしれない。俺は今まで、魔法に頼った戦い方をしていた

だが、こんな風に魔力がなくなれば、普通の一般人と変わらない。それじゃあ、何も守れない

なら、士郎さんの道場で鍛えれば、いざという時にも、誰かを守れる!

「・・・わかりました。道場には参加します!」

士郎「おお、そうかい!!」

士郎さんが、嬉しそうに答える

恭也「父さん!」

士郎「恭也。お前の言いたい事も分かるが、彼が困っているのは本当だ

なら、助けてあげるのが、俺たちのやる事なんじゃないか?」

恭也「!!・・・・・・・・・わかった」

恭弥さんは、しぶしぶと言った感じで、納得したようだ。まあ、まだ警戒を解いていないようだが

だが、それでいいと思う。無条件に人を信じるのは、かなり覚悟がいることだと思うからだ

まあ、俺としては、士郎さんたちは命の恩人みたいなものだし

その恩をあだで返すようなことはしたくない

士郎「・・・・・それで、カルマ君。一つ聞きたい事があるんだが、いいかな?」

「はい」

なんだろう?

士郎「君は、魔法が使えると言ったけど、3人とも、まだ半信半疑だと思うんだ

だから、ちょっと証拠を見せてあげてくれないかい?」

「・・・わかりました」

俺はポケットの中から、レイジングハートを取り出す

「起きろ。レイジングハート」

ハート「・・・どうやら、勢揃いのようですね」

なんか意味不明な事を言っているが、まあいいだろう

美由希「え、しゃべった・・・」

「こいつは、俺たち魔法使いが使う。杖のような物です。しゃべっているのは、これ自体にAIと

呼ばれている、高度な人工知能が埋め込まれているからです」

恭也「・・・・信じられない・・・・が、見せられた以上、信じるしかないか」

ハート「賢明な判断です。では、私はマスターのもとに行くとしましょう」

そう言って、レイジングハートはなのはのもとに飛んで行った

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあっ!?」

いやいや、ちょっとまて!今こいつなんて言った!

なのは「え、えっと・・・」

ハート「初めまして、マスター。私は、レイジングハート。アナタのデバイスです」

「ちょっとまて!お前いきなり何言っているんだ!その子が、マスター!?」

ハート「はい。彼女には、私を使いこなせるだけの才能があります

十分、マスターとして、私を使ってくれるでしょう」

いや、理由になってないから!

なのは「私、魔法使いになるの?」

・・・なんか、興味をもっちゃったみたいなんだが!

ハート「はい。・・・・ずっと、マスターと出会える日を、心待ちにしておりました

受け取って、もらえますか?」

なのは「うん」

・・・・・・・・・・えっ!?即答!!

「な、なのはちゃん!そんなすぐに決めなくてもいいから」

なのは「黙ってて」

「・・・はい」

なんだろう。なのはちゃんの一言が、ここまでのダメージになるなんて、思ってもみなかった

士郎「・・・・なのは。魔法使いに、なりたいのかい?」

なのは「うん」

また即答か・・・

士郎「・・・・・・・・いいだろう。なってみると良いよ、魔法使い」

恭也「なっ!本気なのか!父さん!!」

士郎「本気だ。それに、なのはにもそろそろ、自分の身を守れるだけの力が必要だと思っていたからね」

恭也「だが、危険だ!なのはにこんな得体のしれない物を渡すなんて」

おお、どうやら、恭也さんは、なのはちゃんがとても大事なようだ。まあ、わかる気がする

士郎「レイジングハートって名前だったよね?」

ハート「はい」

士郎「君は、なのはを危険にさらす存在かい?」

ハート「私は、マスターを守るのが使命です」

士郎「そうかい。なら、問題は無い。なのは」

なのは「はい」

士郎「そう言う事だから、こんどから、魔法の使い方をカルマ君に教えてもらいなさい」

なのは「わかった」

・・・・・・・・・・・・・えっ!

「ちょ、ちょっとまってください!俺が教えるよりも、レイジングハートが教える方が

良いと思いますけど」

はーと「残念ながら、私の中には教育プログラムは組み込まれていません」

「・・・・・・・・・・・・」

士郎「お願いするよ、カルマ君」

「・・・・・わかりました」

なんか、とんでもないことになってきた。住む場所を手に入れたと思ったら

なんか、弟子まで出来てしまった。しかも、まだ子供じゃないか

ハート「あ、そういえば。アナタにお伝えしていなかったことがありました」

そう言って、俺の目の前に飛んでくるレイジングハート

「なんだよ」

もうこれ以上は、何を聞いても驚かないぞ俺は。て言うか、驚き過ぎて、疲れたんだが

ハート「この世界の名前は、地球です」

「・・・・・・・・・・は?」

今こいつ、何て言った?地球?それって・・・・

ハート「物語は、もう始まっていますよ」

「・・・お前、いったいなんなんだ!?どうしてそれを知っている!!」

それは、カトレア以外には話したことなんかなかったはずだ!

ましてや、こいつの前では話していなかった。じゃあ、何でこいつは知っているんだ?

ハート「そして、運命の出会いも、もう既に・・・・・」

そう言って、レイジングハートは、なのはの方に飛んで行った

・・・・正直、今日一番の驚きだった。そして、今日一番の謎である

レイジングハート。遺跡で見つかったはずのそのデバイスは

俺の何かを知っている可能性をもった存在だった

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はい。今回はここまでです!・・・・なんか、ひどい内容になったな

まあ、いつもの事なので気にしていません!

さて、なのはがやっと出てきました!皆さんお待たせしました!

まあ、みなさんが言いたい事はわかります。なんか、おかしくないかと

ですが、俺の中のなのはのイメージはこうなのです

こうなっている原因は、まあ、二次小説を読んできた皆さんなら

よく知っているあの場面。士郎さんが大けがをおった後のなのはです

正直、ずっと違和感しかありませんでした。なのはにとってはトラウマになるようなものです

まだ小さな子供でしかないのに、孤独を味わうのは辛いはずですから

この作品のなのはは、それが原因で、自分の感情を表に出しにくい状態になってしまっています

まあ、それはいくらか改善されていて、初対面の人間以外には普通に話しかける事が出来るのです

なのはにとっては、いい子にならなくてはいけない。という感情が強かったはずです

そして、なのはにとってのいい子が、大人しくしている子、というわけです

その結果、こんななのはが出来上がってしまいました

そして、実は、主人公がなのはの目を見ても何もわからなかったのはこれが原因です

なのはは、初対面の相手には、無意識にいい子を演じようとします

すると、感情を表に出さないように、無表情になります

主人公が言っていた、仮面のようだと言うのは、一種の、心の壁です

それがある限り、なのはの心境を、主人公が知る事はありません

まあ、これはある意味、鈍感フラグが立ったようなものですけどね!

さて、次回からいよいよ、ジュエルシードが動き始めます

そして、意外な展開を披露していきたいと思います

それでは次回 チートな魔法使い 第10話

次回も、リリカルマジカル頑張っていきましょう!

・・・・あれですね、作者としても、こんな子供が出来てしまうのは心苦しいです

やっぱり子供は、はっちゃけて、バカをやって、わがままを言って

それが子供のあり方に思えるんです。みなさんは、どう思いますか?

説明
第9話目 今回は、少し不愉快な表現になってしまったかもしれません。それが嫌だと思ったら、無理せず見るのをやめてください
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仮面の無い普通な子が一番です。(黒鉄 刃)
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