インフィニット・ストラトス―絶望の海より生まれしモノ―#11*
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――夢を、見ていた。

 

【真っ白な砂浜 / 静謐な深森】にただ一人、自分だけがポツリと立ち尽くす、そんな夢を、【彼/彼女】は見ていた。

 

何故、夢と分かるのか。

 

それは【彼/彼女】が居る場所にはありえないものであるからだ。

 

―――不意に、声が聞こえる。

 

【セカイ】に溶けこんでゆく、【澄んだ鈴のような / 深く響くような】声。

 

その主は―――【純白の少女 / 真紅の((武士|もののふ))】。

 

その、ある種の神々しさすら感じさせるその姿に【彼 / 彼女】は見惚れていた。

 

『―――汝は、何故に力を求める?』

 

不意に重なって聞こえる、二つの声。

 

それは鈴の音のような少女の声であり、深く響く武士の声であった。

 

『―――汝は、何故に力を求めない?』

 

それは【彼 / 彼女】に向けられた明らかに矛盾している問い。

 

答えなど存在しないであろうその問いであるが、【彼 / 彼女】の胸中には湧き上がる『何か』があった。

 

「俺は―」

「私は―」

 

 

ざぁ――と一陣の風が駆け抜ける。

 

自分の発した答えすら【彼 / 彼女】には聞き取れないほどの音が辺りを覆うが、【純白の少女 / 真紅の武士】は満足げな表情を浮かべる。

 

『――それが、汝の答えか。』

 

『――その答えを、忘れないで。』

 

『さあ、征け。我が―――』

 

『私たちはいつもここ―――』

 

 

そんな声を聞きながら、【彼 / 彼女】の意識は急激に遠のいてゆく。

 

純白の少女と真紅の武士。

 

その姿を見守る、純白の騎士と真紅の賢者の姿が【彼 / 彼女】には見えた気がした。

 

―――遥か大空を舞う、大鷲とともに。

説明
#11*:かの者の名は…





ものっそい短いですが、こうでもしないとキリが悪くなりそうなんで思い切って投げてみる。
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インフィニット・ストラトス 絶海 

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