チートな魔法使い
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第15話 家族は、最も信頼できる絆の名前

 

???視点

 

・・・ああ、ついにここに来たのか。まったく、遅すぎる。いつまで待たせれば気が済むんだ

俺がお前の元から去ってから、俺は力を付けて、お前を探し続けていた

正直、こんな形で再開できるとは思っていなかったがな・・・

それにしても、ひどいじゃないか。いきなり攻撃してくるなんてな

それに、俺を叩き起こしたのはあの小娘だ。そいつの味方をするなんて・・・

まあ、過ぎたことを言っても仕方がない・・・?

ああ、アンタか。いや、こいつはまだ寝ている。正直、こんな状態にする気はなかったんだ

あの時の俺は、意識を保つのがやっとだったからな。・・・・悪い。お前にとっては胸糞悪い話だよな

この事も、アンタらの手の平の上でのことだしな・・・・・・

いや、別にせめている訳じゃ無い。ただ、認められないだけだ

俺たちの人生は、俺たち自身で決めて来た。これまでも、そしてこれからも

もしあんたらの事を認めたら、それこそ、俺たちは終わりだ

・・・ああ、わかっている。死なせるものか。こいつには、生きていてもらわないといけない

ああ、じゃあ改変の方はそっちで任せる・・・ああ、こっちはうまくやるさ

なにせ、こいつは俺の半身だ。ああ、心配する事は無い

それで、あの世界はどうなるんだ?・・・・・そうか

まあ、仕方がないと言うしかないか・・・・・いや、仕方がない事なんか

どこにもないのかもしれないな

一回目の世界も、二回目の世界も、すべてが土台でしかない

・・・だが、本当は一回目で終わらせる気だったんだろ?

・・・予想外だった?おいおい、アンタにも予想できない事があるんだな

・・・いや、悪い。失言だったな・・・

そうか・・・それじゃあ、そろそろお別れだな

俺とアンタがこうして会う事は、もう無いだろうな

・・・なんだ?・・・・・・それは、こいつにしてもらえ

その役目は、俺じゃない。こいつの仕事だ

それじゃあ、お別れだ。じゃあな、作者さんよ・・・

 

カルマ視点

 

?「・・・貴方には、迷惑をかけた」

黙れよ。そんな理由で、俺を置いて行くつもりかよ!

?「何をやっているんだ・・・・」

・・・えっと・・・・ごめん。でも、助けたかったんだ!だって、かわいそうだったから!

?「・・・・・お前は、誰だ?」

・・・・俺の名前は・・・・・・・

 

カトレア「マスター!」

「うおっ!なんだ!?・・・」

突然、意識が浮上する。一体何が起こったんだ?

確か、俺はジュエルシードと戦って・・・!?

そうだ!俺は胸を白い塊に貫かれて!

そう思って確認してみると、俺の胸には傷一つなかった・・・・

カトレア「ようやくお目覚めですか・・・まったく、こっちはそれどころではないのですよ!!」

それどころじゃない?どう言う事だ?俺は生きているのか?

「・・・なあ、俺は死んだんじゃなかったのか?」

カトレア「何を言っているのですか?マスターが死ぬわけないじゃないですか」

「だが!俺は確かに何かに胸を貫かれて!」

カトレア「?マスター、夢でも見ていたのではないですか?」

・・・どうなっているんだ?確かに、カトレアも見ていたはずだ

・・・まさか、また過去に戻ったのか!

カトレア「そんな事よりもマスター!大変なんですよ!すぐに来てください」

「お、おい!」

カトレアに引っ張られて、何処かに連れて行かれる

部屋を出ると、そこは見慣れた光景が広がっていた

「ここは、アースラーの中か?」

カトレア「はい。マスターが倒れてから、こちらに運んだのですよ」

「・・・倒れた?」

カトレア「それも覚えていないのですか?マスターは魔力の使い過ぎで倒れてしまったのですよ」

魔力の使い過ぎ?だが、魔力なら、有り余るほどあるんだが・・・・

いや、おかしい!魔法を使ったはずなのに。まったく魔力が減った感覚が無い!

どう、なっているんだ?これじゃあ、二回目のはじめと同じ

いや、今まで以上に魔力があるように感じる

いったい、どうなっているんだ?おかしい。何かがおかしい

カトレア「マスター?どうかしましたか?」

「・・・いや、なんでもない」

とりあえず、今は情報が必要だ。この世界と前の世界の違いがあるかもしれない

 

艦長室

 

リンディ「あら、目が覚めたのね」

・・・この部屋は、どうやら違いはないみたいだな

何時見ても、和風を間違った作りだよな

「・・・なあ、今どんな状況でこうなったんだ?」

今、モニターの前にみんなが集まっている。そして、そのモニターには

あのおばさんが写っていた

リンディ「アナタが眠っている間に、私たちは攻撃を受けたの

幸い、船にダメージは無かったんだけど

その攻撃をしてきた人物が、彼女の母親らしいのよ」

そう言って指さした方には、放心状態のフェイトが居た

「・・・説明してくれるか?」

リンディ「・・・実は」

リンディの説明は、信じられない物ばかりだった

まず、フェイトの母親があのプレシアだと言う事

フェイトが、プレシアの娘のアリシアのクローンだと言う事

そのアリシアを生き返らせるために、ジュエルシードを集めて

次元震を起こして、アルハザードに向う事

そして、一番驚いた事が、クローンの計画の名前が

プロジェクトF.A.T.E。かつて、ある一人の科学者が作り出し

そして、破壊したプロジェクトだ。まさか、それがまだ続いていたなんてな

「・・・なるほどな。つまり、最終局面に入ったって事か」

・・・それにしても、おかしい。なんだ、この違和感は・・・・

なにか、とんでもない見落としをしている気がする

フェイト「・・・・・・・」

アルフ「フェイト・・・」

・・・先に、この子たちをどうにかしないといけないな

と言っても、正直、どんな言葉をかけてやればいいのかわからない

・・・まあ、ここは普通に励ますことにしよう

「・・・なあ、フェイト」

フェイト「・・・・・・」

「俺はフェイトじゃないから、お前の苦しみがわからない

俺が感じる苦しみは、所詮俺の苦しみ。お前のじゃない

だがな、フェイト。だからこそ、一つだけ確かな事がある」

フェイト「・・・・・」

「・・・お前は、どこまで行ってもお前だ」

フェイト「!!!」

そう。所詮は他人は他人。他の人と書いて他人と読むのなら

人は、他人の代わりになる事は出来ない

どんなに他人になろうとしても、それはただ真似ているだけだ

「たとえお前がクローンだとしても、お前であることに変わりはない

たとえお前がアリシア・テスタロッサに似ているとしても

お前が、フェイト・テスタロッサであることに変わりはない

お前はお前であり、お前にしかなれないんだ」

フェイト「・・・・でも」

「お前があの母親に認めてもらいたいのなら

アイツの目の前で、大声で叫べばいい

私はフェイトだと。プレシア・テスタロッサの娘だと」

フェイト「・・・・・・」

「・・・まあ、それを決めるのはお前自身だ。だがな、フェイト

本当に母親が大事なら、立ち止まるな!

それが、アイツの願いでもあるのかもしれないからな」

フェイト「・・・え?」

とりあえず、伝えたいことは伝えた。あとは、フェイト次第だな

「・・・俺は先に行く。ちょっと、プレシアに聞きたい事があるんだ」

リンディ「えっ?」

クロノ「勝手な行動をするな!」

「悪いが、お前らの意見は聞かない。俺は、俺がそうすると決めたら

絶対にやる。カトレア、行くぞ」

カトレア「はい」

さてと、いい加減終わらせないといけないよな

「転移」

 

時の庭園

 

「急ぐぞ!おそらくすぐにアイツらが来る」

俺たちは今、プレシアのもとに向って全力で走っていた

カトレア「ですがマスター。その方が安全に、彼女を捕まえる事が出来るのでは?」

「それじゃだめだ。アイツには、聞きたい事がある。管理局が介入する前に」

それにしても、静かだ。なにか、敵の攻撃を受けるかと思ったんだが

もしかしたら、俺たちを通す気なのか?

「・・・まさか」

カトレア「マスター?」

「・・・急ぐぞ!どうやら俺たちは、勘違いをしていたようだ」

カトレア「えっ?」

「考えてみればおかしい事ばかりだ。そうだ、フェイトが治療されたときに気付けたはずなんだ

ジュエルシードを運ぶ時の襲撃もそうだ。おかしい。不自然過ぎるんだ」

もし、俺の考えが当たっているのだとしたら。プレシアの本当の目的はなんだ?

こんな事をすれば、状況が悪化するだけ・・・・・・!!

そうか!それこそが、プレシアの目的なのか!!

・・・だとしたら、フェイトは・・・・・

「クソッ!」

カトレア「マスター?」

「カトレア、ユニゾンだ!」

カトレア「え?」

「いいから!さっさとするぞ!」

カトレア「は、はい!」

カトレアとユニゾンした俺は、急いでプレシアのもとに向う

カトレア「マスター。他のみなさんも、こちらに来たようです」

「わかっている。だから急いでいるんだ」

カトレア「・・・どうして、みなさんを待たないのですか?」

「そんな事をしていたら、時間切れだ。いいか、プレシアの目的は」

ドオン!!!!!

「なっ!」

くそ、まさかもう始めたのか!

「・・・見えた!」

目の前の扉を、勢いよく開ける。その先には、アリシアの入ったポットを見つめる

プレシアの姿があった

プレシア「・・・・あら、まさかあなたが来るなんてね。英雄さん」

「その呼び名はあまり好きじゃないんだがな。大魔導師さん」

プレシア「その呼び名、私は好きじゃないわ。大魔導師の名は

一人だけで十分だもの」

「・・・・・・」

カトレア「マスター。他のみなさんの接近を確認。10分後にここに到着します」

「そうか・・・・」

プレシア「・・・わるいけど。それはあり得ない」

ドンッ!

遠くの方で、爆発音が聞こえる

「何をした!」

プレシア「しばらく、私の作った兵隊が相手をしていてくれるわ

さあ、奥の部屋で、話の続きをしましょう」

そう言って、俺たちに背を向けて歩き出したプレシア

俺はその後を追った。他のみんなが心配だが。まあ、大丈夫だろう

プレシア「・・・・それじゃあ、何を聞きたいのかしら?」

「そうだな・・・まず、どうしてこんな事を?」

プレシア「アリシアを生き返らせるため」

「・・・俺にウソはつけないぞ」

プレシア「・・・イマジンキャンセラー」

「!!なぜ、その名前を知っているんだ!!」

プレシア「・・・そんな事はどうでもいいじゃない

今は、重要な事ではないでしょ?」

・・・この女、いったい何者なんだ

プレシア「アナタの目の副作用で、私の考えている事がある程度はわかっているのでしょ?

正確には、感情がわかると言った方が良いのかしら?」

こいつ、俺の目の事を完全に知っている

・・・まさか、カナリアが昔言っていた!!

ドンッ!!

「なっ!」

遠くの方から、また爆発音が響く。今度は、この城が大きく揺れた

皆が、暴れているようだな。もう、時間がない

「なあ、アンタの目的を聞かせてくれ。さっきのは、嘘で間違いないんだろ?」

プレシア「・・・ええ。でも、簡単に答えを言っても面白くはないわ

だから、あなたの考えを聞かせてくれないかしら?」

・・・こいつ、時間稼ぎのつもりか。・・・まあ、それならこちらも好都合だ

「自分が悪役になる事で、フェイトを守ろうとしていたんだろ?」

カトレア「えっ!?」

プレシア「・・・どうして、そう思ったのかしら?」

「最初に疑問に思ったのは、フェイトの傷についてだ

あの時は、アルフが治療していた。だが、俺は見たんだ

アルフが、傷が完治しているのに。治療を続けていたんだ」

プレシア「・・・・・」

「あの時は、俺以外の奴がみんな見ていた

だが、俺だけに見えていない。なら、答えは一つだけ

その傷は幻術によって作られた幻だということだ」

俺の答えを聞いても、プレシアの顔には何も変化はなかった

だが、この答えで合っているはずだ。フェイトは、幻術を見ている

フェイトだけじゃない。おそらく、フェイトに関わっている全員にもかかっているんだ

「正直、最初は目を疑ったよ。だが、すぐに確信に変わった

あんたが、フェイトに幻術をかけたってことがな

おそらく、フェイトの体のどこかに魔術式を書き込んだんだろ?」

プレシア「・・・正解よ」

そう言って笑うプレシア。その眼には、後悔の感情が見えていた

「・・・まだあるぜ。お前が、ジュエルシードを乗せているアースラーを攻撃して来た時には

艦が壊れるほどのダメージがあった

なのに、二回目の攻撃じゃ、ダメージはそれほどでもない

まるで、手加減しているようだ。しかも、その攻撃で自分の位置がばれている

これも、自分からばらしたかのように不自然だ

それに、ジュエルシードが目的で。その情報を知っているのなら

運び出す前に、奪いに来ればいいだけの話しだ。あれだけの強力な魔法があるんだから

俺たちを倒すぐらい簡単のはずだ」

プレシア「・・・・・」

カトレア「・・・マスター。それじゃあ」

「ああ、こいつの目的は、ジュエルシードじゃない

ジュエルシードは、こいつの計画のためのカモフラージュでしかなかったんだ」

そして、その事実が俺にある考えを浮かばせた

プレシアの目的は、フェイトを守る事なんじゃないかと言う事だ

「・・・お前が、フェイトを守るために悪役になろうとしているのはわかっている」

プレシア「・・・そこまでわかっているのね」

「ああ。それで、お前がこのまま死ぬつもりな事もな」

プレシア「・・・・・・」

「そんな方法を取らなくても、他にも方法があっただろう」

プレシア「・・・あの子を傷つけないで済む方法が、これ以外に思いつかなかった

私は、プロジェクトF.A.T.Eを掘り起こしてしまった

そして、それが禁忌の技術だと知っていて、使ってしまったのよ

言わば私は犯罪者。その娘であるフェイトは、世間から弾圧を受ける可能性があった」

「だから、お前が悪役。フェイトが悲劇のヒロインになる事で、それを阻止しようとした」

プレシア「ええ。あの子に傷がある幻術をかけたのも

毎晩虐待を受ける記憶を植え付けたのもそれが理由よ」

「ジュエルシードを狙ったのも、管理局を誘い出すためか」

プレシア「ちょうどいい餌だったのよ。それに、英雄がいるとも聞いていたから」

聞いていた?・・・やっぱり、情報を流している人物がいるのか

だが、一体誰がそんな事を?まさか、管理局の中に居るのか?

それ以外に考えられないが・・・・まさかな

プレシア「・・・それじゃあ、もうそろそろ最後の仕掛けを作動するわ」

「最後の仕掛け?」

プレシア「・・・・・さようなら」

ドンッ!!!!

突然、大きな爆発音が聞こえた。それと同時に、大きな揺れが襲う

「・・・何をしたんだ」

プレシア「ここにある動力源を爆破したのよ。もうじき、ここは虚数空間に飲み込まれるわ」

「ばかな!そんな事をすれば、ここに乗り込んできた奴らも道ずれになるぞ!」

プレシア「それは、貴方がどうにかすればいい問題よ

私には、もう魔力も残っていないし」

「だが、フェイトはどうするんだ!アンタが言った言葉で、フェイトは傷ついている

フェイトを守るのがアンタの目的なら。傷つけてんじゃねぇよ!!」

プレシア「・・・・・」

「フェイトが大事なら、最後の瞬間だけでもいい。親らしいことをしろよ!

アイツに、自分の娘だって言ってやれ!それだけで、フェイトは救われるんだよ!

何故わからない!アイツにとってはプレシア。アンタがすべてだ!

そんなアンタを失ったら、フェイトはきっと壊れる」

感情が荒ぶる。気分が悪くなる

娘の事を考えているとか言いながら、結局傷つける選択をする

娘の事を考えているなら、最後の最後まで、一緒にいてやれよ

それだけでも、十分幸せなんだよ。何故、それがわからないんだ

プレシア「・・・私はどのみち、もうすぐ死ぬわ

無理に魔法を使い過ぎて、寿命を縮めてしまったのよ

私が死んだ後に、フェイトを守れるだけの力がある人物が必要だった

本当は、私の使い魔に頼む気だったんだけど。その子は死んでしまった

フェイトもまだ、独り立ちするには早すぎる。だから、管理局に頼る以外に

あの子の未来を守る方法が思いつかなかった・・・」

そう言って、今にも泣き出しそうになるプレシア

・・・プレシアも、こんな方法を取りたくなかったんだ

本当は、自分の手で、育てていきたかったはずだ

「だから、こんな計画を考えたのか」

プレシア「理解できないみたいね。でも、仕方がないじゃない

あの子は私の、最愛の娘の一人なんですもの」

・・・なんだよ、すごくうれしそうに語りやがって。そんなもの、理解できないな

俺には、その考えが最善だとは思えない!

なんとかして、こいつの最後の計画を止めないと。フェイトが壊れてしまうな

「・・・だが、フェイトの話は聞いてやってくれ。もうすぐ、ここに来るだろうから」

周りが崩れていく。ところどころが、虚数空間に飲み込まれようとしている

・・・そういえば、ジュエルシードはどうなったんだ?

この世界じゃ、虚数空間に落ちているはずだ

何処かに出ていなければいいんだが・・・

フェイト「母さん!!」

おっと、主役のご登場だな。プレシアも、心なしか嬉しそうだ

フェイト「・・・母さん」

プレシア「・・・今さら、いったい何の用かしら?

言ったはずよ、私は、人形はもういらないって・・・」

・・・言ってやれフェイト。この頑固な親ばかに。自分の言葉で!

フェイト「・・・私は、アリシアではありません。どんなに似ていても

アリシアにはなれません」

そう語るフェイトの目は、さっきまでの虚ろな目じゃなかった

彼女の中で、覚悟が決まったんだろう

自分の母親に向き合う覚悟が

フェイト「私は、フェイト・テスタロッサにしかなれないから

それ以外になる事は出来ないし。誰も、私の代わりは出来ません。だから!

私が、プレシア・テスタロッサの娘であることは!絶対に、誰にも譲れません!

アリシアがどんな人だったのか、私にはわかりません。でも!

私が、アリシアの代わりじゃない事はわかります!」

プレシア「・・・・・」

フェイト「私は、母さんと一緒に居たい。色々と話したいことだってあるし

だから・・・・一緒に帰ろう?」

プレシア「・・・・私は」

フェイトが、プレシアに手を差し伸べる。だが、その手をプレシアは取れない

・・・頑固だな

「なあプレシア。俺が思うに、アンタの考えはすごいと思う

だがな、それじゃあダメなんだ。アンタが本当に救いたいと思うなら

ずっとそばにいてやるべきなんだ」

フェイト「・・・え?」

プレシア「・・・・」

プレシアの心が揺らいでいる。でも、本当はもう決めているんだろ?

フェイトのそばで、最後の時まで一緒に居たいと

ユーノ「危ない!!」

突然、ユーノの声が響く。すると、天井や床が崩れ始めた

「クソッ!もう時間切れか!!」

フェイト「母さん!」

フェイトがプレシアを助けようとするが、プレシアは崩れる床と一緒に

虚数空間の中に落ちていく・・・って!マジかよ!!

「カトレア!鎖をイメージしろ!!」

カトレア「はい!」

カトレアから鎖のイメージが送られてくる

「鎖・・・うおおおおおおおお!」

ユーノ「カルマ!?」

俺はプレシアが落ちて行った虚数空間の中に飛び込む

プレシアは、まだそれほど落ちてはいない。まだ、間に合う!

プレシア「!!一体何を!?」

「いいから黙って掴まれ!!」

俺はプレシアの手を掴み、鎖をユーノ達のいる場所に投げる

自分の腕に既に巻かれているから、ユーノ達のいる場所に突き刺されば!!

そのまま、俺たちは虚数空間の中で宙吊り状態になった

プレシア「どうして・・・虚数空間の中では魔法は使えない

そんな中に飛び込むなんて、自殺行為よ!!」

「あいにく、俺には虚数空間の中でも力を使う方法があるからな」

プレシア「・・・・?」

さて、俺の力が自分のイメージを言葉と魔力で現実にする力だと言う事は知っているな?

普通虚数空間の中では、すべての魔法は使えない

だが、あらかじめ魔法を使えばいい。俺の魔法は、現実にしてしまえば

それは魔力の塊ではなくなる。この鎖も、俺の魔法で出してはいるが

実物の物と大差変わらない。だから、虚数空間の中でも、消える事は無い

プレシア「・・・貴方、こんな事をして。一体何が望みなの?」

「俺の望みか?・・・・そうだな」

鎖が引っ張られている。どうやら、上でみんなが引き上げてくれているようだ

それにしても、俺の望み?そんなもの、決まっている

「笑って終れる最後にしたいだけだ」

プレシア「・・・・そう」

さて、これでこの事件も終わった。後は、フェイトと話をたっぷりすればいい

俺も、なんだか疲れた

プレシア「・・・さすが、あの人に認められたことはあるわね」

「あの人?」

プレシア「カナリア」

「!!!」

カナリア。それは、8年前に出会った、俺の恩人だ

でも、どうしてプレシアがカナリアの名前を知っているんだ?

プレシア「・・・・・まったく、人生なんてわからない物ね」

「・・・そうだな」

まあ、今はいいだろう。今は、ただ休みたい

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さて、無理やりすぎる最後ですね!すみません

これを書く時間がなかなか取れなくて。まあ、正直疲れました

?「・・・・・・」

おっと、お帰りなさい。どうでした?

?「・・・・どういうつもりなんだ?」

・・・・・・

?「これは規則違反だ。そんなこと、お前なら分かっているはずだろ?」

・・・相変わらず、厳しい人ですね

?「・・・次にこんな事をした場合。あまり黙って居る訳にはいかなくなる

作者のお前なら、それぐらいわかっているだろう?」

それは、お互い様だと思うんだが・・・

?「・・・・・・」

まあいいだろう。互いに今回の事は水に流すことにしよう

その方が、お互いの為にもなる

?「・・・・そうだな」

さて、読者の皆様!・・・この話についていけていないと思いますが

それでいいのです。さて、早速ですが言わせてください

日本よ!!私は帰ってきた!!!!!!!!

海外旅行から早二週間。まったく、疲れましたよ

俺日本語以外全く喋れませんから、通訳の人に何度も頼ることになりましたり

なぜかわからないけど、向こうの大学生とバスケをすることになったり・・・

生で拳銃を見せられた時は心臓が止まるかと思った

あらためて、日本が平和な国だと言う事を理解させられる旅行でした

まあ、楽しかったからいいのですが

さて、それでは次回は、いよいよ無印編最終回

一体彼らの進む先に何があるのか・・・・それは、みなさんの目で確認してください

それでは次回!チートな魔法使い 第16話

次回も、リリカルマジカル頑張っていきましょう!!

?「・・・・これはなんだ?」

あ・・・・・・・

?「作者、これは一体どう言う事だ!!!!!!!!」

えっと、とりあえず次回もお楽しみください!!それじゃあバイバイ!

?「待て作者!!このノートの内容は一体どう言う事だ!!」

説明
さて、物語はついに最終局面に到達しました!
それでは、楽しんでいってください
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