真・恋姫無双〜Re:道〜
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  休章‐閑話3 

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 月√

 

「じゃあ、今日はこのくらいにしておこっか」

「へぅ、疲れました」

今日は楓さんと訓練の日です。

「月ちゃんも大分体力ついてきたみたいだね。でも、なんでわざわざ人気のないとこで訓練するの?」

「それは…詠ちゃんが知ったら心配させちゃうと思うから」

「ああ〜、詠ちゃん過保護だもんね〜」

「へぅ、すみません」

だからこそ今まで城の中でも人気の少ないところを選んで楓さんに師事してもらっているのだが、それでも最近は度々居なくなる私に詠ちゃんも何か気付き始めている気がする。

「でも、そろそろ私だけじゃ手詰まりかなぁ?」

「そうなんですか?」

「うん。そもそも自衛の為であっても、私ばっかが相手じゃどうしても変な癖とかついちゃうだろうし、本当ならそろそろ色んな相手と立ち合いとか始めた方がいいんだけど。その為にはまず…」

「詠ちゃんの説得ですね…」

うぅ、気が重いです。

「まあ、立ち合いの相手は私がどうにかしてみるから、月ちゃんはもう暫く私と二人で訓練しとこっか」

「…はい」

 

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それから数日後、詠ちゃんに言い出す事も出来ないまま、立ち合いを行う事になりました。いつもより装飾の少ない服装で髪を後ろで縛り…こうしてみると、向日葵ちゃんに見えなくもないですが。

最後に星さんにお借りした仮面を着けて準備完了です。

鍛錬場では、既に楓さんが用意してくれた相手が待っていました。見た感じは女性のようですが、私と同じように仮面で顔を隠しているので誰だか解りません。

「それでは、お互いに構え!」

鍛錬場の端でなぜか普段の私と同じ格好をした向日葵ちゃんが声を上げます。

「始め!」

開始の掛け声が掛かると相手は剣の切っ先で円を描くようにくるくると回し始めてから

「はあああ!」

一気に踏み込んでの斬撃、予想以上に速いですが、なんとか受け止めて距離を取ります。その間にも相手は再び円を描き始めます。

なら、相手が踏み込むよりも先に

「やああ!」

此方から攻めます。

「くっ」

ですが、私の攻撃は防がれてしまい相手の円の動きに巻き込まれてしまい。

「あっ!」

そう思った時には剣は私の手を離れて宙を舞っていました。

「これで、終わり!」

相手がそう言い放つ声が聞こえました。でも、私にはまだ奥の手があります。

「…あれ?」

「私の勝ちです」

相手の持っていた剣は、今は私の手に握られています。楓さんに教えて頂いた『無刀取り』という技です。

「そこまで!」

私になりきった向日葵ちゃんが終了の合図を掛けて無事に立ち合いは終わりました。

「さてと、なかなか良い勝負だったな。で?どうだ?」

いつの間にか近くに来ていた和輝さんが相手の方に何か尋ねています。

「ふん。まぁ、いいわよ。少なくとも習いたての僕よりは腕が立つようだし」

とそんな風に答えています。が、その口調に思わず

「詠ちゃん?」

そう問いかけていました。

「え?!もしかして…月?!」

「うん…」

私は仮面を外しながら答えます。同じ様に仮面を外した相手は紛れも無く詠ちゃんでした。

「ちょっと和輝!どういうことよ!何で月が此処にいるの!だってさっきはあそこに…」

「ありゃ、向日葵だ。で、なんで此処に居るかってのは前もって説明したとおり御嬢の親衛隊の選抜だよ」

「それが何で月本人がいるのよ!」

「何時でも誰かと一緒って訳にもいかねぇだろ。御嬢自身が腕が立てば一石二鳥だろ?」

「それにしても何でわざわざ変装してまで」

「普通に話したらお前ぇ絶対反対したろ?」

「そりゃ当然…」

「それに、武の鍛錬始めたのは御嬢の方がお前ぇより先だし。何よりそろそろ手合わせの相手が欲しかったしな」

どうやら、私が楓さんに師事している間に詠ちゃんは和輝さんに師事していたようです。

「なら、一般の兵でも良かったじゃない」

「お前ぇ等気付いて無いかもしれんが、一兵卒じゃ相手になん無ぇんだよ」

「そうなんですか?」

和輝さんの言葉に私は驚き訪ねます。

「ああ、詠の斬速もそうだが、それを『無刀取り』で返す時点で一兵卒以上だ」

「へうぅ〜」

そんな実感は全く無かったので驚きです。

「さて、んじゃあ、俺はちと、虎牢関の様子でも見に行ってくるぁ」

「ちょっと待ちなさい!僕の話はまだ終わってないわよ!」

「詠ちゃん!」

和輝さんの後を追いかけて行ってしまいそうになる詠ちゃんを私は呼び止めて

「私、もっと強くなるから。もう守られてばかりじゃないように」

そう言いました。

「…なら、僕は月がそうしなくていいくらい強くなる」

そう言って背を向ける詠ちゃんは何処と無く寂しそうで、同時に嬉しそうに笑っていた気がしました。

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あとがき

 

ツナ「まず始めに、更新遅れてすみませんでした。ウチのPCが突然パーフェクトフリーズしてしまいてんやわんやで…修理に出そうにもお金が無く…」

タマ「それで、どうされたんですか?」

ツナ「足りない分は恋愛サーキュレーションを聞いている内に増えました。一発1900枚弱で」

タマ「アホですね。金無いのに勝負するとか」

ツナ「結果的に直ったのでいいんです。ついでにvitaのSAOまで買えるくらい貯まりましたし」

タマ「死ねばいいのに〜」

ツナ「てな訳でこれから遅れた分をガンガン巻き返すつもりです」

タマ「うん、そうしてください。というより私の説明がされてないんですが?」

 

ツナ「では皆様また次回!」

タマ「ちょっと、私の事ちゃんと紹介してくださいよ!ねぇーってばー!」

 

説明
遅くなりました。拠点√です。月ちゃんの進化は止まらないし止めるつもりもありません。

『Re:道』と書いて『リロード』ということで

注:オリキャラ出ます
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コメント
kyogo2012さん>これからは詠ちゃんと一緒に強くなっていきますよw(ツナまん)
どこぞの大甘のお馬鹿○備とは違いますね。自分から、特訓して強くなろうとしているのだから。月さん、これからも頑張ってくださいね。ケケケ。(Kyogo2012)
ユウヤさん>マジ天使ですよねぇ〜。だから向日葵は常時ポニテなんですよね〜。ヶ原さん…いいじゃないですか。個人的には撫子ちゃんのレインボースク水も良かったですけど(ツナまん)
髪型変えた月、マジ天使度マックス。そして俺はヶ原さんにホチキス突きつけられるだけだったなぁ(ユウヤ)
naoさん>月ちゃん程ではありませんがね。詠ちゃんの場合は小手先の技術の方が大きいです。(ツナまん)
詠もそんなに強いのか〜武の才能はなさそうだがw(nao)
nakuさん>ピーガガガ…悪質なデータが検出されました。削除しますか?→はい yes(ツナまん)
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