英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 
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〜旧校舎・終点〜

 

「ひゃああっ……!?」

「力を取り戻したのか……!?」

起き上がった魔獣を見たエリオットは悲鳴を上げ、ガイウスは驚き

「チッ、厄介な……!」

ユーシスは舌打ちをした。

 

(くっ……みんなの体力も限界か。―――こうなったら……)

仲間達の状態を見てリィンは自分にとって忌まわしき力であると同時に”奥の手”である力を使う事に決意した。するとその時

「下がりなさい―――!」

女子の声が聞こえると同時に導力エネルギーによってできた矢が次々と魔獣に命中し、さらにそこにエマがかけつけて魔導杖を振るって導力波の弾丸を次々と魔獣に命中させ、更にラウラがかけつけて大剣を魔獣に叩きつけ、そしてアリサがかけつけてきた!

 

「き、君達は……!」

「追いついたか……!」

アリサ達の登場にエリオットとガイウスは驚き

「ふう……どうやら無事みたいね!」

「す、すみません!遅くなりました……!」

リィン達の状況を見たアリサは安堵の溜息を吐き、エマは申し訳なさそうな表情で謝罪した。

 

「いや、助かった……!」

援軍の登場にリィンは安堵の溜息を吐いた。

「石の守護者(ガーゴイル)……暗黒時代の魔導の産物か。どうやら凄まじく硬いようだ。」

「ああ、しかもダメージを与えても再生される……!」

ラウラの言葉にユーシスは厳しい表情で頷き

「だが、この人数なら勝機さえ掴めれば――――」

リィンが呟いたその時

「まあ、仕方ないか。」

少女の声が聞こえ、声を聞いたリィン達が振り向くと―――

「よし、間に合ったか。」

そこには散弾銃(ショットガン)を持ったマキアスと左右の手それぞれに銃口がある特殊な大型軍用ナイフを構えているフィーがいた!

 

「お前は……」

マキアスの登場にユーシスが目を丸くしている中マキアスはショットガンを魔獣に向けてエネルギーを溜め込み

「導力銃のリミットを解除――――喰らえ――――”ブレイクショット”!!」

溜め込んだエネルギーを解き放って魔獣に命中させた!更にフィーが魔獣に詰め寄った瞬間跳躍して魔獣の背後に着地して斬撃を尻尾に叩き込んで魔獣を怯ませた!

 

「勝機だ……!」

「ああ……!」

そして魔獣の様子を見たガイウスの言葉にリィンが頷くとリィン達全員が装着しているオーブメントから青い光が放たれ、その瞬間リィン達はまさに息ピッタリと言ってもおかしくない連携攻撃を次々と魔獣に叩き込み

「今だ……!」

リィンの号令を合図にリィン達はそれぞれ魔獣から距離を取り

「任せるがよい……!はああああっ!!」

力を溜め込んだラウラが跳躍して大剣を振るって魔獣の頭を斬り落とした!すると斬り落とされた魔獣の頭は石となった後消滅し、また残った魔獣の巨体も石となった後消滅した!

 

「あ……」

「やった……!」

魔獣の消滅を確認したエリオットとアリサは安堵の溜息を吐いた後リィン達と共に武器を納めた。

「よかった、これで……」

そして安堵の表情のエマが呟き

「ああ、一安心のようだ。」

エマの言葉にガイウスが頷いたその時

「!!」

「……どうやらまだ安心はできないみたいだよ。」

何かの気配に気付いたリィンは血相を変え、フィーが静かな口調で呟いた。

 

「え――――」

フィーの言葉を聞いたエリオットが呆けたその時、先程消滅した魔獣と同じ魔獣の姿をした石像が魔獣と化して、リィン達の目の前に現れた!

「な、ななななななっ!?」

「ひゃあああっ!?ま、また出た……!」

「しかも3体もいるぞ!?」

新手の登場にマキアスとエリオットは混乱し、ユーシスは厳しい表情で声を上げ

「クッ……(不味いな……フィーとラウラ以外のみんなは体力が限界だ……”あの力”を使っても3体はいけるか……!?)」

リィンは仲間達の状況を見て、状況は圧倒的に自分達が不利である事を一瞬で悟り、唇を噛みしめた。するとその時

「―――どうやらあたし達が最後のようですね。」

なんとそれぞれの武器を構えたツーヤとプリネがかけつけてきた。

 

「あ……!」

プリネとツーヤの登場にアリサは驚き

「―――皆さん、下がって下さい。皆さんは先程の戦いで疲れているでしょうから、残りの石の守護者(ガーゴイル)は全て私達が排除します。ツーヤ、行けるわね?」

「はい!」

プリネはリィン達に警告した後ツーヤに視線を向け、視線を向けられたツーヤは力強く頷いた。

 

「ええっ!?む、無謀すぎるよ……!」

「わ、私達も戦うわ!」

プリネの言葉にエリオットとアリサは驚き

「フフ、心配してくれてありがとうございます。ですが、この程度の修羅場なら慣れていますので、大丈夫ですよ。」

「こ、”この程度”って……」

「フム……二人の実力は私達より明らかに上である事は察しているが……幾ら何でも2対3は不利だろう。せめて一体は私達が受け持つ。」

微笑むプリネの言葉を聞いたエマは冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ラウラは考え込んだ後プリネを見つめて助力を申し出た。

 

「フフ、心配してくれてありがとうございます。でも、大丈夫ですよ。私達以外にも共に戦ってくれる心強い味方もいますから。」

「……その”味方”は俺達以外の人物を示しているのか?一体どこに……」

プリネの話を聞いたガイウスが不思議そうな表情をしたその時

「―――ペルル!フィニリィ!アムドシアス!パラスケヴァス!!」

「はーい!やっとボク達の出番だね!」

「うふふ、そんな下級の石象兵(ガーゴイル)、私(わたくし)一人で充分ですわ!」

「さあ!奏でようではないか!我らの美しき調べを!」

「――――――!!」

プリネが自分の周囲に鳥翼族の娘―――ペルル、精霊を統べる精霊の中でも秀でた力を持ち、王族種でもある精霊――――”精霊王女”フィニリィ、ソロモン72柱の魔神の一柱にして芸術を愛する”一角候”アムドシアス、鯨の姿をした巨大な幻獣――――パラスケヴァスを召喚した!

 

「な、ななななななっ!?い、一体どうやって現れたんだ!?」

「ひゃあああっ!?また新手が……!」

「大きいな……」

突如現れたペルル達にマキアスは混乱し、パラスケヴァスの姿を見て新手の魔獣と勘違いしたエリオットは悲鳴を上げ、パラスケヴァスの大きさにガイウスは呆け

「しかも全員から只ならぬ気配を感じるな……」

「―――少なくとも全員、”達人”クラス。正直わたし達の援護は必要ないと思う。」

ペルルたちの強さを感じ取ったラウラは真剣な表情でペルル達を見つめ、フィーは冷静にペルル達の強さを分析した。

 

「!!この気配は……!あの槍の乗っている女性はまさか……妖精……!?」

「ええっ!?よ、妖精!?それって伝承の中でしか出てこない存在じゃないの!?」

フィニリィを見つめて何かに気付いたエマは目を見開いた後信じられない表情でフィニリィを見つめ、エマが呟いた言葉を聞いたアリサは驚き

「!彼女達が噂に聞くプリネ姫と契約している使い魔にして守護者達か……」

「使い魔……?」

ペルル達を見つめて何かを察して呟いたリィンの言葉を聞いたユーシスは不思議そうな表情をしてペルル達を見つめた。

 

「―――パラスケヴァス。貴方は一人で一体を相手して!」

「―――――!!」

「ペルル、フィニリィ、アムドシアスは協力して一体を!」

「はーい!」

「了解しましたわ!」

「うむ!」

「残りの一体は私達が受け持つわよ、ツーヤ!」

「はい!」

ペルル達に指示を終えたプリネがツーヤと共に武器を構えて自分達が相手する魔獣を見つめると二人のオーブメントから青い光が放たれ

「みんな、速やかに終わらせるわよっ!!」

プリネの号令を合図に戦闘が始まった!

 

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次回の戦闘BGMは天秤の”己の昂りを身に宿し”だと思って下さい♪なお、天秤のLADEAで新たなエウシュリー技が開放されましたのでプリネ達を含めた”光と闇の軌跡”登場キャラも新たなエウシュリー技を既に習得してる事にしています!!

説明
第10話
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コメント
感想ありがとうございます 本郷 刃様&ジン様 軌跡シリーズのレベルをとっくに凌駕しているプリネ達と戦い、蹂躙されるガーゴイル達はマジで乙ですww(sorano)
ひでぇ!ガーゴイル相手に使い魔たちを召喚とか^^;オーバーキルにもほどがある^^;使い魔と言えばこの時点ではまだリィンは使い魔をゲットしてないんですかね? 次回の更新も楽しみに待っているので頑張ってください応援してます。(ジン)
ちょっ、いきなり使い魔たちを召喚するとかヒデェww ガーゴイル乙としか言えないww(本郷 刃)
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他エウシュリーキャラも登場 幻燐の姫将軍 空を仰ぎて雲高くキャラ特別出演 閃の軌跡 

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