星降る夜に 14
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洛陽に行くことになった岳、新たな仲間の嵐、雫、鈴と主である月と軍師の詠と共に今森を抜けていた。

 

岳「えっ?じゃあ雫達は俺の部隊というわけか?」

 

詠「ええ、そうよ。あんたが帰ってきた時のためにそうした方がいいと思ってね。」

 

月「詠ちゃん、岳さんのこと信じてるから早めに部隊を作ったんですよ」

 

詠「そ、それは言わなくていいでしょ!!月!!/////」

 

嬉しいことは嬉しいのだが、何故だろうな、後ろから殺気が出てる気がする

 

雫「私達はその副隊長をすることになりました。」

 

嵐「岳様のためにも頑張ります!!」

 

鈴「そうだね〜ご褒美も欲しいけどね〜」

 

欲望に忠実過ぎる気がする。なんでそんな目でこっちを見る・・・・・

 

岳「はぁ、分かったよ。ただし、お金がかかることはそんなにできないぞ」

 

鈴「じゃあ、接吻とか?」

 

岳以外の全員「ぶーーーーーーー!!!??」

 

岳を除いた全員が吹き出しました。はて?そんなにダメなことだったのでしょうか?疑問です。

 

詠「な、なにいってのよ!!/////」

 

月「そ、そうです!!そんなのずるいです!!」

 

詠「月!!!??」

 

月「はっ!!へぅ〜/////」

 

雫「岳様の接吻・・・・・/////」

 

嵐「えへへへへ/////」

 

嵐はどこかえ飛んでいきました。そんなに?

 

鈴「だって、岳カッコいいもん。それぐらいいいじゃん」

 

詠「そう言うことじゃない!!」

 

岳「いいよ」

 

全員「ええーーーーー!!」

 

流石の鈴もビックリしました。そんなに簡単に言っちゃっていいのかな

 

岳「家では妹に、よくせがまれてたしな」

 

詠「だから!!そう言うことじゃない!!」

 

岳「???詠もしてみるか?」

 

詠「えっ!!えええっ!!!??」

 

岳「あ、ぽっぺか額だからな。」

 

詠「そ、それでも!!・・・・・/////」

 

それ以上話さなくなった詠、そんなに不思議なことか?分からんもんだ。

 

鈴「あ、もうすぐ洛陽ですよ」

 

詠「なにをしれっと言ってるのよ!!!あんたのせいでしょうが!!!」

 

このやり取りはいつまで続くのでしょうかね。頭がいたくなってくるわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵士「止まれ!!貴様ら誰だ!!」

 

岳「呼ばれたのにそんなこと言うの?」

 

兵士「なんだと!!!」

 

岳「別にいいよ。董卓様が来たのにかえった。そう言っておいてね。そしたら、君の首はすぐ飛んでいくね」

 

兵士「なっ!!董卓か!!!す、少し待て!!!」

 

兵士は驚きそして青ざめて走っていったのである。苛めすぎたかな。」

 

月「岳さん・・・・・」

 

詠「大丈夫なの?あんたの作は」

 

岳「まあ見ててよ」

 

張讓「よくぞ来たな董卓殿、ささこちらに来て貰えますかな。陛下が話を"二人"でしたいそうでね。」

 

岳「俺も同席してもいいかな」

 

張讓「貴様らにはそんな権限はない。御使いもな」

 

岳「そっか、仕方ないよね」

 

詠「ちょっと!!!」

 

岳「怖いよね。君たちは俺達のことが」ニヤリッ

 

張讓「(ピクッ)なんだと」

 

岳「そうだよね。権力を壁にして怖いものから逃げてきたんだもんね。俺達を近くに置いていきたくないよね。自分達は"弱い"からな」

 

張讓「貴様!!!我らを愚弄するか!!!」

 

岳「事実だよね。この事を町中、いや大陸中に言っていけば、反乱が起こるし、そうすれば弱いあんた達は死ぬことになるよね」ニヤリ

 

張讓「そこまでいうなら!!!いいだろう!!!貴様らも中にいれてやる!!(今に見ておれ!!)」

 

岳「おお!!それはどうも」

 

詠「・・・・・」

 

雫「・・・・・」

 

嵐「・・・・・(バカだ)」

 

鈴「(こけにされすぎでしょ。ぷくくくっ)」

 

月「(岳さん・・・・・ありがとうございます。)」

 

岳「さて、行こうかみんな」ニコッ

 

全員「応!!!」

 

岳「あ、雫と嵐は兵をまとめておいてね」

 

雫「はい」

 

嵐「ええ〜岳様と一緒に行きたかったのに・・・・・」

 

岳「俺と鈴は詠と月の護衛ね」

 

鈴「了解〜」

 

さて、会いに行きますか。皇帝陛下に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十常待「皇帝陛下のお通りだ!!」

 

劉恊「妾が新しい皇帝の劉恊じゃ」

 

へぇ〜母親を殺されたわりには平然だな。それとも、毒殺だと知らないのか?

 

月「天水の董卓です。お呼びいただきありがとうございます。」

 

と言うか、可愛いなあの子、まだ俺より2歳位年下かな

 

劉恊「うむ、ご苦労だったな」

 

一回あの張讓とか言うのにかまをかけてみるのもいいな。やってみるか」

 

劉恊「して、そちらが天の御使いか?」

 

岳「ん?俺の事?」

 

張讓「貴様!!!無礼であるぞ!!」

 

岳「あんたとは話してないしそれに、俺は誰に対してでもこんなんだ」

 

張讓「貴様!!!」

 

劉恊「よい、それでもな」

 

張讓「し、しかし陛下・・・・・」

 

???「煩いぞ張讓!!!陛下が許したのだ。とやかく言うな」

 

張讓「馬騰・・・・・くっ!!」

 

閃「私は馬騰だ。よろしく頼む」

 

岳「よろしく、所でさ町の状況はさ、どうなってんの?」

 

劉恊「なにをいっておる。平和で」

 

岳「町は荒れ果ててるよ」

 

劉恊「なんじゃと!!!どういうことじゃ!!」

 

さてと、今のは事実だけどここからは憶測であり、かまかけでもある

 

岳「あれれ〜陛下に、報告の違いがあるみたいだけど、どういうことかな張讓さん」

 

張讓「へ、兵士の違いじゃ!!」

 

閃「それはない、あんたは町に出掛けているしな」

 

岳「それだけじゃないしね。罪のない人を裁いて勝手に悪のもにしたんだろう?町の子供たちから聞いたよ。子供は嘘をつけないからな。しかも、兵士は十常待の人に頼まれたと言ってたし。まだ「嘘を!!」まだ!!あるんだよ。前皇帝を毒殺したって、こともあるくらいだしね。」

 

張讓「はったりじゃ!!」

 

岳「最後の最後は月・・・・・董卓にその罪を着せようとした。」

 

これなら、言い訳も思い付かないだろうな。

 

張讓「くっそう!!何処からだ!!何処からそんな情報が出たんじゃ!!」

 

岳「そんな情報?なんの事かな?俺はただ洛陽の状態を言っただけで、誰も張讓さんがやったなんて一言も言ってないよね。俺は十常待がやったとしかね・・・・・」

 

張讓「き、貴様!!!騙したのか!!!」

 

岳「その様子だと十常待は全員関係してるようだな。」

 

劉恊「・・・・・張讓、母上を殺したのか、その罪は重いぞ!!」

 

張讓「はっ!!そんなことだからダメなんだ!!ヤッパリ子供は殺しておくべきだった」

 

岳「(ピクッ)なんだと###」

 

張讓「こんなことになったのも全て陛下の所為だ!!貴様らが!!」

 

岳「・・・・・おい、もう一回言ってみろよ」

 

全員「!!!!!???」

 

岳「誰が死んでればよかったて?おい」

 

張讓「ひ、ひぃ!!!」

 

ああ、ヤバイな俺、"暴走"し始めてるわ。こうなったらじいさんじゃないと止められないぞ。

 

岳「国にとって民は大切だ。その中でも子供は特にな!!!それを貴様は」

 

張讓「そ、そうだ、金をやろう。だから」

 

岳「・・・・・」

 

張讓「あ・・・・・ああ・・・・・」

 

俺には俺じゃない俺がいる。訳がわからないって?俺だって分からないさ。でも、ひとつだけ言えるのはな、そいつは俺の・・・・・

 

???「お前は生きてる価値がない」

 

張讓「!!!!!???」

 

憎しみとか負の感情の塊なんだと思うんだよ。

 

戟「改めて言っておこう。俺は藤代岳じゃねぇ。俺は藤代戟(げき)だ」

 

月「が、岳・・・・・さん?」

 

詠「な、何なのよ・・・・・これ」

 

閃「(この小僧・・・・・ヤバイ)」

 

劉恊「・・・・・」

 

鈴「本当に岳なの?」

 

誰もが漠然とした。目の前にいるのは、あの優しそうな顔をした岳ではなく、戟と名乗る男であったのだから、白かった髪は紫に染まり、青き目は赤く輝いていた。

 

張讓「・・・・・」

 

張讓は失神すんぜんだった。

 

戟「覚悟はいいか?」

 

張讓「ま、待って・・・・・」

 

戟「死ねよ、屑が・・・・・」

 

時雨を抜いた戟の一撃は張讓の肩に振り下ろされて、彼の肩を―――切り裂かなかった。

 

戟「・・・・・誰だ?てめぇは」

 

貂蝉「うふん、いやねぇ岳ちゃん、あたしのこと忘れたのかしら?戟ちゃんと言った方がいいかしら?」

 

そこに現れたのは、厳の知り合いである貂蝉であった。片手には張讓を抱えている

 

戟「なんのつもりだ?そいつの仲間なら、容赦はしない・・・・・」

 

貂蝉「それはないわ、でも、ここでそんなことされてもねぇ、嫌なのよ」

 

戟「なんだと?」

 

貂蝉「・・・・・そろそろ"自分"を許したらどうなの?戟ちゃん」

 

戟「・・・・・」

 

月「(許す?・・・・・)」

 

なんのことだかわからない。ただひとつわかるのは戟をあのビキニパンツをはいた化け物が止めたということ。なぜ止めたかは分からない

 

戟「・・・・・許せると思うか?」

 

貂蝉「思わないわ、けど・・・・・」

 

戟「けど?なんだよ、なんなんだよ!!!あれは俺の・・・俺の所為であんなことになったんだ!!!助けられたのは妹の梨花(りか)だけだ!!!俺が強ければあんなことにはならなかったんだ!!!」

 

貂蝉「・・・・・」

 

岳は妹の梨花が産まれて直ぐに両親を失った。復讐にあったのだ。両親は警察官をしていたので、姉の磨姫(まき)と妹の梨花を支えて暮らしていた。だがある日に、両親が死んだと連絡を貰い唖然とした。当時は岳よりも強かった親が殺されたのだ。そのあとじいさんに引き取られた。まだ一歳だった。梨花は驚きもしなかったが、姉は絶望していた。そして、両親を殺した犯人は俺達をも狙ったんだ。じいさんがその事に気づいたときには遅かったんだよ。俺は闘ったけど、守れたのは妹だけ、磨姫姉さんは俺を助けるために犯人に突っ込んでいったんだ。その時に腹にナイフが刺さったんだ。だけど、そのおかげで俺は犯人の隙をついて、奴を倒したんだその直ぐ後にじいさんが来て、犯人は死刑になったんだ。俺はずっと悔やんだよ。俺の事をずっと励ましてくれた梨花が、いなければ俺は今を生きていなかったかもしれない。それからだ、俺がじいさんに稽古をつけてもらい始めたのは、今度こそ誰も失わないように・・・・・誰も俺の目の前から消えないように!!!そんなことを毎日思ってたからかな。いつの間にか俺の中にはもう一人の俺がいたんだよ。名前は"戟"・・・・・俺の憎しみと悔やしさが産んだ・・・・・もう一人の俺。自分を許せないが故に産まれた存在だ。

 

貂蝉「貴方の事は厳(げん)ちゃんから聞いていたわ、この世界に来ることも、暴走のこともね・・・・・別に殺しはしないわ。ただ、もうやめましょうと言うことよ」

 

戟「罪から逃げるのか?そんなことできやしねぇ。俺は俺の所為で両親と姉を失い、梨花に悲しい思いをさせたんだ。梨花の方が辛いのに・・・・・なにもできなかった自分をどうやってやめるんだ?」

 

貂蝉「それは・・・・・」

 

戟「あるわけないよな。それに、分かるわけがないよ。失ったこともない癖に知った風なこと抜かしやがって!!!なにが許そう!!!なにがやめようだ!!!そんな簡単なことで、ひとの命をみてんじゃねぇよ!!!」

 

戟は気がついたら泣きながら貂蝉に向かって走っていた。許せるなら許したいさ、でも、もう取り返しが付かないんだよ。消えた命を取り戻せるわけがないのだから・・・・・

 

戟「はぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!」

 

戟が時雨と秋雨を同時に貂蝉に振った、まるで、自分を痛め付けるかのように・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月「やめて!!!岳さん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は体が勝手に動いていたのかもしれない。でも、いてもたってもいられなかったんです。こんな姿の岳さんは見ていられなかったから。

 

詠「月!!!??」

 

戟「!!!??来るな!!!」

 

この時、戟の心には届いていた。彼女の・・・月の心の思いが

 

月「(助けますから、待っていてください)」

 

戟「!!!??くっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回

「新たなる戦いの幕開け!!反董卓連合!!

岳・戟!!一つに戻る時!!」

 

岳・戟「俺達は二人合わせて俺だ・・・・・藤代・・・岳だ。」

 

 

 

 

説明
明かされる岳の過去・・・・・一体何が?
そして、貂蝉の頼まれたこととは?
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