九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=
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CP第一章 第二十九話 「歯車は動く」

 

 

 

 

 

イカルガの何処かにある森林の中、ZEROは一人眠っていた。

しかし、見ていた夢が悪かったのか、寝ていても表情は晴れなかった。

 

ZERO「・・・・・・・・チッ。」

 

やがて、嫌々起きると晴れない気分と調子を身体に感じつつ見ていた夢について呟くのだった。

 

 

ZERO「・・・・・ココノエ・・・・・・アイツだけは絶対に・・・・・・!」

 

 

 

 

何故彼がココノエの名を口にしたのか。

話は過去になり、旅団が起こした大戦、『管理局解体戦争』の時にさかのぼる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理局と戦った旅団。

しかし、被害はどちらも甚大なもので、その殆どがZERO一人によるものだった。

クライシスはZEROを拘束しようとするが、彼の野生と凶暴性に手を焼いていた。

其処で、彼が『熾天使』との戦いの為にレイチェルとハクメンを呼んだ為。それを思い出してココノエに頼んだのだ。

無論、目的はZEROの拘束。見返りはZEROのしばらくの身元を預け実験に使ってもいいと言う事。

 

 

それを聞き、ココノエは了承。新型の拘束術式でZEROの身動きを完全に止めたのだ。

 

 

 

 

ZERO「がっ・・・・くそっ・・・・!!離せ!!離せってんだ!!何で壊れねぇんだ!?」

 

 

ココノエ「ふむ。性能は良し。方陣自体も正常に稼動しているな。」

 

ZERO「ッ!!テメェか!!!今すぐ離せ!この餓鬼がぁ!!!」

 

ココノエ「ガキはどっちだ。言わせて貰うが、私はお前よりも遥かに年上なのでな。ガキはお前なんだよZERO。」

 

ZERO「くそがっ・・・・テメェは一体何なんだッ!!!!」

 

 

ココノエ「・・・私はココノエ。第七機関の科学者だ。」

 

 

 

 

 

その後。ZEROの意識は勝手にブラックアウトし、意識を失ったのだ。

 

その後と言うと、特にと言う程の事はされず、寧ろ自身の解析の為にずっと術式が張られた独房に入れられたと言う事だ。

最初こそ暴れもがいたが、やがて無意味と空腹等が重なり、自然と抵抗が薄れていった。

その後もココノエは特に何もせず、クライシスにZEROの身柄を返したのだった。

 

だが、ZERO自身、自分の自由を奪ったココノエに対し不愉快な奴だと思い、彼女を邪険した。

故に、彼女に会えば何をするのかは容易に想像がつく。

 

 

 

ZERO「・・・・喰ってやる・・・・テメェのその全てを・・・・・完膚なきまでになぁ・・・!!」

 

 

 

 

すると。ZEROは何かの気配を感じ、感覚を研ぎ澄ませる。

そして、魔獣の様な表情の笑みを浮かべ笑っていたのだ。

 

ZERO「・・・・・ほお・・・・・・この気配・・・・感じた事のねぇ・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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= イブキド 封鎖地区 =

 

 

 

ハクメン「ズェアアアアッ!!」

 

ハクメンの一太刀が地面に叩きつけられ、ヒビが入る。

それを回避し、一閃がハクメンの上から降り注がれるがそれを彼は回避する。

 

ハクメン「・・・・・・・・。」

 

彼の持つ太刀。事象兵器『斬魔・鳴神』。時をも切り裂くものであり、ハクメンが暗黒大戦時代から使う長刀である。

つまり、そんな彼と無謀にも戦う相手とは・・・

 

 

 

なのは「・・・・・・・・くっ・・・」

 

ハクメン「・・・・・そんな一撃で・・・私に当てられると思うな。」

 

焦りが見えていた。

なのはは奇襲から始め、それが失敗したと言う事で連続の砲撃を放ったが、その全てをハクメンに回避されていたのだ。

 

 

ハクメン「・・・・・なるほど。貴様の息を吹きかけた者達をイカルガに放ったか。」

 

なのは「・・・・・!」

 

ハクメン「だが無駄だ。この世界は、貴様が思っているほど甘い世界ではない。」

 

 

 

なのは「・・・知っていますよ。だからです。」

 

ハクメン「・・・・・・・。」

 

なのは「こんな世界だから・・・・私は助けたい。大切な人を失わせる世界にしたくない。唯それだけなのに・・・・・・どうして貴方達はジャマをするの?」

 

ハクメン「・・・・・・・・・・口先だけか。」

 

なのは「ッ・・・・!!」

 

ハクメン「最早・・・・・何も言うまい。」

 

 

 

 

失った者の気持ちを。

 

 

 

 

 

 

ハクメン「不屈の心。悪いがしばらく使えんようにさせてもらう。」

 

なのは「ッ・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= BGM : SUSANOOH U =

 

 

 

刹那。一瞬にしてハクメンはなのはとの距離を詰めた。

オートガードが発動するかと思ったが、それよりも早くハクメンが蹴りを入れたのだ。

 

なのは「がっ・・・・・!?」

 

ハクメン「踏み込みが足りん・・・・!!」

 

追撃の殴りが入り、更に地面に叩きつけられる。

流石にコレぐらいでいいだろうと思い、ハクメンは地面に着地する。

 

だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴウッ!!

 

 

ハクメン「ッ・・!!」

 

半身を捻り、砲撃を回避する。

どうやらギリギリシールドで衝撃を和らげたらしい。

 

ハクメン「・・・デバイスに感謝するんだな。ノーマルであったら、既に終わっていた。」

 

なのは「っ・・・・うるさい・・・・!」

 

ハクメン「・・・・・・・・・慈悲などは持たん。我は悪を滅する。唯それだけだ。」

 

ハクメンは手を抜く気は無かった。

鳴神を構え、一閃の構えを取る。

 

なのははカートリッジを消費し、カウンターの用意をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。

 

 

 

ハクメン「虚空陣・・・・・・・!」

 

 

 

 

なのは「アクセルシューターッ!!」

 

刹那。大量のアクセルシューターがハクメンへと襲い掛かる。

それに気づくハクメンだったが、その時には既にほぼゼロ距離だった。

 

 

 

なのは「ディバイィィィィン・・・・・・バスタァァァァァ!!!」

 

更に連続でディバインバスターを放ち、追撃を加えた。

その数十発。

 

なのは「アアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

咆哮と共に撃ち続けたなのは。

撃ち終えると、爆煙を見つめていた。

 

なのは「はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・・・・」

 

これで多少ダメージは入っただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし。それは無駄だった。

 

ハクメン「雪風。」

 

 

 

 

一閃が放たれ、なのはは吹き飛ばされた。

オートでシールドが発動するも、シールドが破壊されたのだ。

 

デバイスは破壊され、なのはも大ダメージを負った。

 

なのは「かはっ・・・・・・・・」

 

 

 

しかし。ハクメンはその後ろが量産素体が爆発で開けた穴があったというのを忘れていたのだ。

 

ハクメン「ッ・・!!」

 

ハクメンはこれ以上は面倒となると思い、なのはを掴もうとするのだが、一歩遅くなのはは落ちてしまったのだ。

 

ハクメン「くっ・・・・・ココから追うか・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが。

その時ハクメンの横から一撃の拳が向かってきた。

 

ハクメン「むっ・・・!!」

 

鳴神でガードするも、一撃の威力が高かったのか、ハクメンは後ろに下がった。

 

ハクメン「この一撃・・・・・まさか・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アズラエル「ククククク・・・・・・見つけたぞ・・・・六英雄・・・・ハクメンッ!!」

 

ハクメン「ちいっ・・・!!」

 

ハクメンと次に相対するはアズラエル。

その場所にまた一人向かっていたというのは、ハクメンもアズラエルもまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= イカルガ アキツ スノータウン =

 

 

そして、アキツではルカが到着し、突然の爆発に驚いていた。

 

ルカ「なっ・・・・何だ!?」

 

驚くルカの前に現れたのは丁度戦っていたニューとチンクだった。

ナイフを使い、爆破させるチンクと術式から剣を召喚して戦うニュー。

両者によって戦いは激しいものとなっていた。

 

 

 

 

チンク「ちっ・・・・!!」

 

ニュー「あわわわわわわ!」

 

 

 

ルカ「ニューちゃん!?」

 

ニュー「うにゅ!?」

 

チンク「援軍だと・・・!!」

 

 

 

 

 

ルカ「くそっ・・・!」

 

 

ルカはニューを援護しようと腰につけていたホルスターに手をつけた。

すると、ホルスターに術式が発動し光を発した。

ルカはグリップを持つと『新たな』銃の名を叫ぶのだった。

 

 

 

 

 

 

 

ルカ「行くぞ・・・・・・グリムニルッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴェルベルクとは対を成す黒い銃。

金色のラインが光るもう一つの事象兵器。

 

 

 

レイチェル「纏いしは漆黒の仮面。白きものは渦を巻き起こし、黒きものは仮面を被り、偽り続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴方がそれを完全に扱える時には・・・果たしてどうなっているでしょうね。」

 

 

 

 

チンク「何だ・・・・あれは!?」

 

ルカ「行くぞッ!!」

 

ルカは大型の術式を一つ自分の前に展開し、二丁の銃を構えた。

其処に魔素が集中し、やがては一つのエネルギーボールとなった。

当然、その後は・・・

 

 

 

ルカ「ホーミングだぁっ!!」

 

 

術式から放たれた一撃は複数の弾丸となってチンクに向かっていった。

それをナイフで迎撃するチンクだったがホーミングの方が速く、迎撃しきれなかった。

 

チンク「がっ・・・・・!」

 

 

ルカ「今だっ!!プロミネンスッ!!」

 

ニュー「レガシーエッジッ!!」

 

一気に〆に入る二人。同じ術式から赤い炎の巨大な弾丸を放つルカと術式から大量の剣を放つニュー。

それには、チンクはどうする事も出来ず、爆煙の中に消えたのだ。

 

 

 

 

 

ルカ「・・・・・消えた・・・・?いや、撤退したのか・・・」

 

ニュー「うにゅう・・・・・・」

 

ルカ「・・・ニューちゃん大丈夫?」

 

ニュー「うにゅ。けど・・・・・・」

 

ルカ「けど・・・ってそういえばBlaz達は?」

 

ニュー「あのね、あのね。ニュー達が『いぶきど』って所に向かってたら、あの人達が襲ってきてね。Blazも鈴羽もバラバラに・・・」

 

ルカ「・・・・・・・!解った。一緒に二人を探そう。多分二人もまだ戦っていると思うし・・・」

 

ニュー「うにゅ!?ホント!?」

 

ルカ「ああ!急ごう!」

 

ニュー「うにゅ♪」

 

 

ルカはそう言うとニューをおぶって移動を始めた。

恐らくアキツの何処かでBlaz達も戦っていると思い、彼等から情報を貰いたいと思い、雪の道を走っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= ??? =

 

 

イカルガのとある場所。

其処に二人の人物が居た。

 

一体のネメシスを従え、周りには自分の哨兵が転がり果てていた。

科学者。アルファ=リバインズである。

 

リバインズ「・・・・・やれやれ。まさかここまで追って来るとは・・・・流石に『貴方たち』でも、これは見過ごせませんか。」

 

 

 

 

 

「ええ。無論、それは私の主然り、彼女然り・・ですがね。」

 

リバインズ「・・・・でしょうね。そうでなければ、わざわざ来る事もありませんし・・・・」

 

「出来れば僕もさっさと用事を済ませて帰りたいので・・・ココは一つ、『彼』の身柄を渡してくれませんか?」

 

リバインズ「・・・・・・それは出来ませんよ。えっと・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼロス「ああ。僕の名前はゼロスと言います。以後お見知りおきを、ミスターリバインズ。」

 

 

リバインズ「・・・・では、改めてゼロスさん。渡せると思うのなら・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボクを倒してからですよ。」

 

 

 

 

説明
英雄VS狂犬 機人VS銃人 科学者VS・・・

イメージソング

OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より
ED2「W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜」 仮面ライダーW より
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コメント
・・・・・ぶっ飛んだ年齢差だよなぁ・・・・(Blaz)
アレに選ばれたせいで恐らく寿命の概念無くなりましたけど?なにか(ガルム)
まあ…闇の魔法を習得している時点で軽く不老不死なんですけどね、僕…。一定の年齢になるまでは成長するって言う、一種の概念が造物主から与えられてて良かったですよ…(ディアーリーズ)
まぁ・・・・実際博士の実年齢って観測者の時点で不明なんですがね・・・・実際多分ZEROさんよか年下・・・・・・・・・の筈。(Blaz)
理由が分かる自分が嫌だ……(キリヤ)
↓のコメントも結構重要です、覚えておきましょう(竜神丸)
一部のメンバーが無駄に長生きとはwwしかし、普通の寿命のメンバーもご安心下さい。旅団のナンバーズメンバーに加入した時点で…………上手くやれば、更に長生き出来ますから(竜神丸)
なるほど(キリヤ)
オラクル細胞は2050年代に発生した。しかし旅俺の能力の一つにボソンジャンプ(時空間移動)があるので過去で過ごす(恐竜などを捕食しに)(ZERO)
そこで何故私に振る!?(竜神丸)
あー・・・・けど・・・観測者だし・・・もう何年生きてるか・・・・・どう思うよ竜神丸さん・・・?(Blaz)
アラガミのオラクル細胞はなんでも喰らうからね。一兆とか行っても不思議じゃないね。ところで一万年前にはオラクル細胞はあっtqのか……?(キリヤ)
人間の常識に、アラガミの常識を当て嵌めてはいけない…(竜神丸)
・・・・・マジで?(色々と生命のあれこれとか含めて・・)(Blaz)
旅俺一万超えてるよ?(ZERO)
少なくとも…百はいってるかと…( ̄▽ ̄;)(Blaz)
あれ?ココノエって何歳だ?(ZERO)
ちなみに中の人はどっちも石田さーんww(Blaz)
わーい、面倒臭そうな展開がやって来たぞー♪(竜神丸)
ZEROさんと戦うかコジマと戦うかどっちがいい。(Blaz)
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