涼宮ハルヒの恋姫 11
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まえがき

 

 

アンケートをしてくれた方、ありがとうございました!

 

 

結果から言うと、アンケート数はほぼ同じだった為、これを進めました。

 

 

悔いはない!

 

 

 

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・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・ょん・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きょん・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かに呼ばれているような気がする。頬を叩かれているのがわかる。だが眠い。寝かせてくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・起きてよ・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

嫌だ。

 

 

 

 

起きろっていってるでしょうが!!

 

 

 

 

キョン「ふわぁっ!!?」

 

 

ものすごく驚く夢だった。そして目が覚めたら、俺はゴツゴツした薄暗い天井・・・いや、洞窟を見つめていた。

 

 

キョン「・・・・・・・・・・」

 

 

えぇっと・・・確か。俺は関羽さん達と共に長江を渡り、森で見つけた洞窟で野宿をしていたんだっけ?それくらいのまとめをした後、俺は上半身を起こし、辺りを見渡す。

 

 

関羽「すぅ・・・すぅ・・・」

 

鈴々「くあぁぁぁぁ・・・」

 

諸葛亮「すぅ・・・すぅ・・・・」

 

 

どうやらまだ寝ているらしい。馬孫の姿がないのが気になる・・・まあいい。俺も少し寝ていよう。と思ったとき、

 

 

 

ゎぁぁぁぁぁ・・・・・・・・

 

 

 

外から何やら騒ぎ越えがする。俺は仕方がなく、動かしたくない身体を起こし、洞窟から出る。

 

 

 

 

 

「わあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっ!!!!!!!! 」

 

 

 

キョン「なっ!?」

 

 

なんていうことかっ!賊らしき団体と兵士らしき団体が戦っているではないか!今ちょっと賊団が押している感じかな?

 

 

賊48番「死ねやっ!! 」

 

兵士73番「うわああぁぁぁ!!! 」

 

キョン「っ!辞めろ!」

 

 

俺は賊が振り落とされる剣を白刃取りで受け止める。

 

 

賊48番「なっなんだてめぇ!?」

 

キョン「名乗る必要はない!てりゃっ!! 」

 

 

ゴッ!!

 

 

賊48番「ぶはぁっ!!?」

 

 

俺は賊を蹴り飛ばした。うむ、なかなかの飛びっぷり。これならホームランも夢じゃない!(冗談)

 

 

賊51番「なんだあいつは?」

 

賊62番「さぁな。・・・おい!お前も義勇軍の仲間なのか!?なら殺してやる!! 」

 

キョン「いやっ!まだ俺は何も言ってねぇだろ!! 」

 

賊62番「おらぁっ!! 」

 

 

俺はもう一度白刃取りをしようとしたが、他の賊も向かってくるため、防げない。木刀があったら状況が変わるかもしれないが、今腰あたりに無い。どうする俺!? すると、

 

 

ガキィンッ!!!

 

 

関羽「大丈夫ですかジョン殿!! 」

 

キョン「関羽さん!! 」

 

関羽「はああああぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!! 」

 

 

関羽さんは俺を助けた後、偃月刀で薙ぎ払いをし、賊を吹っ飛ばす。

 

 

…最近思ってたのだが。人が飛ぶの、結構多い感じがするのは俺だけか?

 

関羽「ジョン殿、これを。」

 

キョン「ありがとうございます!」

 

 

関羽さんの片方の手に木刀があり、俺は受け取り構える。

 

 

賊19番「なっ、なんなんだぁーーっ!!?」

 

鈴々「うりゃりゃりゃりゃりゃぁぁぁぁぁーーっっ!!! 」

 

馬孫「あちょーーーーーーー!」

 

賊達「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっっ!!!!!!!!! 」

 

 

どうやら鈴々も起きたらしい。馬孫はどこから出てきたのかわからんが、賊を倒す。見事なぶっ飛び。

 

 

賊22番「余所見してると痛いめ見るぜぇ!」

 

 

 

 

 

カキィンッ!!

 

 

 

 

賊22番「ばっ、ばかな・・・」

 

キョン「たりゃあっ!!!! 」

 

賊22番「ぐふはぁっ・・・」

 

 

いきなり横から来たもんなので、防いだ後、殴って気絶させました。Σd(-_^) ・・・しかし、俺もだいぶ反応が鋭くなっている気がする。ろしあ、俺にニュータイプの覚醒が・・・

 

 

賊42番「22番!」

 

賊12番「こっ、こいつら強いぞ!」

 

賊88番「に、逃げろ!」

 

 

俺達は兵士達と一応共にして賊を倒していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

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第十話、「キョン。劉備に会うのこと」

 

 

 

 

それから何時間経っただろう?この戦い、兵を連れた義勇軍の勝利となり、賊の大半は失われ、少数は逃げていった。

 

 

俺は怪我などしている兵士の手当てをしている。まさかここで学校で習った保健が役に立つとはw

 

 

キョン「よし。これでいいですかね。」

 

兵96番「おう。悪りぃな兄ちゃん。」

 

キョン「いえいえ。」

 

 

しかし、こんな所に義勇軍がいるということは近くに街か村があるということだろうか。そこらへんはこの軍の大将に聞かないとわからんな。そんな時、

 

 

関羽「あっ・・あの!?今、私のことをなんと!?」

 

劉備「噂に違わず、お美しいと申したのですが・・・」

 

 

なにやら関羽さんがイケメンでムカつく顔をした男と会話をしている。

 

 

・・・古泉とちょっとばかし似ているようで似ていない。

 

 

鈴々「あっ、お兄ちゃん。何してたのだ?」

 

キョン「兵隊さんの怪我を治していたんだ。」

 

???「おお。それは誠に感謝いたす。」

 

キョン「いえいえ。基本的なことをしたまでです。」

 

???「…処で関羽殿。この方は?」

 

関羽「このお方は、私達と共に行動をしている・・・」

 

キョン「はじめまして、俺は…ジョン・スミスっていいます。」

 

劉備「・・・・変わった名を持ちですね。私はこの義勇軍を率いている、劉備玄徳と申す。」

 

キョン「・・・・・・・・・なんとっ!!?」

 

鈴々「お兄ちゃんどうしたのだ?」

 

キョン「え?…いや、なんでもない・・・」

 

鈴々「にゃ?」

 

 

鈴々は首を傾げながらハテナマークを浮かべている。まぁ、そんなことはいい。

 

 

劉備が男で出てくるとは、この世界の有名武将は女だけかと思っていたが・・・・・だってそうだろう?関羽や張飛。曹操、孫権などがそうきたら、そういう設定だと浮かんでくるだろ?

 

 

だがまぁこれはこれで、同性が一人増えるだけで嬉しい。

 

 

劉備「・・・・・・・・・」

 

キョン「ん?」

 

 

劉備が俺を見ている。

 

 

キョン「あの・・・何か付いてます?」

 

劉備「・・・・・・いえ。」

 

キョン「???」

 

 

返答した後、顔をそらす劉備。この時の俺にはまだ理解していなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで俺達は義勇軍と共に村にやってきた。

 

 

民42番「どうしたね?義勇軍の大将さん、まるで勝って帰って来た様子じゃが」

 

劉備「勝って帰ってきたのだ!! 」

 

民42番「おっー、そうか、そうか勝って帰ってきたのか・・・・・えええ!?」

 

 

…?そこまで驚くことなのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庄屋「いやはやー、劉備殿が勝って戻られるとは長生きはするものな・・・」

 

劉備「んんっ!庄屋殿・・・」

 

 

場所は変わって、此処は庄屋が住む屋敷。

 

 

関羽「…あの、劉備殿の義勇軍。それほど負け続きだったのですか?」

 

庄屋「えぇ、それはもう…はあー・・・・」

 

 

庄屋は溜息を吐いた後、こんなことを話す。

 

 

庄屋「劉備殿がわずかな手勢を連れて、この村、桃花村に来られたのは三月ばかり前のこと。最初はあまりに胡乱な身なりをしていたので食い詰めた賊か何かと思いましたが、話を聞くと中山靖王の末裔という高貴な血を引くお方とか・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今から3月前の話。

 

 

 

 

庄屋『ほお、義勇軍のですとな・・・』

 

劉備『はい、今この辺りでは巨悪な賊どもが跋扈しております。そうした不逞の輩を成敗し、民の安命を図ろうと我ら旗揚げしたとしだい、こちらの庄屋殿は義にあつく、徳の高い方だとお聞きしました。我ら、志はあっても、武器はおろか、その日の糧食にも事欠く始末。ここはひとつ、天下万民のため、お力添えいただきたいかと思いまして・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

庄屋「とまあそういう訳で、我が家の倉の中を開いて、武器と兵糧を整えて、いざ出陣・・・・・となったのですが・・・・七度出陣して、七度負けるというありさまで、さすがに今度負けて帰ってきたら村を出て行ってもらおうと思っていたのですが・・・」

 

 

やっぱり負けっぱなしだったのか。これでさっきのおじさんが驚いてたわけが分かった。

 

劉備「まあ、いいではないかこれまでのことは・・・とにかく今回は勝ったのだから・・・・んんっ!」

 

 

劉備は俺達に視線を向く。

 

 

劉備「お聞きの通りのありさまで真に恥ずかしい限りなのだが、暴虐非道な賊を討ち、この地に平和を取り戻すため、私に力を貸しもらえないだろうか?」

 

キョン「・・・・・・・・」

 

 

嘘をついていない感じ・・・かな?だが、…なんだろう。この妙な感覚は・・・・・

 

 

鈴々「・・・・・・お兄ちゃん。」

 

キョン「…ん?」

 

鈴々「どうしたのだ?難しい顔をして…」

 

キョン「いや、なんでも。それよりどうすんですか?」

 

関羽「協力しましょう。」

 

鈴々「鈴々も協力するのだ!」

 

諸葛亮「わたしも協力します。」

 

馬孫「・・・・多数決に従う。」

 

キョン「なら俺も協力します。」

 

劉備「ありがとうございます。関羽殿、張飛殿、孔明殿、薹? (とうや) 殿、・・・スミス殿。」

 

さっきの間はなんだったんだろう?もしかして俺、気に入られてない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キョン「・・・・・・・・・・」

 

 

その日の夜。俺は馬孫とともに風呂に入っていた。何故馬孫とともに入っているのかというと、話し相手がいてほしい・・・・そんな処だろうか・・・

 

 

馬孫「・・・どうしたジョン。その顔からするともう死ぬのか?」

 

キョン「何変なことを言ってるんだ!俺はまだ死なんわ!しばくぞ!」

 

馬孫「アガッハハハ。すまんすまん。」

 

 

たくっ、こいつの冗談みたいなものは治らないものなのだろうか?そんなことを思いながらも馬孫の顔を見つめる。

 

 

キョン「・・・・・・・・・」

 

馬孫「・・・ん?どした?」

 

キョン「馬孫は、その包帯を取らないのか?」

 

馬孫「何?そんなに見たいの?」

 

キョン「いや…見たいとかそうのじゃなくて、毎日目元に巻かれてるもんだからさ。外した方がスッキリする顔になるんじゃないかと・・・」

 

馬孫「・・・・・・・・・・・・」

 

キョン「・・・・?」

 

馬孫「…ジョン。お前は信じるか?」

 

キョン「何を?」

 

馬孫「・・・・・・・」

 

キョン「・・・・・・・・」

 

馬孫「・・・やっぱいいわ。この話は無しだ。」

 

キョン「なっ、何だよ。気になるじゃねぇか。」

 

馬孫「それより、この前・・・」

 

 

切り替えやがった。

 

 

馬孫「関羽殿から聞いた話。君は人を捜しているみたいだけど、見つかったのかい?」

 

キョン「!・・・いや、全然。」

 

馬孫「え?この大陸のいろんな所を旅してたんだろ?手掛かり無しかい。」

 

キョン「・・・あぁ。」

 

 

ひょっとしたら、あいつも旅をしているのではないか、そう思ったのはもう前のこと。ましてやあのSOS団異人の三人でさえ、会えていないのだからな。このままだと俺は・・・・

 

 

馬孫「・・・・ん・・・ジョン!」

 

キョン「…え?」

 

馬孫「どうした?ぼーっとしちまって。」

 

キョン「・・・・いや、なんでも。」

 

馬孫「・・・・・そうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、翌日。

 

 

今日は戦争がある日。俺達が加わった義勇軍は、諸葛亮の策を聞いていた。

 

 

諸葛亮「いいですか?まず馬孫さんの率いる小人数の囮部隊を出して、砦の賊達を挑発します。…挑発に乗った賊達が砦を出てきたら少しだけ戦って、囮部隊はすぐに後退させてください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキィィィン!!! キイィィィィン!!! カアァァァァン!!!

 

 

馬孫「おし!退くぞ!! 退け退け退けーー!! 」

 

兵達「応!!! 」

 

 

 

頭「者ども!! 腰ぬけの義勇軍を蹴散らしてやれ!!! 」

賊達「おおおおおおっー!!! 」

 

 

 

 

 

諸葛亮「そして、賊達をこの谷に誘い込みます。」

 

 

 

 

 

 

ジャーーーーン、ジャーーーーン、ジャーーーーン!!!

 

 

頭「な・・なんだ!?」

 

関羽「乱世の常時、善良な民達を苦しめる賊共め!! その命運、ここで尽きたとしれ!! 」

 

鈴々「けちょんけちょんにしてやるのだ!! 」

 

頭「しっ、しまった!罠か!! 」

 

 

 

 

 

 

 

諸葛亮「敵が谷の中ほどまで来たら、谷の両側に待機している関羽さんと鈴々ちゃんの部隊で一斉に攻撃します。」

 

 

関羽さんと鈴々は頷く。

 

 

諸葛亮「・・・そして、ジョンさんと劉備さんは別の一体を率いて・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭「くそ、義勇軍の奴らめ、こざかしいことを・・・一旦、砦に帰って、出直しだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭「おい、門を開けろ!! 」

 

劉備「一足、遅かったな。この砦は我ら義勇軍がいただいたぞ!! 」

 

頭「なっ・・・・・」

 

 

そう劉備が言った後、賊の親玉は、手から得物を放してしまった。

 

 

その後も義勇軍と賊達の戦いは激化していったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キョン「・・・・ここまで賑やかになるか・・・」

 

 

それからのこと、劉備率いる義勇軍は俺、関羽さん、鈴々、諸葛亮、馬孫の加わりにより全戦連勝へと続いたのであった。

 

 

ここまで賑やかだと思うと、前の連敗はどこへいったのか。・・・まぁそんなことはどうでもいい。

 

 

キョン「さて、俺も戻るか・・・」

 

 

そう言って鈴々達がいる大室へ行こうとした。その時ーーーー

 

 

ガッ!!!!

 

 

キョン「ぐはぁっ!!!! 」

 

 

突然、何者かに頭を強く殴られた感じがし、俺はうつ伏せに倒れる。

 

 

キョン「ぐっ・・・・・・」

 

 

???「すみませんなぁ。お主には少しの間、眠ってもらうよ・・・・」

 

 

 

だれ・・・・だ。

 

 

 

 

やべっ・・・・・・意識が・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハル・・・・・ヒ・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

ゴトッ・・・・・・

 

 

 

 

なにやら、物音が聞こえる。今俺は、どこにいるんだ?

 

 

 

キョン「・・・・んっ・・・・・うぅ・・・・・」

 

 

目が覚める。だが辺りは暗い。

 

 

キョン「・・・・・・・・!なっ、なんだここは!?」

 

???「!…おい。なんか、変な声しなかったか?」

 

???「?・・・気のせいじゃねぇの?」

 

 

!…しめた!

 

 

キョン「すまん!誰か!」

 

 

???「!…やっぱり気のせいじゃない!この箱から!」

 

???「ああっ。待ってろ!今出す!!! 」

 

 

 

数秒後、やっと出れた。

 

 

 

兵59番「スミス殿!?」

 

兵73番「なっなんでここに!」

 

キョン「俺も…知りませんよ。」

 

 

あの時、確か誰かに後頭部を殴られたんだっけ?誰かとは知らないが。そんなことを考えてると、

 

 

諸葛亮「何かあったのですか・・・」

 

キョン「しょっ、諸葛亮。」

 

諸葛亮「はわわっ!ジョンさん!?」

 

 

驚きを隠せないでいる。その後、目に涙を溜め、俺の腹辺りに抱きつく。二人の兵が見ているなかで・・・

 

 

諸葛亮「いままでどこへ行ってたのですか!?」

 

キョン「・・・え?」

 

諸葛亮「一週間も居なかったものですから皆さん心配していたんですよ!でも、どうして倉庫なんかに・・・」

 

キョン「・・・・一週間…だと・・・」

 

 

一週間も俺はこの箱の中で眠っていたのか?・・・・・うーーむ。全く覚えがない。なぁ、諸葛亮。

 

 

諸葛亮「はい?」

 

キョン「俺が居ない間の一週間。何かおきたことはないか?」

 

 

一応、この世界にとり残されない為にも何か起きたことを脳に入れとこうと思う。

 

 

諸葛亮「そうですね。私もあの日、ジョンさんが居なくなったことを聞いておかなければなりませんからね。」

 

 

申し訳ないが、そこまでの記憶はない。

 

 

キョン「えっと・・・それじゃあ、まず・・・・」

 

兵81番「大変です!!! 」

 

 

俺が質問をしようと思ったところに一人の兵が慌てて此方に来る。

 

 

諸葛亮「どうかしましたか?」

 

兵81番「警備をしていた者から、賊の大軍がこの桃花村にやってくると情報が入りました!!! 」

 

キョン「なっ!! 」

 

諸葛亮「はわわっ!劉備さん達が進軍して日が暮れる時に賊が来るなんて・・・」

 

 

俺から言うと、展開が早くて分からない。

 

 

劉備達が進軍・・・てことは関羽さん達が今ここに居ないことになるだろう。だが何故、諸葛亮がここにいるんだ?劉備は軍師の智力は要らないと言ったんじゃないだろうな。

 

 

諸葛亮「実は、鈴々ちゃんが風邪をひいてしまったので私もここに残っているんです。」

 

キョン「なるほど。納得いった。」

 

 

鈴々が風邪を引くなんて…心配だ。

 

 

諸葛亮「とにかく!村の人達をすぐこの屋敷に集合させてください!」

 

兵81番「はっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キョン「鈴々っ!」

 

鈴々「・・・お兄…ちゃん・・・・?」

 

 

俺が鈴々の部屋に駆け込み、ドアを開けて見ると、鈴々がベットで横になっている。俺はゆっくりと歩き、鈴々に近づく。

 

 

キョン「大丈夫か?」

 

鈴々「お兄ちゃん・・・本当にお兄ちゃん・・・なのか・・・・・?」

 

キョン「あぁ。本当だ。」

 

鈴々「…お兄ちゃん・・・何処に行ってたのだ・・・・・?」

 

キョン「ちょっとな。・・・すまん。俺はこの後、兵隊さんの仕事をしてかなくちゃならないんだ。」

 

鈴々「…何かあったのか・・・?」

 

 

鈴々は首を傾げながら問いかける。

 

 

キョン「実は、この桃花村に大軍の賊が来るらしくてな。」

 

鈴々「え・・・賊・・・・?」

 

キョン「あぁ、だから村の人達をこの屋敷に集めて、守り抜くんだ。」

 

鈴々「…なら・・・鈴々も行くのだ。」

 

 

ちょっとふらふらしているのに立ち上がろうとする鈴々に俺は止める。

 

 

キョン「鈴々。お前は少しでも休んでおくんだ。」

 

鈴々「!…何故なのだお兄ちゃん。鈴々は・・・戦えるのだ。」

 

キョン「一応言うと、鈴々がこの状態で戦い怪我でもしたら、関羽さんに合わせる顔がない。」

 

鈴々「・・・・・・・」

 

キョン「だから、ちょっと良くなったら籠城の仕事を頼みたいんだ。お兄さんとの、約束だぞ。分かったか?」

 

鈴々「・・・・・・・分かったのだ。」

 

キョン「よし。いい子だ。」

 

 

俺は鈴々の頭を撫でる。一応言っておくが、顔が赤いのは風邪だからな。

 

 

キョン「それじゃ、行ってくるわ。」

 

鈴々「うん・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後が経った。桃花村の村人は全員中央の屋敷へと集結していた。

 

 

諸葛亮「これで全員ですね!守りを固めて牢城します!! 」

 

キョン「諸葛亮。関羽さん達への伝達はやったのか?」

 

諸葛亮「…はわわっ!わしゅりぇてましゅた!」

 

 

今のすごいカミカミだったぞ。

 

 

キョン「仕方がない。俺が兵士さんに伝達をしておこう。」

 

諸葛亮「はぅ、すみません。」

 

キョン「気にするな。」

 

 

しかし、今から伝達だとこのバリゲートも耐えられないだろう。弓兵を少数で進行を防ぐしかないかな?そう思っていると、

 

 

兵8番「報告します!賊は丸太を使って門を開こうとしています!門の方が絶えられそうにありません!! 」

 

諸葛亮「そっ、そんな・・・」

 

キョン「くっ・・・」

 

 

援軍が来る前に門が破られそうだ。

 

 

・・・・・・仕方がない。

 

 

キョン「諸葛亮。俺があいつらを減らしてくる。」

 

諸葛亮「ジョンさん!? いくらなんでも危険です!」

 

キョン「ならどうする!? 援軍を待ってもこの門は破られる!だったら少しでも賊を減らして時間を稼ぐしか方法がないと思わないか?」

 

諸葛亮「・・・・・・・・・・・」

 

 

諸葛亮は深く考えている。そして、

 

 

諸葛亮「・・・・・分かりました。少しでも賊を減らして援軍を待ちましょう。」

 

キョン「そうこなくちゃな。」

 

諸葛亮「ですがジョンさん。・・・無理だけは絶対しないでください。」

 

キョン「分かってますとも。そんじゃ。」

 

 

 

諸葛亮「絶対ですよ。」

 

 

諸葛亮が何か言ってたような気がしたが、この時の俺には聞こえていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭1番「あとはこの屋敷だけだ!! 一気に落とすぞ!! 」

 

 

ドォォーンッ!!!! ドォォーンッ!!!! ドォォーンッ!!!!!! メキメキッ!!!

 

 

頭1番「よし!! ・・・・ん!!?」

 

 

キョン「通さん・・・・ここだけは絶対に、通せないぞ!!!!! 」

 

ドゴォォォォーーーーンッッ!!!!!!

 

 

賊達「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!! 」

 

 

頭1番「お前等!? なっ…てめぇは・・・」

 

キョン「あれ?何処かで見た顔だと思ったらあの時の、」

 

頭1番「へへ、飛んで火に入る夏の虫とはこういうことか・・・野郎共!奴を血祭りにあげろ!!!! 」

 

賊達「おおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーっっ!!!!!!! 」

 

 

凄まじい雄叫びと共に俺の方に近づいてくる。…処であいつ、何処であんな言葉を・・・・・・まぁいい。さて、俺一人でこんな多い相手出来るかな?

 

 

…いや、やってやるんだ。

 

 

キョン「やってやるぞ!!!!!! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キョン「てやぁっ!!! 」

 

 

ドカッ!!

 

バキッ!!!

 

ズガンッ!!!!

 

 

賊105番「ぐはぁっ!!! 」

 

賊74番「かはぁっ!!!! 」

 

賊9番「ぶぼぉっ!!!!! 」

 

 

次々と賊を倒していく。手持ちの木刀はいつ折れてもいいぐらいな感じだ。耐えてくれよ。

 

 

頭1番「ええい!そいつ一人になに手こずってやがるんだ!!! 」

 

賊40番「しかし頭!あいつ強いでっせ!! 」

 

頭1番「言い訳はいい!さっさと殺しちまえ!!! 」

 

大男2番「なら俺が殺ろう。」

 

頭1番「おお、お前か。頼むぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

キョン「はぁっ!!! 」

 

 

たくっ、いったい何人いるんだ。これだけの数だと五千・・・いや、それ以上か。さっきの頭がここにいるというと、いままでやってきた賊の残党が集結したというところだろう。厄介なのに巻き込まれちまったもんだぜ俺。

 

 

大男2番「どけっ!今度は俺が相手だ!!! 」

 

 

今度は大男がやってきた。右手にはでかい斧を持っている。…でかいもんだなぁ2m30以上はあるぞ。

 

 

だがその分、遅いはずだ。つまり、俺の方が有利ということだ。

 

 

大男2番「行くぞぉぉぉっ!!!! 」

 

 

大男が斧を振り落とす。だがしかし、スピードは遅いため俺は軽々と避けた。

 

 

大男2番「おおおぉぉぉぉっ!!!!!!! 」

 

 

だが、大男は攻撃を辞めない。仕方がない。

 

 

キョン「ふんっ!!! 」

 

 

ドカッ!!!

 

 

大男2番「おぉうっ!!?」

 

 

ダメージは与えてやったが、そこまで大ダメージとは思ってないと俺は確信している。次は脚を狙うか、っと思ったその時、

 

 

 

ズキンッ!!

 

 

キョン「うぐっ!!?」

 

 

いきなり頭が痛くなりやがった。くそっ、なんで今になって、

 

 

俺は頭を抑えている間に、

 

 

グサッ!!!!

 

 

キョン「・・・・・なっ。」

 

 

突然左脚に痛覚が筋を通る感覚がした。そして、左脚を見ると、

 

 

 

 

ドクドク・・・ポタッ・・・・・ポタッ・・・・・

 

 

 

キョン「ぐああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!!!!!!! 」

 

 

いてぇ・・・・・いてぇ・・・・いてぇ!

 

 

左脚から暖かく、真っ赤な血が流れているのが分かる。俺はおもわず片膝をついてしまった。

 

 

キョン「くっ・・・ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

 

 

耐えようとしても、凄く…痛い。

 

 

賊24番「いいぞっ!!!! 」

 

賊52番「行けぇっ!!! 」

 

賊17番「殺っちまえぇ!!!!! 」

 

大男2番「おおおおおおおおおおおお!!!!!!!! 」

 

キョン「!!!!! 」

 

 

ドガァッ!!!!!

 

 

キョン「かはっ・・・・!」

 

 

腹辺りを蹴られ、門まで飛ばされてしまった。背中からの衝撃がきつく、動けないまま倒れてしまう。普通の人ならそく他界するだろう。

 

 

頭1番「よし!倒れた!野郎共!! 門を壊して殺しちまえ!!!! 」

 

 

賊が門まで近づいてくる。くそっ、ここはなんとしても死守する!

 

 

賊53番「なっ。てめぇ、まだ立ち上がれんのかよ!!?」

 

キョン「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」

 

 

俺はその場で立ち尽くす。勿論賊の動きも止まる。このまま攻撃をかけてもいいが、腹をくらわれて木刀がない状態である。拳でやってもいいが、立つ力で精々なため、攻撃が出来ない。

 

 

 

賊61番「…ビビるな!相手は弱ってやがる!今がチャンスだ!」

 

 

そう言うと、賊達は俺を斬ったり、殴ったり、射抜かれたりされた。それでも俺は、そこから動くことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

賊86番「こいつ、脚をやられて、俺達の攻撃もくらってるはずなのに、なんで立ち上がれんだよ!!!??」

 

賊29番「…なんなんだよ・・・こいつ・・・・・」

 

キョン「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

やべぇな・・・意識がなくなりそうだ。…だが、関羽さん達が来るまでは、守らなくてわ・・・・くっ、俺の人生はここまでなのか?・・・いや、まだだ。まだ・・・

 

 

頭1番「どけ!俺が殺る!」

 

キョン「・・・・・・・・・・・」

 

頭1番「死に損ないが、これでもくらえ!! 」

 

 

ザシュッ!!

 

 

キョン「・・・・・・・・」

 

 

せめて、・・・あいつらにでも…会いたかったぜ。

 

 

頭1番「どうしたぁ?動けないのかぁ?だったら倒れてしまえ!!! 」

 

 

グサッ!!!!

 

 

長門・・・・・・・

 

 

頭1番「おらぁっ!!! 」

 

 

スパンッ!!!

 

 

朝比奈さん・・・・・・

 

 

頭1番「そろそろ倒れろよ!!!! 」

 

 

ズシャッ!!!!

 

 

古泉・・・・・

 

 

頭1番「 (プチンッ!) いい加減死にやがれぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!!!! 」

 

 

 

・・・・ハル…ヒ・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキィィンッ!!!

 

 

 

頭1番「んなっ!! 」

 

キョン・・・・・・・・・?」

 

 

???「はぁっ!!! 」

 

頭1番「ぶべぇっ!!! 」

 

 

何が・・・起きたんだ?

 

 

???「ジョン殿!ご無事ですか!!?」

 

キョン「…関羽・・・・さん・・・・?」

 

 

関羽さんがいる。ということは俺は守り抜けたのか?

 

 

はは・・・・

 

 

キョン「間に合って・・・・よ…か・・・・・」

 

 

ドサァッ!!

 

 

関羽「!、ジョン殿!! 」

 

 

これで・・・安心・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キョン「・・・・・・・ん・・・んん・・・・・」

 

 

なんだか、ものすごい夢を見ていたような気がする。

 

 

キョン「・・・・・・・・・」

 

 

目を開けると、知らない天井が目の前にあった。そして俺は辺りを見渡す。

 

 

???「・・・お目覚めかい?」

 

 

左から声が聞こえ、振り向くと馬孫がお茶を飲んでいた。

 

 

馬孫「ぼんやりとしておるが、俺が誰だか分かりますかの?」

 

キョン「お前こそ、自分が誰なのか分かってるのか?」

 

馬孫「自覚はしてるさ。何変なことを聞いてくる。」

 

 

そう言って馬孫はお茶をまた飲む。呑気な奴め。

 

 

キョン「ここは何処だ?」

 

馬孫「桃花村の中央、庄屋さんの屋敷の客室。」

 

 

そこまで聞いてないんだが、まあいいや。

 

 

俺は上半身を立たせ馬孫に問う。

 

 

キョン「俺が此処にいるのは何故だ?」

 

馬孫「ジョン。お前はあの日、賊に殺されかけてたんだぞ。」

 

キョン「あの日?賊に殺されかけた?・・・それはいつの日だ?」

 

馬孫「三日前のことだ。俺達が向かう間、お前が桃花村の村を死守をしていたんだ。酷くやられてたんでな。手当だけはしておいたぞ。」

 

 

・・・・・・あぁ、あの時か・・・。

 

 

俺は自分の身体を見る。包帯で巻かれているのがわかる。

 

 

馬孫「思い出したか?」

 

キョン「ああ。五十年経っても忘れられそうにないだろうけどな。」

 

馬孫「それなら十分だな。」

 

 

何が十分なんだが・・・・

 

 

キョン「…処で、お前一人なのか?」

 

馬孫「他の皆か?それだったら・・・・」

 

 

バンッ

 

 

関羽「ジョン殿!!! 」

 

鈴々「お兄ちゃん!! 」

 

星「ジョン殿!」

 

諸葛亮「はわわっ。ジョンさん。」

 

馬超「大丈夫か、ジョン!」

 

黄忠「スミスさん!」

 

キョン「関羽さん・・・鈴々・・・諸葛亮・・・星に、馬超、黄忠さんまで・・・」

 

 

関羽「あぁ、無事で良かった・・・」

 

鈴々「うわぁ????ん!! お兄ちゃぁぁぁぁーーーん!!! 」

 

諸葛亮「はぅぅ・・・ジョンさん・・・・」

 

星「心配しましたぞ、まったく。」

 

キョン「すまん。ああするしか考えてなくてな。」

 

馬超「だとしてもよぉ。あの大群だったのに一人で門を守るなんて死にに行くようなもんだぞ。」

 

黄忠「そうですよスミスさん。私達が来ていなかったら亡くなっていたかもしれないんですよ。」

 

馬孫「むはははは。」

 

 

もう、返答する気もならない。・・・そういえば、関羽さんと鈴々と諸葛亮と馬孫がいるのはいいとして、何故星と馬超と黄忠さんがいるんだ?

 

 

黄忠「私は璃々と一緒に桃花村で関羽さん達が頑張っていると情報を聞いたので少しでも恩を返したくて、ここまできたのです。」

 

馬超「あたしは・・・いや、聞かないでくれ。」

 

キョン「?」

 

 

何か言おうとしてたがやめた。なんだろうな。

 

 

星「私も黄忠殿と同じですな。」

 

キョン「・・・それだけか?」

 

星「そうですぞ。」

 

キョン「・・・そうか。」

 

鈴々「処でなんで星は華蝶仮面になっていたのだ?」

 

キョン「華蝶・・・・・」

 

 

華蝶仮面というと、馬超と再開し、許?という子と会ったときに謎の仮面が現れたっけ?

 

 

まぁ、星だとは分かっていたが・・・

 

 

星「うむ、実はお主達と別れてから私は空から落ちてきた光の球に当たって、一度死んだのだ。」

 

 

『えええええええええええええ!!!!!!???』

 

 

星「その光の球は実は天からの使いらしく『申し訳ない事をした、そのかわり私の命を君に与えよ、私と一心同体となって君達と天下のために戦いたい。』とそうして新たな命を得られた私が目覚めると枕元にこの仮面があり、それ以来、私は華蝶仮面となって正義のために働いていたのだ。」

 

関羽「何と不思議・・・・」

 

キョン「いや、いくらなんでもそれは嘘だろ?」

 

星「おや…ばれましたか・・・」

 

 

ズコ!!!!

 

 

俺以外…いや、俺と馬孫以外はこけた。

 

 

関羽「相変わらずだな・・・星」

 

馬孫「くかかかか。」

 

キョン「はぁ・・・・」

 

 

何故かと溜息がついてしまった。安心感というか、なんていうか・・・・

 

 

馬孫「そうだジョン。脚と身体の傷は完全に治っているから、もう立てるんじゃないか?」

 

キョン「ん、そうか。」

 

 

そう言って俺はベッドから立ち上がる。ちょっとばかしフラつき、倒れそうになったとこを関羽さんに支えられる。

 

 

関羽「ジョン殿。あまり無理はしないで下さい。」

 

キョン「すみません。でも、大丈夫です。」

 

 

関羽さんが「そうですか。」と言って手が離れる。ふむ、やっぱりフラつくがいける。とそこへ、

 

 

兵51番「お取り込まみ中失礼致します!劉備様がお戻りになりました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

劉備「いやー、無事で何より、」

 

 

そう言いつつ、笑顔のまま俺達の所までくる劉備。

 

 

劉備「勢ぞろいでお出迎えとは痛み入る。ほほ私の知らない…新顔も・・・ん!…げ!! 黄忠、なぜお主がここに!!! それにスミスまで・・・!!! 」

 

キョン「?」

 

紫苑「どうして私の名を・・・それにその剣・・・・どこかで」

 

 

黄忠さんは劉備の腰につけている黄金の剣に注目した。すると・・・・

 

 

璃々「あっ悪い人!」

 

紫苑「どうしたの璃々。」

 

璃々「お母さん、あのねかくかくしかじか・・・」

 

劉備「や…やべぇー!!!!!!! 」

 

璃々「・・・なの!」

 

黄忠「えぇ!?…あっ。」

 

 

黄忠さんが劉備を確認しようと見たが、劉備はそそくさと馬に乗り逃げ出した。

 

 

関羽「黄忠殿、いかがなされましたか?」

 

鈴々「なんで劉備は逃げたのだ?」

 

紫苑「関羽さん、あいつは娘を璃々を誘拐し、私に暗殺させようとした一味の黒幕なのです。」

 

全員『ええええええええ!!!!!!????』

 

馬孫「・・・思い出した。あいつめ・・・・」

 

紫苑「おそらく、らた業めいたの悪事だけ飽き足らず、世の乱れに乗じて、ひと旗挙げようとしたのでしょう。おそらく中山靖王の末裔というのは真っ赤な嘘。劉備という名も本当かどうか・・・」

 

翠「よかったな。あんな奴に唇奪われなくって。」

 

関羽「み、み、見てたのか!?」

 

翠「もうチョイのところで・・・突き飛ばちゃうんだからな・・・」

 

キョン「?…なんの話です?」

 

関羽「そ、それは・・・///」

 

 

関羽さんの頬が赤くなっているのが分かる。しかし何故?そんなことを思っていると、

 

 

諸葛亮「皆さん!お花見の準備が出来ましたよー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キョン「・・・・・・・・・・」

 

 

それからの俺は、桜の木によっかかり、いままでの事をまとめられる時間が出来た。

 

 

思えば、色々とあった。目が覚めたら桜満開の場所にいて、関羽さんと鈴々と出会い。公孫?の屋敷で星と会い、賊のアジトで馬孫と会い、袁紹が収める国で曹操と馬超と会い、とある村では暗殺があったが、阻止して黄忠さんと璃々に会い、色々な人と出会った。

 

 

今のところ、あいつらに関する情報はない。だが、何処かで会えるだろうと信じて、俺は彼女達と共に行動をするさ。俺が行くまでくたばってんじゃねぇぞ。

 

 

 

関羽「ジョン殿!」

 

キョン「関羽さん?」

 

関羽「鈴々と璃々が貴方を探していましたよ。」

 

キョン「おっといけね。それじゃあ戻りますか。」

 

関羽「えぇ。」

 

 

 

関羽さんは後ろを向き、歩き始める。そのあとを俺は歩く。

 

 

 

風に吹かれた桃の花は、蒼天の彼方へと向かって行ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・このとき、俺は気付けば良かったと思った。

 

 

 

 

 

 

あいつらのことを・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、忘れているとーーーー

 

 

 

 

 

 

-4ページ-

 

 

あとがき

 

 

どうもこんばんは。涼宮ハルヒの恋姫の著者ことガリ眼鏡です。

 

 

キョン「その主人公ことキョンです。」

 

 

えーーーっ今回、アニメ版の第一期が終わりました。

 

 

キョン「お疲れ様です。」

 

 

何ぃ?その冷たい褒め言葉は。

 

 

キョン「約2ヶ月もの間、食道楽なんぞしてて、小説なんてまったく書いていなかったからな。これくらいは当然だ。」

 

 

だから、それは謝るって・・・

 

 

キョン「まぁいい。それで、あれはなんだ?」

 

 

…と言いますと?

 

 

キョン「あの俺がまれにあった頭痛はそういうことなのか?」

 

 

一応、そういう設定なんですが?

 

 

キョン「はぁ・・・・さて、もう寝るかね。じゃまたな。」

 

 

・・・・えーーーと…キョンが寝るそうなので今回はここまでとさせていただきます。それでは皆さん、またこの小説のなかで会いましょう。

 

 

説明
今回が第一期最終回となります。

ではどうぞ。
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