竜見

「お前は…カムイ…！」

竜見は、オーロラから現れた少し年老いた人影に、敵意の表情を向ける。

カムイ

「久しぶりだな。だが、親にそんな顔をするとは、いけない息子だ。」

士郎

「息子ぉ？」

竜見

「言っとくけど、士郎も無関係じゃないよ。」

カムイ

「お前達も、私の愛する息子と娘だ。」

老人…カムイは士郎と凛奈に向かって、そう言った。

しかし、その表情に愛情など感じられない。

守形

「察するに、育ての親か？」

竜見

「そういうこと。でも、ありがたく思えるような奴じゃない。」

士郎

「ま、覚えてはいないが、胡散臭い奴には間違いないな。」

カムイ

「ふ、まぁよい。もはやその関係も無意味となったからな。」

竜見は身構え、ディエンドライバーを手にする。

カムイ

「遂にエンジェロイドは全て滅びた。この世界に邪魔者はいない。」

守形

「何？」

竜見

「お前の目的は何だ??」

竜見はディエンドライバーをカムイに向けた。

カムイ

「お前達は、この世界に存在する『禁断の果実』を知っているか？」

竜見

「禁断の果実？」

カムイ

「どんな願いも叶えるという、禁断の果実だ。私はそれが欲しい。しかし、その果実は世界が破壊された時にしか現れない。」

士郎

「それとエンジェロイドに何の関係が？」

カムイ

「世界には、その世界の鍵となる存在がある。その者が異世界の存在によって消された時、初めて世界は破壊される…」

守形

「つまり、エンジェロイドがこの世界の鍵だったというわけか。」

美香子

「あら?、下準備は人にやらせといて、美味しいところだけ持ってくなんて。」

士郎

「気に入らんな。そんないい物、お前より俺が貰った方がマシだ。」

カムイ

「さて、真実は伝えた。お前達はここで消えろ…」

カムイはそう言い残し、銀色のオーロラへと消えていった。

士郎

「禁断の果実か…」

守形

「これは、イカロス達を救えるんじゃ無いのか？」

竜見

「そうだね…」

竜見は、先程よりも冷静になっていた。

美香子

「なら早速、うちの若いのを使うわ。」

士郎

「よし、そうと決まれば…」

突然、士郎の足元に銃弾が放たれる。

その先を見ると、そこには1人のライダーがいた。

竜見

「あれは…仮面ライダーカブトか？」

視線の先にいるカブトは、ベルトに装着されたカブトゼクターのホーンを倒す。

〔キャスト・オフ〕

カブトの装甲がパージされ、銀のマスクドフォームから、赤のライダーフォームへと変わる。

竜見

「なるほど、カムイが召喚したライダーか。」

士郎

「何だか知らんが、相手してやるよ！」

ディケイドライバーを装着し、カードをセットする。

〈カメンライド・ディケイド！〉

2人の武器がぶつかり合う。

次回の「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は！

ダイダロス

「通信？」

士郎

「この声…」

ベージュの男

「おのれディケイド！」

守形

「全ての世界を…」

士郎

「俺は禁断の果実を手に入れる。」

少女

「教えてあげようか？」

竜見

「えぇっ??」

すべてを破壊し、すべてを繋げ！

作者＆士郎 feat 智樹より…

作者

「さぁさぁ、物語もクライマックスです。」

智樹

「いよいよかぁ…」

士郎

「何か、今回からオリキャラが増えたんだが？」

作者

「そうそう、カムイね。とりあえず、簡単なプロフィールを下に載せました。気になる方は是非。」

智樹

「次回からも増えそうだけど？」

作者

「それは登場してからのお楽しみ！それではこの辺で、さようなら！」