可能性のアイドル ガンプライブ1
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「ガンプラアイドル?」

「そうガンプラアイドルだよ海未ちゃん!!」

練習終わりの帰り道、幼馴染の突飛な発言に半ばあきれと同時に聞き返す

「今ねガンプラっておもちゃを使ったバトルがすごく流行ってるんだって!」

「たしかにそうですね」

「でねそのガンプラのアイドルやってるキララってすごく人気があるらしくて私た

「ダメです」

幼馴染を意図をすぐに理解したのできっぱり言い切る

「まだ言い終わってないのにダメだししないでよ!」

「どうせ私たちもガンプラアイドルやろうとか言うつもりだっだんじゃないですか?」

「ぐぬぬ・・・海未ちゃんエスパー?」

「違いますよ」

これだけ長く付き合ってたらわかってしまう

彼女が突然思いつき、宣言し、行動してしまうことを・・・

「今は普通のアイドルとして練習して九人の息を合わせることの方が大切じゃないんですか?」

「・・・それはそうだけど」

「なら

「でもっ!!やりたい!やってみたい!!」

「っつ!?」

あぁこの感じ前にも・・・

「やるったらやる!絶対にやる!!」

 

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「ほら〜海未ちゃん入るよ〜」

「結局付いてきてしまいましたね・・・」

穂乃果の勢いに押されて模型ショップの前にたたずむ

「ほら早く早く!」

「わかりました」

「ほら海未ちゃんすごいでしょ!」

「確かにすごいですね・・・」

そこには一面に箱が詰まれた棚が列をなしていた

「でしょでしょ!」

「穂乃果は何回か来てるのですか?」

「いやこの前に雪穂についてきてもらって一度だけ」

雪穂も災難でしたねと心中でつぶやく

そんなことも知らず興奮気味に彼女はしゃべる

「でも今日用があるのはこっちのコーナーじゃなくてあっち!」

棚の先に見えるテーブルを指さす

「はい?なんなのですかあれは?」

「あれはねガンプラバトルで使うフィールドなんだよ」

「言葉だけは聞いたことがありましたが実物を見るのは初めてですね」

「穂乃果も初めて見た時はビックリしたよ」

笑いながら彼女はそのテーブル・・・バトルシステムの前に立つ

「えっと説明書ではここをこうして・・・これを・・・」

「穂乃果大丈夫なのですか?」

いかにもたどたどしく準備しているので不安になる

「大丈夫!大丈夫!よしセット!!」

GPベースが起動し 音声が響く

『プリーズセット ユア ガンプラ』

「行こう!フルアーマーユニコーン」

「それはどうしたのです?」

「へっへん!雪穂と協力して作ったんだよ!」

自慢げにこちらに向ける純白の機体

素人目線で見ても武器を詰め込み過ぎてるよう感じる機体をGPベースにセットする

「!?」

セットしたとたんガンプラの目の部分が点灯し生きてるかの如く四肢を動かすのを目撃する

『トレーニングモード 起動』

「行くよ!高坂 穂乃果 フルアーマーユニコーン行きます!!」

 

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「やっぱり楽しいよガンプラバトル!!海未ちゃんもやらない?」

意気揚々と観客席に戻って来た幼馴染の目は輝いていた

「私はいいですよ」

「えーやろうよ!絶対に楽しいよ!!」

「私はこういうの苦手で・・・」

「そんなこと

「おーそこの二人ガンプラビルダーかい?」

会話に割り込んできたのは見知らぬ男子高校生だった

「私今日からビルダーになったんです」

「へぇ・・・なら一戦どうかな?」

「ほんと!?お願いします!」

「ちょっと穂乃果・・・あなた初心者なのですよ!いきなりバトルなんかして大丈夫なのですか?」

「大丈夫大丈夫!俺も初心者だから!」

「ほら大丈夫だよ海未ちゃん!」

「はぁ・・・」

心配が杞憂で終わればいいと思いながらバトルシステムに戻る彼女を観客席で見つめる

部屋が暗転しフィールドからプラフスキー粒子溢れ出し輝く

『バトルフィールド スペース』

「高坂穂乃果!行きます!」

「リボーンズガンダム!出る!」

対面に設置された二機がフィールド・・・宇宙に飛び出す

「穂乃果・・・頑張ってください」

私のそんなつぶやきはをあっけなく砕け散った

フィールドを駆け抜けたオレンジの光

リボーンズキャノンと呼ばれる機体から放たれた極太のビームはフィールドのデブリを蒸発させ

その先にいた穂乃果のガンプラ・・・フルアーマーユニコーンに直撃する

「っ・・・」

私は声が出なかった

バトル呼ぶにはあっけない結末

「そんな・・・」

穂乃果は光が消え去ったフィールドで中破した愛機を見て

俯き震えた

「あ〜Iフィールドの盾が自動起動して全壊は免れたか〜さっさと勝率のため消えてもらうか」

フィールド残る無傷のガンプラ リボーンズガンダムはサーベルを引き抜く

「もうやめてください!!」

「うん?」

とっさに私は口走っていた

「もう穂乃果の負けでいいじゃないですか!」

「いや〜それじゃダメなんだよ」

「どうしてですか?」

「中破での降参勝ちよりも全破壊した完全勝利の方がポイント高くてね・・・ほんと初心者はいい餌だよ」

「そんな!?」

この人は最初からこれが目的で・・・

「じゃ・・・そういうことで」

彼機体は瀕死の獲物にとどめを差すために急速接近する

「やめてぇええええ!!」

 

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海未ちゃんの叫びが聞こえた

もうすぐ私の機体は完全に破壊される

「ごめんねユニコーン・・・ごめんね雪穂・・・」

愛機と作成を手伝ってくれた妹に申し訳なかった

もし私がちゃんとトレーニングしてからバトルすれば違う結果だったかもしれない

もし私が海未ちゃんの忠告を聞いていればバトルをしないで済んだかもしれない

いつの間にか涙がたまっていた

だがもう遅い

滲んだ視界の先には機体を簡単に切断するだろう光剣はすでに振り上げられそして・・・

「ごめん・・・

「そこまでにしてもらう!と言わせてもらおう」

「えっ・・・」

光が愛機の前を薙ぐ

次々に光が過ぎ去り的確に敵機を引き離す

「おいおい冗談だろ!」

対戦相手が悪態つく

「援軍ってか?ルール違反じゃないのか?」

「赤いガンプラ・・・」

そのガンプラは愛機の前に来て敵機に向き直る

「貴方がここ最近この店で初心者狩りをしているプレイヤー?」

「だったらどうしたって言うんだコスプレ女!」

「・・・ここで機体を破壊させてもらう」

コスプレ女・・・言われてみれば全身真っ赤な衣装に身を包んで仮面をつけた女性が参加していた

「やれるもんならやってみろってんだ!トランザム!!」

リボーンズガンダムの機体が赤く染まる・・・

トランザム

それは粒子放出量を三倍にし機動力、攻撃力を高める特殊機能である

「速い!?」

さっきのまでとは別次元の機動性だった

その機動力で的を絞らせないように動きながら出力の上がったGNバスターライフルを赤のガンプラに放つ

「ふっおもしろい」

仮面の女性は焦る様子もなく機体をバレルロールさせビームの奔流回避しながら敵機に近づく

「くそ・・・こっちはトランザムしてんのに」

「デブリも使いようだということを教えてやる」

逃げ撃ち徹するリボーンズをデブリ蹴りながら接近する赤の機体が肉薄する

「すごい・・・」

これがガンプラバトルなんだ・・・

こんなすごい人がいて、すごい機体があって

全部がすごい

「あの機体をあっという間に・・・」

サーベルによる接近戦になった二機はもつれ合う

「ぐっこのままでは・・・」

「これ以上初心者狩りをしないと誓うなら攻撃はやめよう」

「・・・そんなの乗るわけないだろうが!」

リボーンズから放たれたワイヤーが赤の機体の四肢に巻きつく

「奥の手は最後まで隠しておくものだ!油断したなコスプレ女!」

「それが答えか・・・虚しいな・・・ファンネル」

「なっ!?」

ワイヤーが突如出現した光線により溶かされる

「私の勝ちだ!」

赤の機体は腕先から出力した光剣を突き入れ敵機を破壊する

「まさか大会に出場している俺に勝利するなんて・・・貴様何者だ」

「フル・フロンチカ・・・周りにはフロンタルの再来と呼ばれいる」

 

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戦いが終わり相手は逃げるように店を出て行った

残っているのは私と海未ちゃんと・・・

「ありがとうございました!フロンチカさん!!」

「私からも感謝を、ありがとうございました」

私に続き海未ちゃんも感謝を送る

「気にすることはない、ただ私は自分のやるべきことをやっただけだ」

「いえでもフロンチカさんのおかげでこれ以上ユニコーンが傷つかなくて済みました」

「君はその機体のために泣いていたな・・・いいビルダーの資質だ」

「えっ?」

「君はもっと強くなる、経験を積み再び戦えることを楽しみにしている」

「・・・はい!私もです!」

「客席にいた君はいい補佐役になれそうだ、この娘のことをサポートしてあげることだな」

「えっ?」

「ふっ・・・ではまた会おう、高坂穂乃果 園田海未」

 

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そうして私の初ガンプラバトルは終わり帰路についた

「ねぇ海未ちゃん?」

「どうしました?」

「どうしてフロンチカさんは私達の名前を知っていたのかな?」

「そうですね・・・不思議ですが答えは出せそうにないですね」

「そうだよね〜あっそれと」

「はい?」

「あのね海未ちゃん!」

フロンチカさんのおかげで予感は確信に変わった

「私高坂穂乃果はガンプラアイドルになることを宣言します!!」

「・・・はぁ」

「え〜なんでため息して呆れ顔なの!?」

「穂乃果・・・あなた一人でフロンチカさんみたいになれると思ってるんですか?」

「それは・・・難しいかもしれない・・・」

「・・・だから私がサポートしてあげます」

「えっ!?それって・・・」

「二度はいいませ

「わーい!海未ちゃん!大好き!!」

「っ!?いきなり抱きつかないでください」

 

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こうして私達のガンプラアイドルを目指す物語は始まりをつげた

何をしたらいいかもよくわからない

けど

海未ちゃんとなら前に進める

一緒に切り拓ける!!

 

高坂穂乃果!行きます!!

説明
高坂 穂乃果がガンプラアイドルを目指す そんなパラレルワールドの物語
ラブライブにガンダムビルドファイターズのバトル要素を取り入れたショートストーリーです
これら二つの作品を知っていると理解できるかも
筆者は執筆初心者なので、キャラ崩壊や誤字脱字などあるかもしれませんがそういう所はバシバシ指摘してください
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タグ
ガンダム ガンプラ ラブライブ 

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