仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達? 第二十話
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これまでの「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!

 

 

 

竜見

「は、晴那??」

 

 

晴那

「ミッちゃん。」

 

 

士郎

「姉ちゃんだと?」

 

 

竜見

「禁断の果実は僕達で探そう。」

 

 

士郎

「ミッちゃん…って…クッ…」

 

 

智樹

「そはら…」

 

 

ミーノース

「孤独、か…」

 

 

 

 

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智樹

「…?」

 

 

 

テントから出ると、士郎、竜見、美香子、守形の他に、知らない少女が2人もいる。

 

 

片方は、もしかすると大人だろう。

 

 

 

晴那

「ね、教えるからさ?そんな冷たくしないでよ?。」

 

 

 

否、大人では無いかもしれない。

 

 

少女(大)は竜見に何かを訴えているようだ。

 

 

 

士郎

「おう、智樹。体は元気か?」

 

 

智樹

「あぁ。これは…?」

 

 

士郎

「いろいろな…」

 

 

 

そこで士郎はちょっとした事に気付いた。

 

 

いつの間にか、凛奈が自分の後ろに隠れている。

 

 

人見知りだと竜見からは聞いたが、それにしてもどこかおかしい。

 

 

その目線は智樹に向けられており、どこか恐れているように感じる。

 

 

 

智樹

「その子…どっかで見たような…」

 

 

凛奈

「…!」

 

 

士郎

「なるほど…大体わかった…」

 

 

 

凛奈は、ラギアの意識とはいえイカロス達の命を奪っている。

 

 

原因も、少なからず自分も関わっているので、責任や罪悪感があるのだろう。

 

 

 

士郎

「俺の妹…らしい。」

 

 

智樹

「らしい、って…あぁ、記憶が無いのか。で、あっちは?」

 

 

士郎

「竜見の姉だ。今から禁断の果実の居場所を教えてくれるらしい。」

 

 

智樹

「禁断の果実?」

 

 

守形

「どんな願いも叶える果実だそうだ。」

 

 

 

竜見と晴那の姉弟喧嘩?から逃げるように、守形と美香子が寄って来た。

 

 

 

美香子

「イカロスちゃん達を救えるチャンスね。」

 

 

 

その言葉に、智樹は一つの希望を感じた。

 

 

そしてハッとした表情で、士郎に問いかける。

 

 

 

智樹

「そういえば、カオスは??」

 

 

士郎

「残念だが…もういない…」

 

 

 

しかし、智樹は沈むことは無かった。

 

 

むしろ、何かを決意した表情を士郎に見せる。

 

 

 

智樹

「禁断の果実があれば…救えるんだろ?」

 

 

士郎

「あぁ。そうだ。」

 

 

晴那

「わかった!わかった!無条件!無条件降伏!」

 

 

 

諦めたような晴那の声に、竜見は少し笑みを浮かべる。

 

 

 

竜見

「本当だね?次こそは。」

 

 

晴那

「う?、わかったよ、もう…」

 

 

 

拗ねたような顔を咳払いで整え、真剣な顔つきになる。

 

 

先ほどまでの印象とは全く違う。

 

 

 

晴那

「禁断の果実は、この世界とは異なる空間に存在しているの。」

 

 

守形

「異なる空間?」

 

 

晴那

「まぁ、難しいことはいいんだけど。とにかく、そこに通じる出入り口を開けなきゃならないの。」

 

 

竜見

「どうやって?」

 

 

晴那

「簡単よ。ロックシードを集めればいいの。」

 

 

士郎

「ロックシードなら…」

 

 

 

士郎は視線を凛奈に向ける。

 

 

しかし、凛奈は少し困った表情で目を逸らす。

 

 

 

凛奈

「実は…もう、ラギアちゃんが全部使っちゃったんです…」

 

 

智樹

「ラギア?なんでそいつが?」

 

 

凛奈

「あ…」

 

 

 

凛奈は慌てて口を押さえ、再び士郎の影に隠れる。

 

 

そんな凛奈をフォローするように、守形が智樹に事情を説明した。

 

 

流石は天才中学生だけあって、智樹も凛奈が敵では無いことをはっきりと理解したようだ。

 

 

 

士郎

「大丈夫だ。こいつはそんな小さい事を気にする奴じゃない。」

 

 

凛奈

「う、うん…」

 

 

晴那

「ロックシードの事だけどさ。」

 

 

 

 

皆の視線が晴那に集まる。

 

 

 

晴那

「カムイのクソジジイが余るほど持ってるわよ。それ貰いましょ。」

 

 

竜見

「そうだね…となると、次はあいつを探す事になるのか…」

 

 

守形

「それなら、ダイダロスに頼もう。人間の一人や二人、探すのは簡単だろう。」

 

 

 

守形は愛用のノートPCを起動させ、ダイダロスと連絡を取ろうとする。

 

 

しかし、守形が連絡をしようとしたと同時に、反対にダイダロスから連絡が入った。

 

 

少し驚きつつ、通信回線を開く。

 

 

 

(ダイダロス)

「大変なの!今すぐシナプスに来て!」

 

 

守形

「何があったんだ?」

 

 

(ダイダロス)

「シナプスが、変な怪物の軍団に襲われてるの!早く来て!」

 

 

守形

「そうか…警備のエンジェロイドはいないんだったな…わかった、今すぐダイブゲームで向かう。」

 

 

 

お願い、と言い残しダイダロスは通信回線を切った。

 

 

 

晴那

「怪物の軍団…あのクソジジイの仕業ね。」

 

 

 

守形のノートPCを覗き込んでいた晴那が、確信した顔でそう言った。

 

 

 

守形

「美香子。」

 

 

美香子

「えぇ、地上は任せて。英くん。」

 

 

 

それだけ言って、美香子はその場を立ち去って行った。

 

 

 

竜見

「智樹君、覚悟はいいかい?」

 

 

智樹

「あぁ。もう…何も失いたくはない。」

 

 

 

そんな智樹の目は、決意に満ち溢れていた。

 

 

それを見て、竜見は満足げな笑みを見せた。

 

 

 

凛奈

「お兄ちゃん、私も行っていい?」

 

 

士郎

「…好きにしろ。」

 

 

凛奈

「ありがと…やっぱり、覚えてなくても、お兄ちゃんはお兄ちゃんだね。」

 

 

 

凛奈は少し嬉しそうな顔をし、満足したように頷いている。

 

 

 

晴那

「よぉし!私の見せ場ね!」

 

 

士郎

「?」

 

 

 

士郎が晴那の意気込みに疑問を抱いている間に、守形はダイブゲームの準備を済ませていた。

 

 

開かれたゲートへと、士郎達は入っていく。

 

 

 

 

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次回の「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!

 

 

 

遂に最後の戦いへと向かった士郎達。

 

 

失った大切な者を救うため、そしてすべての世界を護るため。

 

 

まだ見えぬ危険へと、彼等は一歩踏み出した。

 

 

その戦いの行方は??

 

 

 

 

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作者より…

 

 

 

 

どうも、毎度お世話になっております。D.C.D.です。

 

この作品もいよいよフィナーレ、ということで、次回はいつもより長めにしました。

 

カムイとの対決は?

 

智樹の覚悟を決めた戦いは?

 

晴那の言う 見せ場 とは?

 

イカロス達は救えるのか?

 

それだけではありません。

 

少々ネタバレになりますが、クウガのオリジナルフォームが登場します。

 

オリジナルなライダーも登場。

 

オリジナルライダーではありません。オリジナル『な』ライダーです。

 

ラストは何と…!

 

投稿予定は25日です。乞うご期待!

 

それではこの辺で、さようなら…

 

 

 

 

説明
仮面ライダーディケイド5周年、原作そらのおとしもの完結記念作品です。

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タグ
そらのおとしもの 仮面ライダーディケイド オリキャラ 仮面ライダー鎧武 

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