IS〜蘇りし幻影[ゲシュペンスト]〜第16話〜王者VS満月の狼〜
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この作品は1割のシリアス、3割の下ネタ、そして6割の見てくださっているユーザー様で成り立っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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館山技研上空

 

 

 

 

 

一夏side

 

 

 

フォルモーントヴォルフ、満月の狼と言われ"ある事件から虐殺王"と恐れられた、まさかこの世界にいるとは思わなかった。

紫のゲシュペンストを駆り、幾つもの戦場で英雄と崇められてきた。

そんな英雄と戦うことになるとは……………。

 

 

 

「くぅ!!!」

 

 

 

オクスタンランチャーで狙い撃つが

、攻撃を避けられ腹部に蹴りを喰らい吹き飛ばされる。

耐Gが無いとこんなにも辛いか………この機体にはあっても無いような物だが…………。

ブースターを使って飛ばされるのを最小限に留め、追撃を仕掛けてくる相手をオクスタンランチャーで応戦する。

 

 

 

「チィッ!!!!」

 

 

 

『ケーニッヒ!!!!』

 

 

 

「オータム、撤退しろ!!!!!」

 

 

 

『な、なんだと!!!!』

 

 

 

オータムの状態はボロボロだ。

そんな状態では動く的のだけだ。

 

 

 

「気持ちは分かるがその状態では足手まといだ!!!!」

 

 

 

『………………分かった………無理はするんじゃねぇぞ…………』

 

 

 

現状を理解したのか、オータムは潔く退いてくれた。

相手は追撃をするのかと思っていたが、追わなかった。

 

 

 

(何故だ?)

 

 

 

いや、そんなことより今は奴と戦うことに集中しなければ。

 

 

 

「さぁ、始めるぜ!!!!」

 

 

 

ブースターを吹かして0.6秒で最高速度を叩き出し相手との間合いを詰める。

一気に最高速度を出した反動から身体に凄い圧力が掛かる。

右手に持っていたオクスタンランチャーを仕舞いレーザーブレードに持ち替える。

それを見た相手は同じくレーザーブレードを抜き放つ。

 

 

 

「勝負!!!!」

 

 

 

レーザーブレードを振り下ろすと相手はレーザーブレードで受ける。

レーザーブレードで攻撃するも避けられ弾かれる。

 

 

 

(このままじゃ駄目だ!!!)

 

 

 

当てるつもりで狙い、左腕の5連ガトリングガンで牽制をしながら下がる、だが……………。

 

 

 

「嘘だろ!!!!」

 

 

 

さっきまで前に居たはずの相手が後ろに回り込んでいた。

 

 

 

(そんな、完全に目視していたのに!!!)

 

 

 

どんなスピードで動いてんだよ!!!

 

 

 

「この野郎がぁ!!!!」

 

 

 

骨が折れるのを承知で無理矢理身体を反転させ、攻撃を防ぐ。

 

 

 

「ハァッ!!!」

 

 

 

相手のブレードを弾き飛ばし、左腕のガトリングガンを撃つが避けられる。

 

 

 

『ケーニッヒ、何があったの?!!!』

 

 

 

するとヘクセから通信が飛んできた、そういや連絡してなかったな。

 

 

 

「ヘクセ!!!フォルモーントヴォルフだ、フォルモーントヴォルフが現れた!!!」

 

 

 

『そんな………………今は?』

 

 

 

「今も交戦中だ!!!」

 

 

 

『撤退して、早く!!!!』

 

 

 

「そうしたいのは山々なんだが………」

 

 

 

フォルモーントヴォルフを見ると、構えをとっているだけで攻撃をしてこないが………………。

 

 

 

「逃がしてはくれなさそうだ、それに……………」

 

 

 

息をするのも苦しい強烈なプレッシャーを放つ。

 

 

 

「何を考えているのか聞き出す」

 

 

 

『分かったわ、とり………ず………無………は……しないで…………』

 

 

 

「ヘクセ、深雪どうした!!」

 

 

 

通信にノイズが入り強制終了した。

するとISから警告が鳴る、その内容に舌打ちが出た。

 

 

 

(さっきのでバックパックのブースターの一部に不具合が発生、左足のブースターにも不具合、コアにも以上が発生)

 

 

 

通信が使えなくなったのはこれが原因か………。

悪いタイミングで駄目になるなコイツは………もう慣れたが、使用できる武器から考えて近接戦闘で戦うしかない。

幸い大きな影響は今はない……………コアの不具合は分からないが長くは持たないだろう…………。

 

 

 

(短期決戦で片付けるしかないが………………)

 

 

 

相手はあのフォルモーントヴォルフだ……………この状況だと逆に俺が殺られる可能性が高い。

これは一種の分の悪い賭けだ。

 

 

 

(だが、分の悪い賭けは嫌いじゃない)

 

 

 

キョウスケの悪い癖が移ったかな?

 

 

 

(動きには付いてきているがブースターはたまに空吹きする、時間が立てば空中姿勢を保てるだけでも奇跡の状態になるのは目に見えている)

 

 

 

相手の戦い方を見ると、近接戦闘で挑んでくる。

 

 

 

(なら、勝てる手はある)

 

 

 

正直成功する確率は低い、だがその方法しかないだろう。

 

 

 

(最悪の場合はASRFを使うしかない)

 

 

 

行くぜ、フォルモーントヴォルフ!!

 

 

 

 

 

???side

 

 

 

「何を考えているのかな………」

 

 

 

さて、一体どんな奇策が来るかな?

 

 

 

(ケーニッヒ、いや一夏君…………君の腕前を見せてみなさい)

 

 

 

すると彼は一瞬で僕の背後に回りサーベルを振り下ろす、それを防ぎ蹴りを入れるがあっさりと避けられる。

 

 

 

(背後に回るのに0.6秒…………それにこの攻撃はさっき僕がやったのと同じ………)

 

 

 

一瞬で物にするとは…………流石だよ。

ブレードの攻撃を防がれ僕の蹴りを避ける…………簡単なことに見えるがアレは次の行動するまでに一瞬の間が生まれる、普通の兵士ならその間が生まれた瞬間に殺される。

だが彼にはその間がない…………最初から予測していなければ無理な動きだ。

 

 

 

(かなりの腕だ…………ん?)

 

 

 

彼の動きがおかしい…………原因は……ISか……。

 

 

 

(さっきよりブースターを細かく使っている、ブースターの空吹きも起きて空中バランスが崩れている)

 

 

 

だが、彼はそれに難なく対応している。

僅かな動きと手足の向きで調整している。

 

 

 

(なんという対応力と吸収力…………)

 

 

 

エースパイロットにふさわしい…………だが…………

 

 

 

「その機体は…………君の才能を殺している」

 

 

 

 

 

深雪side

 

 

 

「一夏の機体は正直言ってかなりの欠陥機よ、そこらの量産機よりも酷いわ」

 

 

 

「え?マジで?」

 

 

 

「中村、知らなかったのか?」

 

 

「おう、他の機体の事は知らん」

 

 

 

「…………お前一応教導官やよな?」

 

 

 

「そんなことより一夏の事だろ」

 

 

 

全く、頭が痛いわね………。

 

 

 

「まあいいわ、一夏の機体は元々アルトアイゼンとヴァイスリッターの予備パーツで組まれた機体よ」

 

 

 

「エース機の融合見たいで格好いいけどな………それのどこが駄目なんだ?」

 

 

 

「その原因は機体の違いよ」

 

 

 

「スタイル?」

 

 

 

「アルトアイゼンは近距離戦闘ダイプ、ヴァイスリッターは中遠距離タイプ、アルトアイゼンはほとんどの 攻撃を受けてもビクともしない装甲が特徴だけにその分重いのよ」

 

 

 

「一夏のシュヴァルツリッターはただ単に何も調整なくそのまま組合わせただけ、両腕と胴体部分はアルトアイゼンの部品だが何も手を加えず使っていた、機体のバランスは悪い」

 

 

 

卓真の補足が入り中村は頷いていた。

 

 

 

「そういやロールアウトの時に両腕が取れたりしてたな」

 

 

 

「間接部分が耐えられなくなって折れたりな」

 

 

 

「当時は一夏の要望は無視されてたな…………届くのは不良品の電子部品ばかり」

 

 

 

エリートの嫉妬と妬み…………一般からの叩き上げ、ただそれだけで一夏は冷遇された。

階級が上がろうとそれは変わらなかった、整備兵にまで手を回して妨害を図ってきた。

そんなことがあってもシュヴァルツリッターを形だけでも完成させた。

 

 

 

「一夏一人でなんとかしたんだろ?」

 

 

 

「えぇ、ヴァイスリッターの部品に合わせるためにアルトアイゼンの部品の装甲を出来るだけ可能なほど削って軽量化を図った」

 

 

 

「当たらなかったらいい……………言ってたな」

 

 

 

「装甲や機体バランスは何とかなったけど内部は手の施しようがなかったわ」

 

 

 

ブースターが壊れたり、急に間接は曲がらなくなったり、出力が低下したり一番最悪なのは電子制御とシステム、テスラドライブとASRFシステムを搭載して苦しいのに追い討ちを掛けるようにメインシステムの不具合、戦闘用機体としては失格、パーソナルトルーパーとしては論外なほど………。

 

 

 

「だけど一夏はそんな機体に対応していった………その機体はエースの機体になった」

 

 

 

「だがエースの機体に出来るのは一夏だけだ、他の奴が乗るとただの動くガラクタだ」

 

 

 

「一夏の対応、処理、技術、戦術、状況判断の能力が飛び抜けているから別に欠陥機でもいいじゃないのか?」

 

 

 

「そこが問題よ、全ての能力はほぼ戦闘では使われていないわ、機体の調整に使っているのよ」

 

 

 

「じゃあ一夏は……」

 

 

 

中村の察しの通り一夏は機体の状況を見ながら戦っている。

戦闘に集中出来ず、設定を変えなから戦闘を行っている。

 

 

 

「そこらの部隊なら大丈夫だけど今回は…………」

 

 

 

「フォルモーント・ヴォルフ、満月の狼、またの名を虐殺王…………」

 

 

 

「民間人40万人を無差別に虐殺した悲運の英雄」

 

 

 

最強にして最狂と言われた英雄がなんでこの世界に?

 

 

 

(無事に帰ってきて、じゃないと泣いてやる)

 

 

 

 

 

一夏side

 

 

 

 

 

「狙い通りには行かないな」

 

 

 

それでも此方のペースになってきた。

 

 

 

(まぁ、わざと乗せられてるのかも知れないがな)

 

 

 

だがそれでも俺からしたらラッキーだ。

だが…………。

 

 

 

(想像以上に駄目になるのが速い、バランスを調整しても直る気配がない)

 

 

 

このままだとあと数分でアウトだ。

 

 

 

「システムの調整をしてる場合かよ」

 

 

 

システムのなんざ気にしてる場合じゃねぇ、いちいち考えるな。

フォルモーントヴォルフにブレードを投げ、投げたブレードと同じスピードで突っ込んでいく。

奴は投げたブレードを弾いた。

 

 

 

「うおおおおおおおお!!!!!!」

 

 

 

右腕のリボルティングステークを叩き込もうとするが紙一重で避けられ、背後を取られブレードを振り下ろされる。

 

 

 

「それは予測済みだ!!!」

 

 

 

振り下ろされたブレードを左腕で受け止める。

ブレードを受け止めた左腕は俺の腕ごと切断されたが、これで策はなった。

 

 

 

「そこだぁ!!!!」

 

 

 

残った右腕で奴を捕まえた。

奴は腕を犠牲にする事は頭には入っていなかったようだ。

両肩のクレイモアのハッチを開ける。

 

 

 

「この至近距離なら!!!」

 

 

 

クレイモアを発射した、すると予想外の事が起こった。

 

 

 

「な?!」

 

 

 

クレイモアが当たる直前、フォルモーント・ヴォルフの装甲が蒼く発光し粒子になってクレイモアを回避し、少し遠くに粒子が集まり元の姿に戻る。

馬鹿な…………そのシステムは………。

 

 

 

「ASRF、だと?」

 

 

 

 

 

???side

 

 

 

 

まさか、左腕を犠牲にするとは思わなかった。

 

 

 

「それにこのシステムを使わせるとは………」

 

 

 

使わなければクレイモアの餌食になっていた。

 

 

 

「そろそろ終わらせよう」

 

 

 

十分に技量は理解した、"彼女"の為にも終わらせないとね。

一瞬で間合いを詰め一夏君攻撃していく。

 

 

 

「クゥッ!!!!」

 

 

 

流石ASRFだ、全ての生命維持装置が停止して少しの動きでもかなりの重力を感じる。

一夏君は攻撃を防ぐので精一杯のようだ。

 

 

 

「終わりだ………」

 

 

 

一夏君にトドメを刺そうとしたその時、一夏君の機体も僕と同じく蒼く発光した。

 

 

 

 

 

一夏side

 

 

 

 

 

「グッ!!!」

 

 

 

速い、とても着いていけない。

機体性能を通常の3倍に叩き上げ、粒子化で回避行動を行える。

防ごうとした時には攻撃をモロに喰らう。

いや、それよりもなんで奴がASRFを搭載しているんだ?

対抗することは出来ないのか?

いや、あるじゃねえかこの機体にも同じシステムが。

 

 

 

「ASRF!!!!」

 

 

 

機体が蒼く発光する、一発勝負だ。

攻撃を粒子化で避けて裏に回り込み攻撃をするが防がれる。

奴が上に真っ直ぐ上がっていくのを追い掛ける。

 

 

 

「グッ、クっ!!!」

 

 

 

ASRFを起動している為、機体の生命維持装置は完全に無力化されていてかなりのGが掛かる。

しかもISから変な音が聞こえる。

数十秒で雲を抜け、そこから急降下してきた奴のブレードとリボルティングステークがぶつかり合う。

 

 

 

「ガッ!!!!」

 

 

 

だが弾き返され地上に落ちていく。

ASRFを発動しても元の性能差で負けている。

反撃をしようとしたその時。

 

 

 

ピーーーーー!!!!!プシューーー!!!!

 

 

 

「なっ?!」

 

 

 

警告音がした直後、ブースターから煙が吹き出し、ISの機能が停止した。

機能を停止したISは鉄の塊と同じだ。

 

 

 

「マズイ!!!」

 

 

 

このまま落ちればバトルスーツ着ていても間違いなく死ぬ。

 

 

 

 

(少しでもいいから起動してくれ!!!)

 

 

 

願いが通じたのか再起動を始め海面まであと少しの所で元に戻った。

 

 

 

(ギりだな!!!)

 

 

 

ブースターを海面に向けて吹かし落下スピードを緩め、海面を滑り近くの浜辺に降りた。

するとまたISは機能を停止した。

 

 

 

「危機一髪ってか?」

 

 

 

ISを解除して奴を探すが姿は何処にもなかった。

 

 

 

「命より片腕無くなるだけマシだな」

 

 

 

伝説の英雄と戦って片腕無くなるだけでも奇跡だ。

 

 

 

「帰るか、腕のことも考えないとな」

 

 

 

深雪に連絡しようとしたその時。

 

 

 

「ガッ……アッ…」

 

 

 

視界が歪み、全身に内側から蝕まれる激痛が走る。

 

 

 

「グッアァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

 

痛みに堪えきれず砂浜に倒れる。

砂に触れるだけで激痛が走る。

 

 

(進行スピードが早くなっている!!!)

 

 

 

激痛を堪え身体を仰向けにし内ポケットにある注射器を取り出し首に刺して中に入っている薬を注入する。

 

 

 

「ハアッ、ハアァ…………」

 

 

 

注射器を首から抜いて投げ捨てる。

だが薬を注入しても痛みが取れない。

 

 

 

(薬が、薬が効かない!!!!)

 

 

 

意識が朦朧として来ている時、砂浜を歩く音が聞こえた。

 

 

 

(こんな………時に……)

 

 

 

気を失いかける時、視界が歪む中俺が見たのは……。

 

 

 

(うさ耳?……)

 

 

 

顔は分からなかったがうさ耳を着けた女性だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お知らせです。

 

 

7月の更新は誠に勝手ながらお休みします。

現実世界が最も忙しい時期でごさいまして誠に申し訳ございません。

なお、7月は今まで更新した作品の手直し期間といたしますので新しい作品の更新するまで前の作品を見てくれると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
夏に近づき腹を壊すことが多くなったKANNBARUです。
レポートの書き方がわからな分からなくなって困っています。
最後にお知らせがございます。
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タグ
スパロボ 織斑一夏 インフィニット・ストラトス 

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