英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜
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同日、15:00―――

 

〜ガルニエ地区・ドライケルス広場〜

 

「ふ、ふええええ〜っ!?」

「凄く大きな船ですね……」

「………………」

「オリヴァルト皇子のリベールからの帰還の時にも見たけど、やっぱりこうして近くで見ると怖いよね……」

巨大な飛行戦艦―――”モルテニア”に圧倒されたトワとセレーネは驚き、リィンは口をパクパクさせ、エリオットは不安そうな表情をし

「な、何なんだ、あれはっ!?もしかしてあれがメンフィル皇室専用の船なのか!?」

マキアスは信じられない表情でツーヤに尋ねた。

 

「いえ、”モルテニア”は皇室専用ではなく、大規模戦闘用に作られた”戦艦”です。」

「おいおいおい……あんなデカブツまで持っているとかメンフィルはどこまでチートなんだよ……」

「……あの規模の戦艦だと数時間あれば、帝都を灰燼と化す事も可能だろうね。」

「あれが”ゼムリア大陸真の覇者”と謳われているメンフィル帝国の”力”の一端、か………………」

ツーヤの説明を聞いたクロウは表情を引き攣らせ、フィーは真剣な表情で”モルテニア”を見つめて推測し、ラウラは真剣な表情で”モルテニア”を見つめて呟いた。するとその時巡回していた近衛兵が慌てた様子で噴水に近づいた。

 

「……っ!?」

「…………………」

その様子を見ていたリィンとフィーは厳しい表情になり

(お姉様……水の流れが……)

(うん……どうやら何者かの仕業みたい……)

何かの違和感を感じたセレーネに視線を向けられたツーヤは真剣な表情で頷き

「あれ、どうしたの?」

エリオットは不思議そうな表情で首を傾げた。すると噴水の水がどんどん広がり、地面に流れ始めた!

 

「……これは……」

「ふむ、何かの圧力が高まっているような……」

「ああ、こいつは……」

そして噴水の様子を見たラウラやアンゼリカ、クロウが警戒したその時、噴水から水が思い切り吹き上がった!

 

「!?」

「こ、これって……」

「夏至祭の余興……!?」

「いや―――――」

更に少しすると地面が揺れ、マンホールがある部分から次々と水が吹き上がった!

 

「くっ……!」

「テロリストの仕掛け―――!」

「うん、そうみたいだねっ。アンちゃん、クロウ君!みんなの避難誘導を手伝って!憲兵さんたちも混乱してるみたいだから!」

「ああ!」

「合点承知だぜ!」

状況を判断したトワの号令に力強く頷いたアンゼリカとクロウは分散して避難誘導を開始した!

 

「会長、俺達も……!」

「ここはわたしたちに任せてリィン君達は動いて!君達にしか出来ない事がきっとあるはずだよ!」

「俺達にしかできないこと……」

「それって……」

トワに言われたリィンは瞬時にクリスタルガーデンにいるはずのアルフィン皇女とエリスを思い出した。

 

「……!」

「マーテル公園……!」

「まさか……陽動か!?」

「間違いなさそう。」

そしてリィン達が”敵”の狙いに気付いたその時、魔獣がマンホールから現れた!

 

「なっ!?」

「ま、街中に魔獣だと!?」

魔獣を見たリィンとマキアスが驚いたその時、建物から出て来たある人物達が走って出て来て魔獣に向かい

「せいっ!!」

「ハッ!」

「えいっ!」

「斬!!」

「滅!!」

建物から出て来た人物達―――エステルが棒で、ヨシュアは双剣で、ミントは長剣で、メティサーナは大鎌で、フェミリンスは槍で魔獣達を次々と滅し

「沙綾―――紅燐剣!!」

夕焼け色の髪と青の瞳を持ち、女性に見間違うような美しい容姿を持つ青年が空高くへと跳躍し、跳躍しながら剣に溜め込んだ闘気を真空の刃と化して解き放ち、解き放たれた刃は憲兵や市民達に命中せず、地区にいる魔獣全てに向かい、刃に命中した魔獣達全ては滅された!

 

「す、凄い……」

「………………!その紋章……そなたたちはまさか――――」

エステル達の手際の良さにエリオットは驚き、青年の剣技に見惚れた後エステル達の服に付けられてある”支える籠手”の紋章に気付いたラウラは目を見開き

「エ、エステルさん!?それにヨシュアさんやミントさん、メティサーナさんとフェミリンスさんまで……!」

マキアスは信じられない表情で声を上げた。

 

「あれ?リィン君達じゃない!」

「ツーヤちゃん、また会えたね♪」

リィン達に気付いたエステルは目を丸くし、ミントは嬉しそうな表情をし

「フフ、こんな所で会えるなんて奇遇だね……って、ええっ!?な、何でクロスベルにいるはずのセリカさんが帝都にいるんですか!?」

ツーヤは微笑んだ後青年――――異世界ディル・リフィーナでは”禁忌”の存在である”神殺しセリカ・シルフィル”に気付いて信じられない表情で声を上げた。

「エステルがクロスベルでいつも頑張っている”お礼”で、夏至祭に誘ったんだよ……」

「ハア……”神殺し”を祭りに誘うエステルにも問題はありますけど、のこのこと誘いに乗って帝都に来る”神殺し”にも問題がありますわ。」

(ハアッ!?って事は本当に本物の”神殺し”!?な、何でこんな所に……!)

ヨシュアは苦笑しながら説明し、フェミリンスは呆れた表情で溜息を吐き、フェミリンスの言葉を聞いたベルフェゴールは信じられない表情をし

「……メティをそろそろ回収しようと思っていたから、ちょうどよかっただけだ。……まあ、まさか早速揉め事に巻き込まれるとは思わなかったが。」

(ククク、行く先々で揉め事に巻き込まれるとはエステル嬢ちゃんか、セリカの宿命か、どっちなのかの?)

セリカは呆れた表情で説明し、セリカの愛剣”ラクスハイシェラ”に宿る魔神にしてセリカの永遠の好敵手にしてセリカの盟友――――”地の魔神”ハイシェラは口元に笑みを浮かべていた。

 

「―――!ご主人様!エステル!また来たぞ!」

その時何かに気付いたメティサーナが後ろへと振り返ると今度は人形兵器の大軍が現れた!

「な、何なんだ、あれはっ!?」

「傀儡の類のようだが……」

「……あんな物まであるなんて、テロリストのバックには相当な大物がいるね。」

人形兵器を見たマキアスは驚き、ラウラとフィーは厳しい表情をした。

 

「ヨシュア、ミント、フェミリンス!」

「うん!」

「はーい!」

「ええ!」

「一瞬で片付けるぞ、メティ!」

「任せろ!」

一方エステル達は再び武器を構えて人形兵器の軍団に突撃し

「そこだっ!!」

ヨシュアは一瞬で人形兵器に斬撃を叩き込んだ後下がり

「はぁぁぁぁぁ………!!」

エステルは棒で凄まじい連打を浴びせた後下がり

「えーいっ!!」

ミントは人形兵器達の目の前で長剣を地面に叩きつけ、大地を揺るがす程の凄まじい衝撃波を発生させて、人形兵器達を舞い上がらせた後エステルと共に跳躍し、エステルは鳳凰の姿に、ミントは竜の姿になり、そしてヨシュアは写し身を数体作った後、3人はそれぞれ同時に突撃した!

 

「「「究極奥義!太極烈波――――ッ!!」」」

3人が人形兵器達に突撃すると人形兵器達の全身はズタズタに切り裂かれ、さらに人形兵器達の中心地で超越した大爆発が起こり、人形兵器達を塵も残さず消滅させた!

「我が奥義!受けて見なさい!」

一方フェミリンスは槍で残りの魔獣達に目にも止まらぬ早さで舞うかのような動作で乱舞攻撃を行い、そして一端下がって槍を横に構えて凄まじい魔力や神力、闘気を溜めこみ

「神技!姫神乱舞!!」

強烈な薙ぎ払いを放った!フェミリンスが放った最後の一撃を受けた人形兵器達は身体を真っ二つにされ、さらに人形兵器達の中心で起こった光の超越した大爆発に巻き込まれ、塵も残さず消滅した!

「我が大鎌によって裁かれるがよい!とぉぉぉりゃああああああっ!!」

メティサーナはSクラフト――――魂ヲ切リ離ス鎌斬で多くの人形兵器達を真っ二つにして滅し

「奥義!飛燕――――――」

セリカは残りの人形兵器達に向かって神速で飛び込んで一瞬で無数の斬撃を叩き込み

「姫神恍舞!!」

そしてセリカが人形兵器達の背後に立つと、無数の斬撃を受けた人形兵器達は微塵切りにされた!

 

「……………………」

「ふえええ〜っ、さすが遊撃士さんだね〜。」

「な、何あれ!?遊撃士って、みんなあんな凄い強さなの……!?」

エステル達の圧倒的な攻撃を見たラウラとトワは呆け、エリオットは信じられない表情をし

「あ、相変わらず非常識としか思えない強さだな……」

「ん。というかあのセリカとかいう名前の剣士、”ブレイサーロード”達すら比べものにならないとんでもない強さだね。」

冷や汗をかいて表情を引き攣らせたマキアスの言葉にフィーは頷いた後セリカを見つめ

「お姉様の知り合いって、凄い方ばかりなんですね!」

「え、え〜と……気付けば、そうなっていたんだよね……アハハ……」

目を輝かせるセレーネに見つめられたツーヤは苦笑した。

 

「エステルさん!市民達の避難誘導などは任せても大丈夫ですか!?」

「うん、任せて!こういう事に関してはあたし達の得意分野だから!だから君達は君達のやるべき事をやって!」

「ん。」

「承知……!」

リィンに言われたエステルは力強く頷き、エステルの言葉にフィーとラウラは頷き

「あ、あの……!わたしも手伝わさせて下さい……!」

トワが真剣な表情でエステルを見つめて申し出た。

 

「へっ!?」

「見た所どこかの学生のようだけど……もしかしてリィン達の?」

トワの申し出にエステルは驚き、ヨシュアは目を丸くした後リィン達を見つめた。

「はい。トワ会長は生徒会長を務めている関係で指示や判断なども的確にできますし、サラ教官に代わって各方面への連絡もしていたそうですから、きっとエステルさん達のお役に立てると思います。」

「……わかったわ!トワちゃんだったわね?サラさんへの連絡や情報交換も頼みたいから、一緒に来て!」

「はい!」

「セリカとメティは協力して帝都中にいる魔獣や人形兵器の排除をお願い!後、市民達が襲われたら最優先で助けてあげて!」

「ああ。」

「うむ!今こそ弱き者を守る”天使”としての底力、見せてやろう!」

「それじゃあみんな―――行くわよっ!!」

「おおっ!!」

そしてエステルは次々に指示をした後ヨシュア達やトワと共に行動を開始し

「俺達も急ぐぞ!」

「ああ……!」

エステルに続くようにリィンも号令をかけて仲間達と共に”マーテル公園”へ急行した…………!

 

 

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フハハハハハハ!という事でまさかのエステル達が再登場し、ついでに神殺しことセリカも登場しましたwwまあ、エステル達のこの章の出番はここだけなんですけどね(苦笑)

説明
第125話
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
2165 2003 3
コメント
感想ありがとうございます 本郷 刃様 だけどこの章の登場はこれだけww ジン様 確かにリウイが投資していますからねww(sorano)
モルテニアかぁー、なんかカレイジャスのスペックが原作よりハイスペックになってそう^^;(ジン)
やったよ、セリカ様の登場だ!(本郷 刃)
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