とある空母の転生記  (艦これ×エースコンバット) 第三話
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提督撃沈後、俺はそのまま提督が管理していた基地を訪れた

 

元々、この提督が大人しくしていたらこんな荒事にならずに済んだハズだったんだ

 

何せ、俺は助けに来ただけなんだからな

 

 「こんな奴の要請なんぞ払い下げれば良かった」

 

上陸して、俺は格納庫に向かおうと足を進めた

 

 パシィン!!

 

と、小口径砲弾が足元に着弾する

 

 「提督を放しなさい!!極悪提督!!」

 

見覚えのある艤装をした少女がそこに居た

 

そして全力疾走して錨を振りかざしてくる・・・ああ、この動き見覚えあるぞ〜

 

俺がよく執務室で居眠りしていたら電が背中にかまして来るアレだ。通称アンカーアタック

 

何度三途の川を拝んだかね・・・恐るべし、いなずまのほんき

 

つまり喰らったら瀕死になる。割とマジで

 

 「よっと」

 

モーション似てるから避けるの簡単簡単

 

 ブンッ

 

 「避けないでよ!!」

 

 「避けねーと死んじまうよマジで。でも電程キレがないな」

 

アイツは速さと威力、軽快さを持った駆逐艦(近接物理)だからな

 

 「うるさい!!その電と暁を沈めた外道の癖に!!」

 

ん?何かおかしいぞ

 

 「待った。俺が電と暁を沈めた?」

 

 「そうよ!!」

 

勘違い・・・いや、これもこのバカの手回しだな

 

 「とりあえず言っておく。真実が知りたければ第六基地に来い

 

  お前の知りたい事が全て判るはずだ」

 

 「どういう意味よ!!」

 

 「そのまんまの意味だ。どちらにせよこの基地はしばらく閉鎖されるだろうしな」

 

 「・・・司令官をどうする気?」

 

どうするもこうするも

 

 「とりあえず規則に則って軍法会議に出頭させて裁いてもらう

 

  規則を二つも破ったんだからな。お咎めナシってのは流石にこちらの腹の虫が疼くが・・・

 

  まあとりあえず総司令部に任せる」

 

ゴミを縛って置いて、少し間が空いた時間に聞いた

 

 「俺は取り戻しに来ただけだ。それで聞きたい。

 

  半年前ここに金剛型の戦艦が配属されただろう?その艦は何処に居るんだ?」

 

 「・・・っ!!駄目よ!!」

 

 「何故だ?」

 

 「だって・・・あの人は今人と話せる状態じゃ無いもの!!」

 

・・・そこまで来てたのか

 

確かにあいつは、無理を言われてそれを拒否できる性格じゃないもんな

 

抱え込んでしまうのは当然か

 

 「とにかく連れて帰る、場所を教えてくれ」

 

 「イヤよ!!」

 

道を塞ぐ駆逐艦の艦娘

 

 「そうか・・・なら退いてもらう」

 

右手を大きく上げる

 

 「何を・・・っ!!」

 

その艦娘に白いネットが被さる

 

着弾と同時に艤装の武装を使用不能にする事のできる砲弾

 

拡散型特殊粘着弾頭ーーー”拘束弾”・・・ナイスタイミング

 

 「命中を確認、よくやった夕立」

 

 「あとで間宮のヨーカンね!!」

 

無線から返事が返ってくるが、相変わらず犬みたいなやつだな・・・ああ、俺には尻尾と耳が見えるぞ

 

アヤシイクスリとかやってないのであしからず

 

 「なっ!!何このねばねば!!」

 

 「拘束弾だ。体に害は無いし艤装にもダメージを与えないから心配するな」

 

身動きがとれなくなった艦娘に屈みこんで聞く

 

 「場所を教えてくれ。悪いようには絶対しないと誓う。だから居場所を教えてくれ」

 

 「・・・ここまでね・・・」

 

諦めたのか、そのまま艤装の展開を解除させて立ち上がった

 

 「案内するわ・・・」

 

 「感謝する。夕立、警戒しながら先を進むぞ」

 

 「”了解したっぽい”」

 

無線でやり取りをしながら歩みを進める

 

 「つか、子供がそんな獲物を振り回すもんじゃありません」

 

 「子供扱いしないでよ!!」

 

ケツにアンカーアタックをもらって五分ほど行き足が止まったのは言うまでもない

 

 

 

 

 「あなた・・・本当に司令官の言う外道なの?」

 

目の前で先導してくれている駆逐艦・・・雷はそう聞いてきた

 

 「外道ってなぁ・・・確かにここの司令官からすれば外道なんかもしれんな」

 

 「どうして?私にはそうは思えないわ」

 

 「そういう理由の真相を知りたかったらうちに来てみろって・・・迷子にゃならんだろ」

 

そうこうしていると、問題の艦娘が居るという部屋の前に到着した

 

 「ここに居る・・・と、言うより・・・ずっと目覚めていないらしいの」

 

 「そうか・・・ありがとう。雷」

 

ドアノブを握り、扉を軽く押す

 

その部屋の中の空気は乾いていて、そして鋼のような冷たさを交えた暗さを篭らせていた

 

だが、そこにある寝具の上で虫の寝息を立てている艦娘が一人居た

 

 「遅れて済まなかった。間に合ってよかったよ・・・」

 

懐かしい寝顔を見て、少し胸を撫で下ろした

 

 「帰るぞ、榛名」

 

呼びかけても、返事は無い

 

だが、俺は構わずにその艦娘を背負った

 

そのまま部屋を出て、雷と共に外に出た

 

 

 

 「お前はこれからどうする?」

 

 「どうしようかしらね・・・あなたには関係無いでしょ」

 

 「そうか・・・何だったらその暇な間でもうちの基地に来ればいい」

 

 「・・・・・・」

 

 「嫌なら来なくてもいいぞ」

 

港から海に降り立ち、そして湾内を巡航する

 

 「・・・・・」

 

 「くるんだな」

 

 「私はその真実が知りたいだけよ」

 

 「そうか・・・自由にすればいいさ。司令官には指示をする権限あれど

 

  お前達艦娘自体を拘束する事はできんしな」

 

そうして、この基地正面三時方向に位置する廃港に到着

 

湾内だからべつに接敵する訳無いし楽でいいな

 

 「さて・・・”こちら無名の司令官 廃港に居る護衛艦、応答を”」

 

無線に耳を傾ける

 

 「・・・・すぅ・・・」

 

何故か、寝息を立てている音が聞こえた

 

 「寝てるなこりゃ・・・まぁ近くに寄りゃ大丈夫だろ

 

  あの防衛システムを搭載した艦ならーーー」

 

 「メイさんを知っているんですか?」

 

 「ああ知ってるよ。少なくとも君の所のクズよりは幾分もな。

 

  対空防御システムを特化させた彼女を沈める事ができる艦載機はーーーこの世界には存在しない」

 

 「対空防御しすてむ?何よそれ・・・」

 

 「それなら聞こう。君達から見て、あの船の武装はどう思う」

 

知ってたら面白いんだけどな、話ができるから

 

 「どうって・・・民間船舶改造艦なんじゃないの?主砲はすごく細いのが一門だけだし・・・」

 

確かに見た目はそんな感じだ・・・

 

この世界であの見た目通りの装備だと、貧弱所の問題じゃない

 

ーーーそれは隠しているんだ

 

 「あの装備はな、”相手が捕捉できない距離から正確に、かつ精密に捕捉する事ができる”んだ」

 

 「そんな反則紛いの装備をあの子が?だとしてもたった一門の砲で何ができるの?」

 

 「そうだな・・・一発で艦載機一機を確実に落とす程度の命中精度と

 

  急降下爆撃体勢に入った敵機をコナゴナに砕け散らす事ができる超速射だな」

 

 「信じられる訳ないわ、そんな事ができる人じゃないもの」

 

だろうな。だけど考えてみろ

 

 「それならお前の艤装の錆びと未修復の弾痕は何だ?」

 

 「っ・・・」

 

 「出撃回数の多い艦娘の艤装の手入れを怠る事は即ち轟沈に直結する。つまり確実な稼動性能を

 

  維持しておかなければいけない。大破レベルの補修しなければいけない重要な破損を

 

  未補修のまま待機させるとなると・・・棄てられる寸前か、

 

  もしくは”補給すらままらない状況まで資材を削られていたか”だ」

 

 「・・・」

 

 「そして、お前の艤装にはできるかぎりの補修が施されている

 

  現に、お前の艤装には巡航能力だけは何とか補修された痕跡がある

 

  航行機関部が見える所まで空いた大穴があるのに、主な機関部は稼動している

 

  現場の努力がその大穴の中に垣間見えるな。」

 

 「・・・やっぱり、あなたは外道提督なんかじゃないわね」

 

 「ほう?どうしてそう思う?」

 

 「だって・・・説明していないのにそこまで見抜いてるじゃない」

 

 「たまたまだ」

 

 「それだけ私達を見てくれるって事でしょ?」

 

雷は本当に率直だな。子供のようだが精神的には結構経験積んでる雰囲気がする

 

・・・長女はアレだが

 

 「お前はいい嫁さんになるな。将来が楽しみだ」

 

頭にぽふっと手を置いて、もう一度無線に呼びかける

 

今度は、少し脅かしてみるか

 

 「”警報発令!!北北西よりミサイルが防空識別圏内に侵入!!」

 

英語でちょっとした冷かしを入れてみる

 

 「”ひゃ、ひゃいっ!?イルミネーターレーダースタンバイっ・・・って、あれ?

 

   飛翔物体が確認できないです!!迎撃不能!!」

 

寝起きだからか慌てっぷりがハンパじゃないな。やはり慣れてないって事だな

 

・・・平和な世界を生きてたってのは、艦娘も一緒って事だろうな

 

 「あー”ミサイル消滅、警報解除。そんでもっておはよう”」

 

 「”あ、おはようございます”」

 

そしてこのナチュラルな流れである

 

 「”お目覚めの気分はいかがかな?”神の盾”」

 

 「何変な言葉で話しているのよ」

 

 「英語だ。この世界の言語は多種多様なんだぜ?”こちら第六艦隊司令官

 

  貴艦を迎えに来た。同行を求む・・・ま、拒否してもいいけどな”」

 

 「”もう・・・一人は嫌です・・・”」

 

・・・大変だっただろうな

 

彼女の心を察した俺は、すぐさま無線を取った

 

 「・・・そうか・・・”これより貴艦を護衛する”」

 

すると前方の舟屋から、一人の艦娘が現れてこちらに接近してきた

 

見慣れたネイビーグレーの塗装一色の、堅牢な装甲とは程遠いがその代りに

 

この世界ではあり得ない機関の瞬発性能と

 

超音速の飛来物体を正確に捉える事ができる索敵能力

 

そして、それを瞬時に迎撃できる兵装を備えた船ーーーイージス艦

 

神の盾という名を関するそのシステムは、俺が知りうる艦の中では世界最高性能だと思う

 

艦娘の顔が確認できる距離に入って・・・俺は表示番号を確認した

 

奇しくも、その艦識別番号を俺は知っていた

 

 「・・・私の名前はーーー」

 

 「JSSDF所属のイージス対空防御システム搭載の確か・・・DDG240”あつうら”だったかな」

 

 「ーーー!?」

 

反応を見る限り正解って事だな。

 

 「合ってるだろ?」

 

 「はい・・・私の名はあつうらです・・・でもなんで」

 

 「細かい話は後だ。さっさと帰るぞ、俺達の基地に」

 

 「わ、私も付いて行くわ!!」

 

 「それしか行く場所ねーもんな。歓迎する。特V型駆逐艦 雷」

 

 「う、うるさいわよ!!」

 

さて、新しい仲間を連れてさっさと基地に帰りますかな

 

 

 

 

 

 

 「と、言う訳で提督は外出中のようなので・・・私の部屋で今日は過ごして下さい」

 

基地に到着してから、私は生まれて始めて陸の上に上がった

 

靴と呼ばれる装備が地面を叩く度、私は何ともいえない感情に浸っていた

 

 「赤城さんの部屋ですか・・・とっても広いから過ごしやすいのです」

 

 「そうなの?」

 

 「なのですっ!!」

 

駆逐艦の電ちゃんは、なんだか年下の妹と呼ばれるクラスに属しているらしい

 

よくわからない・・・私は、人を知らないから

 

 「案内するわ。どちらにせよ提督は遅いみたいだから報告は明日ね」

 

 「わかりました・・・」

 

それから案内された部屋で、私は布団と呼ばれる布のようなものに包まった

 

なんだろう・・・こうしてると凄く暖かい・・・眠くなる・・・ねむーーー

 

と、何故か意識が擦れていったーーー

 

 

 

 

 

 

 「うし、到着到着・・・ここが俺らの家・・・第六艦隊司令部だ」

 

相変わらず定時就寝時刻はきっちり守ってるな

 

部屋の明かりが全て消えて、赤色灯の点滅だけが司令部を照らしていた

 

 「とりあえず第二上陸場からあがって第四艤装格納庫の八番格納ユニットに艤装を格納

 

  後に第一生活棟に来い。部屋の準備しといてやるから」

 

 「????」

 

 「ああそうか。夕立、案内してやれ」

 

 「了解っぽい。付いて来て雷、あつうらさん」

 

 「は、はい」

 

 「わかったわ」

 

あつうらと雷を夕立に任せ、俺は背負った艦娘を休ませる為に自分の部屋に向かった

 

 

 

 

 「とりあえず・・・うむ、流石に女子と寝るのは気が引くな。ソファで寝るか」

 

扉一枚で繋がっている俺の執務室に向かう

 

 ガチャ

 

 「うぉ寒っ!!なんだこりゃ!?」

 

何故か知らんが、俺の執務室がいつの間にかオープンテラスよろしく抜群の風通しを備えた

 

超開放的な部屋になっていた・・・要するにアレだ。壁と屋根が半分無くなってた

 

 「炸薬の匂いがする・・・てことはアレか。艦娘艤装対応の対泊地用榴弾か

 

  あー修理すんの面倒だ・・・この際全面ガラス張りにするか」

 

どちらにせよ壊した奴後で絞らんとな。

 

まあ明日だ明日。とりあえず第一生活棟で部屋片付けしねーと

 

 

 

 

 

 

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  ども、相変わらずのんびり提督として過ごしております作者です

 

  オリジナル艦娘登場、艦娘の装備についての詳細は後々設定話で補足するつもりです

 

  駄文申し訳ない・・・

 

  意見感想募集中

 

  よろしくお願いします〜

 

 

  

 

  

 

 

 

 

説明
この作品は二次創作になります。作者は軍事系に関してはほぼ素人です
作者の独断と偏見とその他妄想で構成されております
というか、それでしか構成されておりません。
これらの設定が苦手な方はブラウザバック等の御英断をお願いします。
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コメント
プロフェッサー.Yさん>   提督「そりゃあ金剛さんは最年長ですから・・・艦齢的に言えばもうおばあちゃ(Fire!!)」   書類関係はもちろん今の提督の如く吹っ飛んでいきましたよ(作者(雪下 夾矢)
ガルムさん>米倉 「了解!!(アスロック発射ボタン ポチッ)」  菊池「駄目だ!!(トマホーク発射ボタン ポチッ)」   作者「みらい搭乗員さんたちはおとなしくCICから出てください」(雪下 夾矢)
okakaさん>海の上に存在する絶対制空権ですからね・・・イージス艦は現代のロマンだと思うんですよ〜全方位索敵システム。とうとう人類はここまで来てしまったのか(歓喜(雪下 夾矢)
結局金剛は止められなかったワケか…wwwってかガラス張りどうこうで済むのか?執務室である以上資料やら重要書類やらあったんじゃ?(プロフェッサー.Y)
いっそ無限装填装置乗せて弾薬∞にして飛行場姫とか離島戦鬼を涙目にしてやろうぜww(ガルム)
イージス… オーバーテクノロジー… みらい… うっ頭が…  \敵の潜水艦を発見!/(ガルム)
イージス・・・巡洋艦か護衛艦か・・・どっちにしろミサイルが尽きるまでは脅威にはなりそう・・・(イージス艦は全方位索敵システム、通称イージスシステムを積んだ艦船全体の総称)(okaka)
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クロスオーバー エースコンバット 艦隊これくしょん 艦これ 

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