英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜
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ミルスに到着したリィン達はプリネとツーヤの先導によって城に向かって、客室にそれぞれの荷物を置いた後会議室に向かうとそこには意外な人物達と初めて出会う人物達がリィン達を待っていた。

 

〜マルーダ城・会議室〜

 

「む、来たようじゃな。」

「!貴女は……!」

「リ、リフィア殿下!?それにエリゼも……」

リフィアの姿を見たユーシスは驚き、リィンは信じられない表情をし

「やあ、プリネ、ツーヤ。それにレーヴェも久しぶりだね。」

「フフ、こんなにも早くまた会えるとは思いませんでしたね。」

(あら。何故あの二人がここに……)

一人の青年とエルフの女性が懐かしそうな表情でプリネとツーヤ、レーヴェに話しかけ、フィニリィは目を丸くして青年とエルフの女性を見つめた。

 

「―――お久しぶりです、ウィルさん、セラウィさん。」

「お二人ともお元気そうで何よりです。」

「……そちらは相変わらずのようだな。」

二人に話しかけられたプリネとツーヤ、レーヴェはそれぞれ答え

「?お姉様達のお知り合いなのですか?」

3人の反応を見たセレーネが首を傾げたその時

「ええっ!?あ、貴方ってもしかして……!」

「ユイドラ領主にして”匠王”――――ウィルフレド・ディオン!それに”匠王”の妻のセラヴァルウィ・ディオンまで何故ここに……」

青年―――ウィルフレドの顔を見たアリサは驚き、サラ教官は信じられない表情でウィルフレドとウィルフレドの妻であるエルフの女性―――セラヴァルウィを見つめた。

 

「ええっ!?じゃ、じゃあ貴方達がリベールの”異変”を解決した立役者にしてかのユイドラの領主夫妻……」

「一体何故お二方とリフィア殿下がこちらに……」

「………もしかしてミルスでのオレ達の”課題”は貴方達が関係しているのですか?」

二人の正体を知ったマキアスとラウラは驚き、ガイウスは不思議そうな表情で尋ねた。

 

「ふむ。”半分”はあっているな。」

「え……”半分”ってどういう事ですか?」

リフィアの言葉を聞いたエリオットは首を傾げ

「―――リフィア。もったいぶらない言い方はしないで。」

エリゼは呆れた表情で指摘した。

「わかっておる。―――まずお主たちのミルスでの”課題”に関してじゃが……―――何もない。」

「え……」

「何もないってどういう事?」

リフィアの言葉を聞いたエマは呆け、仲間達と共に首を傾げたフィーは尋ねた。

 

「常任理事のリウイの計らいでな。夏季休暇中にゼムリアからはるばる異世界に来たのだから最終日くらいは羽目を外して自由にしていいとの事じゃ。」

「あらま。」

「へ!?」

「羽目を外して自由にしていいって……もしかして……」

リフィアの話を聞いてある事を察したサラ教官は目を丸くし、リィンは驚き、アリサは戸惑い

「――はい。今日一日帝都を観光しようと城内の客室で休んでいようと皆様の自由です。」

エリゼが答えを口にしてリィン達に微笑んだ。

 

「やったね。」

「ほ、本当にいいのか……?」

「フフ、常任理事を務めている陛下のお達しなのだからありがたく受け取っておこう。」

エリゼの答えを聞いたフィーは喜び、戸惑っているマキアスにラウラは静かな笑みを浮かべて言い

「う、うーん……いきなり休みって言われてもどうすればいいか、わからないよね……」

「広大な帝都にでれば、下手をすれば道に迷ってしまうな……」

エリオットは戸惑い、ガイウスは考え込んだ。

 

「その点はご安心ください。帝都の観光を希望の方達は元々私、ツーヤ、レーヴェの3人が分担して案内する事になっていますので。」

「あたし達にとってミルスは住み慣れた場所ですから皆さんの希望する所を案内できますよ。」

「そ、そうなんだ……」

「わあ……!わたくしはツーヤお姉様と一緒がいいです!」

プリネとツーヤの話を聞いたアリサは目を丸くし、セレーネは表情を明るくし

「あ……俺で良ければだが俺も案内できるよ。これでも数年間ミルスに住んでいたからミルスの地理には詳しいし。」

「じゃあ案内役が4人いるから、組み合わせは4つに分担できるな……」

「誰にどこを案内してもらおうかな……?」

リィンの申し出を聞いたマキアスは考え込み、エリオットは嬉しそうな表情で考え込んだ。

 

「……あの、プリネさん。図書館のような施設ってありますか?」

「図書館ですか?ええ、帝都内にもありますし、何でしたら城の書庫でも構いませんよ?私達の権限でしたら外部の皆さんが利用する事も可能ですし。」

エマの申し出を聞いたプリネは意外そうな表情で答えた。

「委員長は異世界に来て、何を調べたいんだ?」

「えっと……魔術がどれだけ進んでいるか気になっていまして……」

ガイウスに尋ねられたエマは答え

「へえ……エマって魔術に興味があったんだ。プリネ達が魔術を教えてもいいって話には乗ってこなかったのに。」

「そ、その……知的好奇心です。」

アリサの疑問を聞いたエマは答え辛そうな表情で答えた。

「――なら、俺もまずそちらに案内してもらおう。」

「へ……」

「ユーシス?」

「君は何を調べたいんだ?」

ユーシスの申し出を聞いたエリオットは呆け、リィンは首を傾げ、マキアスは尋ねた。

 

「”アルバレア号”――――”聖獣ラウクソー”について良く知っておきたいからな。アルバレア号の主としてアルバレア号の事を良く知るのは貴族として当然の義務だからな。」

「そこは貴族は関係ないと思うんだが……」

「フフ、わかりました。」

ユーシスの答えを聞いたマキアスは呆れ、プリネは苦笑しながら頷いた。

「フム、ならばリィンは私とフィーと共に”闘技場”の猛者達に挑もうではないか。」

「いい”っ!?と、”闘技場”!?というか何で俺なんだ!?」

一方興味ありげな表情のラウラの提案を聞いたリィンは表情を引き攣らせ

「だってメンフィル皇女のプリネは勿論、プリネの親衛隊長や副隊長をやっているツーヤやレーヴェが出たら闘技場の人達が騒ぐだろうから論外だもん。」

「うむ、フィーの言う通りだ。という事で頼んだぞ、リィン。」

「ううっ……何で俺が……」

フィーとラウラの話を聞いたリィンは疲れた表情で溜息を吐いた。

 

「アハハ、ご愁傷様だね、リィン。」

「……異世界に来て最初に興味があるのは闘技場とはあの二人らしいな……」

「フフ、ですがあの3人なら案外勝ち抜いて優勝できると思います。」

その様子を見守っていたエリオットは苦笑し、レーヴェとガイウスは静かな笑みを浮かべ

「さあてと。せっかくの休みだし、酒場に繰り出そうかしら♪」

「サラ教官……」

「あれだけ高級ワインをがぶ飲みした上、今夜もあるのにまだ飲むんですか?」

嬉しそうな表情で言ったサラ教官の言葉を聞いたリィンとアリサは呆れた表情でサラ教官を見つめた。

 

「フム……」

リフィアは口元に笑みを浮かべたが

「言っておくけど闘技場になんて行かせないからね?」

「ぬおっ!?わかっておるわ!(余、余の思考まで読むとは……)」

膨大な威圧を纏うエリゼに微笑まれ、冷や汗をかいて頷いた。

「ハハ、リフィアにもついに弱点ができたみたいだね。」

「フフ、あの様子ですと彼女には頭が上がらない様子ですね。」

エリゼとリフィアの様子を見守っていたウィルフレドとセラヴァルウィはそれぞれ苦笑していた。

 

 

説明
第151話
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コメント
感想ありがとうございます ふかやん様 買う必要なんぞないですよ?何せ…… 本郷 刃様 そりゃそれぞれ堪能するでしょうねww(sorano)
自由行動タイムですか、まぁなんとなくそうなるのは予想できていましたが・・・みんなどうするんでしょうかねw(本郷 刃)
まあここまで来たのならやはり異世界の武具を買っておいた方がいいと思いますね、これからの為にも!!(ふかやん)
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