IS レギオン 12話
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 さて、ここで少し時間を遡って行きたいと思う。時間は約半年前に遡る。

 

場所は、日本国政府直轄極秘部署某所特殊生物対策室

 

古来から、日本国および世界各国で報告や発見があるUFO「Unide ntified Flying Object」(アンアイデンティファイド・フライング・オブジェクト)やUMA(「謎の未確認動物」を意味する Unidentified Mysterious Animal)と言った物体または、生物に対して各国政府及び機関が極秘裏に回収研究するために創設された部署であり、それを知る関係者は、各国でも一握りしか居ないとされる。

 

 さて、ここ日本でも、そのような研究、分析などを行う部署があり、そこの大会議室に集まった関係者の中には、ある少女の姿があった。

「さて皆様初めまして。私が、第十七代当主更識 楯無と申します。先代の楯無は不慮の事故により死亡した為に私が今回特別に第十七代「楯無」の名をいただきました。これからわたくしは、日本の為、政府のため全力で任務に当たらせて貰います。若輩者ですがどうかよろしくお願いします」

と楯無が言った後に綺麗なお辞儀をした後にゆっくりと席に着いた。其処にいた他の関係者たちは、口々に

「まだ若いですな」

「これから、あの者が日本を陰で支えるのか、心配だ」

「ほう、この者出来るな」

と心配や期待などを口々に囁きあった。

 

 「分かりました。では、楯無さん此れから精進を重ねながら、頑張ってください」

と議長席に座っていた初老の男性が楯無に対して、期待する様に優しく声をかけた。

「はい、分かりました」

と楯無は立ち上がり、議長の目を見据えながら、お辞儀をした。

 

 「さて、此れから今日の本題に入ろうと思う」

と議長の声が少し緊張しているかの様に声のトーンを下げた。その瞬間、会議室に異様な緊張が走った。

 

 「さて、手元の報告書にあったようにまた、謎の生物による襲撃があった。詳しくは、特殊事件・事故捜査部から報告してくれ」

と副議長席の男性が声をかけた。

「は、報告します。一週間前に沖縄県の本島で旅行中であった、東京都の「国立音ノ木坂学院」の2年部が突然消息不明になり、付近の警察職員が調査に乗り出した時、無線連絡で「巨大な鳥が...」との報告後に無線から何かをかみ砕く音の後連絡が不能になった為に、付近の自衛隊が出動後、完全に破壊されたバスを発見、付近を調査したところ、海岸に多数の正体不明の足跡と共に人間の靴だろうと思われる足跡は発見しました。なお,現在の所、襲撃者及び生存者の情報が入っておりません」

と眼鏡を掛けたスリーピース・スーツで、ベルトは使わずにボタン留のサスペンダーを着用した男性が説明を終えた。

「説明ありがとう」

と議長が言った後、今度は、生物関係部署の鳥類専門家の女性が説明に入った。

「皆さん初めまして、ただいま説明のあった「巨大な鳥」と報告があったように私たちが付近を調査した時、巨大な白いペリットの山が発見されました」

「すみません、「ペリット」とは?」

「はい、ペリットとは、消化されずに口から吐き出された物を指します」

と、話の途中ながら、質問に答えた女性が答えた。

 

 そして、次の言葉で一段と会議室は静まり返ろうとした。

 緊張する空気を払拭するように、手元にあったミネラルウォーターをコップに注ぎ一口飲んだ後、鳥類学者の女性が言葉を続けた。

 

 「では、先ほどの続きを申したいと思います。沖縄本島で起きた襲撃者の犯人が残したとされるペリットについて、国立遺伝子研究所の協力を仰ぎました。その結果とんでもない物が発見されました」

「とんでもない物とは」

「はい、ペリットに含まれた物の中に染色体が発見されました」 

「ただの染色体がとんでもない物なのかね?」

とその話を聞いていた一人が呟いた。

「はい、それが只の染色体の方が良かったかもしれませんが、その染色体は「一対」しかないのです」

「一対?確か染色体の数って」

「ああ、人間なら23対、ニワトリなら39対、アマガエルなら12対だったはずだが」

と、生物部門の男性陣が話し合った。その話を聞いていた女性が話を続けた。

「はい、生物部門の先生方がおっしゃる通りです。が、今回採取された物には、何時いしか存在しておらず、しかもその染色体には、無駄な部分が一切ないというのも報告書にありました」

「無駄が無いだと!」

と会議室の一角に構える生物分野の科学者、技術者などが一斉にざわついた。

「はい、生物の進化には必ず無駄や欠陥がある筈なのですが、この染色体にはそれらの家庭が一切ないとの報告です。また、この染色体には、「XX」の他に「YY」のタイプもあり、単為生殖が可能と言う結論も出ています。現在の遺伝子科学上その様な事は確実に不可能だと報告書にはありました。また、五島列島にある島の姫神島にも、同じような痕跡が発見されました。なお、姫神島の住人全員が現在行方不明です。この情報は現在情報規制の為に国民には伏せられています」

「何と言う事だ」

「そんな事があれば、ほぼ無限に、数が増えてしまう」

「そういえば、人間の靴の足跡が見つかったはずだが、それについては」

と会議室に居た人達が騒然となったが、一人が靴の事で思い出した。

「それについては、現在調査中です。この靴については、大量生産品の為に確認は、ほぼ不可能です」

と最初に発言した男性が答えを出した。

 

 その場の空気が一段と重くなるが、次の発言により、さらに一段と重くなった。

 

 「もう少しお時間よろしいですか?議長」

と先程発言を終え、コップに注いだミネラルウォーターを飲み終えた女性が発言を求めた。

「どうぞ、お願いします」

と議長はその発言を認めた。

 

 「先程の件と関連があるのかは、現在調査中ですが、ほぼ同時期に奈良県のあるキャンプ場の付近に大量のミイラ化死骸が見つかっており、その検分の結果そのすべてのし甲斐が骨と皮だけの状態になっており、詳しく解剖した結果、僅か数センチの注射口の様な物が発見されました。これについては、未解決部分が多く全くの謎です」

「注射口!」

とこれまで静かに聞いていた楯無が突然何か思い出したように声を荒げた。

「楯無君?」

と少し驚いたように議長が聞いた。

「ははい、すみません。しかしながら、私にも発言よろしいですか?」

と聞いたので、議長は、

「よろしいですよ」

と、快諾してくれた。

「すみません。注射口と言う発言に気になる点を思い出したので」

「なぜでしょうか?」

と女性は少し驚いたように聞いた。

「はい。私の父と母が、その注射口の様な物でミイラ化して発見されたのです」

と発言した直後会議室はさらなる驚きに包まれた。

 

「どうゆうことですか?」

とその話を聞いた別の部署の人が聞くと、

「はい、私の父と母が,私の継承式の時に、私の妹と一緒に小部屋に入った後姿が似せないのを不審に思った使用人が小部屋に入った時には、もう...」

と楯無は、少し表情を暗くし、言葉を詰まらせた。すると其れを聞いていた議長が、

「そんな事があったのか、それは、すまない。それで、妹さんの方は、どうなったのかね?」

と聞くと、楯無は、

「はい、私が着いた時には、妹の姿が無く,妹が居たであろう処に湯飲みが落ちており、其のすぐ傍の壁が綺麗にくり抜かれる様に外に出ており、その後付近を探索したのですが、見つかりませんでした」

と言葉を継ぐんだ。

 

 暫く、会議場が沈黙に包まれた後、速やかにその後の調査の続行と調査範囲の拡大、それに伴う人員装備等の拡張などが急ピッチに進められたが、その後、様々な事が立て続けにおきた。そう、「霧の艦隊事件」の為にさらなる混乱が起き、中々人員の確保が難しかったが、遂に一年後。

 

ここは、束と簪との戦闘が行われた無人島である。終始この戦闘をずっと監視していた者が居た。高度約一万メートルこの日は所々に雲があったが、この者には、そのようなものは関係なく鮮明にはっきりと写りこんでいた。それは、人類が持つ、航空機などではなかった。その身体は、全体的に節足動物のサソリに似た身体中に突起物があり、背中と副部分に円盤状の物が備えてあった。その身体の構造は、未知の地球外の物質であった。

 識別個体名「E−0R:スコープ・レギオン」である。

一夏との融合したレギオンが、一夏の知識と地球内の情報法を統合し、レギオンチャンパー内で独自に進化したタイプであり、主な行動は、主(あるじ)である一夏に周囲の情報と監視した情報を速やかに運ぶという任務である。その為、戦闘能力は皆無であるが、強力な電子妨害と空間上のありとあらゆる情報の盗聴である。なお,命名は一夏本人である。

 

そのレギオンが今まで見た情報を速やかに隠密に運ぶ為に強力な光学迷彩と共に高速スピード(マッハ5クラス)で主のいる島に向かった。

 

 そして、その頃、一夏とその家族は、ある出会いをし、姉の千冬の永遠のライバルとの初邂逅であった。

 

 さて、ハワイ諸島に向かったスコープ・レギオンが速やかに主に伝えように低空で音速の数倍と言うスピードで向かって行った。その為、アメリカ軍の各軍のレーダーサイトには、一部の低空監視用設置型レーダー及び艦搭載型水上用レーダーの一部に確認されたが、殆どが小型の鳥またが、クラップと思われた為に特にスクランブルを発令しなかった。

 

 その頃、一夏は、ハワイ諸島のあるある高級ホテルの一室で今夜のレセプションパーティーの為に着替えていた。キッチリとしたスーツにネクタイを掛けた小さな紳士の様な格好であり、これを見た千冬や高嶺が、

「「可愛いよ、一夏」」

と言って、写真に収めていたが、今は、一夏以外は部屋に居らずそれぞれの準備をしていた。

「緊張するなあ」

と言いながら、鏡の前で髪を整えていたが、その時、自分の部屋の窓の外に視線を写した。

 

 「あ、スコープ。お疲れ様どうだった」

と窓の外で滞空していたレギオンを見つけて部屋にいれた後、カーテンと出入り口のドアに鍵を掛けた。そして、もしもの為に拠点防護特化用レギオンである「ハクサン・レギオン」を腹部から数体産み出し、窓付近と入り口付近に配置させ、さらに、一夏自身も電子専用のジャミングを限定的に掛けた。そして、スコープ・レギオンを腹部に戻し、スコープが集めた情報とスコープが見た映像を脳裏に映した。

 

 そして、ベットの上で瞑想を始めた。

 

 「なるほど、自分のいる島の付近の無人島でこんな事があったのか。それにしても、あの水色髪の少女が自分と似ているな。そして、沖縄で起きた事件の犯人だったのか。そして、対峙しているあの女性も何者なのだ?色々と大変なことが今回起こりそうだな。用心の為にもう少し栄養つけとくか。」

と思いながら、今回の国際演習に思いを馳せた。

 

 「一夏。そろそろ行くから、出て来てくれ」

とドアの外から、千冬の声がした為に出していたレギオン達を戻した後に、

「分かったよ。千冬お姉ちゃん」

と言いながら、鏡の前で自身の最終確認を終えて、財布と招待状を裏ポケットに仕舞い部屋から出た。

 

 部屋から出た時に千冬の全身が美しくドレスアップされた姿を見た一夏が、

「とても似合っているよ。千冬お姉ちゃん」

と声をかけたが、千冬は、

「余りジロジロ見るな。恥ずかしい」

と顔を赤らめた。すると、母である、高嶺も姿見せており、和服美人と言う言葉がぴったりだった。

「あらあら、二人ともよく似合っているわ」

と嬉しそうに言葉を掛けた。一夏と千冬は、それぞれ

「「お義母さんこそ、よく似合っている(よ)」」

と声をかけた。すると、高嶺が、

「あら、ありがとうね。じゃあ、少し早目だけど来ましょうか」

と声を掛けた後に手を伸ばした。一夏は嬉しそうに手を握って、千冬は少し恥ずかしそうにしながらも手を握ってホテルのフロントに向かって行った。

 

 フロントに着いた頃、父である茂がキッチリと第2種礼装に身を包み、高嶺たちを待っていたが、高嶺たちが来ると。

「皆綺麗だ」

と言った後、言葉が出なくなった。自身を奮い立たせて

「では、みんな行こうか」

と、しっかりとした足取りと共に4人でホテル前に待機している送迎車に乗り込んだ。

 

 

 暫く送迎用の車に揺られた後、レセプション会場入口付近に車が止まり、警備兵が車のドアを開けた、茂と高嶺が手を繋ぎ、一夏と千冬も習って手を繋いだ格好でレセプスション会場の入り口で招待券を見せた。レセプション会場は、周囲を4重にも警戒ラインが牽かれており、周囲に偽装させながらも対空ミサイル発射装置や対戦車ミサイル発射装置などが多数設置されており、周囲も諸々しい警備体制であった。

 

 その中で行われた今日のレセプションパーティーは、遂に開会式が行われた。始めに主催者であるアメリカ海軍太平洋艦隊司令が挨拶をした。

 

 「紳士淑女の皆様今晩は、ようこそレセプション会場へ、私達は、皆様を歓迎します。(中略)さて、今回の環太平洋演習では、過去最大の参加国及び艦船が参加します。遠くは欧州各地からの参加もあり大変うれしく思いますが、しかしながら、ある事情の為にドイツ艦隊の参加は取り消しになりました。(中略)さて、今回は、演習の他にも、参加国のすべての老若男女が楽しめるように様々な企画をご用意していますのでお楽しみに。さて、このような私の話は、此れ位にして、参加国の代表者の挨拶の後、各人今日のこの日を思いっ切り楽しんで下さい。以上、私の話は終わります。有り難う御座いました」

と言った後、様々な参加国(日本も含む)の代表者が挨拶した後に、それぞれの交流会が始まった。

 

 そんな中、伊401のクルーも出席しており、其々が其々の楽しみ方をしていた。

「おいしいか、イオナ」

「うん、美味しく食べているぞ。群像」

「ああ、イオナ姉さま、私にも食べさせてください」

と,ヒュウガがイオナに食べさせて貰おうとしている中、イオナは、局地型のクラインフィールドを形成した。そんなことを少し苦笑しながらある人物を見つけた為、「少し、離れるよ」と言いながら件の人物に向かって歩み出した。

 

 「お久しぶりです、円谷司令」

と言いながら、綺麗な敬礼をした。

「おお、随分とお久し振りじゃないか、群像。」

と笑顔で、茂は答えた。

 

 「どうだ、楽しんでいるか?」

と聞いた後、イオナが群像のそばに来た

「群像、この人は」

「ああ、陸自の司令官で、自分をよくしてもらっている」

「君は、そうか君が「霧の艦隊」のメンタルモデルか」

「そう、私が、「伊401」のメンタルモデル」

「はじめまして、「伊401」私は、貴女を歓迎するよ。君たちのおかげで色々と技術発展が海自は元より陸自、空自など様々の向上発展が出来たから、皆の代表としてお礼を申すよ」

と言いながら、二人は、握手をした。

 

 「お義父さん、この人達は?」

と近くまで来た一夏が茂に話しかけた。

「ああ、一夏か、この子が私たちの孫の一夏だ。一夏、この人達は、私の友達だから挨拶しなさい。」

「よろしくお願いします。織斑一夏です」

と元気に礼をしながら、一夏は挨拶をした。

「よろしく、一夏君」

と群像も笑顔で握手をした後、イオナも同じように挨拶をした後、握手をした瞬間其れは起こった。

 

 一夏とメンタルモデルたちの邂逅はそれが最初だった。そして、一夏の運命の人も。

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
お待たせしました
今日の朝頃に自分がいる施設付近で自爆テロとロケット弾攻撃がありました。ふと、日本って安全だなと思いました。施設及び自分は無事ですが、付近が一時騒然となり自分もシェルターに避難しました。
感想お待ちしています。
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コメント
どうも、過激派閥の攻撃らしいですが、詳しい事は秘密だそうです。(駿河)
施設には、問題有りませんが、一応地下シェルターに行きました。(駿河)
危な!自爆テロって!ロケット弾攻撃って!……やはり日本は素晴らしいくらい安全ですね……(REGION)
ちょっ、大丈夫ですか!?(肉豆腐太郎)
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性格変化 蒼き鋼のアルペジオ レギオン(ガメラ2) 原作前 イリス(ガメラ3) インフィニット・ストラトス 

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