九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=
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CP第一章 第三十七話 「集結する者達」

 

 

 

= アキツ =

 

 

 

シグナムとの一戦後。再び雪が降り始め、辺りに雪が積もり始めていた。

火によって周囲は暑くなっていたが、次第に気温は元の寒さに戻り始めていたのだ。

それを肌で感じていた二人は次第に寒くなる周囲に身体を凍えさせていた。

 

ルカ「っ・・・寒くなってきたか・・・」

 

フェイト「うん・・・」

 

 

そう言って肌寒さを肌に感じていたルカ。しかし、隣で座っていたフェイトは少し速く手で身体をさすって体を温めていた。彼女のバリアジャケットを良く見ると、所々に傷付いた場所があり、そこから寒さが体に入っていたのだ。

ルカ自身はあまりダメージは無いので問題ないが、フェイトの方はそれ以上に肌寒さを感じていたのだ。

 

 

ルカ「・・・寒いか?」

 

フェイト「大丈夫・・・」

 

ルカ「・・・・・・。」

 

大丈夫とは言っていたが、実際フェイトの顔色は優れない。

それ以前に青ざめている。恐らく戦いの際にできた切り傷などから魔素が入って彼女の身体を蝕んでいるのだろう。

其れを見ていたルカはため息を吐き、フェイトに声を掛けた。

 

 

 

ルカ「フェイト。」

 

フェイト「なに・・・・・・・・・ッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイトがルカの声に顔を向けた瞬間。ルカはフェイトに抱きついたのだ。

あまりに突然の事にフェイトは顔を赤面にして慌てていた。

二人の顔は互いに見えなかったが、フェイトが慌てているというのは声からルカは解っていた。

 

フェイト「ふあっ・・・あ・・・アキヤ!?何してっ・・・!?//」

 

 

 

 

ルカ「・・・ゴメン。こんな思いさせて・・・」

 

フェイト「・・・・・・!」

 

ルカ「・・・本当は・・・フェイトもこんな事望んでなかったのかもしれないよな・・・けど・・・」

 

 

ルカの声のトーンは何時もよりも低かった。悲しいという感情が声に乗っていたからだ。

自然とルカの腕に力が入り、彼女を強く抱きしめていた。

そんな彼の声を聞き、フェイトは彼に心の中で責めていた。

何故自分の本心を出さないのかと。

 

フェイト(・・・そうだよ。けど、アキヤはどうなのかな?何時も本心を見せてくれないから・・・ひどいな。)

 

 

フェイトはゆっくりとルカを離し、自分と顔が見詰め合えるような距離にまで彼を離す。

其処には自分を責め、何時もの気がなくなっていたルカが居た。

声は悲しんでいたが、実際はどうなのかは解らない。悲しんではいたが本当にそうなのか。

知りたい。彼の心を知りたい。

自然とフェイトとルカはゆっくりと顔を近づけていた。今度は首を交えるのではない。

口をと思い、近づけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

支配人「・・・お盛んだねぇ・・・」

 

テイガー「だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルカ・フェイト「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!?」」

 

 

 

 

すると、二人の直ぐ横に支配人とテイガーが立っており、二人は其れを見て驚き、直ぐに支配人たちから離れた。

良く見れば支配人達は古典的な方法で隠れて(?)おり、頭と手に木の幹を持って居たのだ。

その姿を見てルカは思わず素で支配人に怒鳴ったのだ。

 

 

ルカ「アンタは何してんだよ!!昔のアニメか!!」

 

支配人「これで気づかないお前らがバカなだけだろ。」

 

ルカ「バカはどっちだバカは!!」

 

支配人「この場合はどっちもだな。」

 

テイガー「違いないな。」

 

ルカ「−−−−−−!」

 

完全にペースを飲まれたルカは言葉に出来ない様で、怒りたくても怒れない。

言葉に表現出来ない様だった。手で顔を隠し、どういう顔をすればいいのか。

其れを見て支配人はにやけた顔で彼を見ていたのだった。

 

 

支配人「そんな顔すんなよ。こっからお前らと行くんだからな。」

 

ルカ「・・・は?」

 

支配人「この姉さんは((コイツ|テイガー))が回収する。俺達は直ぐにイブキドに行くぞ。みんなが集まり始めてる。」

 

ルカ「集まってる・・・いや、シグナムを回収するって!?」

 

テイガー「現状で彼女をこのままにしておく訳にはいかない。ココノエに頼まれ、私は彼女の回収にきたのだ。」

 

ルカ「ココノエ・・・」

 

支配人「詳しい話は道中で話す。今はイブキドに行くぞ。」

 

フェイト「ちょっ・・・待って!シグナムをどうするのですか!?」

 

一方的に話を進めていた支配人とテイガーにルカとフェイトが質問で聞き返した。

支配人とテイガーはその質問を聞いて当然の反応か、と思い、テイガーが代表して二人に答えたのだ。

 

テイガー「・・・彼女はココノエの所に連れて行く。恐らく、内部構造の解析の後、模倣事象兵器の取り外し作業に移るだろう。」

 

ルカ「模倣事象兵器の取り外し!?そんなのが出来るのですか!」

 

テイガー「私はわからない。ココノエに聞かなければな。だが、模倣事象兵器はレリウス=クローバーも作った物だ。それにリバインズの奴もな。」

 

支配人「竜神丸のことか。」

 

テイガー「・・・私が聞かされたのはここまでだ。後はわからない。」

 

ルカ「・・・・・・。」

 

フェイト「・・・・・・。」

 

テイガー「直ぐに信じてくれとは言わん。だが私も任務なのでな。彼女に危害を加えないと言うのは約束しよう。」

 

 

テイガーの言葉に少しの間考えていたルカとフェイト。

その後、ルカは判断をフェイトに委ね、彼女の判断を待ったのだ。

ルカ自身、この事をあまりとやかく言える立場では無いと考えていたので、その為に判断をフェイトに委ねると言う事にしたと言う事だ。

 

 

 

 

フェイト「・・・・・・解りました。けど、約束してください。彼女を助けると。」

 

テイガー「・・・最善は尽くそう。」

 

 

テイガーはそう言うと、両手にシグナムを乗せ、一人どこかに去っていった。

恐らくココノエの居る所だろう。

そのテイガーの後姿を見送る、まだ心配そうなルカとフェイトだったが、其れ二人を見て支配人は軽く笑って二人を励ました。

 

支配人「心配すんな。あの博士は人命は尊重するからよ。」

 

ルカ「・・・ええ・・・・・・」

 

支配人「・・・・・・行くぞ。イブキドに。」

 

ルカ「・・・・・・はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= イブキド・次元素体の墓標 =

 

 

 

 

《ズオオオオオオオオオ!!!》

 

 

 

 

響「ッ!!」

 

 

巨大な爆発がイブキドの地下で巻き起こる。

それによって響が召喚したセイントマザーとデスブリンガーの二体は爆散し、破壊されてしまった。

 

 

リバインズ「いやはや・・・まさかフェニックスを召喚するとは。貴方何者ですか?」

 

響「さぁ・・・誰でしょうね!」

 

 

 

 

kaito「それはこっちが聞きたいよ全く・・・」

 

イーリス「チートと言うよりもあのモンスターを従えるって事自体が凄いですものね。」

 

 

ディア「・・・・・・。」

 

 

 

 

リバインズ「ま。別に良いでしょう。雑魚は片付けましたし。後は・・・」

 

響「誰がこれで終わりと言いましたか?」

 

リバインズ「・・・・・・。」

 

 

響は再び右手に一枚のカードを持ち、それを高々と掲げる。

刹那。其処から光が突如発し、周りに居た者たちは光を眩しがっていた。

 

 

二百式「っ・・・何だ?」

 

こなた「光・・・けど、この光・・・」

 

miri「何かいやな予感がビンビン伝わってくるんすけど・・・」

 

 

そして。奇しくも、miriのその言葉が直ぐに現実と化するのでmiriは何故そんな事を言ったのだろうと落ち込む事になる。

 

響の上に現れたの光る扉。しかも扉は二つあり、彼女の上で待機していた。

一体何なのだろうかと思っていたリバインズだったが、直ぐにそのカードが何なのかを察し、響に攻撃しようとした。

 

リバインズ「っ・・・!!まさか!!」

 

響「もう遅いですよ。次はこの子達です!!

 

 

 

 

 

 

呪文『ヘブンズ・ゲート』!!」

 

 

リバインズ「何っ!?」

 

 

 

響「天国への扉は、光の守護者達を呼び覚ます!!」

 

 

アキ「ちょ・・・ちょっと・・・何か凄いのが・・・」

 

 

 

 

扉が開き、その扉の奥から何かが近づいているのをアキとリバインズは確認していた。

それはさっきまでの生物的な者達とは、神の様な者達ではない。

言うなれば

 

 

戦艦である。

 

 

 

 

 

 

 

 

響「『天海の聖霊シリウス』!!ダブル召喚ッ!!」

 

弩級戦艦型の大型ブロッカー。シリウス二体。それが響の直上に二体も現れたのだ。

それにはまたもとてつもない奴を呼び出したと言う事でディアーリーズ達やみゆき達といったラヴァーズ達も驚いていた。

 

凛「こ・・・今度は戦艦・・・」

 

kaito「シリウス二体とは・・・やるなあの子。」

 

miri「何で知ってんだ?」

 

kaito「いやだってやってたから・・・」

 

二百式「なら、あの戦艦は何だ?」

 

kaito「天海の聖霊シリウス。パワー12000の弩級クリーチャー。カードゲーム内ではその召喚方法が限られている重量級カードの一枚だ。それを呪文ヘブンズ・ゲートってカードでタダで二体召喚したって事。」

 

kaitoの説明をイマイチ理解できなかった二百式とmiriだったが、取り合えず凄い奴と言う事は理解したらしい。

しかし、その二体が現れても、リバインズの表情は余り動じていなかったのだ。

 

 

リバインズ「・・・シリウス二体ですか。これはまた凄い物を・・・ですが。残念ですね。」

 

ディア「っ・・・どういう事ですか?」

 

イーリス「・・・・・・シリウスのパワーは12000。ですが、あの二体。ドルバロムとアルファディオスは・・・」

 

 

 

 

 

 

 

リバインズ「ドルバロムのパワーは13000。そして・・・」

 

響「アルファディオスは15500・・・どうやっても届かない・・・」

 

 

凛「・・・デュエマってパワー凄まじいわね・・・」

 

イーリス「まぁ・・・そうですわね。」

 

 

 

 

 

リバインズ「惜しかったですね。シリウス二体は出した所までか優勢だと皆さん思っていたようですけど・・・実際パワー不足は否めませんからね。」

 

ディア「っ・・・響さん・・・」

 

ディアはシリウスの下に居る響を見ていた。

しかし、彼女の顔を見てディアは気づいた。彼女も笑っていたのだ。

それはアキとリバインズにも見えており、何が可笑しいのかと理解できなかった。

 

アキ「・・・響・・・?」

 

 

 

響「言いましたよね。備えあれば憂いなしって。」

 

リバインズ「・・・・・・。」

 

響「シリウスたちがパワー不足なのは私でもわかっていました。けど、どうして態々シリウスを出したと思います?」

 

リバインズ「・・・・・・。」

 

kaito「シリウス・・・ブロッカー・・・ヘブンズ・・・・・・あ!」

 

響「察した人が居た様ですね。」

 

響の考えを読んだkaitoは彼女が何故シリウスたちを読んだのかを理解した。

同時にそれはリバインズが予想していなかった事でもある。

だが、kaitoもmiri同様にどうして気づきたくなかったと後悔していた。

その予想していたのは確実に自分達が巻き込まれたりこの地下が崩壊するかもしれない事だったからだ。

 

kaito「・・・ヤバイ・・・多分俺達・・・」

 

miri「・・・オイ、kaito?」

 

イーリス「もしかしなくともこれは・・・」

 

 

 

 

リバインズ「これ以上使わせると思います?」

 

リバインズもようやく察しがつき、響を止めようと凛とアキを向わせる。

更に、クリーチャー二体も攻撃し、彼女の動きを封じようとしたのだ。

 

アキ「っ・・・身体がっ・・・」

 

凛「言う事を聞かない・・・ッ!!」

 

 

響「っ・・・!!」

 

 

 

しかし。其処に、二百式とディアーリーズが割って入り、アキ達の攻撃を防ぐ。

突然の割り込みに、アキ達に抵抗しようとしていた響は面食らっていた。

その証拠に、彼女の手にはカードが二枚あったのだ。

 

アキ「っ・・・ウルッ・・・!」

 

ディア「くっ・・・アキ!」

 

二百式「これも・・・そのアーマーの恩恵か・・・!」

 

凛「解らない・・・けど!!」

 

 

リバインズ「チッ・・・!」

 

イーリス「ッ!タオ!」

 

タオカカ「うにゃ?」

 

イーリス「あの人を止めます!手伝って!!」

 

タオカカ「おー!了解ニャス!!」

 

リバインズはアキ達が止められたので次の手を思い、術式を展開した。

しかし、その隙を逃さず、イーリスが魔法スフィアをリバインズに投げ、タオカカに突撃させたのだ。

タオカカの攻撃が届く直前に、リバインズの周りに突如防御術式が発動。タオカカの攻撃を防いだのだ。

 

タオカカ「うにゃ!?」

 

リバインズ「ッ・・・猫モドキ風情が・・・!!」

 

イーリス「タオ!離れて!!」

 

リバインズ「ッ!?」

 

 

イーリス「((爆炎矢|ヴァ・ル・フレア))ッ!!」

 

しかし、その僅かな隙にイーリスが魔法を詠唱。タオカカが直ぐに下がると炎で出来た火の矢をリバインズに向って放った。

タオカカが離れたリバインズは直ぐに防御のタイラントを召喚。タイラントに攻撃を受けさせたのだ。タイラントは火の矢を受けると、全員に炎が行き渡ってしまい、たちまちに火達磨と成ってしまった。

 

リバインズ「っ・・・火炎系の魔法ですが・・・さっきのディアーリーズへの防御魔法と言い・・・一体何処でそんな魔法を・・・」

 

イーリス「蛇の道は蛇って言ったのは貴方ですよ。忘れたのですか。」

 

リバインズ「・・・・・・。」

 

イーリスの余裕の表情に顔を歪めるリバインズ。

しかし、直ぐにまた余裕の表情となり、イーリスはその顔に疑問を持った。

その理由はまた直ぐに現れるとは知らずに。

 

 

リバインズ「忘れませんか?量産素体達を!!」

 

イーリス「ッ!しまった!!」

 

 

量産素体達はディアーリーズと二百式達を突破。一直線に響も許に接近していった。

今までの戦いで巻き添えを喰らったのかと思い込んでいたイーリスたちだったが、どうやら新たに彼が召喚したらしい。

更に、イーリスとタオカカを挟み撃ちにせんと二人の後ろにタイラントを召喚。

数で圧倒し始めていたのだ。

 

イーリス「くっ・・・!」

 

 

kaito「っ・・・竜神丸の奴、どんだけ召喚するんだよ!?」

 

miri「って横だ!!」

 

kaito「いっ!?」

 

kaitoは向ってきたみゆきの素体の剣をマトリックスで回避し、素体だけに当てようとグロックを取り出して攻撃する。

しかし、弾は全て弾かれ、素体にはダメージは無かった。

 

miri「俺達はこなたとみゆきが相手らしいな。」

 

kaito「だな。素体だけを破壊するってやつ・・・骨が絶対に折れるな。」

 

こなた「・・・どうにかして出来ない?」

 

miri「無茶言うなよ・・・それに・・・」

 

 

miriとkaitoが背中合わせとなり、『全周囲に』現れた量産素体とタイラントたちと睨み合った。タダでさえ二人相手にでもキツイと言うのにと愚痴をこぼしたい二人だったが、そんな事を言ってもどうにもならないと解っていたので余裕の顔ではあったが、実際は焦っていた。

 

 

kaito「更におかわりって・・・イジメか全く・・・」

 

miri「どうやら・・・俺達だけでも先に潰したいって事らしいけど・・・」

 

 

こなた「っ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし。リバインズ達の優勢はそこまで長くは無かったらしい。

それは、一部の者達が上から何かが落ちてくると感じて顔を上げていた時だ。

 

ディア「・・・・・・?」

 

リバインズ「・・・何だ?」

 

二百式「気配がする・・・誰かが・・・」

 

イーリス「落ちて・・・来る?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刹那。上空から二つの人影が落ちてきた。

其れを見るや、慌てる者達が大半だったが、リバインズは信じられないと言う表情だったのだ。

その訳は、落ちてきた者達が、足止めをしていた筈の者達だったからだ。

 

 

 

 

 

「フンッ!!」

 

 

「ズェアッ!!」

 

 

 

 

 

リバインズ「ッ?!」

 

イーリス「なっ・・・」

 

 

ディア「今の人影・・・まさか?!」

 

 

アキ「なっ・・・何!?」

 

 

 

 

 

突如落ちてきた人影達はタイラントを叩き潰し、数体を戦闘不能に陥らせた。

一体誰なのかと思っている者が大半だったがディアーリーズだけはその二人を知っていたのだ。

拳と投げでタイラントを叩きつけ、長刀で一刀両断する。

その戦い方と覇気を感じ、リバインズは一人が誰なのか検討がついた。

しかし、実際に会うのは始めて。まさかここのまでの覇気とは思っていた無かったらしい。

 

 

 

リバインズ「・・・やれやれ・・・もう一つ・・・保険を持ってくるべきでしたかね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

六英雄・・・ハクメンさん。」

 

 

 

 

 

ハクメン「・・・・・・。」

 

 

 

イーリス「アレが・・・六英雄のハクメン・・・」

 

二百式「何だ・・・このプレッシャーは・・・」

 

 

kaito「で・・・もう一人は?」

 

ディア「・・・大丈夫・・・」

 

miri「ん?どういう事だ?」

 

 

 

ディア「だってそうでしょ・・・・・・

 

 

 

 

バレットさん!」

 

 

 

バレット「・・・ふぅ。何なんだコイツは、ディアーリーズ。」

 

ハクメンとバレット。二人がどうして同時に現れたのかは解らない。しかし、ディアーリーズからすれば二人は最強の援軍の他ならなかった。

相手が数なら此方は質。ディアーリーズの表情は笑みに変わっていた。

 

その一方でハクメンは、その白い面をリバインズに向けて彼と対峙した。

 

 

ハクメン「貴様が・・・リバインズか。」

 

リバインズ「おや。僕を知っているとは。光栄の極みとでも言うのでしょうか。」

 

ハクメン「・・・レリウス=クローバーの同属が。」

 

リバインズ「そうは言いますが・・・僕とココノエ博士が・・・貴方をサルベージしたの、忘れませんか?」

 

イーリス「ッ!博士が言っていたサルベージって・・・」

 

リバインズ「そう・・・ココノエ博士の所に行ってたら偶然面白そうでしたからね。もっとも。もう少し、力を失って欲しかったですけど・・・」

 

ハクメン「矢張り貴様がサルベージの時に細工をしたのか。」

 

リバインズ「ええ。六英雄ハクメンのサルベージ。名は面白そうでしたけど・・・実際やってみて思いましたよ。貴方が今後僕等の邪魔をする者だと・・・だから、サルベージ成功率向上の変わりに、貴方の力を境界に残しておきたかった。もう少しね。」

 

ハクメン「だが実際。貴様の方法でなくとも・・・私はサルベージ出来たらしいがな。」

 

イーリス「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

二百式「ディアーリーズ。アイツは・・・」

 

ディア「この世界の六英雄・・・そのリーダーであるハクメンさんです。」

 

二百式「・・・・・・あれがか・・・」

 

 

ディア「それにしても・・・どうしてバレットさんがハクメンさんと一緒に?」

 

バレット「実は、上の敵を倒して地下に入れたはいいが、肝心の経路が塞がっていたのでな。其処にあのハクメンが現れて、別の道を教えてくれたと言う事だ。」

 

ディア「・・・そうですか・・・ともあれ、来てくれてありがとう御座います!」(ニッ)

 

バレット「っ・・・いや・・・その・・・何だ。お前には貸しがあるからな。それを払ってもらおうと・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アキ「・・・・・・・・・。」

 

こなた「・・・・・・・・・。」

 

凛「・・・・・・・・・。」

 

みゆき「・・・・・・・・・。」

 

 

響「・・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

ディア「・・・・・・ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へえ・・・貸しが・・・ねぇ・・・・・・」

 

 

 

 

 

刹那。ディアーリーズは周囲からの集中的な殺気に晒されていた。

そして、同時に一番どす黒い殺気が、ディアーリーズの後ろからしており、ディアーリーズは思わず背筋を凍らせた。

一体誰の殺気かと思い、ディアーリーズは機械の様に首を動かし、後ろを見た。

其処には絶対に居る事がディアーリーズにとって可笑しい人物が、立っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディア「・・・・・・アスナ?」

 

 

アスナ「ウル・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スコシ、クワシクハナシヲキカセテクレナイカナ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ディア「ああ・・・これが修羅場か・・・」

 

 

 

二百式・miri・kaito「「「ちゃうわボケ。」」」

 

 

 

 

説明
修羅場 

意味:激しい闘争が行われている場所。または、その様な場所を連想させる場所。又はリア充の一つの通過点。

OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より
ED2「W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜」 仮面ライダーW より
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コメント
うん、文章がおかしくなってるくらいおかしい事を言ってますね自分(竜神丸)
ヤンデレの場合、いきなり病んでる所を出してもアレなんですよね。最初はただの純粋な女の子だったのが、愛するがあまり気持ちが少しずつ拗れていっちゃって、最終的には愛する人以外の事は何も考えられず、最終的には愛する人に近付く輩も排除しようとする…という、ね←(竜神丸)
いやだって・・・ねぇ?(Blaz)
何故そこで私に振るのか(竜神丸)
ZEROさんはVSFalsigさんでしたね。さて。どうするかなぁっと。(Blaz)
スクイズって言うか斜め上って言うか・・・ねぇ?(適当に竜神丸さんに話しを振る)(Blaz)
あ、なるほど。でもスクイズみたいなことにはならないですよね?gkbr(支配人)
出番だー(ZERO)
支配人:氷山の一角って奴です。(Blaz)
……なんか修羅場って違うよね?足りないというか…アスナのヤンデレ度合いが足りないというか…(支配人)
つっても次回はキリヤさん達とZEROさん所。でもって・・・あの人かな?(Blaz)
別の意味になるな アズラエルいれると(ZERO)
あー・・・じゃあ思い切ってアズにゃんを投入しますか・・・(Blaz)
確かに修羅場にしてはまだ足りませんね(※そういう問題ではない)(竜神丸)
そうだな、強いていうなら亜修羅場だな(キリヤ)
ちがうね、こんなもん・・・・・・修羅場とは言わん!(kaito)
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