真恋姫無双 舞い降りし剣姫 第十一話
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〜鞘華視点〜

この娘が董卓とはね〜

暴政とは無縁そうなんだけどそうなるとこっちの世界では反董卓連合は起きないの?

そんな事を考えていたら

「あの、北郷さん」

董卓に話しかけられた

「もしよろしけれこの地に留まって私達に力を貸して頂けませんか?」

「な、月 こんな正体もわからない奴等を迎え入れる気?」

賈?は随分と失礼な事を言う娘ね

「大体、〈天の御遣い〉と言っても能力があるかどうかも解らないのよ」

「あ〜、北郷の実力ならうちが保証するで

 今回の討伐での作戦を提案したのも北郷やから」

と、張遼が口をはさむ

「どんな作戦よ」

張遼は賈?に、あの作戦の説明をする

「呆れた、うまくいったからいいようなものの「うまくいったからええやろ」ぐ、

 わかったわ 有能な人物はいくらいても足りないし

 〈天の御遣い〉がいるとなれば民に希望を与えることが出来るわ

 貴方達、力を貸してくれる?」

「条件として、客将扱いにしてくれる?」

私の提案に

「なんでよ」

賈?は不満そうだ

「客将扱いの方が、都合がいい場合もあり得るからよ」

賈?は考えながら

「月、どうする?」

「構わないよ、詠ちゃん

 でわ、よろしくお願いします 北郷さん」

 

「お、張遼 帰っていたのか

 何だ、その二人は?」

「霞、おかえり 誰?」

「霞、おかえりですぞ〜

 うん、その二人はなんです」

短めの銀髪をした武将らしき女性と

触覚のような髪を前に垂らした感情の読めない可愛らしい娘と

背の低い元気そうな娘がやってきた

「みんな、紹介しておくわ

 仲間に加わることになった〈天の御遣い〉北郷一姫と臣下の徐庶元直よ」

 

「ほう」

「・・・」

「なんですと〜」

三者三様の反応

そこでお互いに自己紹介をしたが呂布奉先の名が感情の読めない娘から出たときには

(うそだ〜)

と、心の中で叫んだ

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私の実力を知っておきたいという理由で張遼と模擬戦をすることになった

練兵場に移動して華雄を審判に行うことになった

 

「それでは、始め!」

 

「いっくで〜」

張遼が飛龍偃月刀(名前は後で知った)で斬撃を仕掛けてくる

それを躱して、日本刀『朱雀』で斬撃を繰り出す

張遼はそれを軽くはじく

「小手調べはもう、ええやろ」

「そうね」

小手調べで分かった

張遼の実力は黄巾党等とは桁が違いすぎる

全力で行って互角かな

 

次は私が先手を取る

三段突きを繰り出すが張遼に全て捌かれる

「中々速い攻撃やけど、うちも〈神速〉と呼ばれとるさかいに速さでは負けへんで」

突き、薙ぎ払い、石突等連続での攻撃を仕掛けてくる

私はそれを捌きながら、攻撃の切れ目に反撃をしていた

 

「詠ちゃん、北郷さん 霞さんと互角に戦っているよ」

「思った以上ね」

「張遼と五分とはな」

「北郷、霞と互角」

「霞と互角では恋殿の敵ではありませんぞ〜」

 

このままでは埒が明かないので私は日本刀『朱雀』を鞘に納め抜刀術の構えをとる

「なんや、勝負を捨てた訳でもないようやし

 ぞくぞくするわ〜」

張遼は心底楽しそうだ

孫策と同類かな

(抜刀術を知らなくても張遼ほどの武人なら初見でも防いでくる可能性がある

 なら、ここは これだよね)

「ふんっ」

私が攻撃を仕掛ける

張遼は抜刀術を知らなくても斬撃が来ると読んで飛龍偃月刀で防御をする

が、私は抜刀術の構えから右手の手甲『玄武』で手刀を繰り出す

手刀と飛龍偃月刀がぶつかり動きが止まる

その瞬間を逃さずに飛龍偃月刀を掴んで引き下ろす

そして、防御のなくなった張遼へ左手の逆手で日本刀『朱雀』の斬撃を放つ

その斬撃を寸止めし勝負がついた

 

「そこまで、勝者 北郷」

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その夜

「静里、ごめんね

 勝手に董卓の客将になるなんて決めて」

私の謝罪に

「何の問題もありません

 この地で内政においての〈天の御遣い〉の名声を上げれますから」

静里が微笑む

「それだけじゃないんだ

 私の世界の歴史では敢えて詳しく言わないけれど、董卓を中心に大きな乱がおきるのよ

 それを、防ぐか最悪でも董卓達を助けたいんだ」

私の言葉に

「鞘華様、ますます問題ありません」

私は本当にいい仲間を持ったわ

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私は武官として治安維持等を行った

静里は文官として役目をこなしている 賈?曰く

「ここまで有能な人間がまだ野に埋もれていたのね」

そして、私の現代社会の知識は、その折々で静里に話して検討してもらってから上奏している

時代を先取りしすぎているからこの時代に合うようにアレンジしてもらうためだ

 

天水の街は商業が活発になり民も活気づいて栄えてきた

その最中で私達は真名も交換して絆を強めていった

 

そんな中、黄巾党の首領 張角を曹操が討取ったという知らせが入る

 

これで一段落かと思ったら更なる大事件が起こった それは

 

霊帝、死去

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〜あとがき〜

 

 鞘華と張遼の戦闘で少し鞘華の剣術”北天一心流”の特徴を出したつもりです

 詳しくはこの後徐々に出していくつもりです

 

 更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです

 

 

 

 

 

 

 

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