真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第3章 拠点4
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第3章 拠点4 『 祭、命を育む 』 

 

 

 

 

「んんっ〜〜〜〜 やはり旨い! 酒は生涯の伴侶であり、まさに人生そのもの 実に甘露じゃわい」

 

禁酒令が解けて、今日が初参加となる飲み会であった

参加メンバーは、呉が誇る?飲兵衛四天王と噂される雪蓮、緋蓮、祭、霞の4人である

 

「実におおげさやなぁ〜 祭 酒が伴侶って・・・ 一刀が聞いたら泣いてまうでぇ〜?」

「ふふふ まぁ、たまにはいいんじゃない? 

 妊娠中ずっと禁酒してた祭は、まるでこの世の終わり?って感じで、実に辛気臭い顔ずっとしてたんだし」

 

霞と雪蓮は、実に美味しそうに酒を呷り、ゴクゴクと喉を鳴らし飲む祭をからかっていた

 

「雪蓮! 祭の事笑える立場にないでしょ? あんた・・・

 ”ねぇ 一刀! お酒飲まないとお腹の子供諸共、長江に身投げしてきっと死んじゃうに違いないわ”

 ・・・なんて最後は脅してたくせに」

 

そうだったかしら?などと乾いた笑いを浮べ、手にしていた杯になみなみと満たし終えると

酒をぐびぐびと呷り誤魔化す雪蓮

 

祭を始めとした雪蓮、緋蓮、霞の4人も

今ではこの建業城近くにある居酒屋『 立志伝 』の常連客となっている

 

「おぬしらぁ〜〜 言いたい放題言いおってからに・・・ 儂がどれだけ血の涙を流したことか・・・」

 

苦悶の表情を滲ませる祭に対して、雪蓮が即座に反論して見せたのである

 

「べぇ〜〜〜だ! 祭、それはお互い様でしょ? 禁酒中だった私の目の前で、業と酒樽で飲んでたくせに・・・

 あの時ばかりは、本気で祭に殺意が湧いて、もうちょっとで本当に殺しちゃいそうだったわよ?」

 

雪蓮にした行為を祭も思い出したのだろう、祭も同じ経験をした者同志だけに

 

「うぐっ・・・それはその・・・・・・なんじゃ」

 

と、実に歯切れが悪い返答をし、この時は逃れるしかなかったようである

 

雪蓮と祭の悪阻は比較的軽いモノだったが、一方で蓮華と冥琳は重度ともいえるほど酷いモノであった

一刀も公務の時間の許す合間、なるべく傍に付き添いケアに勤めたはしたものの万全であるはずもなく

特に悪阻が酷かった冥琳は、視線がちょっとばかし合っただけで

祭は何度もうじうじとお小言を頂戴したものである

 

それで少しは気を紛らわせていたのだろうが、お小言を頂戴している祭としてはたまったモノではなかった

だが雪蓮と祭にとって、悪阻以上に”妊娠中の飲酒禁止令”の方が何倍も痛かった

 

「飲酒はお腹の子に悪い影響があるそうだから、飲んだら絶対にダメだからね?」

 

一刀に何度となく詰め寄りはしたものの、子供の未来を左右する災いが起こっては差し障るとし

これに関しては、担当医師でもある華佗も一刀に味方しており

雪蓮や祭の主張の悉くを、当然の如く撥ね付けられたのであった

 

一刀としても一日くらい飲酒は良いと許したいのは山々なのであるが

慢性的に飲酒生活を送る雪蓮や祭の2人が、到底自制できるとは思えなかった為

苦肉の策とも取れる”子の未来”という脅し文句を使ったのである

 

夫である一刀の念押しの一言もあって、祭はおよそ8ヶ月にも及ぶ禁酒我慢大会がここに幕を明けた

 

緋蓮達と酒蔵への忍び込み、ツケ届けや大暴れによる弁済などでおこづかい制度への移行    ※序章 拠点ー祭編

という前科が何度とあるだけに、一刀の命なのであろう

祭には誰かが見張りとして、常に傍に付き従っていたのである

 

飲酒出来ぬ祭のストレスのはけ口は、当然外へと吐き出される訳でして

その犠牲となったのは、祭に付き従う古参達と新参荊州兵達であった

 

生存者が後々語った所によると、雷は日常茶飯事、間引きした蛮刀の腹で吹っ飛ばされる事も多々だったとか

それはもう壮絶の一言に尽き、脱落者が後を絶ない程の苛烈さだったそうな・・・

 

周囲へかなりの迷惑をかけつつ、祭は出産を無事終えた訳で

祭以上に、付き従う将兵の方が喜んだ事は想像に難くない

 

「酒が子供に悪影響を与えるとは本当かのう?」

「一刀がいうには、天の国では常識となっていたそうよ?」

 

祭の返答を終えるや、雪蓮はお酒を少量口に含み喉へスルリと滑らせ終えるや

舌なめずりして味わいの余韻を楽しむ

 

「ふ〜ん 妊婦さんも生まれてくる子も命がけやね〜」

「今暢気にしてるけど、一刀と結婚するつもりなら貴方も通る道だからね 霞?」

 

と緋蓮に釘をさされ、うへぇ〜と首を縮めるアクションを起こす霞

 

「母さまは私や蓮華、シャオ達を生むまで飲酒していたの?」

 

ふと疑問が湧いたのだろう そんな事を雪蓮は母である緋蓮へと聞いてみたのだ

 

「うん? 私の時? 周囲に几帳面すぎて何かと五月蝿い世話好きな奴がいてね

 雪蓮や祭と同じで、普段の食事から見直され

 飲酒などという不摂生など論外です!と周異に凄い剣幕で迫られ突っぱねられたわよ〜」

 

眉を顰めながら、当事の事を色々と思い出したのだろう

苦笑を交えつつ、昔話に華?を添えつつ披露してみせる緋蓮

 

「はぁ〜〜〜? 周ってもしかして冥琳の母親かいな!」

 

緋蓮といい雪蓮といい、周囲や他人からみればお転婆も良い所である

妊婦とはいえ抑えられる人物などいるのか? そんな疑問が湧いた故の霞の素朴な質問であった

 

「そそ! 冥琳は母の血を見事に受け継いでいるわよ あの母ありて娘ありよ!」

 

霞が理解出来る範囲でキチンと説明を加える緋蓮

 

「もう亡くなって久しゅうなるが、当事の軍師は頭でっかちが多かったというのに・・・妙に腕っ節の強い女子でのう

 まだ駆け出しのぺ〜ぺ〜じゃった儂を何かと目の敵にし、チクチクといたぶられイジメられたもんじゃわい

 今でもたまに冥琳に怒られていると、周異殿を思い起こし、身体が硬直してしまう事もあるくらいじゃ」

 

緋蓮だけでなく、酒も入り気分が良くなったのであろう

饒舌となった祭もまた参戦し、冥琳の母親への想い出を口にする

 

「ほぉ〜〜 冥琳の母親て強いんやねぇ 一度手合わせしたかったもんや」

 

病に蝕まれ軍師を引退せざるを得なくなった頃には、性格などは随分と丸くなっていたそうなのだが

それでも一睨みすれば、たちどころに敵を震え上がらせる事など容易いものであったという

 

昔話を聞き入る余りに徳利に入った酒が切れた事に気づかなかったらしい

徳利を盛んに振り、杯へ最後の一滴まで綺麗に干そうとしている霞

 

霞が呉に加入してから、期間的にそんなに経っていない筈なのだが

すでに溶け込み馴染んでしまっている姿から、呉の古参の雰囲気を醸し出している所はさすがといえた

 

「大将! もう3本ほど追加! 熱燗でよろしくな!

 すっかり話が逸れてしもうたけど、経験者がおらんだけに酒の害があるか判らんままやな」

 

「実際に一刀のいた天の国って、今よりかなり進んだ文明なのよね

 それに一刀は何も学者でもないっていうし、学生というどこにでもいる市井の者らしいわよ?

 有り触れた者である筈の一刀の知識に、呉の大人達の知識が全く歯が立たないのだから・・・

 そんな一刀の言葉を否定するには、一刀より先の文明を知る者でないと不可能だわ」

 

「それこそ、大陸中探してもおらんじゃろ」

「「「違いない」」」

 

祭の言葉に同意を示し、雪蓮、緋蓮、霞の3人が異議なしと頷くのでありました

 

飲酒による害とストレスを天秤に乗せた時

どちらが母体に良くないのかまでは、さすがの一刀も定かではないのだろう

 

しかし、生まれてくる子供の可能性を考えれば

不確かな検証情報より、今の一刀が持ち合わせている知識を是として選択した一刀でありました

 

「愛華がなかなか寝付かなくて 寝かしつけるのに時間がかかって遅くなった・・・

 親父さん! 俺はいつものやつで 焼きギョウザ2人前と焼き飯一人前もらえるかな?」

 

この焼きギョウザもまた、「大将 ちょっとこんなの作ってくれない?」との一刀の何気ない提案により

焼きギョウザ、鉄鍋揚げギョウザが生まれ、居酒屋『 立志伝 』の名物として、今では孫呉中に広り親しまれている

 

霞と緋蓮の間の椅子も空いているのだが、妻である祭と雪蓮の間の席に自然に座ろうとしている一刀に対し

霞と緋蓮が苦笑していたりする

 

「焼きですね あいよ! 陛下は相変わらずですね すぐ焼きますんで暫くこれでも飲んで御待ちくだせい」

 

客であり呉の天上人である一刀に、霞が注文した熱燗三本をさり気なく

しかも気安く渡してくる辺りに、この店と大将との親しき間柄が窺える

また一刀も気安く応じて受け取り、徳利へと手を伸ばしてくる霞へと受け渡している

 

「あ〜〜 そういえばうち 少しお腹もすいたかも! 大将うちも同じやつもらえる?」

「私も追加で!」

「それじゃ儂も!」

「一刀のも入れて、全部で焼きギョウザ6人前で御願いね 大将」

 

承知しやしたと笑いながら厨房へと消えていく大将を一同が見送り終えると

 

「さっきは何を話してたんだい?」

 

と一刀が口火を切ったのである

 

「・・・という話の流れな訳やねんけど、一体そこんとこどうなん?」

 

酔いも回っているのだろう、瞳を爛々と輝かせながらイタズラ交じりに追求姿勢を露にする霞に対し

 

「どうって俺に言われてもなぁ?

 たしかに俺の知る知識や常識の中にも、誤っているものも多分に含まれている可能性はあるとは思う

 

 ただ酒の害に関しては、噂という段階ではなくて、俺達のような市民にまで広がっているような

 検証された知識のようだから、恐らく間違いの可能性は低いだろうね これでも絶対って訳じゃないんだろうけど」

 

隣に控える雪蓮が静かに一刀に酌をし、これを受ける間に

 

「うっわぁ〜〜〜 酒断ちなんて絶対ありえへん! 

 うち、一刀と結婚しても子供は絶対生まん! 酒断ちなんて絶対せんからな!!」

 

まだ結婚のけの字もない霞が、両手で頭を抱えて前後に身悶えしながら宣言する始末に

結婚はするつもりなのねと、霞の告白ともとれる宣言を聞き、大声を出して笑い出す4人

 

 

この調子でやいのやいのと騒ぎ、飲兵衛達の宴は夜通し行われたのであった

 

 

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「さて空も明るくなってきたことだし、そろそろお開きとしようか」

 

一刀のこの言葉によって皆各自散会してゆく

雪蓮と緋蓮は偲蓮の世話へ、霞は馬の水遣り、飼葉といった愛馬の世話へと・・・

祭と一刀は揃って、建業城下に構えている祭の自宅へと帰っていく

 

「ん? なんじゃ? やぶからぼうに笑ろうてからに・・・」

 

酔った祭の頭の中で疑問符が滾々(こんこん)と湧いたのだろう

怪訝そうな表情を浮べ一刀へと視線を向ける

 

「いやなに・・・ 昔言った祭さんの言葉を思い出し笑いしてしまった」

 

笑う内容は判らないものの、一刀にそう言われてバツの悪そうな顔をする祭

騒動を起こす側だけに、祭自身に余り良いことでないだろうと察する事が出来た 

 

「・・・で? なにをじゃ?」

 

「苦手なのではない! ただ好かんだけじゃ!とあやすのを放棄し、必死な表情で愚痴っていた祭さんがだよ?

 飲んで朝帰りだというのにも関わらず、今から黄柄(こうへい)世話をしに

 甲斐甲斐しく、こうして自宅へと向かってるんだなぁって、ふと思い出して可笑しくなったんだよ」

 

補足しておくと、建業城内にある後宮にも、結婚当初に祭専用の居室はすでにキチンと用意されている

 

だがしかし、祭は後宮での生活が”堅苦しく息が詰まりそうじゃ”と嫌い

どうしても住み慣れた城下にある自宅へと、こうして帰ってしまうのだ

 

警備上の問題もあるのだろうが、母体にストレスを過度にかけぬように配慮し

子供が生まれるまではと、祭の好きにさせようと許す事にしたのである

 

黄柄(こうへい)という皇族の血をひくの一児の娘を

日中ずっと城下である自宅に放置する訳にもいかないので

訓練など仕事で登城する際に、咲や月に世話を引き継いでいたりする

 

一刀と祭の2人は歳が離れている故か、良くこうした遣り取りをする事が多い

 

先程一刀が懐かしんだ話とは、結婚前に夫である北郷と警邏に出向いた際に

子供達にとり囲まれ、困り果てた所をバッチリ見られた祭である

 

「子供を持て余して戸惑っていた祭さんが、実に可愛らしかったなぁってね

 その時感じた事も同時に思い出したんだ」

 

「なっ!? ふっふんっ! 生意気な事を言いおってからに・・・

 お主はあの頃から儂を孕ませる気満々じゃったみたいだしのう」

 

なんてツンとした表情をし、真っ赤になった顔を一刀から背ける可愛くなった”SD幼児化祭さん”に

 

「どうじゃ北郷 本当に儂と子作りに励んでみぬか? ・・・なんていう祭さんに言われたくないな〜」

 

「いらぬ事を良く憶えておる小僧じゃな 昔からそういう子憎たらしい所がお主にはあったが

 あの時儂の誘いを断り、生娘のように逃げていった実に可愛らしげのある初心な北郷は、何処へいったもんかのう?」

 

「祭さんもそういう心配りの繊細さがない所も相変わらずだけどね」

 

「フッ 小僧が言うようになったもんじゃ」

 

喧嘩腰という訳ではないが、こういう冗談めいた言葉の掛け合いは

夫婦となり子を生してからも、それほど2人の関係性が変わってはいない事を表している

 

過日とは違い、今では立場も入れ替わった2人ではあるものの

今でも親しい者達で集った時には、呼び名も祭さん、北郷に戻ってしまう間柄でもある

夫婦というよりは、まだ同志、同僚といった感じが色濃く残っていたりする

 

祭の最後発した言葉と共に自宅に着いたらしく、2人は共に自宅内へと消えていくのであった

 

その後自宅からは、黄柄(こうへい)を必死にあやし苦闘する、2人の幸せそうな?声が響いてきたそうな・・・

 

 

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●『真・恋姫†無双 − 真月譚・魏志倭人伝 −』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

人物設定などのサンプル、詳細を http://www.tinami.com/view/604916 にて用意致しております

 

上記を御参照になられ御納得された上で、右上部にありますお気に入り追加ボタンを押し、御登録のお手続きを完了してくださいませ

お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、ご理解とご了承くださいますよう、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい)武器は不撓不屈(直刀)真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが

  一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し

  後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為

  未熟であった一刀の補佐にと転属させられる 

 

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

  真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである

  一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為

  仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん)

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 ○孫登 子高 真名を桜華(おうか)

 

  一刀と蓮華の間に生まれた次女で、子供の扱いが分らぬ蓮華の犠牲者1号となり

  早々に侍従長の咲と思春の手により育てられることとなる

 

  そんなエピソードがあるのにも関わらず、聡明な娘で人望も厚く育ち、王となってからは自身の才能をいかんなく発揮させる

  一刀や蓮華に似ているというより、姉である雪蓮に似ているとの蓮華談有り

  後年孫呉の王として、天皇となりし姉・偲蓮を支えることとなる

 

 ●その他武将

 

  蒋欽ー祭の副将、董襲ー楓の副将

  歩シツー珊瑚の副将、朱然ー昔は瑠璃、現在子虎の副将、丁奉ー昔は子虎、現在は桜の副将 周魴ー瑠璃の副将

 

 ○咲

  母娘共に侍従長として、長きに渡り孫呉に仕える 月、詠の上司に当る

  主な著作に侍従長はみたシリーズがある

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

 

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【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんにちは 雪月でございます

いつも大変お待たせし、お世話になっております 

 

時間切れかな? ・・・という事で、文章は過去最短?と思われるのですが、UPという名の逃避に踏み切っちゃいました

 

本来はこの文章の後ろに、黄柄(こうへい)さんをあやす情景を盛り込みオチをつけるつもりだったのですが・・・

皆様のご想像にお任せして、全てを丸投げしちゃいました格好でして、本当にごめんなさい

 

その言い理由としまして、先日不覚にも、久々に参加したフットサルで肉離れを起こしまして・・・

会社やお仲間の諸先輩方から”その歳で老化現象を発症するオチかよ”

・・・と痛がり唸る私めを嘲笑し、ゲラゲラと笑われました次第(私的病人観点より ぐぬぬ・・・

 

当然の如くそのまま病院へと担ぎ込まれ、私めは見事などざえもん?状態でございました とほほ。。。

 

日頃の運動不足が祟り、遊びで本気を出しすぎた私めの自業ゆえなのですが・・・

仕事にもいけず、トイレへの移動だけでも痛みを感じ、足を引きずりながら七転八倒の苦しみを味わっております。。。

 

小説書きたい放題?じゃまいかと!お思いの皆様もいらっしゃいますでしょう

 

家のPCのある場所は椅子を使用しておりませんで

何度か試してみたのですが、足を組みかえるだけで痛みと汗が噴出し、胡坐を長時間維持するの無理でした

 

ほぼ一日中、静かに身体を寝かせ休めている時間が、一番痛みを感じず安らげる時間となっております

ですので、しばらく更新と返信が遅れぎみとなりかと思いますが、何卒御了承を・・・

 

これからも、皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です

今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ 

 

それでは完結の日を目指して、皆様御自愛くださいませ 次回更新まで(´;ω;`)ノシ マタネ〜♪

説明
常連の皆様&お初の方もこんにちは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

第3章の拠点話、第4話めとなります今回も、文章が短くなり大変申し訳ありません
『祭、命を育む』と題しまして、祭さんを中心としました後日譚を描いております

それでは心の赴くままに・・・ 作品を心行くまで、ごゆるりとご堪能くださいませ どうぞ!
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コメント
>以後も皆様からの御感想、ご指摘などなど何かありましたらコメントカキコよろしく御願いいたします またいつも上にあるコレクション・支援ボタンを押して支援してくださる皆々様、厚く御礼申し上げます&lt;(_ _)&gt;(雪月)
>naku様 祭さんの前には、あの雪蓮もですからな ・・・惚れた弱みですな(ゲス顔(雪月)
>あか様 祭さんおつさま 次は霞さんの番ですか・・・って次回の番宣されてるやん!Σヾ(・ω・´;)ノ(雪月)
>観珪様 うっさいわい! 一刀が口うるそう言うんやさかい しょうがないやろ 断つしかないやんってな感じで、高順に指摘されて妥協しそうですよね(ぇ(雪月)
>たっつー様 津ギョウザですとな 知らなかったので検索してみたところ、定義として直径15cmの皮を使用して揚げギョウザとのこと 機会がありましたら一度食べてみたいですね この度は非常に勉強になりますた&lt;(_ _)&gt;(雪月)
>たっつー様、観珪様、あか様、naku様 いつもコメントをカキコ下さり、誠にありがとうございます&lt;(_ _)&gt;(雪月)
祭さん酒禁お疲れした〜〜〜〜次回は霞の番です!!(あか)
そんなことを言いつつも、霞ちゃんは一刀くんとの子供ができたら酒を断つんだろうなぁww(神余 雛)
タグ
真・恋姫†無双 恋姫†無双 三国志 孫呉  一刀 雪蓮 孫堅  

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