英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜
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〜エペル湖〜

 

「……昼間なのにかなり視界が悪いな。こんな霧が1ヵ月も続いているなんて……」

「上位属性と同じく、この地で起きている”乱れ”が表面化しているんでしょうね。もしかするとエマ達が感じ取った気配が原因なのかもしれないけど。前に来た時も感じたけど……今も何かありそうな城だしね。」

セリーヌの発言を聞いたリィンはある事に気付き、セリーヌに視線を向けた。

 

「”前に来た”っていうことは……もしかしてセリーヌも前回の実習についてきていたのか?」

「ふむ……気が付かなかったな。」

リィンの指摘を聞いたガイウスは目を丸くしてセリーヌを見つめた。

「……ま、バラすとそう言う事よ。”魔女の使い魔”としての使命もあったからね。起動者候補であるアンタにこの地が妙な影響を与えないか見極めるっていう。」

「影響って……―――もしかしてこのレグラムも”騎神”に関係があるってことか?」

「レグラムっていうよりはあの”ローエングリン城”ね。かつて”灰”や”蒼”とは異なる騎神が存在していたらしいわ。」

セリーヌの口から出た予想外の情報にリィン達は驚いた。

 

「そ、そうなのか!?」

「ヴァリマールとクロウの機体以外にあんなものが……」

「言っておくけどアタシも言い伝えで知ってるだけだからね?確かなのは、あの城に”騎神”は既になく……その起動者(ライザー)と共に何処かに消えたと言う事よ。」

「何処かに消えた……」

セリーヌの話が気になったリィンは考え込んだ。

「―――っと、話してる間に見えてきたみたいね。」

「そろそろ到着いたしますわ。皆様、上陸の準備を整えておいてくださいませ。」

そして上陸したリィン達は城の門の前まで向かった。

 

〜ローエングリン城〜

 

「前に来た時は城全体がぼんやり光っていたけど……今日は光っていないんだな。」

「ええ、城の中もエマ達の気配以外は―――」

城の中から感じる巨大な気配を感じ取ったセリーヌは顔色を変えた。

 

「待って、大きい気配がもう一つとそれをも超えるとんでもない気配が一つ………!これ―――もしかして戦ってる!?」

「まさか―――委員長が感じ取ったという”気配”か!?」

「どうやら取り急ぎ入った方がよさそうですわね。」

「ええ―――みんな、準備をして中に入るぞ!」

「ええ……!」

「おお……っ!」

ラウラ達を救う為に城の中に踏み込むとなんとラウラ達がエステル達と共に幻獣と対峙していた!

 

「あ……!ラウラ、委員長―――!!」

「あれは……”幻獣”!!」

「ノルドにも出た……!?」

リィン達がラウラ達を見つめているとラウラ達は戦闘を開始していた。

 

「ヨシュア、ラウラさん、行くわよ!エイドスとエマさんは援護よろしく!」

「了解!」

「はい!」

「承知……!」

「お任せ下さい……!」

エステルの号令に頷いたヨシュアとラウラはエステルと共に幻獣に向かい、エマと女性は詠唱を開始していた。

 

「そこだっ!絶影!!」

ヨシュアは電光石火の速さで斬撃を幻獣に先制攻撃をし

「たぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

「はあああああああっ!!」

エステルとラウラはそれぞれ跳躍して幻獣に武器を叩きつけた後幻獣の側面や背後から次々と攻撃を叩きこんでいた。

 

「―――光の剣よ―――――イセリアルキャリバー!!」

「黒耀の大剣よ、汝に秘めた呪われし力を解放せよっ!!シャドーアポカリフ!!」

その時エマのイセリアルエッジの上位互換であり、光の剣を解き放つクラフト―――イセリアルキャリバーと女性が放ったアーツの発動によって発生した漆黒の剣が幻獣に命中し、幻獣を怯ませた!

 

「今です、皆さん!」

「オッケー!」

「了解!」

「心得た―――!」

そしてエマの号令に答えたエステル達はそれぞれ大技の構えをし

「ヨシュア!」

「了解!」

「「奥義!太極無双撃――――――ッ!!」」

「受けてみよ―――!洸刃乱舞!!せいやあああああああっ!!」

それぞれの大技を幻獣に叩きつけた!すると幻獣は悲鳴を上げながら消滅した!

 

「うふふ、さすがはヨシュア様ですわね。”執行者”―――”漆黒の牙”であった時よりも確実に強くなっていますわ。」

「ラウラ……また腕を上げたみたいだな。委員長も不思議な”力”を普通に使っているみたいだし……はは、わざわざ来る必要はなかったかもしれないな。」

「いいえ―――まだ終わりじゃないわ!」

シャロンとリィンがラウラ達の勝利を見て安堵していると何かを感じ取っていたセリーヌが警告した。

「―――どうやらそのようですわね。」

リィン達がそれぞれの武器を構えると新たな幻獣が現れた!

 

「なっ……!?」

「り、竜!?」

「新手……!」

「まだこんなものが……!」

「”地竜”のゼルベノム!こんなものまでこの城にいるなんて……!」

新手の登場にラウラとエステルは驚き、ヨシュアとエマ、女性は新手の幻獣を警戒していた。

 

「―――みんな!」

するとその時リィン達がラウラ達に駆け付けて来た。

「へっ!?」

「どうして君達がここに……」

「そ、そなたたちは!?」

「リィンさん―――……セリーヌまで……!」

リィン達の登場にエステル達はそれぞれ驚きの表情で声を上げた、

 

「話はあとよ!気を引き締めなさい、エマ!」

「俺達も加勢する!まずはこいつを片付けよう!」

「―――いえ、その必要はありません。仲間の再会を邪魔する空気をよまない方は私が”すぐに片付けます”ので。」

リィンが加勢を申し出たその時女性は静かな表情で異空間から膨大な神気を纏う”神槍”を取りだして構えた。

 

「え…………」

「………ッ!なんて”霊力(マナ)”……!何者なの、貴女は!?アーツを戦術オーブメント無しで撃った事といい、その”槍”といい、何より”七耀脈”自体が貴女を中心に集まって貴女自身に霊力(マナ)を与え続けているなんて、どういう事よ!?」

女性の言葉にリィンは呆け、女性が”尋常ではない存在”である事を感じ取ったセリーヌは警戒の表情で女性を見つめて声を上げた。

「ええっ!?じゃあさっきのアーツは戦術オーブメント無しで放ったの!?」

「確かに先程の魔法―――”シャドーアポカリフ”は異世界の”魔術”ではなく、オレ達の世界の魔法―――”アーツ”だったな……」

「……言われてみれば戦術オーブメントを使った御様子はありませんでしたわね……」

セリーヌの言葉を聞いたアリサは驚き、ガイウスとシャロンは目を丸くして女性を見つめ

「って、ええっ!?ね、猫が喋った〜!?」

「それじゃあ、あの猫が話にあった……―――!?なっ!?あ、貴女は……!」

一方セリーヌが喋った事にエステルは驚き、ヨシュアは冷静な様子でセリーヌを見つめていたがシャロンに気付くと驚きの表情で声を上げ

「フフ…………―――今は”ただの新妻”ですよ。」

セリーヌの言葉に微笑んだ女性は幻獣に突撃した!

 

「―――七耀の裁き、その身に刻みなさい!ハアアアアアァァァァッ!!」

女性は虹色に輝く神槍で乱舞攻撃を叩き込んで最後の一撃は突進と共に薙ぎ払いによる一撃を叩きつけて幻獣の背後へと移動し

「神技!セプトブラスト!!」

女性が神槍を一振りすると幻獣の中心地で火・水・風・地・時・幻・空の7属性による凄まじい連鎖爆発が起こった後虹色の超越した大爆発が起こり、幻獣の足元から星をも貫く程の虹色の柱が上がった!

「―――――――!!??」

そして女性の大技を受けた幻獣は悲鳴を上げながら塵も残さず消滅した!

 

 

 

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エイドス、早速幻獣を瞬殺した上リィン達を驚かせましたww後忘れがちだとは思いますがブルブランの発言を考えるとヨシュアとシャロンって顔見知りなんですよねぇ。

説明
第360話
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コメント
サイバスター様 予想されていた……だとっ!? M.N.F. 様 止めて!?周りの人達の精神力はもう0だよ!? K'様 後者じゃないですかww kanetosi様 まあねぇ? ジン様 さあ、どうでしょう 完全ROM専様 いやいや……さすがにその3人参戦はガセなのでは?公式では発表していませんし。つーかそれやったらヴァルキリープロファイルの裏ダンジョンですよww 本郷 刃様 軌跡シリーズを知る人たちにとってはニヤリとする場面ですね(sorano)
ヨシュアとシャロンの再会も次話の目玉の1つですね(本郷 刃)
今知ったけど、11月中の閃Uのアップデートでクロウ、ヴィータ、(夢幻回廊限定で)アルティナ参戦の情報が・・・(ガセの可能性も捨てきれない・・・。フラゲ情報らしいが・・・)(完全ROM専)
てかアイドスが普通にリィンに報告すると思う(ジン)
ていうか、力の大きさで絶対気付くだろ誰かがw誰が気付くかは・・・まあわかるだろ?w(kanetosi)
さあていつごろ特大級の厄ネタをバラすのか、はたまた最後まで「ただの新妻」で誤魔化すのか(K')
これはアイドス出すしかないwwww(M.N.F.)
な・・何だとエイドスだと・・wwやはりか(サイバスター)
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